【古代ギリシャ】
民主政治の起源は古代ギリシャにあるとされています。
デモス(人民)とクラテア(権力・支配)でデモクラテア。
英語読みに直して「デモクラシー」になるのでしょう。
古代ギリシャは、小規模の都市国家(ポリス)の集合体。
ポリスはその市民たちによって治められていたという。
ポリス市民は、各ポリス内だけに限定された自由市民。
ポリスは自由市民たちの意思で運営されていたのです。
自由市民の集会で決められた代表がポリスを運営した。
代表の選びかたは自由市民たちの直接話合いで決めた。
只、古代ギリシャの民主主義は一部の人々の物でした。
女性や奴隷には自由市民の資格が与えられなかったし、
他所のポリスからの移住者も自由市民に成り難かった。
人権意識が芽生える前の古代ギリシャの民主政治です。
女性や奴隷は慣例上、家畜・財産扱いされた時代です。
欲しい物を力づくで奪い私物化して良かった時代です。
ポリス内で争っていたら外敵に侵略されて掠奪される。
ポリス内の自由市民は、財産を守るために手を結んだ。
ポリス内に民主政治を運営して自分らの財産を守った。
結局、
保身のために編みだした法がポリスの民主政治でした。
小集団のポリスは直接民主制を敷くことが可能でした。
代表の仕事ぶりは逐一、自由市民の評価の対象になる。
どの自由市民も己の財産を減らさないために監視する。
自由市民に満足を与えない代表者は無能と見做される。
損失を受けた自由市民は黙ってはいなかったであろう。
初期の民主政治を要約すると、
ポリス内の権力を持つ男たちは護身目的で手を組んだ。
手を組んだ男たちは合い争うデメリット観を共有した。
共有デメリット観は裏切りへの共同報復観を共有する。
初期の民主政治はマイナス思考・権力から始められた。
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