(そがのとじこ / Soga no Toziko)

蘇我屠自古

  • 蘇我
    • 大和時代の有力豪族、蘇我氏。皇室から臣籍降下した皇別氏族(こうべつしぞく)の一つ。
      蘇我氏は武内宿禰(たけうちのすくね)の末裔とされる。
      この人物は『日本書紀』では孝元天皇(第8代天皇)のひ孫、『古事記』では孝元天皇の孫としている。
      • 蘇我氏は飛鳥時代に仏教をいち早く取り入れた崇仏派として知られ、
        廃仏派である物部氏(関連:物部布都)および中臣氏(詳細:藤原妹紅)と対立した。
        特に共に二大勢力であった物部氏とは事あるごとに激しく対立した。
        西暦587年の丁未の乱(ていびのらん)では蘇我馬子と廐戸皇子(聖徳太子、関連:豊聡耳神子)の連合軍が物部守屋を討ち、物部氏を事実上滅ぼしている。
        この後、物部氏が消えたことで蘇我氏の一強体制となる。
        『日本書紀』によると蘇我馬子の息子である蘇我蝦夷、その息子である蘇我入鹿は天皇家すら蔑ろにするほどの専横ぶりをみせたとされる。
        一例として、聖徳太子と刀自古郎女の息子である山背大兄王(やましろのおおえのおう)は蘇我入鹿により一族諸共自害に追い込まれている。
        この後、西暦645年に中大兄皇子と中臣鎌足が中心となり蘇我入鹿を暗殺する乙巳の変(おっしのへん)が発生。
        蘇我蝦夷も間もなく自害し、蘇我氏本家はこれにより滅亡。翌年の大化の改新(たいかのかいしん)で政治は改められた。
        蘇我氏の傍流は後の時代まで一定の勢力を持ち存続するが徐々に衰退。
        平安時代になると公卿からも外れ、その存在の記録がなくなりその後の歴史から完全に消滅する。
  • 屠自古
    • 刀自古郎女(とじこのいらつめ)。蘇我刀自古(そがのとじこ)。
      • 廐戸皇子(聖徳太子)の后。
        父は蘇我馬子、母は物部守屋の妹である布都姫。
    • 備考
      • 刀自は日本古語において戸主を指す。(当時は結婚しても女性の元を男性が訪れる形式だったため凡そ女性である)
      • 郎女は女性に対して親しみを込めた呼び方。
―(中略)一応は聖徳太子の奥さんということなんですよね?
ZUN 一応ね。
―しかし幻想郷に来たらどちらも女なんですけど…。
ZUN それは名前が似ているだけで別の人ですから。「自分を屠る」っていうすごい厨二っぽい名前にしてね。
―キャラ☆メル Febri vol.09 ZUNインタビュー[神霊廟ver.]より

二つ名

  • 神の末裔の亡霊 (神霊廟、求聞口授)
    • 神の末裔
      • 刀自古郎女は父親が蘇我氏だが、母親はウマシマジノミコトという神(『日本書紀』などではニギハヤヒノミコト)を祖に持つ物部氏である。
      • 蘇我氏の祖・武内宿爾は、孝元天皇(第8代天皇)の孫もしくはひ孫とされる。

能力

  • 雷を起こす程度の能力 (神霊廟、求聞口授)
    • 蘇我馬子が建立した元興寺には雷神が関わる伝承がある。
雷を落とすというのは、実は怨霊にありがちな能力である。怨霊とは怒りの塊でもあるのだが、激怒される事を「雷が落ちる」と言う様に怒りと雷には密着な関係がある。
小さな怨霊は、精々ゴロゴロと音を鳴らす程度だが、怨みのレベルが上がるとバリバリと音を鳴らしたり、大怨霊になれば実際に雷を落とせる様になる。
彼女は自分の周りに雷を落とせるくらい、そこそこ格の高い怨霊の様だ。
―東方求聞口授より

種族

  • 亡霊

見た目

  • 人間のような足はなく、その代わりにいわゆる幽霊足が2本ある。
    • 日本の幽霊は一般的に足のない形態が多い。
      • 幽霊に足がないことが定番になったのは江戸時代中期ごろで、それ以前は幽霊にも足があった。
        江戸時代初期までは、怪談などで幽霊が足を踏み外す場面があったり、絵画の幽霊にも足が描かれていた。
      • 起源ははっきりしないが、当時人気だった大衆文芸芸術が幽霊には足がない描写を多く用いたことで、この概念が定着したとされる。
        一例では歌舞伎『四谷怪談』では幽霊となったお岩さんは足を隠して登場し、文芸では『番町皿屋敷』のお菊さんには足がない描写がある(東方においても物部布都のオカルトとして登場したお菊さんには足がない)。絵画では円山応挙が足のない(透けた)幽霊を描いたのが最初だと言われている。
        これが多用された背景には、足がない=幽霊を記号(ステレオタイプ)化すれば大衆文芸芸術において描写がしやすくなる、という点が挙げられる。
        歌舞伎などの舞台で足を隠せば細かい説明なしに「今登場したのは幽霊だ」と観客は簡単に理解できる。同様に、絵画でも足元を透かせて描けば「幽霊の絵だ」と鑑賞者は理解するし、怪談では「その人物には足がなかった」とだけ言えば幽霊が登場したと聞き手は理解して震えあがる。
        大衆文芸芸術は基本的に誰でもそれが何か理解できる必要があるため、都合が良かったのであろう。
    • ちなみに、同じ幽霊でも西行寺幽々子には普通の足がある。

スペルカード背景

  • 和紙

登場

このページへのコメント

八坂刀売神の別名に八坂刀自神(やさかとじのかみ)てのがあって

0
Posted by 名無し(ID:UAdEpiFEmQ) 2018年06月28日(木) 15:21:54 返信

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