「DRAG ON DRAGOON エロパロスレ(暫定"キャビア総合スレ")」の保管庫であり、編集権限は無しです。

マナの旅にノウェが加わって数日。そのわずかな期間、マナはノウェに何度助け
られただろうか。その卓越した剣技もさることながら、ノウェには「竜の子」と
呼ばれるだけの生命力があった。しなやかで強靭な肉体。回復薬の効きも常人以上
で、数度の乱戦を経ても五体満足でいる。
(…もっとも、精神的には少し幼いのかもしれませんが。)
マナはノウェをそう評価していた。だからこそ、一つささいなことが気にかかって
いた。

「ああ、この傷のことか」
ノウェの額、右目の上に目立つ傷跡がある。あれだけ負傷してもすぐに治って
しまう彼だが、その傷は出会ったときから変化が無い。もしや、呪いの武具で
つけられた傷ではないかとマナは考えていた。

「そう、あれはいつのことかな…」
遠い目をして、ノウェはその古傷にまつわる昔語りを始めた。それは、彼が封印
騎士団にいた頃のことだという。


〜数年前〜
ある晴れた日、封印騎士団の施設。二人の小さな騎士見習いが、木陰に座り
込んでいた。ノウェとエリス。二人は幼い頃から共に育ち、いつか立派な騎士
になることを夢見て日々鍛錬を重ねていた。今日もへとへとになるまで訓練を
して、ようやく休憩をとっているのであった。
今はまだ、エリスの方が強い。だから、彼女がノウェに“稽古をつけて”いる
のだ。でもいつか、ノウェはエリスを追い越していってしまうだろう。男と女
では、力において大きな差があるのだから…

「ねえ、エリス。このあいだの“約束”のことだけど」
まだ上気した顔で、ノウェが話しだす。
二人が交わした、ノウェがエリスを守るという約束。
「あら、わたくしはまだ、あなたに守られるつもりはなくてよ?」
乱れてしまった髪を下ろし、涼んでいたエリスが笑顔で答える。

「それとも…約束は守れない、などというなら…承知しないわよ」
エリスの笑顔は変わらぬが、無言の威圧感が煙のように立ち上っている。
「あ、いや、そうじゃなくて!
 そうじゃなくて、えっと…聞きたいことがあって…」


「エリスは、俺が男で、エリスは女なんだって言ってたよね」
ノウェは気まずそうにうつむく。
いったい何を聞こうというのだろうか。甘酸っぱい、落ち着かない気持ちを
エリスは感じていた。

「俺、女の人ってあまり知り合いにいないし、わからないし、だからユーリックに
 聞いてみたんだ。エリスは大人になったらどうなっちゃうんだ、って」

ユーリックは年上の騎士団員で、ノウェにとっては兄のような存在だった。
しかしエリスにとって、彼はどうも軽薄な印象がぬぐえず、苦手に思っていた。
なんだか嫌な予感がエリスの胸をよぎる。

「そうしたら、オローに黙ってこっそり酒場に連れてってくれたんだ。
 あ、お酒は飲ませてくれなかったんだけど。

 なんていうか…凄かった。大人の女の人って。エリスの言ってた通り、
 胸は重そうだし、体のいろんなところが丸かった」
頬を赤らめて語るノウェ。
一方、エリスの笑顔はどんどん冷えていく。

「なあ、エリスもああなっちゃうのか!?
 この一ヶ月、エリスの胸を見てたけど、大きくなってないよな!?
 いつ大きくなっちゃうんだ!?」
エリスの怒りはついに凍りつく温度に達した。


この日、エリスは初めて「天聖の一撃」を放つことができたという。



「…その時の傷さ。戒めみたいなものかな」
そう語り終えたノウェの目は、少し潤んでいた。

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