多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

タグ検索で物語り103件見つかりました。

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ダメ巫女と言理の迷子 その16〜30

[[物語り]] #contents *記述 **ダメ巫女と言理の迷子16 「次。場所の因果の濫觴[[クィ]]と[[ダイロ]]について語ろう」 「九位様とあの餓鬼のこと?」 「そうだ」 [[竜]]の墓場である【[[竜骸の森]]】には数多くの[[竜騎士]]の墓が並ぶ そして森に存在する墓の全ての管理を一手に引き受ける竜が存在する その竜の名は、[[螺旋竜カラコール]] また彼が化身するのは騎士ではなく、竜墓守ダイロである シャベルを担ぐ薄汚れた少年の姿をした竜墓守ダイロは薄暗い森の中 たった独りで、同胞達…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%c0%a5%e1%d6... - 2007年09月10日更新

ダメ巫女と言理の迷子

[[物語り]] #contents *記述 **ダメ巫女と言理の迷子 『[[祖国]]』、[[鋸山脈]](別名[[ヴーアミタドレス山脈]]) [[竜神信仰]]最果社(そとやしろ) 創世竜とは別に信仰を集める高位の紀竜達を祭る神宮から脇道にはなれた場所にその社は有る。 ドマイナー……もとい知名度がそれほど高くない紀[[竜]]達を祭る社である。 その社は小さく、すすけた様な木の柱に瓦は何枚か皹割れている。 よく言えば素朴な社、悪く言えば地味。 比較してしまえば絢爛な九頭竜院や竜奉院とは比べ物にならないみすぼら…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%c0%a5%e1%d6... - 2007年09月10日更新

姉妹狩り

[[物語り]] #contents *記述 **1−1 その魔女はおよそ魔女らしからぬ魔女だった。薄汚れた革鎧に古びた外套、 提げられた剣は宝石の散りばめられた大剣。 美しいと言うよりは精悍な、顔立ちに、しかし狂犬じみた獰猛な光を湛えた瞳。 血と臓物、屍と絶望を見てきた、戦士の顔だった。 そして何より、必殺であったはずの不意打ちをいとも容易く回避したその技量。 大神院より賜った『魔女狩りの剣』。自分たち魔女狩りの騎士に与えられた、 悪しき土を滅ぼす刃。 [[ミスラフィア=シルムダート]]が持つ『[[告…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%bb%d0%cb%e5%bc... - 2007年08月08日更新

果て無きノエルの夢

[[物語り]] #contents *記述 「[[ミスカトニカ]]の本当の能力は完璧な記憶力なんてちっぽけなものじゃない。  彼女の力は、星の精神、大地の記憶にアクセスして過去を視るというものだ。  彼女は他の姉妹から話を聞いて記憶を蓄えるんじゃない。  この星で起こった出来事はすべて、誰に教わるまでもなく知っていたのさ。  そもそも、[[キュトス]]とは大地そのもの、この星そのもののことだ。  その女神キュトスの大地の権能をもっとも強く受け継いでいたのがミスカトニカだった。  だから彼女はキュトス分裂以…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%b2%cc%a4%c6%cc... - 2007年08月06日更新

ミアスカの昔話

[[物語り]] 昔々[[ミアスカ]]に一人の官吏がいました。ただの男でしたが、美しい女を妻にしていました。~~ 妻の美しさはミアスカ王の耳にも入りました。王は男を妬み、その妻を奪いたくなりました。~~ ある日、官吏は王のもとに呼び出されました。王は「[[ハイダル・マリク]]にこの手紙を届けよ。期限は一日だ」~~ 男は答えました。「恐れながら申し上げます。王の国からハイダル・マリクまで人の足で1月、馬の足で2週間の距離があります。一日ではとても届けられません」~~ …

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%df%a5%a2%a5... - 2007年07月15日更新

言の葉の精

[[物語り]] 「……なんてまあ、無粋な奴もいたもんだ」 「ね?貴方もそう思うでしょう」 「何?何?何のお話してるの?」  季節は春、時は朝。ここ【[[神々の図書館]]】併設の喫茶室では、今日もたくさんの【言の葉の精】たちが集っては、他愛もないおしゃべりに色とりどりの花を咲かせ、まるで即席の花壇がそこにあるかのようだ。 「ちょっとこれを見てみなよ、[[エルアダイン]]」  そう言って、他の妖精と比べて背の高い、中性的な顔立ちをしたさっぱりとした短髪の妖精が、広げられた雑誌の一角を指さす。  エルアダイン…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%b8%c0%a4%ce%cd... - 2007年06月25日更新

ヤグル・マギクとその炎

[[物語り]] #contents *記述 ……[[パニエリモ]]さん。 起きて下さい、という声と共に、私の「三番目」の意識が覚醒した。 朝だ。 私の名前は[[ヤグル・マギク]]。 三つの別個に独立した肉体を持つ、高次精神体だ。 持つ、などといっても、その肉体を自在に操れるというわけでは、ない。 私は三個の肉体に宿る人格、その意識の隙間を間借りして、この世に存在を保っている、 いわば寄生虫のような存在だ。 故に、それぞれの肉体の様子を知ることは出来ても、その肉体に干渉することは、 基本的には出来…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%e4%a5%b0%a5... - 2007年06月24日更新

スターダンス

[[物語り]] #contents *記述  今は昔、あるところに[[世界]]がありました。この世界は滅びつつあったので、住んでいた人々は巨大な船をいくつも建造して、他の世界を目指して旅立ちました。後のこの人々は「[[南東からの脅威の眷属]]」と名乗りました。  同じころ世界と世界の間に1匹の獣がいました。1つの胴体から数億数兆の頭を生やした多頭獣でした。この多頭獣の餌は世界で手近なものから食べていましたが、ある日どこからか飛来した槍に貫かれて死にました。すると死体から世界が生まれ、同時に住人が生まれまし…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%b9%a5%bf%a1... - 2007年06月24日更新

ナプラサフラス・サーガ

[[物語]] [[物語り]] *概要 冒険者の神[[アルセス]]の影を追い、世界各地を旅した[[ナプラサフラス]]。 彼は後に稀代の冒険者として永くその名を残すこととなる。 神代の遺跡の探検、紀竜との奇妙な関係、[[グレンデルヒ]]をはじめとした大勢の仲間達。 そして物語の最後でナプラサフラスは遂にアルセスと出会い、 槍に触れて紀人の一柱として認められた。 *物語り さて、それではナプラサフラスの話をしよう。 ナプラサフラスには恋人がいた。 それが彼の運命を変えた。 結論から言おう。 その恋人と…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%ca%a5%d7%a5... - 2007年06月12日更新

竜と猫と星の話

[[物語り]] #contents 竜と猫と星の話の序盤の最初のあたりのあらすじ(うろおぼえ) 少女は[[ポニー教]]開祖[[コル・ポニー]]様が聖者[[アンポゥキアス]]の前に降臨したという 聖地に巡礼に行く予定でしたが、雨が降ったので出発を延期しました。 でも雨はどんどん激しさを増し、集中豪雨が何日も続きました。 少女の父代わりの老竜はこの危機にビビッと感じるところがありました。 「むむむ!この雨から[[メレキウス]]の臭いがするわい。」 メレキウスとは[[水の元魔]]の異名をもつ怪物で洪水や津波に…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%ce%b5%a4%c8%c7... - 2007年06月03日更新

睡眠不足が鼻を盗む話

[[物語り]] *記述  夜を司る神は八百万体の眷属を持っていたのですが、どれにもこれにも眠ることを許しませんでした。というのは夜の神は眠りを守る仕事を持っていたので、眷属たちに幾億幾兆の生物の眠りを見張らせたからでした。  たまらないのは夜の眷属たちで、幾億年幾兆年眠れず、いらいらして仕方がありませんでした。それで時々気晴らしにと人間たちに悪戯を仕掛けました。  こうして人間たちは寝入りがたまに悪くなりました。胸に重いものが乗った感じがしたり、眠りに落ちる直前に催したりするようになりました。悪戯のやり…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%bf%e7%cc%b2%c9... - 2007年06月01日更新

光の魔獣戦ZV

[[物語り]] *記述 **1 その戦いは、少女の高らかな口上で幕を上げた。 「牙を剥け、赤かる顎(あぎと)、われらが怒りその身に宿し、 鍵たる剣持てわれらが土塊の出自を否定せよ! われら、この身は水の御子、大海より出で暗闇に還る、深淵の申し子なりと知らしめよ!!」 栗色の髪をなびかせる少女は片腕を失っている。 眼前の敵はその腕と引き換えに少女に戦いの覚悟を与えたのである。 敵、否、もはや少女にとっての的はその口に少女の細腕を咥えながらも恐々としている。 少女の口に咥えられた真紅の宝石から放たれる威圧…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%b8%f7%a4%ce%cb... - 2007年05月31日更新

神々の出会い

[[物語り]] *記述 大陸の南東には行けなかった。大きな砂漠があってとても生き物が生きたまま横断することなど無理だった。けれどもいつの時代も無謀な輩がいて挑戦し、死に、その死が好奇心をかきたて、さらに死ぬのだが、やがて砂漠を横断して見せるものも現れた。 最初に横断したものは帰ってくると人と会うのを止めてしまい、周囲の人がなにがあったのかと尋ねると、首をかしげていってみないとわかりはしないと答えた。 もうこのころだと砂漠を横断するのはかなり楽になってきて幾人も横断した。これらの人たちが砂漠の果てで知ったの…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%bf%c0%a1%b9%a4... - 2007年05月30日更新

「2/72」

[[物語り]] [[ハルシャニア]]と[[コキューネー]]の、或る物語り。 *掲載 [[魔王14歳の幸福な電波>http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20060701]]…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a1%d62/72%a1%d... - 2007年05月30日更新

K市について

[[物語り]] #contents *記述  今は昔、愛知県と三重県の境目にK市という町があった。小さな町だったが、文学史に記録されるような文豪と由縁があったり、大昔の戦争で英雄を輩出したこともあった。とはいえそれらが賞賛されることは少なく、日々の暮らしに充足していたためか、はたまた忘れてしまったのか、当地の住民も自ら誇りはしなかった。  さてこの平凡を装ったK市だが、水害に悩まされる町でもあった。というのはK市西域にはN川という長大な河川があってまれに氾濫を起こすからで、そのうえ悪いことにK市のほぼ全域…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/K%bb%d4%a4%cb%a... - 2007年05月27日更新

猫とヘルン

[[物語り]] #contents *記述  私は[[猫]]だ。[[ヘルン]]と呼ばれている片目の悪い人間の男と暮らしているが、次のような成り行きがあった。  生まれてまもなく私は兄弟といっしょに捨てられた。空地に捨てられたダンボール箱でもがいていると、人間の子供がのぞき込んできて手を伸ばした。私の隣にいた猫が連れ去られた。戻ってくることはなかった。  翌日になってまた人間の子供がやってきた。昨日と同じ子供だった。昨日と同じように私の兄弟を連れ去った。私はもう会うことはあるまいと残念におもったが、兄弟は戻…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c7%ad%a4%c8%a5... - 2007年05月27日更新

ロールプレイヤ

[[物語り]] #contents *記述 **探偵 彼は探偵だった。といっても現実の探偵ではなくて[[オンラインゲーム]]上の探偵だった。彼としては探偵という呼び名に少しだけ気恥ずかしさを覚えていた。というのはゲームにおける彼の特技は物や人を探すことであって探偵のような真似が得意なわけではないからだった。彼は自分を探索者と呼んでほしいと思っていたが、誰も彼をその名前で呼ぶことはなかった。 さてこの他称「探偵」の彼だが、依頼を受けた。ますます探偵っぽいので彼は苦笑しながら依頼内容をこなすことにした。ダンジ…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%ed%a1%bc%a5... - 2007年05月27日更新

竜と竜と白の巫女

[[物語り]] #contents **1 それは日も昇りきらぬ早朝のこと。 社から本殿へと繋がる渡り廊下から外を見ると、白い霞みがゆっくりと消えていくのが見られる。 ―――鋸山の山麓に位置する竜神の社では巫女衆に禊を課していない。 ケガレを清めるという考え方は[[東方]]大陸独自のものであるが、大海を隔てた本大陸にあるこの祖国にもその風習は伝わっている。 東方信仰―――[[浅見流]]の流れを組む[[竜神信教]]もまた「ケ」や「ハレ」といった概念を持ち合わせるが、精神性を重んじる傾向があり、禊や清め、払い…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%ce%b5%a4%c8%ce... - 2007年05月27日更新

赤石の獣

[[物語り]] *記述 女は幽閉されている。 薄暗い地下牢の中、岩を削り取った狭い穴倉の中で女の足と鉄球は鎖で繋がれている。 女は骨と皮ばかりに痩せこけている。浅い眠りと気絶を繰り返す女の喉からは大気を僅かに揺らす呼気が漏れている。冷えた地下の空気は女の体温を確実に奪い、冷たい岩が座り込んだ女の足から感覚を奪って久しい。どこかから響くのは水の滴り落ちる音だ。それほど頻繁に聞こえるわけではないが、定期的に響いている。どこか高い天井から落ちているであろうその水音はこの場所が水源に近いであろう事を示していた。…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%c0%d6%c0%d0%a4... - 2007年05月27日更新

トカゲの話

[[物語り]] #contents *トカゲの話01 トカゲの話。 今は昔、地の果てまで広がる砂漠に一匹のトカゲがいた。 この時はまだ小さなトカゲだった。毎日地を這いつくばって自分より小さな生き 物を探して殺して食った。 殺しては食い、太り、殺しては食い、太り。トカゲは少しだけ大きくなった。 そんなある日、腹を減らした一匹の砂キツネがこのトカゲを見つけた。 トカゲは必死に逃げたが、すぐに砂キツネは追いついた。キツネは前足でトカゲ の尻尾を踏んだ。このトカゲの尻尾は切れるようになっていなかったので、もう 逃…

https://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%c8%a5%ab%a5... - 2007年04月30日更新

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