7.6さゆみん 287-289


ほんとに・・・可愛いな。


さゆみが何か言うたびに。
さゆみが体のどこかに触れるたびに。
素直な反応をするリンリンが、可愛いったらない。

あまりに可愛くて、愛しくて・・・・・・もっともっと虐めたくなる。

リンリンの首筋を撫でながら、ベッドに膝を置く。
床から足を離して体を預けると、スプリングが微かに軋んで。
たわんで波打つベッドに不自由な体を揺らされるリンリンは、それすらも愉しんでいるように見えた。

こんなイケナイ子にはお仕置きしないとね。

その思いが顔に出たのか、潤んだ目ででさゆみを見るリンリンの体がビクリと震えて。
それが余計にさゆみの嗜虐心を煽った。

仰向けに転がしたリンリンの腰の辺りに馬乗りになる。
敏感なあたりを刺激するような、しないような、そんな微妙な位置に。

「ァ・・・ん・・・・・・」
切なげに眉を寄せ、甘く喘ぐリンリンが可愛くて。
体を支える足の力を緩めて、わざとリンリンの体に自分の体重をかける。

「ゥ・・・・・・ア・・・・・・」
ギュッと、リンリンの眉にさらに力が入って。
辛さに耐えているのが分かった。


後ろ手に縛められた両手。
その上に、自分の体が乗っているだけできっと痛くて、辛いはず。
そこにさゆみの体重が加わったら。
もっと痛くて。
もっと辛くて。
そして・・・きっと気持ちいいのだろう。

痛みに耐えるようにギュッと閉じられた目。
辛さを我慢するような喘ぎ声。
だけど、その喘ぎに混じる甘い響きは、隠しようもない。

「痛い?リンリン」
「ア・・・はい・・・痛い・・・・・・デス・・・」
わざと優しげに訊いてみると、掠れた哀願するような声で答えが返ってくる。
その切なげな声が、苦しそうな表情が、さゆみの体の内側を痺れるように熱くして。

「そっか、痛いんだ」
「ンッ・・・・・・アァッ・・・・・・!」
その答えに合わせて意地悪く微笑み、さらに体重をかける。

さゆみはおかしいのかもしれない。

大好きなリンリンがこんなに痛そうに、辛そうにしているのに。
その苦しそうな顔が。
身悶える姿が。
こんなにも可愛く、愛しく感じるなんて。

だけど、ちゃんと分かってる。
唇を噛むようにして痛みをこらえるリンリンも、さゆみがそうするのを内心は望んでいることを。

だから、いいよね?
もっともっと虐めても。

足に力を入れ、元のように体を自分で支える。

「ァ・・・ハァ・・・・・・ゥ・・・」
重みから解放され、少し楽になったリンリンが息を吐く。
だけど、休ませてあげるつもりなんてもちろんない。

いつも、リンリンは部屋着代わりに、少し大きめのTシャツを着ている。
今日もそうだった。
色気もなにもない、グッズのツアーTシャツ。
でも、今の間に少しめくれ上がったそのシャツの様子は妙にエッチで。
衝動に任せ、その裾を掴んで一気にめくり上げる。

「アッ!・・・いやッ・・・恥ずかしいデス・・・」
さゆみの突然の行動に一瞬驚いたような顔をしたリンリンは。
その次の瞬間顔を赤くして身悶えて抵抗しようとした。
でも、手を縛られて体の上に乗られていては、僅かにもがくくらいが精一杯で。
その無力感が一層恥ずかしさと、そして快感を煽っているのが手に取るように分かった。

「ふーん、恥ずかしいんだ。こんなのつけてるからじゃない?」
だから、さゆみは意地悪な笑顔でリンリンを見下ろして。
露わになったブラジャーを指で弾くと、リンリンの体がビクリと強張る。

「だからぁ、コレ、はずしちゃおっか?」
「イヤ・・・そんな・・・・・・恥ずかシイ・・・・・・」
「いやなの?じゃあ抵抗していいよ」
「エ・・・でも・・・・・・」
「あ、そっか。リンリン縛られちゃってるもんね。抵抗できないよね。・・・どんなに恥ずかしいことされても」
「ハ・・・ァ・・・・・・イヤ・・・」
さゆみのその言葉だけで。
2人の体がくっついているあたりが、温かい湿り気を増すのを感じる。


もっと、辱しめたい。
もっともっとめちゃくちゃに乱れさせたい。

切ないくらいにリンリンが可愛くて。
心からそう思った。


離したくない。
さゆみだけのものにしたい。

狂おしいくらいにリンリンが愛しくて。
心からそう願った。



自分は完全におかしくなっていると、はっきりとそう分かりながら。


7.6さゆみん 355-358

どなたでも編集できます