※関連 8スパゲッティー 30-36


55 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/06/08(土) 00:14:14.32 0
「ずるいずるい!えりぽんばっかりいいな!いいな!」
楽屋で譜久村が暴れている。
生田から、過去の道重に会ったことを聞いたのだ。
「いや、でも、気を失った時に見た夢かも知れんし・・・」
「そんな事ない!それは本物だよ!で?過去の道重さん可愛かったんでしょ?」
「うん・・・可愛かったw」
「いいな!いいな!」
譜久村は激しく身もだえしてテーブルにぶつかる。
テーブルが揺れて横でお茶を飲んでいた飯窪さんの鼻にお茶が少しかかった。
「で?その子供の道重さん?去りぎわになんて?」
「お姉ちゃん今日はありがとね、ってw」
「いいな!!いいな!!」
譜久村はさらに暴れて、今度は飯窪さんに体当たりする。
飯窪さんはというと怒るわけでもなく、いつものことかとお茶をすすっている。大したものだ。
「私も!私も会いたい!はるなん!そこのドアで私を挟んで!」
「ハッハッハッ。ヴァレンタイン大統領じゃあるまいし」
「はい?」
会心のジョジョネタが完全に空振りに終わり、飯窪さんは慌てて
「あ・・・いや、とにかく、そんなことできるわけないでしょう。
 生田さんは運がよかったんですよ。大怪我しちゃいますよ?」と続ける。
「う〜・・・」
譜久村は釈然としない様子だ。

56 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/06/08(土) 00:14:55.58 0
「そうだ!タイムマシーンを作ればいいんですわ!」
譜久村の口調が変わる。
あ、と鞘師と工藤は思った。「〜ですわ」と譜久村が言い出したら、たいてい変なことを思いついた時だ。
「この前、テレビで見ましたの。チロリアン?でしたっけ?タイムマシンを」
「ふくちゃん、チロリアンは福岡のお菓子メーカーじゃし、それにアレはホラ、映画じゃけぇ・・・」
「おじい様の電車を改造しましょう。幼き頃の道重さんに会いに行きますの」
でしたっけ、と疑問を投げかけておきながら相手の答えを聞いていない、いつもの譜久村節だ。
「いや、譜久村さん、家族に迷惑かけちゃダメでしょ・・・」
鞘師と工藤は止めようとするがもちろんこうなった譜久村が止まるはずがない。
「コードネームは『バック・トゥ・ザ・さゆみん』に決まりました。たった今。」
「どういう意味だよ!?」呆れて叫ぶ工藤。
当然の疑問だが、譜久村はこれまた当然のように答える。
「意味は道重さんを立ちバックですわ!」
あ〜、こんなことをしてる間にも当の生田は道重さんの部屋に遊びに行ってるのに、と
鞘師は今日も苦カビを噛み潰したような表情を浮かべるのだった。













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