【定義】
�々掌融�代日本曹洞宗が輩出した学僧。大乗寺に住した（26世）。道号は月舟、法諱は宗胡。他に号として可憩斎。
生没年：元和４年（1618）〜元禄９年（1696）
出身地：肥前（現在の佐賀県）武雄
俗 姓：原田氏
��江戸時代初期の日本曹洞宗の僧侶。月舟は号であり、名は宗林。独菴玄光の本師。詳細は「宗林」項参照。
【略歴】
�仝杵贈看�４月５日、肥前国（現在の佐賀県）武雄で、原田氏に生まれた月舟宗胡は、１２歳に円応寺の華岳に就いて得度した。４年ほど同地にて学び、その後、各地を遊歴して関東にいたり、常陸多宝院に留まった。やや時間を経て、丹波瑞巌寺にいた万安英種に閲して、自ら得た見解を呈した。さらに３１歳の或る日、道場の衆寮にいた時に、沙弥が『証道歌』を誦するを聞いて、宗旨を会得している。
この因縁の後、帰郷した際に、受業師や親族などと会っていたが、その時に中国からやってきた僧侶である隠元隆��が東明寺、道者超元が崇福寺に住していたことを聞いて、謁見しに行っている。そして、その下を辞するや、今度は加賀大乗寺の白峰玄滴に参じて、親しく衣法並びに、曩祖の戒本を受けた。
摂津の宅原寺や、三河の長円寺にいた月舟だったが、寛文11年（1671）に再び大乗寺に入って今度は住職になった（26世）。延宝２年（1674）には、結制を置き、また、興禅・禅徳の両院を開創した。さらに、大乗寺山内で清規を復興するなどして、規矩大乗の基礎を作るなど、初期の「古規復古運動」で指導的役割を果たした。
延宝８年（1680）に大乗寺を退くと、京都の田原村にあった教派の寺院を禅院に改め、補陀落山禅定寺として隠棲していたが、元禄９年１月１０日に示寂した。世寿７９歳、法臘６７年。法嗣には卍山道白、徳翁良高、雲山愚白などがいる。薫陶を受けた門人として、正法寺の定山?良光、仙台泰心院?の損翁宗益などが知られる。
【月舟の墨蹟】
余録的ではあるが、曹洞宗の中でも月舟の墨跡、或いは揮毫は全国各地の寺院に非常に多く遺されている。まずは、非常に人気が高かったようで、多くの者が所望し、月舟はそれらの願いを断ることがなかったためだという。また、人気が高かった一因として、月舟の書く龍天軸や山号・寺号の扁額は特別な功徳があると信じられていた。それは、月舟の書が余りに見事であるため、それを見たいがために天狗などが側にいるようになり、結果その者が墨跡の所有者を守るためである、との口伝がある。
【著作】
・『月舟和尚遺録?』
・『月舟和尚夜話?』など
�々掌融�代日本曹洞宗が輩出した学僧。大乗寺に住した（26世）。道号は月舟、法諱は宗胡。他に号として可憩斎。
生没年：元和４年（1618）〜元禄９年（1696）
出身地：肥前（現在の佐賀県）武雄
俗 姓：原田氏
��江戸時代初期の日本曹洞宗の僧侶。月舟は号であり、名は宗林。独菴玄光の本師。詳細は「宗林」項参照。
【略歴】
�仝杵贈看�４月５日、肥前国（現在の佐賀県）武雄で、原田氏に生まれた月舟宗胡は、１２歳に円応寺の華岳に就いて得度した。４年ほど同地にて学び、その後、各地を遊歴して関東にいたり、常陸多宝院に留まった。やや時間を経て、丹波瑞巌寺にいた万安英種に閲して、自ら得た見解を呈した。さらに３１歳の或る日、道場の衆寮にいた時に、沙弥が『証道歌』を誦するを聞いて、宗旨を会得している。
この因縁の後、帰郷した際に、受業師や親族などと会っていたが、その時に中国からやってきた僧侶である隠元隆��が東明寺、道者超元が崇福寺に住していたことを聞いて、謁見しに行っている。そして、その下を辞するや、今度は加賀大乗寺の白峰玄滴に参じて、親しく衣法並びに、曩祖の戒本を受けた。
摂津の宅原寺や、三河の長円寺にいた月舟だったが、寛文11年（1671）に再び大乗寺に入って今度は住職になった（26世）。延宝２年（1674）には、結制を置き、また、興禅・禅徳の両院を開創した。さらに、大乗寺山内で清規を復興するなどして、規矩大乗の基礎を作るなど、初期の「古規復古運動」で指導的役割を果たした。
延宝８年（1680）に大乗寺を退くと、京都の田原村にあった教派の寺院を禅院に改め、補陀落山禅定寺として隠棲していたが、元禄９年１月１０日に示寂した。世寿７９歳、法臘６７年。法嗣には卍山道白、徳翁良高、雲山愚白などがいる。薫陶を受けた門人として、正法寺の定山?良光、仙台泰心院?の損翁宗益などが知られる。
【月舟の墨蹟】
余録的ではあるが、曹洞宗の中でも月舟の墨跡、或いは揮毫は全国各地の寺院に非常に多く遺されている。まずは、非常に人気が高かったようで、多くの者が所望し、月舟はそれらの願いを断ることがなかったためだという。また、人気が高かった一因として、月舟の書く龍天軸や山号・寺号の扁額は特別な功徳があると信じられていた。それは、月舟の書が余りに見事であるため、それを見たいがために天狗などが側にいるようになり、結果その者が墨跡の所有者を守るためである、との口伝がある。
【著作】
・『月舟和尚遺録?』
・『月舟和尚夜話?』など
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