曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

頭陀の中でも、特に必要とされる十二の鍛練修行のこと。様々な僧がこの実践を綿密に行い名を残したが、道元禅師は特に摩訶迦葉尊者を尊崇する。
第八祖摩訶迦葉尊者は、釈尊嫡嗣なり。生前もはら十二頭陀を行持して、さらにおこたらず。十二頭陀といふは、『一には人の請を受けず、日に乞食を行ず、亦た比丘僧の一飯食分銭財を受けず。二には山上に止宿して、人舎・郡県・聚落に宿せず。三には人に従って衣被を乞うことを得ず。人の与うる衣被も亦受けず。但だ、丘塚間死人の棄てる所の衣を、補治して之を衣する。四には野田の中、樹下に宿す。五には一日一食。一に僧迦僧泥と名づく。六には昼夜に臥せず、但だ坐睡・経行す。一に僧泥沙者傴と名づく。七には三領衣を有して、余衣有ること無し。亦被中に臥せず。八には塚間に在って、仏寺の中に在らず、亦た人間に在らず。目を死人骸骨に視して、坐禅して求道す。九にには但だ独処を欲し、人に見えることを欲せず、亦、人と共に臥することを欲せず。十には先ず果蓏を食し、却って飯を食べる。食し已って復た果蓏を食べることを得ざれ、十一には但だ露臥を欲し、樹下・屋宿に在らず。十二には肉を食せず、亦、醍醐?を食せず。麻油身に塗らず』。これを十二頭陀といふ。摩訶迦葉尊者、よく一生に不退不転なり。如来正法眼蔵正伝すといへども、この頭陀を退することなし。 『正法眼蔵』「行持(上)」巻

【内容】

具体的には以下の12項目である。

糞掃衣を着ける
・ただ三衣のみ
・常に乞食
・余食を作さず
・一坐に食す
・一揣に食す
・空閑に処す
・塚間に坐す
・樹下に坐す
・露地に坐す
随坐
常坐して臥せず

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます