これはもう既に、長谷川櫂さんが講義なさった俳句ですわ。
＊やまざとはまんざい遅し／梅(うめの)花
その時の長谷川櫂さんの講義文も次下に引用いたしますわよ。
>｢やまざとはまんざい遅し｣と｢梅花｣という二つの素材でできている。
>二つは…互いに照らし合って一つの世界を醸し出す。
>取り合わせの句は言葉と言葉がはっとする関係で結ばれている句である。
>（音にたとえれば）取り合わせの句は言葉と言葉が奏でる和音。
>取り合わせという手法を獲得したことによって一物仕立ての網で掬いきれない複雑なことや微妙なことも自在に言い表わすことができるようになった。
>万歳…正月に家々を訪れ…山里では初春もやや進んでから訪れる。
>｢梅花｣が取り合わせられると、山里の初春の景色がぱっと目に浮かぶ。
>（ふたつは）互いに息を吹きこまれて生きた景色に変じている。
長谷川櫂さん、如何でしょうか？「取り合わせ」の句は素敵でしょう!?
それなのに、
｢一物仕立て｣の句が好いなんて｢取り合わせ｣って一体何なのでしょう？
>芭蕉が『おくのほそ道』の旅を経てたどり着いた蕉風の頂点の一つを示す句だった。まさにこれが蕉風であり、『猿蓑』だった。
猿蓑は旅を終えて・たどり着いた結果でなく、正にスタートですよ。
みちのく旅を経てたどり着いた蕉風の頂点は｢おくのほそ道｣ですわ。
旅を終れば頂点よ。更に二年間の準備期間を経て、新生・蕉門なの。
＊病鳫の夜さむに落て旅ねかな
長谷川櫂さん>
>ちょうど雁の渡る季節。芭蕉は堅田へ通う舟の上から、あるいは湖のほとりの道を歩きながら雁の竿を仰いだかもしれない。
この部分は、於多福姉にも確りと分かりますわ。
芭蕉は、雁の渡りくる時期に合わせて堅田の地に来たのですものね。
芭蕉は、正に満を持して雁の到来を待っていたのではありませんか！
長谷川櫂さん>
>痔の病が一進一退で落ち着かず、ろくに句も詠めないので、堅田へ遊びがてら養生に参る所存。
>さらにこの手紙の末尾には
>尚々こよひの月、漁家にて見申筈に御座候。発句は有まじく候。ともある。
新生・蕉門の新出発を記念する『十三夜』『雁の渡り』ですものね!?
お尻がムズムズするのは痔に限った事ではないのではありませんか!?
芭蕉の心は堅田に飛んでいて落ち着かなかったのではありませんか！
長谷川櫂さん>
>そもそも痔の病を抱えながら、たとえ湖南から舟で向かったとしても堅田まで遠出するのはおかしな気がする。温泉があるわけでなし、痔の養生なら湖南にじっとしているのがいい。
このフレーズは道理に合いますし、まったくその解釈のとおりです。
すなわち、痔の養生を口実にした芭蕉の素敵な『一夜』だったのよ。
｢旅寝｣ってワクワクして、なんて素敵な事件が起きるのでしょうね。
＊やまざとはまんざい遅し／梅(うめの)花
その時の長谷川櫂さんの講義文も次下に引用いたしますわよ。
>｢やまざとはまんざい遅し｣と｢梅花｣という二つの素材でできている。
>二つは…互いに照らし合って一つの世界を醸し出す。
>取り合わせの句は言葉と言葉がはっとする関係で結ばれている句である。
>（音にたとえれば）取り合わせの句は言葉と言葉が奏でる和音。
>取り合わせという手法を獲得したことによって一物仕立ての網で掬いきれない複雑なことや微妙なことも自在に言い表わすことができるようになった。
>万歳…正月に家々を訪れ…山里では初春もやや進んでから訪れる。
>｢梅花｣が取り合わせられると、山里の初春の景色がぱっと目に浮かぶ。
>（ふたつは）互いに息を吹きこまれて生きた景色に変じている。
長谷川櫂さん、如何でしょうか？「取り合わせ」の句は素敵でしょう!?
それなのに、
｢一物仕立て｣の句が好いなんて｢取り合わせ｣って一体何なのでしょう？
>芭蕉が『おくのほそ道』の旅を経てたどり着いた蕉風の頂点の一つを示す句だった。まさにこれが蕉風であり、『猿蓑』だった。
猿蓑は旅を終えて・たどり着いた結果でなく、正にスタートですよ。
みちのく旅を経てたどり着いた蕉風の頂点は｢おくのほそ道｣ですわ。
旅を終れば頂点よ。更に二年間の準備期間を経て、新生・蕉門なの。
＊病鳫の夜さむに落て旅ねかな
長谷川櫂さん>
>ちょうど雁の渡る季節。芭蕉は堅田へ通う舟の上から、あるいは湖のほとりの道を歩きながら雁の竿を仰いだかもしれない。
この部分は、於多福姉にも確りと分かりますわ。
芭蕉は、雁の渡りくる時期に合わせて堅田の地に来たのですものね。
芭蕉は、正に満を持して雁の到来を待っていたのではありませんか！
長谷川櫂さん>
>痔の病が一進一退で落ち着かず、ろくに句も詠めないので、堅田へ遊びがてら養生に参る所存。
>さらにこの手紙の末尾には
>尚々こよひの月、漁家にて見申筈に御座候。発句は有まじく候。ともある。
新生・蕉門の新出発を記念する『十三夜』『雁の渡り』ですものね!?
お尻がムズムズするのは痔に限った事ではないのではありませんか!?
芭蕉の心は堅田に飛んでいて落ち着かなかったのではありませんか！
長谷川櫂さん>
>そもそも痔の病を抱えながら、たとえ湖南から舟で向かったとしても堅田まで遠出するのはおかしな気がする。温泉があるわけでなし、痔の養生なら湖南にじっとしているのがいい。
このフレーズは道理に合いますし、まったくその解釈のとおりです。
すなわち、痔の養生を口実にした芭蕉の素敵な『一夜』だったのよ。
｢旅寝｣ってワクワクして、なんて素敵な事件が起きるのでしょうね。
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