>『さるみの』撰の時、「此内一句入集すべし」ト也。…終に両句ともに乞て入集す。
去来と凡兆の議論の末に決着が付かず、両句ともに載せたとされる。
それが件の｢病鳫｣｢小海老｣の二句であるがそれで、芭蕉の心は如何。
芭蕉が「貴方の好きな句を適当に選んで好いよ」というでしょうか!?
まだまだ力不足の二人でしたが、芭蕉は気長に育てるつもりでした。
こうした場合は、二句のうちの一句が優れていると理解すべきです。
すなわち、芭蕉は去来と凡兆の選句眼を試みていたと知るべきです。
>芭蕉…二句の優劣は初めから火を見るよりも明らかだったというのである。
二句の優劣は論ずるまでもないというなら、どう判断したら好いか？
去来・凡兆に見えなかった違い…句姿はきっと似ているに違いない。
句意の重みの違い…火を見るよりも明らかに異なっているでしょう。
＊病鳫の夜さむに落て旅ねかな
>病雁の句は一物仕立ての句である。病の雁を一物仕立てにして詠み、現実の世界と心の世界をみごと一つに融合している。
凡兆・去来・櫂氏の三人ともに病鳫を「一物仕立て」と捉えました。
実に「黄金を打ち伸ばしたる」とはこの句の如きを云うのでしょう。
芭蕉が『古池や』で打ち立てた｢俳句｣を一物仕立てに戻しましたか？
＊病鳫の夜さむに落て／旅ねかな
「病鳫の」句は、ご覧の形で分ける「取り合わせ」になっています。
去来と凡兆の議論の末に決着が付かず、両句ともに載せたとされる。
それが件の｢病鳫｣｢小海老｣の二句であるがそれで、芭蕉の心は如何。
芭蕉が「貴方の好きな句を適当に選んで好いよ」というでしょうか!?
まだまだ力不足の二人でしたが、芭蕉は気長に育てるつもりでした。
こうした場合は、二句のうちの一句が優れていると理解すべきです。
すなわち、芭蕉は去来と凡兆の選句眼を試みていたと知るべきです。
>芭蕉…二句の優劣は初めから火を見るよりも明らかだったというのである。
二句の優劣は論ずるまでもないというなら、どう判断したら好いか？
去来・凡兆に見えなかった違い…句姿はきっと似ているに違いない。
句意の重みの違い…火を見るよりも明らかに異なっているでしょう。
＊病鳫の夜さむに落て旅ねかな
長谷川櫂さん> (凡兆は)小海老にまじるいとどの方はいきいきとして新鮮であり、まことに秀逸…。 (去来は)…病鳫は格が高く、幽玄な趣があって、どうしてこんな句が詠めたのだろう…。
>病雁の句は一物仕立ての句である。病の雁を一物仕立てにして詠み、現実の世界と心の世界をみごと一つに融合している。
凡兆・去来・櫂氏の三人ともに病鳫を「一物仕立て」と捉えました。
実に「黄金を打ち伸ばしたる」とはこの句の如きを云うのでしょう。
芭蕉が『古池や』で打ち立てた｢俳句｣を一物仕立てに戻しましたか？
＊病鳫の夜さむに落て／旅ねかな
「病鳫の」句は、ご覧の形で分ける「取り合わせ」になっています。
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