Guild Knights 第六話

作者:揚げ玉




Guild Knights 第六話


 白み始めたばかりの空は、漂う霧と相まって、世界を混沌とさせて見える。
 空も、地も、境は酷く曖昧で、自分の姿さえも覆い隠す霧は、ややもすれば自分すらも存在しないのでは無いかと思わせる。
 白濁した世界の中、朧火の様に、薪が火を残している。夜明けに火が消える量がくべてあり、この火は、朝日と供に役目を終える。
 曖昧な火の向こうに、人影があった。
 人であるか分からないほどの影が、テントの外に見える。
「……フィル?」
横になったまま首だけを起こすが、人影が動いた事で、エストは立ち上がっていた。
 ほとんど反射的な、警戒の様な動作である。別段人影に敵意を抱いたわけではない。
「おはよう、エスト」
霧の彼方から、声が返った。
 小屋で眠るシャオとアキを起こさぬ程度の、抑えた声である。小屋から出ると、それがフィルだと確認できた。
「薬が効いたようね」
そう言って、不意に近寄ったエストから甘い芳香が零れ、フィルは微かに頬を赤らめていた。もっとも、この霧では誰にも見咎められる事は無いが。
 エストの細い指が、包帯越しにフィルの体を走る。
 沸き起こる感覚に、フィルは慌ててエストから離れた。
「……あ、ありがとう。助けてくれたろ? 昨日」
リオレウスがフィルとシャオを襲おうとした時、エストが駆け込んで飛竜を切りつけたのは、二人を助けるためだと気付いていた。
 フィルが礼を述べたのは、それに留まるものではなく、傷の手当や、その他色々な事も含めてだったのだが、その事には触れなかった。照れくさいような、いい難さがあったからだ。
「いいのよ。それより何かお腹に入れて。夕食の残りが小屋の中にあるから」
踵を返したエストが、小屋の中へ歩き出す。
 朝日が霧の中で乱反射し、徐々にそれを晴らし始めた。間も無く、一日が始まる。
「イリアス……って誰?」
小屋へ入ろうとするエストを引き留めるように、フィルが言った。
 振り返ったエストは不思議そうな顔をしていたが、それを言った彼自身の方が、怪訝な表情をしていた。次いで、彼の表情は驚きへ変わる。
 自分の中の感情を、彼は悟ったのだった。
 それに驚き、尋ねた事を、彼は半ば後悔していた。
「……友達かな? 昔の仲間の一人よ。前は四人で狩りをしていたから、その中の一人」
その、エストの表情。
 仲間の事を言う時に見せる、彼女の顔。
 それを見た時の、言い様の無い苦しさ。その原因を知り、フィルは愕然としていた。
 そして今も、痛みがしきりに胸を突いてくるのだ。
「フィル! 大丈夫なのか!?」
飛び起き、突然現れたのはシャオだった。寝起きのためか、髪の方々が跳ね上がっている。寝起きはアキの視線を気にし、鏡に向かうのが常なのだが、今はそんな事を忘れている様だった。
「ああ、心配かけたみたいだな」
微笑み。
 フィルが笑顔を浮かべ、シャオへ一瞥を送る。
 そのまま、彼はエストが用意しようとしていた食事を、少しだけ乱暴に彼女の手から受け取った。
「アキを起こしてくる」
二人に背を向けたフィルは、小屋の中へ消えていった。
 不意、シャオが怪訝な表情を浮かべ、それは困惑と懸念の表情へ変化する。
「傷が痛むのかな……。あんなに辛そうなフィルは初めてだ……」
シャオが、我が事の様に顔を歪め、心配そうに小屋へ視線を送っていた。

 一行は食事を終え、キャンプを後にしていた。朝日が昇り、生き物が活動を始める時間である。霧はすっかり晴れ、いつもの快晴が始まろうとしている。
「手負いのレウスに躊躇えば、命は無いわ。見つけ次第、全力で止めを刺しなさい」
小型の肉食モンスターランポスを両断しながら、エストが言った。
 既に全員が剣を抜き、辺りの制圧を開始している。
 木々が絡み合い、まるで植物のトンネルの様な細長い場所で、四人は展開していた。手負いのリオレウスが傷を癒すとすれば、餌を捕食する水辺か、巣穴の中だった。昨夜の内に、この先に小さな泉があることを確認している。場所が判明し無い巣穴を探すよりも、まずは泉を固めておく事になったのだった。
「狭いのが怖いな……」
周囲を見渡し、シャオが呟いた。
 緑色のトンネルには、既に何頭かのランポスが死体となって散乱している。この細長い通路は、飛竜が一頭通れるか否かという幅しかない。こんな所で大口を開けた飛竜に突っ込まれれば、行き先は口の中しかなかった。
 トンネルの近辺での戦闘は避けたい。泉の周囲に広がる僅かな空間が、おそらく戦いの舞台となるだろう。
「追い込まれるのはレウスか、俺たちか……」
地形の確認をしていたフィルが、ふと呟いた。
 追い込まれる、そんな言葉が口をよぎった事に、彼が苦笑を浮かべる。
 脇を見れば、エストが黙々と剣を振るっていた。
 狩りに集中しよう。認めてもらいたいのなら、何よりもまず彼女の足を引っ張らない様にならなければ。
 一度首を振った彼は、顔つきをハンターのものへ戻していた。
「行こう」

 透明な泉の水は、一瞬毎に染色されて行く。
 アプトノスから流れ出す血液は、泉を朱色に染めるのと反比例し、その生命同様、減少していく。この草食のモンスターの最大の不幸は、リオレウスの餌となったという、自然界ではありふれた事実よりも、腹部を食い破られた事だろう。逃れ様の無い死を定められながらも、苦痛と苦悶のみが、生への唯一の名残となって彼を世界に束縛している。
 薄らいでも薄らいでも、苦痛によって薄らぎきれない彼の意識の中、捕食者である飛竜は、悠々と泉の水で喉を潤している。恐怖も憎しみも最早無く、唯々苦痛からの開放を望む彼が、脇の茂みに奇妙な気配を感じた所で、その意識は永遠に失われた。
「一気に行くぞ!!」
フィルが茂みから駆け出した。
 空の王者の咆哮で開いた先日の幕と異なり、この日の狩りは、地を這う脆弱な生き物の号令によって始まった。
 途端、彼に続いて茂みから三つの影が躍り出る。
「この剣を覚えてるか!!?」
振り向き、威嚇するリオレウスに向かって、シャオが挑発する様に言った。彼の手にする剣は、飛竜の尾を引きちぎるきっかけになった剣だ。
 飛竜にとって、忘れようも無いものだ。

憤怒の咆哮
 
 飛竜が低く、だが高らかに叫んだ。
 尾を失った時の激痛が蘇る。傷は塞がろうと、自尊心は塞がりなどしない。この憎き獲物を仕留めるまで、それは永遠に適わないだろう。
 リオレウスの口内から、炎が零れた。
「キレやがった!」
リオレウスの足元目掛け、駆け込んでいたシャオが、一瞬躊躇した。
 飛竜の鋭い牙から零れる炎。それは、飛竜の怒りによって、体内の火炎袋と呼ばれる器官が開放されたためである。火球を吐き出すリオレウスは、この自らをも焼きかねない峻烈な器官を、自制の元においている。つまり、普段は火炎袋の弁を閉ざし、流出する炎を調整していると見られていた。
 だが、飛竜が怒りに身を任せた時、この弁は開放され、制御しきれない炎が口から零れ落ちるのだと考えられている。自らをすら、焼きかねない炎が開放された証なのだ。
「うを!!?」
シャオの一瞬の躊躇は、リオレウスによって看破された。
 飛竜は、すぐに彼の心に生じた恐怖を見破り、そこへ一撃を加えた。
 火球が、彼目掛け飛び掛る。
 だがそれは、幸いな事に、飛竜にとっても拙速な一撃だった。狙いが僅かに逸れ、火球は彼の背後へ炸裂していた。
「……溶けてる」
背後の爆発に、シャオが一度だけ振り返った。
 そこにあるのは、大きく広がったクレーターと、その淵で、溶けて固まった土だった。見慣れない色の煙が上がり、土の融解した、奇妙な臭いが彼の鼻を付く。
「シャオ!!」
叫び様、フィルはリオレウスの首筋へ一撃を叩き込んでいた。無機な音が、やはり甲殻によって剣が弾かれた事を示した。
 飛竜が腹立ち紛れにフィルを一瞥する隙に、シャオは一度後方へ逃れていた。フィルもまた、身を翻して飛竜から逃れる。
 と同時に、アキの剣が飛竜の足へ絡み付いていた。一撃が、飛竜の甲殻を削る。
 飛竜の甲殻を貫くのは、大剣ですら不可能だった。まして、それよりも遥かに小振りな彼女の片手剣では、なおの事であろう。
 飛竜が、忌々しげに尾をしならせた。
「今……!」
リオレウスの尾が空を切り、鞭の様な音を立てアキをかすめる。
 もしもそれが本来の長さであったなら、彼女の肢体は寸断されていただろう。だが、既に切り落とされた尾に本来の長さは無く、彼女は身を投げ出してそれをかわした。
 かわしただけでなく、起き上がり様、彼女は剣を一閃させていた。この瞬間を、彼女は狙ったのだろう。
 絶叫。
 飛竜が、悲鳴を上げた。彼女が狙ったのは、甲殻が剥げ、ようやく傷が塞がった尻尾の切断面だった。
 傷口を引き裂いて彼女の剣が抉りこみ、飛竜は悲鳴を上げている。
「やった!!」
リオレウスの足元から逃れつつ、アキが背後を一瞥すると、飛竜は地面に身体を擦り付けてあがいていた。
 あの、痛みだ。
 彼女は、自分の剣がもたらせる痛みを知っている。彼女の剣には、ゲリョスの体組織を加工したものが組み込まれており、今、リオレウスの体内にはゲリョスの毒が注入されたのだった。飛竜は人間よりも遥かに強い耐性を持っており、毒に対しても、それは同様である。まして同じ飛竜から作られた毒であれば、人間の様な即効性は期待できず、また、死に至らしめるにも量が少なすぎるだろう。だが、リオレウスは体内で毒素の分解を終えるまで、あの焼け付くような痛みに苛まれるのだ。
「……レウスが逃げるぞ!!」
言って、フィルが地面を蹴った。
 リオレウスが翼を広げ、宙へ舞い上がる。傷は開き、毒を負ったのだ。巣へ戻るのに十分な理由だろう。
 そうなると厄介である。巣の位置を探り当てるのに数日を要し、さらに近辺の制圧に時間をかけるとなると、その間に飛竜の傷は癒えてしまう。 フィルは飛竜の後を追うべく、駆け出していた。
「エスト!!」
駆け出した足が、爪先で地面を抉った。突如足を止めたため、そうなったのだ。駆け出したフィルが、足を止めて叫んだ。
 宙に浮かんだリオレウスは、逃げるのではなく、虚空で口を開き、ブレスを吐き掛けたのだ。
 目標となったエストは、微かな身じろぎだけで、迫る火球を掠めさせた。
 避けた火球が、彼女の背後で熱い音を立てる。物の焼け爛れる音と臭いが、白煙となって彼女の姿をかすめさせた。
 安堵と供に、フィルが視線を彼女から宙に向ける。飛竜は、その場に留まる様に、高度も位置も変えずに羽ばたいていた。
「逃げないのか……?」
眉をしかめるフィルの視線の先に、眦を裂き、瞳から青空を消し去ったリオレウスの姿がある。口元から零れる炎は、一層激しさを増したようだ。飛竜に、逃げる様子は無い。
「そう……やっぱり貴方は……」
けぶる白煙の彼方で、エストが呟いたのを、三人は知らない。
 火球の開けた足元のクレーターを見詰めながら、その表情は酷く物悲しい。
 彼女には、リオレウスの逃れない理由が分かったのだ。
 心に、影が落ちる。
 だがそれは、多分、ただの欺瞞だという事も、彼女は分かっていた。
「行くぜ!!」
白煙の彼我。
 我の方で、シャオが地面を蹴った。
 突風を避けるため、大地に伏せながらリオレウスの真下まで接近した彼は、飛竜が大地に降りる一瞬、大剣を振り上げた。
 
絶叫

 シャオの狙いは寸分と違わず、飛竜の尾の傷口に突き刺さった。短くなった尾を更に二等分する様にして、剣が根元まで引き裂いてゆく。
 叫びと供に、リオレウスが大地に身を投げ出した。
 切断された尾に、剣を差し込まれ、毒を注がれ、今新たに、尾から腰を引きちぎられた。
 不恰好に地面であがく彼の地が、泉に注がれる。遠くないかつて、彼が捕食した生き物の血と、彼の血が、泉の中に溶けて混ざる。
「喰らえっ!」
もがくリオレウスへ駆け寄り、フィルが剣を唸らせる。
 鋼鉄の剣が、飛竜の頭部に降り注いだ。
 一撃。
 二撃。
 三つ目の斬撃が、飛竜の頭部の甲殻を砕け散らせた。
 誇り高い王者に、甲殻の冠は無く、そこには血色の肉が露出し、白い頭蓋さえむき出しになっている。
 致命傷だった。
 いくら飛竜でも、最早治癒の限界を越えている。
 誰もがそう思った瞬間。
 飛竜は首をもたげ、遠くにそびえる山を見詰めた。

咆哮

 これまでのどんなものよりも雄雄しく、雄大で、誇りに満ちた咆哮。
 リオレウスは、力尽きた。
「やったぁ!!」
「ぃいよっしゃぁ!!」
「……ふぅ……お疲れ」
歓呼。
 三人が、口々に喜びを表し、それぞれ、笑みを浮かべる。
 誰も、エストの表情には気付かなかった。
 沈痛な、表情。
 彼女は空を仰ぎ、瞳を閉ざした。

 祝杯。
 ミナガルデに帰還した一行は、早々に酒場へ足を運び、杯をかざした。
「乾杯!」
ユニオン「ケーニヒ」にとって、初めてのリオレウス討伐であった。
 それもケーニヒの各部隊のリーダー四名から成る、本隊と呼ばれる構成によるものでは無い。最年少のアキとシャオを含んだ、訓練中の別働隊によってであった。快挙である。
 もっとも今回の別行動によって、二人とも以前と比べ物にならないほどの上達をしていた。ユニオンの他の団員と合流した時、二人を見て彼らはどう思うだろうか。
「おめでとう、三人とも」
エストが微かに口の端をゆがませ、三人に杯を向けた。三人に祝福を、という意味である。
 彼女にとっては、リオレウス討伐などいつもの事なのか、三人に対して随分と抑えた微笑だった。
「これもエストのお陰だよ!」
シャオが満面の笑みで答える。
 三人のグラスが、一斉にエストのものへぶつけられた。程よく料理が運ばれ、三人は狩りで失われた英気を吸収し始めた。食器が勢い良く音を立て、同じ位の勢いでテーブルの上から食べ物が消えてゆく。
「……私はほとんど何もしないで見てただけよ。気が付かなかった?」
三人の旺盛な食欲に表情を崩し、エストが言った。
 リオレウス討伐に当たり、彼女は積極的な動きをしていない。その動きは、ほとんど周囲から見守る程度であった。
 ケーニヒの三名が成長するのに、リオレウスはこれ以上ない相手だと、彼女は考えていたのだ。だからこそ、彼女は手を出さなかったのである。
 食事に夢中になる三人を見詰め、彼女はグラスを空にしていた。
「お久しぶりです、エストさん」
不意、テーブルの脇から声が掛かった。
 カウンターの傍にいたハンターの一人が、エストの前に進み出、深々と頭を下げている。
 灰色のベストに、白いシャツ。照準を定めるために使われるのであろうアイパッチが、額に上げられている。そこから背後に流れる金糸の髪が、首を傾げた拍子に、柔らかに揺れた。
「……イリアス?」
空になったグラスを、エストがテーブルの上に音を立てて置いた。普段なら食器で音を立てることの無い彼女であり、微かな驚きが見て取れる。
「ギルドナイト……」
口に頬張った食べ物を、租借できないまま、不明瞭な発音でシャオが言った。
 途端、酒場の中が凍りつき、周囲のハンターの視線が集まる。
「ギルドナイトの服って紅色のスーツなんじゃないの??」
凍りつく周囲を他所に、アキがぼんやりとそんな事を言う。
「アハハ。私のものはガンナー用のものなんです。見つかり難い様に、ガンナーのものは色が暗いんですよ」
イリアスが可笑しそうに笑い、害意が無いのだと言う様に、周囲に向かって軽く頭を下げた。
 その優雅な微笑のせいもあってか、酒場の視線は辺りへ散らばり、凍りついた周囲に喧騒が戻る。
「そっかぁ……私ギルドナイトって初めてみたよ〜」
などと、朗らかに話すアキを、シャオとフィルがあっけに取られて見詰めていた。
 人を、ハンターを狩る狩人。
 ギルドナイトがそんな風に言われている事を、彼女は知らないのかもしれない。
「ごめんね、イリアス。就任式に行けなくて……」
「いえ、エストさんにはちゃんとお祝いもしてもらいましたし」
「ディグとかヘクターにいじめられてない? 大丈夫?」
「だ、大丈夫ですよ。私ももう子供じゃないんですから。それにヘクターさんは今、密林で家庭菜園を作ってますから。最近は会ってないんです。自分で作ったお米を飛竜の巣の中で炊いて、取れたての飛竜の卵を、その場で炊きたてのご飯にかけて食べるのが夢だとか……」」
「フフ……昔から作りたいって言ってたものね。……相変わらずなんだ」
子犬の様に笑うイリアスを、エストが柔らかな視線で見詰めている。
 二人の会話。
 自分の知らない、関係。フィルの視線が、喘ぐ様にそれを見詰めていた。
 不意、イリアスの視線がそれを感じ取ったように動いたが、彼は何も言わず、表情だけを改めた。
「……相変わらず戦い続けてるんですね、エストさん」
「ええ、生きている限りはね。私には、しなければならない事があるのだから」
その会話は遠く、自分の手に届かない所のように思え、途端、アキにはエストの存在が霞んで見えた。彼女が、溜息をつく様に呟く。
「……エストってちゃんと女の子なんだ……」
「え?」
アキの呟きを、シャオが尋ねた。
「エストって、女の子なんだよ……。いつもあんななのは、あたし達がしっかりしてないから」
だがそれは、シャオに答えたのではなく、アキが自分自身へ向けて言ったようにも聞こえる。
「しっかりしなきゃ……」
エストは多分、いつも一人なのだ。
 彼女に肩を並べられる者がいないために、彼女は、例え誰かといても、いつも一人なのだろう。
 話をしても、それは会話ではなく、教え導くための手段に過ぎないのでは無いか。
 自分は本当の彼女と言葉を交わしたことがあったのだろうか。
 アキは、喧騒の中でうつむいていた。




↓以下、続きます。
Guild Knights 最終話
2007年03月27日(火) 04:31:58 Modified by orz26




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