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19年12月13日 総会 議事録5

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○中嶋委員 2つあるんですけれども、1つは、前回ちょっと幼児教育のことでスズキ・メソードのことにも言及し、町村長官がバイオリンを習われていたことも知ることができて、思わぬ一つの発見だったんですけれども、情操教育のところはかなりよくしていただいて、大変ありがたいと思っています。特に脳科学とか最近の社会科学などの科学的知見も活用して子供の幼児教育をという点は、大変ありがたいと思います。

 もう一点は、英語教育のところなんですが、これを見ると、一見かなり積極的に英語教育に取り組む方法が出ているように見えるんですね。しかし、今、中教審の方は、私もこの間まで責任者だったんですけれども、学習指導要領の改訂に向けて、小学校の5、6年に英語教育を入れる。ただし、それは教科としてではないんですね。したがって、私としては、教科として入れるかどうかはものすごく大切な問題で、教科として入れることになると教科書、特に教科書は非常に重要だと思うんですね。

 したがって、この議論を進めるとまた際限なくなるんですけれども、まず文言としては、英語教育の「抜本的充実」ではなく、やはり「抜本的改革」なんですよ。充実というのは今まで何回もやられてきたけれども、改革できないから依然として英語教育の指導方法が改善されない、そして、一方ではイマージョン教育等がかなり進行していても、それになかなかついていけない。したがって、ここは「充実」を「改革」としていただけるとありがたい。

 もう一つ、2番目の点なんですけれども、「全学年で英語教育を教科として実施することなど」と。これを書いても、一方では文部科学省も指導要領の改訂もあったり、そう簡単にそうならないのですが、我々の姿勢としては、少なくとも「教科として」と入れておかないと、この間、英語教育に関するEUのことも紹介しましたが、アジア諸国はみんなもう教科としてやっていますから、その言葉は1つぜひ入れていただきたい。

 そして最後の項目ですけれども、「コミュニケーション能力の強化を軸に、見直しを行う」というところに、もし上に「抜本的」を使うのでしたら、やはり「抜本的見直し」を行わないと、依然として日本の中・高校の英語の先生の大部分は文法主義者ですからね、コミュニケーション能力としての英語教育に入っていかないんですよ。そういうことを考えると、単なる見直しではなくて、やはり指導方法そのものを抜本的に改善することと、それについての国際的な体験はものすごくありますから、そういうことを学んでほしい気がします。

○浅利委員 また徳育の問題で申し訳ないんですが、学習指導要領に徳育問題はしっかり入るんですね。そうしていただきたい。学習指導要領が実際問題として教育の現場に強い影響を与えていますから、ここに徳育問題をしっかり入れていただかないと困る。それを是非お願いいたします。

○渡海文部科学大臣 この会合は、私は出席してもご意見を聞くことに徹するのがいいんだろうと思っておりますが、今、学習指導要領のお話が出ました。

 今の方向では、この徳育の問題はしっかり入ります。

 ただ、先生がさっきおっしゃった、ここは私は実は余り言葉にはこだわらないんですが、教科にするかしないかといった議論は、非常に幅が広いんですね。通常、文部科学省で「教科」と呼んでいるのは、これは小野さんの方がよく知っているかもしれないけれども、教科書と、その他、担任がしっかりやるということと、評価をするということなんですね。

 そういうことを言った、実は単に言葉の問題にしかならないわけなんですが、多分、今、一番これから議論になってくるのは、教科書をどうするかということだと私は認識しております。それは教科として入るか、入らないかという問題もあります。しかし、時間はちゃんととります。週1コマでありますけれども、とろうということになっております。

 この教科書について、これは大変難しい問題だと思うんですが、本当に検定になじむのか、なじまないのか。私の意見をあえて申し上げれば、別のことを考えていただかないと、就任してからこの2カ月半、検定問題で随分苦労してまいりましたから、基本的には今の検定制度では、恐らく道徳の教科書は検定できないと考えております。単に専門的に、そして学術的に、間違いがあれば変えるということだけしか今、やっていないわけですから、その記述の問題等はかなり自由な選択ということをやって、そして教科書を充実させるというふうな形が今の中教審の議論だと承知いたしております。

 ですから、教科書のイメージがあれば、この第2次答申にもいろいろ書いてございます。いろいろな説明も受けておりますから、そういったところはちょっとしっかりとご意見をお出しいただいて、これはやれる、やれないは今、私は保証はできません。文部科学大臣が勝手に「それはいい、やりましょう」といってやれるものではないと思います。

 少し長くなりましたが、今の状況をご報告させていただきました。

 先生の方から教科書というお話がありましたから、ぜひ、どういうことでやったらいいのか、検定制度そのものも、私は全体としては少し検討していこうとは思っております。これは道徳ということではなしにですね、いろいろな問題が起こりますから。その辺もよく議論していただければありがたいと思っています。


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2008年02月16日(土) 07:32:43 Modified by nipponkamoshjka




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