2016/01/28に実装されたレアリティブラックの
妖狐。
少し扱いが難しいが、育て上げると面白い活躍を見せてくれるユニット。
アビリティ「九尾の狐」により自身の出撃コストが1上がってしまうが、HP・攻撃力・防御力が10%、魔法耐性が10上昇。
*1
妖狐の中でも最高レアにふさわしい高い能力値を持っているといえる。コストも素で16とそこまで重量級ではない。
それでもクラスがクラスだけに、同レアの近接の中でみると基礎能力値はあまり高いとは言えない。
通常時はあまり無理がきかないが、スキル「妖狐覚醒」発動中はHP・攻撃・防御が2倍に強化され、短時間ながら強敵を受ける事もできる。
スキルレベルの上昇により持続時間が伸び、待ち時間が短縮される。スキルレベル3でMAXとなるのでレベル上げもしやすい。
しかもレアリティ黒であるため、配置後即発動できるのも強みとなっている。
第一覚醒
アビリティが「白面金毛九尾の狐」に変化。
出撃メンバーにいるだけで他の妖怪属性ユニットにも出撃コスト+1、HPと攻撃と防御+12%、魔法耐性+10が適用される。
属性バフ化に伴いユニット能力画面のステータスには反映されなくなるため覚醒すると大きく能力値が低下するように見えるが、実際の効果は強化されているので心配する必要はない。
なおドット絵がさらに巨大化、スキル発動中のオーラエフェクトがほぼ見えなくなり地味に厄介。
第二覚醒 妖狐絢爛
HP・攻撃・防御が大きく上昇、攻撃時のHP回復量も3%に強化されるバランス型分岐。
さらに配置中、妖怪属性のユニット全員のスキル再使用までの待ち時間を半減させるバフを獲得する
*2。
カヨウ自身について言えば、ある程度の被ダメージにも耐えられるようになり配置の自由度が増す。
さらに好感度限界突破による短縮と合わせ、好感度150%時の再使用までの待ち時間は実質37.5%。スキルの取り回しが非常によくなる。
覚醒スキルの「精魂奉納の儀」と「大炎上」の待ち時間を両方合わせても、「大炎上」の効果時間より短くなるほど。
「精魂奉納の儀」によるHP削りを連発したい場合や、接敵の可能性がある場所での遊撃要員としても活躍させたいならこちら。
天狗や猫又など、遠距離攻撃の対象にならない特性を生かして最前線へ突出する妖怪を中軸に据えた編成を使う場合にも向く。
第二覚醒 おきつね様
HPと防御はそれほど上がらないが、攻撃力が極めて大きく上昇し、攻撃時のHP回復量も5%に強化される火力型分岐。
さらに攻撃時に40%の確率で攻撃力が1.5倍になる(各種特効と同じく、発動しても画面上のステータスには反映されない)。
この確率倍加は各種特効と同じく、他のバフが乗った最終値まで含めて1.5倍にするため非常に強力。
安全地帯から「大炎上」による火力要員として活躍させたい、または後衛軍師などのスキル待ち時間短縮要員を常用している場合はこちらが向いている。
スキル覚醒 ≪精魂奉納の儀≫⇔≪大炎上≫
シンプルな自己強化だった通常スキルから一変、非常に癖の強いスイッチスキルになる。
「精魂奉納の儀」使用後はスキルが「大炎上」に変化し、10秒(好感度150%時は7秒)後に使用可能になる。
「大炎上」終了後はスキルが「精魂奉納の儀」に戻り、30秒(好感度150%時は23秒)後に使用可能になる。
無理に前線へ出ずとも火力で貢献できるようになるのだが、前者はデメリットも存在するので使用する時は注意が必要。
「精魂奉納の儀」は、発動時に
敵味方全員のHPを現在値の20%減少させる。
*3
このスキルは敵が一度でも画面上に姿を見せていれば、隠れたり画面外に移動していても効果が適用される
*4。
どんな強敵でも一発で2割のHPを削れるため、HPの高い敵ほどより大きなダメージを与えることが出来る。特に総力戦や大討伐神級EXなどで出てくるHP数十万以上のボス敵対策としてとても有効。
ただし味方も被害を受けるので、敵の攻撃が激しい状況
*5ではタイミングを間違えると戦線崩壊の要因になりかねない。
機械系やアンデッド系、トークンのようにHPを回復できない味方を活用した戦術とも相性が悪い。
また、HPが一定以下へ減少することで挙動が変化する敵にも注意が必要。特に強力な遠距離攻撃持ちの大型ゴーレム、移動速度が急激に上がる青ゲイザーや妖虎系の敵には気を付けよう。
ちなみに通常のHP割合減少ダメージと異なり、この覚醒スキルのHP割合減少ダメージは敵の反撃対象にならず、おきつね様のクラス特性のダメージ1.5倍も乗らないという特殊な性質になっている。
*6
「大炎上」は30秒攻撃防御が2倍になり、射程360で範囲内の敵5体まで同時に防御無視攻撃を行う。
長射程マルチロック魔法攻撃になることで、ラッシュ処理要員としてかなりの殲滅力を発揮してくれる。
また脇道や壁役の後など安全地帯から支援火力として使うなど運用の幅も広がる。
余談
2018/01/04にSD風の
ちびカヨウが登場している。
名前の由来
江戸時代に書かれた『絵本三国妖婦伝』『和漢百物語』など日本での白面金毛九尾の狐伝説に登場する、古代インドの悪女「華陽夫人(かようふじん)」が由来か。
なお中国やインドで華陽夫人らしき人物の存在を示す資料は見つかっていない。
玉藻前伝説と殺生石伝説に中国の傾国の悪女の話を組み合わせ、箔付けに世界中
*7を混乱に陥れた大妖怪ということにしようと創作されたエピソードと思われる。
遍歴
食い殺した娘に化けて「妲己」という名で殷の紂王の後宮に入り込み、堕落させ酒池肉林や炮烙の刑など暴政に走らせる。
殷の滅亡後、太公望に照魔鏡で正体を暴かれ宝剣で身体を切り裂かれたもののなんとか逃げることに成功。
インドへ辿り着くと、摩竭陀(マガダ)国の王子、斑足太子の妃「華陽夫人」となり殺戮をそそのかした。
しかし正体は妖怪だと見破ったジーヴァカ(釈迦の弟子で伝説的名医)に枇杷の木の杖で打たれると、たちまち本性である九尾の狐の姿を現し逃げ出した。
中国へ舞い戻り今度は「褒姒(ホウジ(ジは女偏に以))」という名で周の幽王の妃となる。
絶世の美女だが笑顔を見せない彼女を笑わせようとした王が国費を浪費したり
*8偽烽火で諸侯を振り回したり
*9したせいで権威が失墜。
正妃の子を廃嫡したのがきっかけで反乱が起きても誰も救援に来ず国は滅び、彼女も行方をくらませた。
しばらくは身を潜めていたが唐の時代に遣唐使船へ乗り込んで日本へ渡来、平安時代末期の鳥羽上皇の寵愛を受け「玉藻前」と呼ばれるようになる。
だが上皇が原因不明の病で寝込んだのは彼女の仕業と見抜いた陰陽頭安倍泰成の術で正体を暴かれて逃走、根城にしていた那須野までやってきた追討軍と何度も死闘を繰り広げた末に討ち取られた。
死体は周囲に毒を撒き散らし無差別に命を奪う岩「殺生石」と化し、その後も鎮めようとした術師や高僧たちをも殺し続けたものの、南北朝時代に源翁心昭(曹洞宗の僧で通称玄翁和尚。金槌の異名「玄翁」の由来)によって遂に打ち砕かれ全国各地へ飛散したという。
手料理
アップデート履歴
2016/01/28 実装。
2016/03/24 覚醒スキル「大炎上」の射程が大幅増加(200→280)。
2016/10/06 覚醒スキル「大炎上」→「精魂奉納の儀」への時間が短縮(40→30秒)。
2017/08/03 好感度ボーナスHP+360、攻撃力+144がHP+360、攻撃力+173に変更。
覚醒アビリティ「白面金毛九尾の狐」の対象が妖狐から妖怪全部に変更。
2017/09/07 覚醒スキル「精魂奉納の儀」を反撃を行う敵に対して使用した際に、反撃が発生しなくなった。
2018/11/01 アビリティ「九尾の狐」にHP10%アップを追加。覚醒アビリティ「白面金毛九尾の狐」に妖怪属性HP10%アップを追加
2019/03/14 覚醒アビリティ「白面金毛九尾の狐」 のHP、攻撃力、防御力の上昇割合を増加。(10→12%)
2020/01/23 属性「東の国」追加。
2021/02/25 第二覚醒実装。
2022/01/27 覚醒スキル「大炎上」射程を増加(280→360)。
2022/11/24 第二覚醒立ち絵・ドット絵実装。