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軍貫マン
「はあ、そろそろ会議か」

男はノートパソコンを設置するとカメラを調整して動作チェックをする

「よかった。今日はなにもされてない」

男は最新のパッチが正常に機能していることに安堵する

男は14時からzoomで会議をするためにログインする

会議と言っても重要な案件ではない

ただの部署の報告会だ

特に発言を要求されるわけでもなく、ひたすら40分間聞き役に徹する受け身の会議は眠気との戦いである

退屈だ

男はそう思った

最初の10分は業務に関係のある話だからまだよかった

しかし残りの30分は上司による愚痴や面白くもためにもならない昔話や信憑性に欠ける武勇伝という名の苦行となる

画面をオフにすることは許可されていないので男にできるのは姿勢を正してつまらない話を傾聴するだけだ

主催者がご高説を垂れたいだけの会議に何の意味があるのかというのはここに参加している十数名ほどの同僚たちが少なからず抱いている感想だと男は考えるすると……

「みゃあ」

「!?」

背後から声が聞こえた

「まさか……チェシャが戻って。でもそんなはずは」

チェシャ

本名はM∀LICE<P>Cheshire Cat

M∀LICEの1体にして大のイタズラ好き

彼女は隙あらば男のPCやスマートフォンにブラウザクラッシュを仕掛ける迷惑な存在である

ウイルスを仕掛けるだとか恐ろしい画像や音声を流すような悪質なことはしないまでも自分の欲しい商品が記載されたウィンドウを延々と表示しておねだりしたり、やたらあざとかったり、R15程度にセンシティブな自撮りを送信して面白がっている

だからこそ男は会議に備えて対策を行った

チェシャに会議を邪魔されないように他のM∀LICEたちとスイーツバイキングに行かせて自宅から引き離し、セキュリティ面でも遠隔からのサイバー攻撃に備えてファイアウォールを強化したはずであるのに

「……くん、後ろの女の子は誰かな?もしかして彼女だったり?」

これまで上機嫌に自分語りをしていた上司はニマニマと男に声をかける

男は冷や汗を掻きながら自身が写した画面を覗くとそこには確かにチェシャがいた

整った顔立ちと人目を惹きつける紫がかった白い髪、わざわざ着替えたであろう薄手のルームウェアの少女は一応は仕事という体裁を持った空間にはあまりに異物で画面越しの同僚たちもざわめいている

男は恐れた

もしチェシャがなにかイタズラをすれば、これまで平社員として右を向けと言われればその通りに右を向き、堅実に仕事をこなしてきた社会人としての自分の立場は一瞬で瓦解するだろう

恐らくチェシャは抜け出して来たのだろう

なぜよりにもよって今なんだ

こんなところに来るよりも仲間と一緒にスイーツバイキングを楽しんでいたほうが余程幸せだろうに

「えっと、彼女はですね……妹……みたいなもので……決して、その、彼女というわでは……」

男はなんとか取り繕うとするがしどろもどろになってしまう

「ふふっ、君も隅に置けないな。わかるよ。私にはわかる。君の顔を見ればね。とはいえ仕事中だからほどほどにね」

だったらこれまでの無駄話もやめてほしいと男は内心で毒づくが、いまはそんなくだらないことですら恋しい

人は平穏なとき嵐を求めるという

しかし、いざ嵐を迎えるとそれから逃れることだけを願う

上司の長話しは好きではないが自身の命運をイタズラ好きなチェシャに握られているこの状況は望んでいなかった

「今は手が離せないからそっとしておいて欲しいな」

男はチェシャに諭すように語りかけるがその内心は穏やかではなかった

頼むからなにもしないでくれお願いだからとチェシャにすがる

嵐に病んでくれと祈祷するように

「……うん」

チェシャは素直に頷き画面から離れて行った

「す、すみません。では会議を再開しましょう」

「いやあ、いいねえ。青い春だね。私も若い頃は……」

嵐は過ぎ去ったことで会議は表面上は元の世相に戻る

だがそれは男を除いての話であった

「ニシシシ」

チェシャはあくまでカメラの映らない場所に移動しただけで男の足元に潜り込んでニンマリと憎たらしいほどの笑みを浮かべる

男はzoomの音声をミュートにするとチェシャに視線を合わせることなく考え込むような振りをしながら口元を手で隠して抗議する

「どうしてこっちに来たんだ。スイーツバイキングは?」

「うーん、飽きちゃったから先に帰った。それにおうさまと一緒じゃないとつまらない」

「今は仕事中だからダメ」

「えー」

チェシャは不満をあらわにすると、引き下がる気は微塵もないようで男の膝の上に頭を預けると撫でてくれと言わんばかりに男にねだる

「ダメ」

男はチェシャのつむじを押しつけて拒絶の意を示すが、チェシャは撫でないとてこでも動かないぞと言わんばかりに男の膝に頭を擦りつける

そして男も結局は根負けして彼女の要望通り頭を撫でてしまうのだ

「えへへへへ。おうさまやさしー」

男は画面に注視しているためチェシャの表情はうかがい知れないがその口調はどこか人を食ったように小馬鹿にするようなものであった

「おうさまたのしー?」

「………」

「楽しいんだね。じーっと会議見てた時よりは幸せそう。チェシャもたのしーよ」

「………」

男は無視を決め込むがその撫でる手つきは止まらなかった

ふわふわとしてチェシャの髪は猫毛のように柔らかく、なめらかな頬はしっとりと吸い付くように手触りが良い

男にとってチェシャの体温と感触はどこか心地よく、撫でる度にゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らす姿は会議にうんざりしていた男にとって癒しであることは否定できなかった

「チェシャ、お願いだからこういうか場で僕を困らせるのはやめてくれないかな」

「え〜、じゃれてるだけだよ……チェシャは猫だもん。にゃ〜ん」

チェシャはわざとらしく猫の声真似をする

「ニシシシ。減るものじゃないでしょ。それにね、チェシャはおうさまに触ってもらてるのとっても安心できて嬉しい。だからチェシャはおうさまのこと大好きだよ」

「チェシャ、仕方ないな……」

男は思わず視線を下げてしまうと、チェシャの表情は普段のおどけた様子とは異なり、穏やかに目を閉じて微笑んでいた

好きな者にそんな風に言われてしまっては男は途端に怒る気も失せて愛おしさが込み上げてくる

そして無意識にキスをしようとゆっくり唇を近づけようとすると

「おうさまだいたーん。いいのかなあ?皆からおうさまの顔が見えてるのに」

「はっ!?」

男は会議中であることを思い出すと我に返り画面に向き直った

何事もなかったかのように取り繕ってきちんとソファに座りなおし、退屈な会議に戻った

他の画面を覗くと、上司の演説は相変わらずで同僚たちは欠伸を堪えていたり、何か手元の物を見ていたりする者がちらほらいて、おそらく何もバレていないはずだと安堵する

「ニシシシ。おうさまいけないんだ〜。ちゃんとお仕事しないなんて」

「どの口が!……」

チェシャはしてやったとばかりにしたり顔でぺっと舌を出すといつもの憎たらしいニヤニヤとした笑みを向ける

「もういい……」

画面に自分が映っていないのを良いことに好き勝手をするチェシャに男はわなわなと怒りに震える

「怒らないでよおうさま。チェシャはただおうさまの側にいたいだけなのに……」

男はチェシャに視線を合わせない

恐らくチェシャは声を震わせて悲しげな顔を作っているだろう

チェシャとは気分屋で意地悪な生き物だ

好意を向けると突き放すくせに、突き放すと今度は甘えてくる

自分の掌の上で男を転がして弄ぶ小悪魔である

なので慰める必要はないと無視をする

「ぶ〜」

すぐさまチェシャは拗ねた態度を取るがそれも無視である

男はふと時刻を確認する会議開始から半刻が経過して残りは10分ほど

色々な意味でしんどかった会議も佳境だ

あと少しだと男は気を引き締める

「ふーんだ。し〜らない」

その言葉とともに膝の上から重みが消えたチェシャが膝から降りたことを認識した男は、少し残念に思いながらも会議に集中する

ここで甘やかしてはいけない毅然とした態度を取らねばと

すると男は不意に股間に違和感を覚える

「っ!」

思わず声が出そうになるがなんとか堪えると視線を下に向ける

するとズボンの上からチェシャの小さな手が男根を扱いていた

「ニシシシ」

「なっ!?なにを!?」

男ははヒソヒソと控えめな声で呼びかける

大っぴらに声は出すわけにはいかない

話を聞かずに私語をしていると思われるかもしれないからだ

「おうさま、溜まってるでしょ?チェシャがスッキリさせてあげるね」

チェシャはソファとローテーブルの間にすっぽりと入り込んで男の前に跪いていた

「なんでこんなときに……」

最近のチェシャはこういった行為には消極的で男が誘っても気分が乗らないからと断ることが多かった

「だってえ、いっぱい溜めたほうがいっぱい気持ちいいって聞いたんだもん」

「だからって今はダメだよ……」

男は小声で咎めるがチェシャはお構いなしにズボンのジッパーを下ろすと肉棒を取り出す

「あは、おっきい……ちゅっ」

露わになった肉棒が空気にさらされてひやりとしたと思うや否や、熱くてざらりとしたものが肉棒に触れた

男はは背筋が凍ると同時に身体の芯に火がついたように熱くなるのを感じた

「ちゅっ、ちゅぱっ……れるぅ……」

チェシャは小さな手で竿を握りゆっくりと扱きながら鈴口やカリ首の溝といった敏感な部分に舌を這わす

男はハンマーで殴れたような衝撃を受けた

まさかチェシャがフェラチオを自らしてくれるとは微塵も思っていなかったからである

男からチェシャに頼んだこともあったが顎が疲れるからイヤと断られてしたことはほとんどなかった

「はむっ……んふっ、んっ……」

最初は丹念でゆったりとした肉棒を刺激する動きは次第にさざ波を起こすように速くなり、次第にチュパチュパと卑猥な音を立て始めた

じわじわと這い上る官能と猫特有のざらざらとした舌がもたらす感覚はチェシャに舌で舐られていることを現実だと認識し、いいようのない興奮を生み出す

「チェシャ……チェシャっ……」

「んっ、ちゅぱっ、れろぉ〜。おひんぽびくびくひてる……おいひい」

小さな口いっぱいに咥え込み、舌を絡ませながら顔をに上下させる様は蠱惑的かつ情熱的で深夜の伽だと勘違いしそうになるほどであった

今は会議中なのに

頭ではそう考えながらも男は全身を切ない疼きに侵されていく

「ずっ、ずずっ、んむっ……おうさま、きもちい?」

執拗で身勝手で、けれども献身的なフェラに男の肉棒は今にも破裂しそうなほど熱く滾っていた

男はチェシャの頭を撫でながら小さく頷くと彼女は嬉しそうに目を細めた

今すぐにでもzoomの接続を切ってチェシャとの至福の時を味わいたいという気持ちと、なにをしているんだというだという理性がはち切れそうな頭の中でせめぎ合っていた

「そろそろ……んっ、射精る……」

男は限界が近いことをチェシャに告げると肉棒をより深く咥え込み激しく吸い付いた ジュルッという吸い上げ音ともに男の背筋がビクビクと痙攣し絶頂へと駆け上る

「あっ、あぁっ……!」

「ダーメ、お仕事中に射精しちゃダメ」

「っ!?」

チェシャは突然口淫を止めて肉棒を離すとニッコリ笑って男を見上げていた

男は呆然としている隙にズボンを整えられてしまう

あと1秒でも遅かったら危うく会議中にチェシャの口内に欲望をぶちまけていただろう

それを見越してチェシャは寸止めしたのだ

「な、なんで……」

「だっておうさま忙しそうだもん。お仕事頑張ってる人にそんなことしたらバチが当たっちゃうかも」

そう言ってそそくさと部屋から出ていてしまう

そして勝利を示すかのようにノートパソコンのウインドウにはデフォルメされたチェシャが嘲笑しているアイコンが無数に貼り付けられた

どうやら最新のパッチは通用しなかったらしい

男は行き場のない性欲を持て余しながら会議が終わるのを待つほかなかった

残りの時間は数分であったが生殺しとなった男にとっては1時間にも2時間にも感じられた

その後会議は無難に終了し終礼も終え男は開放された

「チェシャーー!!!!!」

「おうさま、どしたの〜?」

叫ぶ男にチェシャは悪びれもせずを歯をむき出しにして笑いかける

「そうやっていつもいつもおちょくって」

男はチェシャを睨みつけるが当の本人はそよ風ほどにも感じていないようだ

「ニシシシ。おうさまはなんで怒ってるのかな?お仕事邪魔されたから?それとも〜お口で最後までしてもらえなくて欲求不満なのかな〜?」

「このっ!イタズラ猫!!」

「おうさまこわ〜い。にゃ〜ん」

負け惜しみのように悪態をつく男に対してチェシャは甘えるように鳴くだけだった

「ニシシシ。チェシャはおうさまの飼い猫。じゃれて遊んでただけ。優しいおうさまは目に入れても痛くないほどかわいがっている猫ちゃんにひどいことしないよね」

「くうぅ……今日という今日は……」

こうやっていつまでも増長させるのはよくない

男は少し灸をすえて躾けてやろうと決意するが……

「だから〜許してくれるよね?チェシャは久しぶりにしたいな〜。おうさまとの仲直りのラブラブエッチ」

チェシャは上目遣いで甘えつつさり気なく幼気な顔立ちに反してメリハリのある体を擦り付ける

男がその仕草に弱いのを知っていての行動だった

「はぁ……わかったよ。降参だ」

「やったー!チェシャ、おうさま大好き!」

折れてしまった男にチェシャは飛びつくと顔や唇、首にキスをして甘える猫のようにスリスリするのだった

そして結局いつもどおりに流されてしまう男であった

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