あっさむ(@assamuchan)の創作設定とか置き場


「死人にくちなしとはよく言ったものだ。
であれば、生者でありながら死者の声を聴こうとした俺が
生きながらに死の世界の住人と相成ってしまったことも道理なのだろう。」


あらすじ

BL風味です。

話の始まりの時代は大正あたりかな(不確定)
口寄せの術をしたと思ったら自分の頭が「唇」になってしまった元人間の唇おばけの話です。

その名もクチナシさん。
親友タチバナの死後になって初めて、彼に友情ではなく恋心を抱いていたことを自覚した悲しい男です。
届かぬ思いばかり募らせたクチナシさんは家の蔵にあった怪しげな呪術書にあった禁術、「口寄せの術」を詳しい知識もないまま勢いで使ってしまいました。

術自体は見事に成功。
しかしその術の内容を改めてよく見てみると「死者を降霊し語らせる」ものではなく「自身の頭が口(唇)になる」というものだったのです。

この術の真価は己の顔を永久に失う代わりに「死んだ人間の顔を、口以外は完全に再現できる」点にあります。
変化後の顔は口の部分だけつるつる状態。
この状態で口を開こうとすると変化が解けてもとの唇おばけに戻ってしまいます。
死人にクチナシ、ということで。


人間の存在は肉体・精神・魂の三要素によって成り立っていますが、術の影響で魂だけが死者の国のものとなり人間として存在できなくなったために、クチナシさんの肉体や精神は術を行使した時点から時間が止まってしまっています。

そうして現代まで、唇オバケのまま現世にとどまっているクチナシさんの日常がメインのおはなし。

人物

クチナシさん


タチバナ














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