S.M

台頭した強者により文明が破壊しつくされた超未来といった感じです。
文明を発掘し復元したり再現したりする中堅もいるので、結構かつての文明のなごりはあります。
ただ、それが継承されていかず破壊と再生を繰り返すだけ、といったイメージです。
オーバーテクノロジーやファンタジーじみたものがある一方、平凡な道具等も存在しているカオスな世界…

強者
神に等しい限られた一握りの層。自然災害や超常現象の類です。
強者同士で争う物好きはそうそうおらず、基本、中堅・弱者層を踏みつけ、翻弄し、弄び生きています。
この世界で名前が名乗れるのは強者だけです。
そんなに数はいないので、単独で好きなところに居座ったりふらふらしたりしています。


中堅
弱者から搾取し、強者に諂う層。
特定の名前を持つことはせず、職名や肩書きで呼び合います。
中堅・弱者層に負けたり強者の需要を満たせなくなったら(存命であれば)弱者に落ちてしまいます。

中堅の定義は、名前を持つ強者からの支配は除外して「誰にも支配されていないか」。
よって、実力的には中堅の中でも上位でありながら「弱者」の身に甘んじる者もいます。
一般的な中堅であれば下克上を危惧するのであまり起こりうる状態ではありません。

多彩な技術が集まっているのがこの層で、実力の拮抗する中堅間ではこの技術を活かした物々交換を頻繁に行います。技術の希少さを考慮し、肉体的実力差をチャラにして物々交換に応じる融通の利く中堅もいますが、考えなしに取りあえず殺して奪うような中堅も大量にいるので、なかなか技術が継承されていかずこの世界の文明度は衰退していく一方です。

中堅の中でも弱者寄りは知恵で立ち回る傾向が、強ければ強いほど力任せになべて粉砕、強奪しながら生きている傾向があります。

弱者
虐げられるしかない層。「弱者」は大体「弱者」としか呼ばれません。
食料にされたりおもちゃにされたり、基本的に抗うすべを持たないほど弱く脆い存在です。
下克上できれば中堅にのし上がれますがそれは儚く愚かな夢のまま終わることが常です。


具体的な指標としては、強者の強さは「運命を操る」とか「新しい大陸を作る」とかのレベルです。
中堅の強さは幅広く、一言では言い表せません。
弱者は家畜とかペットの類だと考えてもらえればいいと思います。

下層の者が上層に成り上がること。

中堅であればまず自分に名前をつけ名乗りを上げます。
すると強者がそれを聞きつけて潰しにかかってきます。
耐え忍ぶか、或いは撃退に成功し、襲撃の手が止めば晴れて「強者」の仲間入りとなります。

下克上のシステムが以上のようなものなので、「特定が可能な肩書」の中堅は"名乗りをあげた"と解釈されることがあります。
あとは個人が特定できるような二つ名を付けられて噂をされたり、それが目立つようになると危ないかも。
要は、「特定される」ような存在になると危険ということです。

弱者であれば自分を支配する中堅から逃げおおせたり殺したりすればいいです。
新たに何者かに組み敷かれない限りとりあえず「中堅」ということになります。

下克上の発生率はかなり低いです。

金銭によるやりとりなぞ機能しないので基本物々交換か奪い取るかしかありません。
弱者レベルの個体が支配を逃れ森に隠れ住んでいたり、中堅がスラムを築いていたりします。

中堅は生まれながらにして親の所有する弱者の上に立っているか、或いは赤子のまま放り出されます。
親の保護を受けられない個体は致死率が高いですがその分生き延びた個体は中堅の中でも上位個体になる可能性が高いです。
親の「保護」がそのまま「支配」になり、「親の所有する弱者の一人と化す子」もいます。

多くの中堅は子を作ろうとして作るのではなく、快楽を求めた末に子がおまけとして出来たみたいな
感覚なのでそこに親子の特別な感情なりなんなりといったものはほぼほぼ皆無です。
仮にそういった情を抱いてしまう個体がいればそれは「弱者」か、「弱者」に落ちやすい個体です。