改良を続け現在も東鉄の第一線で活躍する東鉄通勤車の決定版
既に引退した車両についてはこちらをご覧ください。
1962年より製造されていた1000系のマイナーチェンジ形の後期車として、1983年に登場しました。
従来の1000系にはない当時の最新技術を惜しむことなく詰め込みながらも、従来の1000系と変わらない
整備・運用の柔軟さでお客様からも現場からも支持され、1998年まで生産が続けられました。
尚、登場時には既存の1000系と区別するために「1000N系」と呼ばれました。
現在でも一部の車両が廃車になるつつあるものの、大規模修繕工事を施工された車両も登場し、
今後も東鉄の主力として活躍する見込みです。
主要緒元(後期車)

車両
基本的な外観デザインはこれまでの1000系を継承しつつ、客用窓などは新設計のタイプになっています。
また、既存の車両とも併結できるようにブレーキ読み替え装置を5000系とともに初採用し
以降は既存車への取り付けにとどまらず、東鉄車両の標準装備となっています。
1983年から1998年に渡って量産されたため、製造時期により若干の差異はありますが、
全ての車両が共通運用で運用されています。
また、ワンマン運転専用の4両編成も製造され、N1000系と共に殆どのワンマン列車で使用されています。
大規模修繕工事
登場から20年以上経過し、制御素子の劣化や内装の陳腐化が目立ってきたため
2016年度に施工された1097Fを皮切りに大規模修繕工事の施工が開始され2023年度末までに
1095〜1334Fを対象に施工が完了する予定です。
なお工事の施工は西澤総合車両センターと滝沢総合車両センターの2か所で施工されています。
施工内容については以下の通りです。
主要機器
・制御装置の交換
・SIVの更新
・シングルアーム式パンタグラフへの交換
・A-ATIUSの取付け準備工事(2017年度出場車より取付け)
車体
・塗装の色質を変更
・改良型強化スカートの取付け
・側面戸閉確認灯をLED式へ交換
・前面と側面の幕式、3色LED表示器をフルカラー式LED表示器へ交換
・転落防止用幌を大型のものへ交換
・室外スピーカーの取付け
・ドア上部に雨樋の取付け
・線路・架線モニタリング装置の取付け(一部編成)
乗務員室
・前照灯と後尾灯をLED式タイプへ交換
・液晶モニター取付けによる一部のグラスコックピット化
・編成集中監視モニターの表示プログラムを5300系などと同じソフトへ交換
・空調送風装置の出力強化
・ワイパーの増設
客室
・つり革を三角タイプへ交換
・化粧板の交換
・車内に17インチLCD案内表示を2基千鳥配置
・座席の交換
・トイレのバリアフリー化に伴う大型化
・握り棒を大型黄色タイプへ交換
・床材の張り替え
・ドアチャイムの更新・設置
・ドア部床に黄色の滑り止めを設置
・カーテンをフリーストップ式へ交換
・客用貫通扉窓を大型化
・車いすスペースの位置を変更
ギャラリー

未更新車

未更新車(スカート取付け車)

未更新車(GTO車)

未更新車(最終増備車)

大規模修繕車

未更新車(ワンマン車)

未更新車(ワンマン改造車)

大規模修繕車(ワンマン車)

1000系1500番台

1000系1500番台は、1000系6連車3編成から中間車2両を脱車させ、ワンマン転用を行う際に
余剰となった中間車6両を改造した車両です。
2002年にモハ1300・サハ1306を先頭車化し、クモハ1501・クハ1501に改造・改番したため
1000系1500番台と呼ばれています。
現在もほかの1000系や5000系などに混ざりながら東鉄線内で運用されています。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます