今もなお第一線で活躍する昭和生まれの近郊電車
1970年代、広域鉄道の殆どの路線では輸送量が右肩上がりに増え続けていたものの、当時普通や快速として運転されていたのは乗降に時間のかかる客車列車や片開き扉の8形・10形であり、増え続ける乗客数に対応しきれておらず、日中でも積み残しが発生することがあるほどでした。
そこで大量輸送が可能な新型車両を導入することになり、同じく有鈴の会社である東鉄で成功を収め、増備されていた1000系を基に設計変更を施して91000形を製造、試験運行を行いました。
そしてその試験を基に更なる改良が施され、ある車両が量産され始めました。それこそがこの1000形です。
主要緒元

車両
車体は東鉄1000系や試作車的存在である91000形を基本とし、鋼製車体、車体長20mで両開き3扉となっています。
機器類などは、広域鉄道で既に使用されていたものを採用しているため、東鉄1000系とは異なるものが使われています。
1975年から1985年の間10年製造されましたが、大幅な設計変更はされず、最終編成も初期の編成とほぼ同じ見た目で製造されました。
第1期更新工事
登場から20年以上経過した2000年代初頭、1975〜1980年に製造された編成(一部除く)を対象に更新工事が行われました。
特に車内設備は当時の最新鋭車両の7000形と大差無いもの(トイレ除く)に更新されました。
第2期更新工事
2014年から、見鈴地下線向けの車両と1期更新を受けていない車両に対し大規模な更新工事が行われています。内装も最新鋭の8000形と同じレベルに更新する他、遂にトイレが洋式となり、外装もパンタグラフのシングルアーム化や、フルカラーLED行先表示器が設置される等、内装更新がメインだった1期更新と違い、2期更新では外装も大幅に更新されています。
ギャラリー

未更新車

見鈴地下線向け未更新車

1期更新車

2期更新車

見鈴地下線向け更新車

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