安価スレ「【安価あり】わとしとまことにちいさなくに【内政?】」のデータやこれまでの歩みなどを纏めておくwikiです。

七篠和歌集雑体巻壱

道延べよ 神代の祖より 命承かば 幾年幾難 何するものぞ

大和魂 基の都の 飛鳥山 水木消ゆらば 人も失せぬる

朝寒し なんとも憎い 雪飛鳥 僅か一夜で 見事な白髪

など詠みし 飛鳥の山と 源の 甘樫丘に 神あるべしと

神国の 魂生まれし 淡海京 山はあれども 鎮守はおらず



雨続き 池の畔を 泥飛ばし 跳ねる蛙に 飛び跳ねる子ら

春過ぎし 残暑残りし 五月晴れ 蒼に栄え咲く 桜を思い

花咲きて 我を引き連れ 散りぬるや 陽は高かれど 心塞がる

散るならば 花の木陰に やすめ君 跡形無しは 我が飛鳥山

まだ来ぬか まだ来ませぬよ そうなのか ならば休むか はいそうしましょ

都にては 道のあまたに 走りたり など皆人の 短うすすむ

歌詠めと 上役宣い 頭練る あゝ下仕えは 気抜く間なし

詠めずとも 喜怒哀楽を 分かち合う 詠み方知らぬ 友もいるかな

唸れども 湧いては来ぬぞ 俺の歌 スレ読み込みで みっつも来てる

すぐなるも ただかきけるも よかりけり かく詠みぬるも なおならむかも

絞るほど 出ると思うな 歌の実よ 出ぬも出るも よいしだいなり

数摘めば 良果ありなむ 歌の実も されど歌のみ 詠むしもあらず

日が暮れて ただ空見あげ 鳥を待つ 流れる星の 吉か否かや

戯れに 詩を求むぞ 辛きけれ いずれはならん 勢多の御山と

隋の国 何するものぞ 我らこそ 大和帝の 臣なりや

大国に 何するものぞ 吠えるより 我が国の子を 安らぐが先

何故怯む 強き隋なぞ 今は昔 爺の引け腰 笑う若人 

あの隋の 怖さを知らぬ 故に説く 老人の言 笑う若人

さあ勝つぞ 勇ましき声 響けども 無事で帰れと 父母思いけり

遠き地の 隋土高句麗 なんぞ見る 今は近しき 奥羽こそ見よ

震旦は 奮わざりけり かくあらば 天震うこそ 真の敵なれ

大いなる 野分もつひに 去にければ 今こそ稲田 盛んなるべし

なおごりそ 野分の風の 弱まれど 稲穂を薙ぐに 不足はあらじ

歌会を 傍から覗き 見ていれば 気づかれ一句 所望されし

常に張る 弓矢は悪しと 言うなれど 何時に来ぬるか 悍馬と暴龍

この世にて 常なるものの あらざれば 日没する処 いづれ滅びむ

足下を 踏み固めてぞ 安らげる 海の外にも 悩ましきかな

カナテホン 聞きて唄えば 身にもなり 都の道も 開かれる

この年の 労多くとも 後のため 我らただ書を 学ぶべしとぞ

よきひとは まねぶのみには あらざりて まなぶことこそ さる秘訣なる

つくえのづ 隋の威名は 残れども 北し南する 国の根元ぞ

みすぼらしき 倭の装束よと 聞きたれど 時来たりなば 紫衣など着なむ



世の常に 隋天竺の 隔てなし 猛きものども 常なきものぞ

貫けば 辛きに流れる 面の皮 泣くに泣けぬわ 我が明日模様

みなみかた 隋土印は 験なく 銭の試しの 鋳りとならむや

天焦がす 炎に慈悲の 渇き果て 有徳の原に 勢ひもなし

漢国の 馬が踵に かかりしは まつり損ずる 因果にあらむ

あまざかる ひなのくににも 松あらば 遠き人へと 想い届けん

荒金の 土をふむ音ぞ ききてなむ 今はいへぬを 惜しむのみなる

うちなびく 青草原に 沈む陽や 弓馬は影を いずこに落とす

唐錦 竜田に散りぬ もみぢ葉の 変わるも惜しき ものにぞありける

麻糸の 乱れも織れば ただされど 織り手いぬれば ただ乱るのみ

返歌
 乱れたる 様をばあさみ 興ずれば 此方の絹も かかづらふべし

返歌
 麻糸は 繋ぎて紡ぐ ものなれど 綿は繋がず 一途なりけり ただし燃ゆれば 最早術無し

秋来たり 夏を惜しむも 馬肥ゆる 我が身の震え 秋風ならば

ももとせをみつに 重ねたもろこしも 二つ心に別るるのみかな

隋ちしもの 昇りしものは 世の定め 弓と文にて 定め守らん

痛ましき隋を思わば奇しに覚ゆ 飛鳥の山の有明の月

痛ましき梳いを思わば櫛に覚ゆ 飛鳥の山の有りや毛の付き

義士は去り 人別け出づる 美麗島 いかで錦に 一揆織り込む

むつかしき 仕儀を迎へし 美鹿守 対峙せぬまま 和をなしたまへ

年寄りの 冷や水褥と 言うなかれ 目端論争 今なお至高

北海の 岸根の花を 酒迎へ 宵に惑いて 衾にて愛ず

老九条 歳考えず 姫遊び その槍未だ 衰え知らず

褥にて 静かに咲かすは 北の花 人は知らずも 何故君知らん

八条の 辻を越ゆれば 老ひ雁の こひし給ふの 飛びに飛びたり

麗しき 船戸の媛を 迎へ知る 寒き山河の すさまじきさま

連歌
あのジジイ 幾つになれば 枯れるのか 魂(こん)ある限り 尽くるは無きぞ

常の世は 山河天海 変わりゆく 我は残ねど 君こそ残れよ

古の明日香山をも茂りける 海老根の蘭の知るぞ頼もし

かどの先 我は顔にて 飾るより 我が家の子の 世話ぞ見るべし

敷島の 田畑数えて 昔知り 見通す先は 黄金咲く花

両の手に 正しき尺と 升もちて 正しきはかり なすこそ役目

隋天竺 何するものぞ 大やまと ただ恐ろしきは あめつちの神

日の入りは天の車の下りなり 上るる先に曳くや文車

勢いも 多き川辺に 百余年 いかが伸びぬる かの山の木々

古は 森に入りては 神にねぎ よきを片手に たずさへて 木に打ち立てて 斃すとぞ
 今様にては なかりけり ただ俯きて 床探ぐるのみ

歌ばかり 詠むだにあると 思へるか 来し方かへし さもありなむと

編む時も 記す間もなき この身には 歌こそ天が 下知るかなめ

あさからは つとめのことも 身がいらず よもくらければ ことにあたはず

世の人は ただ詠むのみと 仰せあれど その心髄を 我いつ得るや

しらはえの ひとつ踊りて 言の葉の 枝木をふるい 山と笑わん

はふはふも 君があたりにしたがはむ 長き心の 限りなき身は 〈虫愛ずる姫君)

故郷に 帰りし時を 望む故 野分急げよ または遅れよ

返歌
君が里の 屋戸や畠を うれへども なほその身こそ おぼつかなけれ

返歌
顔見えず 名すら知らぬも あたたかき 確と染み入る 言の葉二つ

一の上 乙名なるとも 条(すじ)下り 冬来れども まろに肥えたる

わがかみは 江に入りしかば ほとびたり 干さば返るとは たれかいひけむ

やすみしし たみおもわれる 君なれば いやしきものこそ ふして嘆かん

あさとりの とまやの民も鳴くをきく やすみしるなり おもう心を

涙ならじ 露にありぬと 草原を 出れども消えず 心乱るも

物思う 通わす君の 朝鳥の あづまに光 夜を払いけむ

去る者は 知らずと出づる 定めなら 来る者のありと 知れる喜び

二葉から 雲突く日まで 側ありて 渇きも雪も こころ楽しや

あさどりの 音泣くときには みなつどふ なみだになからば などいひせまし

和歌思う 生み出すことの 難しさ 考えてみて 感じ入る今

さばえなす 野鳥に法など 賢しけり 風向くままの 声の美し

をみなえし 咲くを矯めるは あわれなり 何食う虫も 花も好き々き

あま泣きて 山の賑わい はらはらと のこる寂しさ 我が飛鳥山

かがみなす みつのきよみず もちづきの ながるる水の しぶく夜半かな 

都坊 好尚気取り 袈裟飾る その滑稽さ まさに葉鶏頭

隋人が 粗末と笑う 麻衣 帰りて見れや 馬喰の絹

島人の 砂糖に造る 味酒(うまさけ)は 米なきゆえと 甘う見るなり

冬麿は 並ぶものなき こくしせん 憂き世は常に 人でなしなり
 
我が君は かみにましませ 歌こそも 人には作さぬ あはれなりけれ

冷えいるる 朝に気こめつ 俵数え まめなる君の あわれならむ義

かわわたり やむごとなきは 瀬の流れ あしのに入れば むつかしき水

三室山 なからに盛る 紅葉葉よ おつれどさかれ 川の流れに

大風の な花散らせそ たちばなの ところとどめよ 文につけなむ(晴信親王)

池落つ橙 晴日が如く 燦燦と 照り輝きしは 海鏡の日(来海女御)

たかてらす 皇の奥に 三つ並ぶ 武者の的には ふひとの誉れ

大風に 吹かれし野火よ 葦原の 千代の菊にぞ  触れるべからじ

住ノ江を いでたる船の 征く途も いまわの際も 獅子よく照らせ

杉生うる あきのくにもり そまるれば すぎたる木々を 選る人あり



霜月歌会
飛ぶ鳥の 明日にちるべき 我がかむり あすかの川の 辺にある紅葉

霜月の 風の寒さに 耐えかねて 抱いた湯たんぽ 温さ放さず

木に止まる 紅葉踏みし カラス乗せ こぎ出す海の 所狭し

唐橋の ながれを見たり としふるに ながらう船ぞ 津にあふれたる

御神なき 月に野分の 出遅れて 追う木枯しは 松のみ見ゆる

紅葉とて 地に落ちれば 落ち葉なり 空に留めよ 秋のしほ風

とりとめて 葉落つをまもる 歌い鳥 去らばおつると をしとこそおもへ

あらがねの 土におつ葉も 拾ひ見れば 欠くもめでたし 赤の出でぬる

酒飲めば 一人楽しき 神楽月 鳥と大根 儘につまみし

月尽くし カレンダーめくり 次見れば 書いて忘れた 丸がぽつぽつ

散る朱黄葉 穂先に落ちて 刺さり貯まり 槍使われず 世は事もなし

三姫の 見守る海路 行船上 胸肩張りて 船操る男衆

ちはやぶる 神風触れ落つ あかもみじ 似ても似つかぬ かの飛鳥山

白菊の 移ろふ秋の 白露も 消えず凍れよ 玉の鳥の目

赤光る 風のわざなり 飛鳥山 かむろの上に おつる紅葉葉

わだつみの 深き心に すがりたる あの船のぞむや おおまが湊

北嶺と 鯖雲を背に 船がゆく 忘れもしない 初めてのウミ

散ら散らと 揺ら揺ら流るる 小川船 紅き紅葉は さらさら流る

紅の 落ち葉の海を 我は行く ねらうは一尾 七輪の上

静かなる 風に落ち行く 紅葉たち 酒飲み唄う ただ何時までも

風の音と なみすはひなが 雀鳥 我らこの地を 京となさん

かきつばた 佐紀の大池 橋為せる 鴻の白きに 雪はふりつつ

連歌
籠の鶏 金の卵を 産みまくる
 銀の卵は 船に乗れるか
 何時まで生きるか 何時まで産めるか

寄り添いて 手を取り合いて 散る松葉 踏みしめ歩む 吾と背の君

静かなる 常間を流るる 紅き風 変わりし日々にも 変わらぬ姿よ

霜月の 勢多の紅葉と 散る文を 彼方の船に 鴫よ届けよ

枯れ葉落ち 南の風を 遮るも 春近づけば また吹きにけり

我行かん 君の情けや 船の旅 重荷無き身の かこも聞かずに

猛き鷹 星の煌き 飛び越えて 頂掴み 光輝く

釣竿を 落ち葉かすめて 流れゆく おいていこうか ながめゆこうか

悠々と 車の揺れに 任せれば 超えし月日も 悠久の徒に

秋深し 水面に遊ぶ 舟二つ 流れるままに そっと寄り添う

鶏が鳴く あづまより来る 船者や 弓柄を握る その手も白く

たらちねの 母の集(つ)む葉か 薄煙 声も枯るれば かまめ鳴け鳴け

連歌
ときはいま うたの下知る わとしスレ(下の句なし)

孝ずれば 海を遊ぶる 浜千鳥も あと宿に向け かられ飛ぶらむ

落ち葉とて 水を染めたる 綾錦 想い留めよ 秋ながるとも

唐橋に 重石捨てて 都をば たつは我がため とりは子がため

秋の鮭 酒をやりつつ 一つまみ 口も福よな 皮も残さじ

音に聞く 隋天竺の 果ての果て 異国の歌は 如何な調べか

あまたなる 敵は舞うなり この庭を 我は箒の 剣をふるわん

お月見の 船と川辺を 背景に 窓辺のあなたを じっとただ見る

やれ打つな たくましき子を抱き上げて 飛鳥の山に 紅葉散るなり

河州にて 来たりし船を ながむれば いかで思わずや 大かはち洲(しま)

養老の 樵のみつく 清水は よきとききせば 木をや伐るべき

蒼穹を 流れて来たる 川秋沙 思い馳せるは あたたかきなべ

川べりの へさきに雀 羽休め 飛び立つ姿 ただ待つのみを


家々の 畑の境 揉めしとも お上の裁き 心打つなり

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