安価スレ「【安価あり】わとしとまことにちいさなくに【内政?】」のデータやこれまでの歩みなどを纏めておくwikiです。

七篠和歌集 雑体 巻四

歳末歌会
唐物の 市の見世棚 つららとて 溶けゆく銭の 名残だになし

あらたしき 年とはわかず 誓いてし しるしあらむまで 籠り居むとは

初雪が 聖夜を言祝ぎ しんしんと ああ明朝は 朝から雪かき

寒空に 家路を急ぐ 年の暮れ 野に咲く山茶花 たきびを思う

クリスマス 夏の木陰が 懐かしく 身も凍える 冬枯れの木

鍋料理 鰤鱈牡蠣に タラバガニ 後は酒を一献 この世の極楽

新年を 祝しと歌え 紅白の 餅とを食えば 太鼓腹鳴り

窓開けて 氷柱に映る 我の顔 年を取ったと つらつらと見る

朝顔の 花咲きにほふ 道聞かば くれのはしかみ こきまぜし 御贄の蘇とて そなふれば 花の御神 をかしうなりなむ

たこ焼きの 遠慮の塊は冷えて ちょんと生姜が 突き出している(女書院)

寒鰤の しゃぶしゃぶ独り 茶碗酒 スマホで親と 年賀の言葉

ハタハタを 炭火起こして 焙り焼き 故郷を想い 疫去るを待つ

つとめてに 船の本帆を 張る海人の 鬚には霜の あとぞ残れる

唐物の 薄着で洒落者 気取るけど 北風寒し くしゃみを一つ

霜月に こたつを囲む 今日は鍋 霜降り肉を 皆で取り合う

返歌
残雪の 庭見て食らう 赤身肉 寒いふところ 霜一つ無し

都人は よしのの雪と いひ戯れど 掻く吾にては みあしのの雪

冬霞む 遠くの空に 想い馳せ 近くのつらら 取り除く朝

秋にては 海つ刀の 軍勢を 捕えて焼かむ 寒よ疾く去れ

返句
寒ければこそ 映ゆ鰤大根

流れゆく 季節も散らす 南風 梅も紅葉も 白露に散る

つねならぬ あらしにゆれる ほかけぶね くるえるしらなみ ふけみなみかぜ

凛とした 見事な梅に 馬を寄せ 眺めてわかる 李下の冠

らいねんは うまのとしでは ないけれど ばいかでかざる まごのふりそで

お気に入り 纏いて苗を 植えたあと シミが取れない これも経験

田植する ゲームで出ない 唐物の 素材周回 乱数は敵

冬は鰤 夏は鰹で 秋秋刀魚 それならはるは なにがいいかな

返歌
春ならば マダイにシラス アジもよし 口に春告ぐ メバルの煮付け

気が付けば 昨日だったよ クリスマス まあケーキでも 買って帰るか

初雪は 吹雪いて深雪 一面の 白雪かきて 道を作らん

遠き日に 肌身叩きし 雪の風 今の師走は 掃く事も無き

夏出でて 冬に実れる 唐物は 田植えと刈りの ごときなりけり

つねならぬ かぜがはやりて さわぎしも つねのやまいの すくなくあるかも

長雨を 憂うる間もなく 変相し 凍てつきたるは 我が恋心

雪積もり 童喜び 父萎える 積もらぬ金に 母は苛立つ

寒空に 霜つく冬菊 諦めて 鍋蓋に咲く 菊花で満足

青空に 節分告げし 野分来て 北の迎えに 幸(さい)ら至らむ

はくまいを ふじのごとくに たかくもり なすのみそしる すするはつゆめ

気まぐれに 買いたる秋刀魚を 隠れ喰う 木陰に向かうと 猫が山盛り

風走る その勢いは 虎落笛 獲物すらなく 狩人帰らん

指差して あれは山茶花 椿かと 散ればわかるさ 行くぞ散る頃

ちえあらば 我にをしへよ 信太楠 もりのわがはら やせしめむ方

返歌
さばえなす 神ぞ太りし 御世にては 船出づごとに 毛こそ太らむ

古人に ふゆはつとめて いうけれど 布団を出れぬ 弱き心よ

白米は 秋刀魚鰹に 鯛鰯 なんにでもあう 素晴らしきかな

鰤と豚 白菜に葱 エノキダケ 春菊豆腐 今日も鍋なり

つとめての けぶるかすみを てらすひを やかんのゆげみて おもいうかべる

白米と 鯛の切り身と 熱い汁 少しの山葵 出汁茶漬けウマー

春風に 乗りて聞こえし 田植唄 綿毛の花よ 飛びて眺めん

犬と猫 馬と雀と 大蛙 無頼な面子 響く歌声

南風 瀬戸を渡りて 土佐へ行く アンパンマンの 列車もあるよ

年の瀬に 法衣(ほい)と狩衣(かりぎぬ) 相踊り 望月おがみ 迎える日の出

くしゃみして 鼻水垂らし 馬を見て 馬券握って 熱くなる冬

朔旦を 迎へて続く 正月に 社へ祈るは 平穏安和

あゆ風を 富山の浦は 待ちわびて 莚干せども 南風ばかりなり(女書院)

霜柱 踏みつ道行 東雲の 空見て願う 曙光の祝(はふり)

参加する そう決めたのは いいけれど レベル高いわ ここの年末

返歌
勢いで やれば意外と 詠めるもの こころのままに 技は二の次
勢いで 三十一文字を 書きだせば あとは古文に 直して一首

手袋を 忘れて息で 暖を取り 今日の晩飯 鍋と決めたり

馬肥ゆる 時過ぎ今や 歳の末 弓馬や華夏や 海だにな出でそ

寒月の 風には勝てぬ 足早に 尻に帆を掛け 駆け込む我が家

取り合えず リズム整え 五七五 和歌も俳句も それで良きかな

近頃は 稲穂のアレが 話題だが 遊戯をするに やや老け気味だ

大空を 帆を張り進む 船があり 追って追われて 巡る歳月

水痛く まだ目覚めんや 春の鮒 春の兆しは 遠くなりけり

掘り炬燵 エアコンヒーター 床暖房 机上の杯 霜が着きつつ

有馬山 師走の空に 立ちけるは 霞にあらず 湯の香なりけり

疾など 快刀乱麻 断ち切れる 鋏のごとき コロナワクチン

炭買家路走 炭を買って家路に走る
犬共寒耐走 飼い犬と共に寒さに耐えて走る
初雪中帰走 初雪の中帰り道を走る
夕餉鰤為走 晩御飯の鰤の為に私は走る

ブリの身に 塩を馴染ませ 小麦粉をまぶして醤油 酒味醂 砂糖のたれに つけて焼くべし

しょうがやき つくりたかったが しょうがなし しょうがないから 寒空に出る

たんぽぽの 代用コーヒー おいしいの? コレジャナイけど これはこれなり

犬と猫 はさまれどちらか 選ばされ 彼は犬なり ぼくは猫なり

初雪と 月を肴に 湯気の立つ 器傾け 蘇をつまみつつ

鰯って なんで弱いと かくのかな 足も早いし 数の利もあり

街中を 流れる音に 耳すます これはサザンか せまる年の瀬

蛙の子 蛙ではなく おたまなり 杓子のごとき かたちなりけり

黄金の 稲穂の海で 鳴く雀 へのへのもへじ 驚きいぬる

霜柱 潰す我が子に 省みて をかしとともに うつる歳月

白い息 声を潜めて 老爺待ち 寝落ちた子見る クリスマスの夜 

寒空に 弓張月が 射て放つ 土を穿ちし 銀の矢衾

朝日受け 凛として立つ 霜柱 凍てる呼吸で 病鬼を滅せ

白粉も 要らぬ白さの 面影に 思い馳せつつ 賀状したたむ

大船を 降りて大和に 立ちたれば まずは求めん 故郷の味

帆をかけよ 錨を上げよ 風よふけ いざやまいらん この海の果て

霜降りて 凍えるころに 届きたる 稲穂の国の 心づくしか

草原の 民も用いる 袖套は 瀬田の史ぞ 使うべくなむ

久しぶり 顔を合わせた ともがらと 沁みいるうまさ ブリ大根よ

木枯らしが 我が飛鳥山 撫でていく 雪を被れば 春待つやうに

連歌
山際は 薄白粉や 鏡越し
 あらまほしきは 花の紅かも
  昼吹雪 舞白蝶々 虎落笛
   最上の川も 凍てつきぬらし
    凍てつけば 川の流れも 留まりて
  麗しさ 涙曇りは 情か病か
 囲炉裏の赤に 釣られる子猫
 風に舞い散り 輝く雪華
 犬は喜び 猫は丸まる

白雪や 宵の頃など 庭を埋め 明けの口には 水に還らん

番外
かねてより 鎮守の森の 飛鳥山 我が頭にも かくあやかりたし

返歌
近江なる 田上山の 様見れば 飛鳥の山は 変わらざなり

返歌
山にては 変わらざれども 勢多川の 湊に入る 船をば見やれ



東宮雌伏、その他のことども
素人の 問いと前置き 訊ねれば 見よや博士の 色も褪せなむ

御世栄え 王道楽土成し得ども 来るな来るなよピサロコルテス

こともなき ことをいかにし つたえるか ただげんきだと いえばよろしい

今はもう 二度は返らぬ 時なれど 寄せる白波 哀惜の音

記文さへ かくもはかなき ものなれば 子らよ重ねて 伝へ知らせよ

高天原 我らを見やる 神々の 差図交じりて 天下も震う

よしあしを 天ぞ示すと 胡人云ひ われら祈るは 伊勢のお社

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