安価スレ「【安価あり】わとしとまことにちいさなくに【内政?】」のデータやこれまでの歩みなどを纏めておくwikiです。

七篠和歌集雑体巻弐

女書院御製
薄おしろいに 勇み足かも 一輪の 花のほころぶ 紅の深さよ

あそびききて 暮れゆく年を あかさむと 月なき雪の 外を走れり

鐘付けば 時が走りて 日が昇る 年の変わりを 重ねてつづる

終わりなき 世のありがたさ 地に満ちて 天はいずれの 御時ならん

吾が村は 家こそまろく つながるれ 上はかどたつ 第にぞあれる

連歌
世に自称 貴種は多いが 本当に
望月の わが世とおもい 餅食えば
月の出の 上がり下がりは 流れども
 偉い奴らは みんな親戚

連歌
奥州は しかたないじゃない プロレスも みちのくですかと しらぬ人聞く

里山の春待つ木々に 残る葉に 過ぎし人想い 在れし我思う

本歌取り
木綿畳 田上山の 枯れ尾花 それも倒るる 冬になくもがな

ニ四木わたり 葛野流るる 大堰川 堤に残る 紅葉なりけり

日が沈み 代わりに上る 月の輪も 日の光こそ 移す水面よ

きのふといひ けふもあかるし あすかやま 船のみつきの ものとことつく

朧なる 明日香のうみは 遠かれど 芦原わたる さざなりの声

漣の 今日も明日も 変わる事 岬に立ちて 眺め安らぐ

あしびきの やまいにふせる ゆめまくら 入ればほとけの すくひやはある

あたたかき かゆをすすりて こころつく おもきやまいと ふぼのおもいぞ

おとにきく みかどのみやの 天地人 衣はなやぐ たまの白と黄

草も木も繁るを見れば 訳は無く 寂しさ募りつ皐月かな

廃るらし 書院の道も 聞かなくは 知らぬ世にこそ なりにけるかな

沢ひとつ 違へば 集真藍 別なりと  をかしく見ゆる 人よりきかば

詠むべきは あまたあれども 時の過ぎ 遅れゐるこそ 悔しきなりや

先々を 見据える背中 見届けて 並ぶ時まで あといかほどか

白河をとうに飛び去る蛍とて いみじく和せん あやおまの沢

女書院御製
渭河はまだ 流るやあらん 詩に聞こゆ 聞こゆばかりが もどかしきものも

音に聞く のみは口惜し 口惜しき 渭河の流れも 書き留むるべし

章魚の幹 伏月の天を捕えんと 青く広げて のびのびと伸び

堀川に魚も蛙も にぎわいて 秋を待たずに 焼いて食おうか

夜が更かば 寒気を感ず 涼暮月 初夏とおもえぬ 冷入る夜よ


女書院御製及返歌
衣擦れの 音も寂しく 枯れすだれ しばし待ちませ 眉も腫るまで

返歌
裸には まだ肌寒し この頃に 君をば待たむ 衞士が来るまで
今行くと 野分が並ぶ 日々なれば 急く事もなし ただ時を待つ
常磐木に 巻きしすだれの 焼かるとも そが枯れるとも 我は待たなむ

返歌
益荒男の 姿にあるや あかはだか しとうず召しませ 冠[かん]かぶりませ

気にするな 参加盛り上げ 口語でも スレへの旅路 恥は書き捨て

ひさかたの 夜にあなやと 声立てて 詠むは己が 小事なりけり

かの方の 再びあると 心鎮め この身定めて 小盤をぞ打つ

宮勤め 果たさねばなと 筆振れど 小札に在るは この歌なるかな

返歌
時過ぐる 口に出しては 意逸らせど 眼に映るは 白きモノなり

蛸が仔の 膝登り切り 昼休み  我も早苗植え渡しきり

勤めこそ 我が糧なりと 札置きて 冊に記すは この歌なるかな

言葉無き 朧気言葉の 物語り 語りし思うも 語れぬ者よ

月見酒 一つぎ目こそ 月見るも 酒尽きるまで 月見えざるなり

さざなみの 潮が如き稲原は  おぼろに浮かぶ 勢多のあけぼの

先の日を 占い祈れど 運命(定め)有り 然らば動かん 子に先託さん



飛鳥会、他
飛鳥山 ああ飛鳥山 飛鳥山

ありし日の すがたを想い かがみ見る やままた繁を まだ諦めじ

都には 瀬あり田ありと 謳はれど 歌に見ゆるは 未だ飛鳥山

絃を持ち天を伺う様を見て 文を読みつつ思う月かな

天の川 渡れぬ雲と 言うなれど 夫婦を隠す 帳の部屋よ

連歌
京都人 皮肉のように デレを云い
 デレかと思えば 単なる嫌味
 今日も今日とて デレ伝わらず
 褒める時でも 事実云うだけ

墨染の 袖を引きつつ 走りゆく 涙の滲む 小袖なりけり

砂川の かめに汲む水 千歳生く まつともときは 過ぐるのみなり

栄鳥の 声も絶え絶え都道 光陰は今 夏の盛りで

都路の かどのの原の すさまじき 暑さに近江 船ぞ恋しき

島あがり 蓮の大池見降ろせば 淡海の家も 間近に思う

梅の香の 隋土の妻は 実を漬けず 大和は漬けし これはなんぞや

自然数 平方根が 有理数 なるは平方数 のみである

偲ぶるは 真子が咲かせし 徒花か 浮かぶ笑みこそ あだとも見ゆれ

先人の 業をたどりて 逆しまに 書き留めたるは 我らが戯歌

流行り歌 書かれているは 白壁に 許されぬゆえ 消さねばならぬ


文月歌会
手本
夏風も 清めて通る 青竹の 影を踏んでは 涼しさを知る

連歌手本
君もまた ひとりで鳴くか 妹背鳥
 大地に光る 未来の灯
 吐いてくれるな 声をば聞かせよ
 雁も帰れど 帰る人もなく
 床赤らめど 火車も来ず

夕に出て 冷やし中華の立板 見 いよいよ月も すずしげならん

滝水に 修験者真似し 打たれる子 恰好のみは 大人なりかな

黒き路の 照り行く夏の 藁帽子 蚊の無き空に 熱風の吹く

日のうちは 文の進まぬ 言づけて 飲み比べては 待つ夜鈴虫

叢雲に 橋かけまじき 天の川 星ぞ集めて 舟をなさなむ

暑き事 まるで八大 地獄かな いくら待てども 涼月ならず

琵琶の海 大和と過ごし 早幾年 山地崩れど 波紋は鎮まる

天の川 挟んで泣くは 星ふたつ 指差し笑う 我は独り身

燦然と 焼けつく空に 影の無く 入道来る 昨夏恋しき

庭つ鳥 かけしすだれの 下もぐり 鶏冠の扇 こちらにも振れ

暑き日に 涼を求めて 寝倒れる 人より苦労す お前よ浴びよ

雨露の 滴る屋根を 光さす 我が家の門出 朝日を見ゆる 

外の熱 空気も燃ゆる 気を帯びて さしもの猫も 寝子にはなれぬか

カケカケと 飛鳥の頃より 朝告げる 声聞き想うは 宮の半姫

長雨の 皐月を厭う 糸魚川 恵みの雨を 思う水無月

焼ける火と 思い違わん 日の光 頭を守る 友よ何処に

夕立の 過ぎにし後も 降るなかも 我が畠には 光こそ降れ

七夕の 天にて牛の 川遊び 岸辺に二人 願い語らう

馬を引き 背にかご背負う 親子連れ 菓子屋見つけて 笑顔咲く道

鎮西に 野分通りて 家鳴らせば 怖知らぬ童も 大わらわ

遠き日に 祖母と流した 笹船の 水の行く先 今や分からず

風靡く 若き稲穂に 木々若葉 なれど我等にゃ 辛き日々なり

乾ドックに 運ばれる父の 舟と壺の なかにある 父の骨

猛けき暑さが 人に牙向く この夏は 水飲み塩摂り 欠かせぬ猛暑

我思う 妻への足らぬ 感謝の念 されば考え 風呂の火焚かんと 

止まぬ雨 切れぬ雲には 溜息で 日照り続けば 眉を顰める

花見酒 朝顔向日葵 夜花火 ああ風流は 止むる間もなし

狩衣の 露の濡れしは 鹿追はし めでぬるときに 嘗められにけり

軽装で 出かけて後悔 時遅し 目指す地遠く 歩みは牛歩

憎たらし 我が飯狙う 黒装束 隠せし甘みよ ああ飛び去りけり

煌々と 灯りを灯す 精霊船 先祖の霊の 迷わぬように

ゆらゆらと 大地を蠢く 火の空気 塩や水やと 金消え汗増え

風が吹き 簾揺らして 音立てる 眠気失せては 苛立つ夏夜

西空を 焼きて隠るる 陽に思ふ 先に逝きたる 明し我が妹

春過ぎて 秋はまだ来ぬ 冬遠き 若菜つみゆく 草の道かな

耐え難き 夏の暑さに 心折れ 身を隠すは 大樹の下

君の背を 隠れて送る 明星の ふと見返るも 高光るのみ

風受ける すだれの音の 激しさよ 明日のつゆは すだちにするか

西よりの 雨をさくるに 建つるとも 東颪に 耐えかぬるとは

サーマルに沈みし二百余と野分もただの数や世界大戦

西空を 焼きて隠るる 陽に思ふ 先に逝きたる 明し我が妹

なつくさの 野を渡る風 来し方は はるか漢土か そのまたかみか

涼む為 木陰に入り 一息も 気付いてしまう 焼け石に水

草茂り 露の滴る 畠の跡 実りの秋も 夢のまた夢

田舎道 車の音も 絶えて無く 木陰で聞くは ただ蝉の音

からつちに やまと魂 認めらば そばには美鹿の 馬どもあらむ

日の影で 消える昼間の 天の川 変わらず空で 輝きたまう

よき夢も おどろかしぬる 宵の子よ 夢忘するとも 幸と見るかも

古扇 屏風に貼りて想いだす 若き妹背の 唇の色

祖父の蓮 花火の炎 幼き日 今なお疼けど 孝行に同じ

勢多にては 夢と笑はる こととても 高麗の地なれば 未だ絶えざる

年の瀬と 年が明ければ 思い出す 自分の干支は 馬というのを

食らおうと 思えば食える 美食より 今は食いたし 亡き母の飯

南都より 出で来りしは 小粒種 いづれ大なる 蓮花ならん

粒子たる 電子が波と ふるまいて 原子を形 作る電子雲

もぅ もぅ と不満を言って 食って寝て 我が家の牛の強きことかな

何時も 居ると思ふな 親と友 子もその足にて 立つ日来るらん

星屑の 川に飛ばせし かぐや床 織りを休めて 遊びうたた寝

子供とて 休みに心 躍らせず 今の暑さに 夏よ過ぎよと

草木なく 道を石にて 覆ひたる 京を襲ふは 熱風つ波

天の川 七夕の夜の 渡し舟 織姫彦星 渡るはたれそ

風さそふ さゆり葉の音の さやさやと しばしとどむる 言の葉もがな

草原を 薙ぎて来たりし つむじ風 西より帰る 我らが厄よ

落ちる日で 赤く静かに 染まる空 胸に在るのは 妙なさみしさ

夏の夜に 夢幻の如く 咲く花火 青春の事も 夢のまた夢

葉月なる 深山の蒼は 深からん  されどその山 飛鳥山では

勢多つ海 行き交う舟に 光る風 淡海照らすは 我らが治天

淡海を 吹いて渡れや 夏の風 飛び立つ鳥の 翼を乗せて

薄暮にも 鶏鳴あらば 学ぶべし 天が下には 明君ありと

みそらにて 灯る星さえ霞ゆく みなもに輝く 都の明るさ

難波津の 船より臨む 鳰海 勢多の京に 栄え多けれ

幼き日 聞いた羽音が 聞こえなく なったのはいい 進歩か否か

夏の虫 木に寄るものは 聞こえれど 草寄るものは 未だ聞こえず

ダイスの目 わずか三割 出たのから 残当のレス 奇異な算数

耳奥と 心に響く 夏の音 さあ遊び尽くせよ 夏は来たれり!

雪の下 何の素材の 道なのか 厚く積もると 忘れてしまう

恨めしく 京はもあるか 水辺にて 陽に蒸さるるは 我が飛鳥山

明日から 休みの間 台風が 私は家から 出るつもりなし

来たれよと 待ちてわびるは 西空に わずかに見える くろ雲なるかな

朝日浴び いざ船に乗り 冒険だ 目指すは珠か いや大秦だ

唸り上げ 回れ回れ 扇風機 猛暑を飛ばせ 家旋風(いえつむじかぜ)

外と風呂 間違うほどに 日の本の 猛暑は猛り 特に今週

夏の日に 親に送りし 夫婦茶碗 茶碗も親も 未だ欠けなし

川あふれ 土津波にて 道失せど 畠へ赴く 男は絶えず



連歌会

歌詠めと 急に言われて 四苦八苦
 いつか来た道 微笑む周囲
 にくを継げとの 仰せと見ては
 ひねり出したが よもやの秀作
 考えあぐね 死ぬ歌を詠む
 安価付くのが 割と楽しい
 筆構えたまま まだ動かせず
 三六い歌詠み あ七二入りたし
 名無しの一句 御苦労さん

この世をば 我が世とぞ思ひ 読む歌を 指差し笑い 解釈しもす

歌会に 遅れて出れば ワカハラの
 

明日には 台風来るよ 気をつけて
 恵みの雨も 時によりけり
  恵み言うには 偏り酷い
   暑さ弛むも 天に溜め息
 急に行き先 変わり仰天
  進路予想図 魔球の如し
   台風取得 新変化球
   守備の地盤のゆるみを いさむる

ハルノさま 妖精さんも てなづけて
 大和の国を どこに導く
  泣くも笑うも 賽子次第

石上 古き都の 通い路は
 日に焙られて 陽炎揺らぐ
  ふつと振る舞う 一杓の水
 野比の固めた 砂の道なり
 歩きなれたる やまとの基よ

あんこスレ 良きも悪きも 賽次第
 あんこはやはり こし餡だよね
  つぶ餡だって さいこうですよ
 あんな展開 こころにもなく
  賽の女神が 指差し笑う
 栗を重ねりゃ プロットも死ぬなり

水無瀬川 ゆする流れて 濁りけり
 その米炊きて 八雲立ちけり
 水ありてこそ 石は枕に

腫れ物に 効果抜群 雪の下
 飛鳥物には 海老根蘭

小夜更けて なお余りある 温風(あつかぜ)よ
 我に届けよ よい(宵or良い)天津風
  海より吹けよ 明けの島風
   南風から差せよ 時津風
 まどろみ 待たん 江風吹くを 

夏の風 入道雲の 背も高く
 白波立てて 舟走り去り

古も 今日も変わらぬ ものがあり
 君の古 僕の昨今
 今ぞ究めん 変わらぬ由を 
 夢に見ゆる 君の切なさ
  日の下に 例えるならば 陽炎で
   夜に例えば 月に叢雲
    雲退きて 月に見ゆるは 兎か君か
     想い微睡む 夏の夜の夢
      眉弄り 逢瀬を願い 彼方を
    風に花咲く 日もあらば

平成の 最後の夏に ごろ寝して
 よに平生の おこたりを知る
 心安らぐ 麦湯のうまさ
  昼日中 水筒持たず 外仕事
  くびくびと のべば神代の 砌より
   鬼とて勝てぬ 日輪に


橘に 蝶の寄り来る 夏の日は
 虫の戦す 葉桜が夏
  草いきれ 山の紅葉は まだ青く
   垂れる稲穂と 涼風を待つ
    今は耐えん 水田を覆ふ 鏡にて
     谷風吹かば 涼しげに
      小蛙の 菖蒲の葉先に すまし顔
       目にする男の子の 昂ぶり顔よ
        我は知らじと 犬は寝て

陽の光 水面にかへり 気を煮立て
 煮釜にみたて 童あそべり
 君と向日葵 花盛りたり
 天に昇りて 雲へとならん
  むら雲の 天日隠すも 暑気残り
   蝉時雨降る 夕凪の街
    夜祭の われもわらわも 仰ぎ見て

望月の 宿る杯 槻の木の
 ほして祈らん 豊穣の秋
 話も尽きぬ 付きつきの夜
 注ぎて尽きぬは 竹生の様よ
 桂の光 覆い尽くして

空を行く 雲も急ぐは 夏の雨
 虹を残して 何処(いずこ)へ向かう

あめつちの あらぶるくにに うまれおち
 最早慣れきと 人は言ふなり
 慣れたもの みたま鎮めて また直る
 津々浦々に 満ちる祭礼
 あめふらぬちに ねむりしともよ

雑体
たへがたし 暑かはしくも 明日香山 過行く風は さぞ涼しかろう

返歌
あればなく なくてはあるが 山のかみ なしと思うが 心ぞ寒し

連歌
今昔 飛鳥山なる 地ぞありし
 緑のかみは きりも絶やさず

飛ぶ鳥も 渇き思へば 足をつく 琵琶の音響く 水のほとりに

花川の 餅つく声の 響きには 千鳥千船の 集まりにけり

涼しげに 光りし珠は 瑠璃細工 暑き夏でも 見た目だけでも

夕暮れに 響く涼の音 風の鈴 ぎやまんの声 君にもとどけよ

夏の日の 暮らし彩る かき氷 強き陽射しも 楽しめばこそ

織姫の 大和の歌に 心あらば 天の川には 梶や流さむ

屋根に宿す はちすは遂に 耐えかねて 池の方へと 暑さ逃れぬ

カナブンも ずいぶんも飛べば 気にかかる 蚊帳越し悩む 夏の宵かな

おはりなる 熱田の宮の 字をかへて 名を涼宮に するはいかがぞ

見渡せる 田畑はお上の ものなれど 耕せるのは 我が身なりけり

見送りし 仁郷の御代 百代の 過客となりし シロの命婦よ

名を変えて 涼しくなるは 紙の上 名でかわるなら 名古屋は和

逢うまでの 三夜は雨で 七夕の 当夜はさほど 濡れぬ織女

日の下を 駆けゆく子供 見送らん 遊びにいくか 家路を急ぐか

みちのくの 田舎の空の 天の川 闇の深きに 宇宙を感ず

返歌
蛍火の 揺らぐ小川は みちのくの 土より出でし 星の河かな

瑠璃杯に 冷酒入れて 根比べ 流れて落ちる 水のしずくよ

先達に 続くも今は 昔ごと もはや我には むつかしきかな

寄りたまへ 端(へた)にありとて 盛んなる 輪にも入らぬは おのれの損ぞ

駆ける子を 呼び止めほいと 一休み ありし光景 今は過ぎ去る

初盆の 打ち合わせへと 集まりて 話に浮かぶ 親子の記憶

今日のみは 楽にするわと 取る昼餉 すぐに寝転ぶ あれは牛かな

須弥山の滝が下りて蓮池の わが身も同じ露のひと珠

連歌
竹生島 弁天が琵琶 弾き鳴らし
 我は枇杷にて 舌鼓打つ
 あさいゆめみて くびとなりぬる

あさぼらけ 雨の騒ぎに おどろいて 今日は雀も 雨ごもりかも

野を分ける 風とならわす ものなれど いま分かたるるは 都と山よ

幾度も 鉄砧雲に 振り下ろし 何を鍛うか 天の雷鎚

連歌
和が包み ともがら(輩)集いし 都にて
 我と一緒に 歌を詠もうぞ
 忘れがたかし 時終わること

夏の宵 花火の上がる 音聞こえ かき氷手に 寄る窓辺かな

南離至渭水寒村  南より離れ渭水の寒村に至る
不人会唯馬行道  人に会わずただ野馬が道を行くのみ
馬入棄田華食肥  馬棄田に入りて華を食い肥えて
踏草以成床鼾眠  草を踏み寝床として鼾眠す

返歌?
受けし恩 虚飾で返せし 隋人は 身をも返らず 獣となりしや

我ら今 友ある処 知り居たり 数寄者集ひて 歴史創らん

余韻

左近どん ストンて落ちる 左近どん
 もはやこれでは 生きておれんご
  介錯を せずにはおれん みごとばい
   笑うたことは どうか許せよ
 無造作生え出す 介錯拝み

時は今 天より滴る 光雨(ひかりあめ) 葉に水落ちぬ 月夜の日々なり

名跡を たまに覗いて 忍ばるる かのスレ主よ つつがなきかな 

論評が 熱くなる前 水をかけ どちらもけが無く 善きかな善きかな

怪我なくの 穢れなき言 水をかけ 毛が泣きければ 亡きかな 亡きかな

日の出から 追いかけて続けて 来たみたら あっちふらふら こっちふらふら

戯れ言に 詠めと応へて 歌どもの 満つる我らぞ 平らかなるは

門入りて 障子越しにも ゆかしきな 雲の垣根の 夕月夜かも

玉垂の さも重く垂れ 空も見ず 風吹かましかば 月に恋はまし

返歌
こぼれたる 吐息音色の 軽やかさ 汝(な)がこころうち みちたるをしる

返歌
玉垂を 微かに揺らす 風の音に 君の見る月を 思い染むれば

天上の 銀唐紙に 眼を凝らし 透かし見ゆるは 幾望の明かり

いずくにか 在りと伝わる なかつ国 我らが代には 船戸のみ見ゆ

皮を剥ぎ 帝を名乗る 化け狐 徳を出せねば なかつにあらず

長城の外も内にも駒駆けて 明のいさおし いと懐かしむ

寄せ来たる いらつこどもに 追われ行く 友よ留まれ 職逐はるるな

いゆししの 心をいたみ いたみいる つとめてまでも いでにけるとは

わとしちゃん
我もまた 優なる歌を詠むべきも 思い染むまま 滞りたり

年の果て 若々し声に 誘われば 歌の一つも 吟じて見せらん

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