安価スレ「【安価あり】わとしとまことにちいさなくに【内政?】」のデータやこれまでの歩みなどを纏めておくwikiです。

花、青葉などのやさしけれどもかしこき方の来たり給ふには下手なり
 伸び伸びと 草つくことは あたらしと 雲いおわして じねん忘れる
                   詠み人知らず
奈良を移りけるを惜しみし官人、かく詠めり
 かみひとも 奈良を去りゆく 神無月 巡る月日ぞ 穏やかであれ 
                   詠み人知らず
鎮守副将の大田原にて職の重を詠みけるに
 那須山の 烏の山の たかみねに 重きかもとて 息つきにけり
                   鎮守副将
ある官人勢多に雪降りければ、陸奥を思ひて詠む
 出仕にて 遭える小雪の 寒さより 延びし鎮守の 山ぞ深けれ
                   詠み人知らず
税はこびける大和の国の人、勢多京に来て詠みけり
 新しき 都に人も 流れける つまも欲したる 隋物あれば
                   詠み人知らず
ある貴なる人の詠み給ふ歌なれど我が見方の正しを信じ名は記さじ
 幾星霜 こすもうす者の ある都 せたをばてろす ひかりともなれ
                   詠み人しらず
掛詞の多し、技の凝りしは古人、今人きらひなくすることなり
 都作り 終わり帰らむ のびし道 勢多にて競った 雪駄履きゆく
                   詠み人知らず
今のことばにはとほらざる歌もや知れねども書きつく
 のびしろを ふさわしきとぞ たまわりし むつまじきちに 佐和山の城
                   詠み人知らず

大納言緒志香、空に朱鷺などのとびけるを見給ひて、鎮守副将呼びて詠む
 睦まじき あずまに伸びし 朱鷺の声 流るる身こそ もののあわれに
                   大納言緒志香
これに鎮守副将のわびて返しけるに
 伸びし地に 県召なき 将の職 よきつわものは いずれにやある
                   鎮守副将

鎮守副将、ほどなき年に陸奥少目に任ざれけり
 若草が 朝陽に伸びて 青々と 花や実こそを ひとは知らなむ
                   鎮守副将
勢多に都の移しけるとき、官人二人、日の本の大なるを思ひて詠む
 勢多の宮 大路も延びよ 飛鳥まで 飛びよ大和よ 隋おも超えよ
                   連歌
蘇我某がものしき家を知りて興じて尋ねける人の掛けて詠む
 道行けば 何そが家と 吾問わん 誰そが住むと 其がぞ答えん
                   詠み人知らず  

陸奥は山深くして黄金、銀の高名なり 
 みちのくの くがねあがりし 里人の 土たがやすも もの憂しけらむ
                   詠み人知らず
陸奥のえびすのあらあらしと語りけれども、ある陸奥の翁のよしありはいとめづらし
 山枯れて 畑に出でたる えびす猪 今は昔と 歌に詠みける
                   詠み人知らず
                   
陸奥の国のさはぎ、殊にかくれなきは阿弖利爲の乱なり
人の世の本意とほらざるは間間あるべし 
 誰彼も 持たぬ者無し 誇りと愛 持てどずれるは 言葉と願ひ 
                   詠み人知らず
兵、将にまつろふものなれば、しまうしこともすべきときあり
 大将が 賊に甘心 せられども 我等ただ征き 弓合わすのみ
                   詠み人知らず
阿弖利爲の先の戦のはたらき、さふなきものと告がれけり。さても口惜しきことなり。
 風吹かば 八重の桜も ただ散らん もはや返らず 多賀柵の春
                   詠み人しらず
我がこころなれど、徳などといふはげにあさまし。 帝のよしを常に見て、ひとつをかたぶくは理ならじ。
 飛鳥より 北にて勢多と 名乗りあげ げに笑みしもの 午にのぼらん
                   明経直講

我がつつましき話なれど、かの歌詠みけれども、酒水漬きてゑひてきよふ忘れたり    
 茜さし てる麦畠の 白露は 収み刈り取る 証なりけり 
                   編者


この歌七条の歌集に非ず
 和歌集や 撰ばるれども みられざる 書き出ること 本意ならばよし
                   疾きこちたからざる記編者*1

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