架空国家を作ろう2.2

コシツェ(チェコ語:Košice,ドイツ語：Kaschau,ハンガリー語：Kassa)は、スロバキア民主共和国?東部に位置する都市であり、東ドナウ連邦有数の工業都市でもある。
人工は約30万人。マジャル共和国?やザカルパート共和国に隣接していることから、様々な文化の恩恵を受けてきた歴史を持ち、その痕跡は街の至るところから垣間見ることができる。

スロバキア?において最も古い街のひとつであるコシツェは、中世にハンガリー王国支配下のもと要塞都市として建設されたことを起源とする。14~18世紀頃にかけては、東西交易路の要衝であったことを活かし商工業を発展させ、当時のハンガリー王国内でもブダペスト?に次ぐ第二の都市にまで成長した。

1918年のトリアノン条約では、住民の大多数がスロバキア人であったこともあり、同都市はチェコスロバキア共和国?領となったが、以後ハンガリー王国との係争地としての側面を帯びて行く。二度の世界大戦を通して工業都市として更なる発展を遂げたコシツェであったが、1938年のミュンヘン協定と1987年の東ドナウ連邦内における内乱であるマジャル危機?の二度に渡り、ハンガリー系勢力に占領されている。
ただ、いずれも終戦時にはスロバキアへ返還されており、またマジャル危機収束後は目立った民族的対立も起こっていないため、現在ではスロバキア領の都市として残留している。

コシツェは1~4区からなる。南部の2,4区は平地であり歴史情緒溢れる街並みが特徴であるのに対し、北部の1,3区は山岳地帯であり人口も少ないため、工業園区として利用されている。

現在のコシツェは電子工業と観光業によって成り立っている。

かつては商業や文化の中心として発展きてきたコシツェだが、第一次世界大戦以降、市内北部の山岳地帯には工場群が散見されるようになった。当時は繊維工業などが盛んであったが、現在は電子工業が急速に発展してきている。
中でも、2020年に中華帝国の協力のもと建設されたコシツェ工業園区が有名である。この工業園区では、東ドナウ連邦の銅箔メーカーであるGEFや電子回路基盤材料の大手企業Wolf printed circuit加え、中華帝国の中華電子公司の製造拠点が集約されたことで、半導体製品の地域一括製造が可能となっている。

科希策中华街
また、2020年9月にはコシツェ工業園区に隣接する形で中華街が設けられ、新たな観光名所として注目されつつある。

観光業においては、市内南部に広がる旧市街が主となっている。旧市街は台形状をなしており、一部は森林が広がるが、多くの観光名所が密集している。

聖エリザベス大聖堂

コシツェ国立劇場

聖ミカエル教会

ジャカブ宮殿

古くから交易路の要衝であっただけあり、現在でも多方面へのハブ駅としての機能を有している。
市内には主要路線であるスロバキア線?が通っており、西方はオストラヴァを経由してプラハ?まで、南部はブダペスト?を経由しセゲドまで続いている。

中世にはマジャル人による支配を経験してきたコシツェであるが、現在では市民の大半はスロバキア人(79.1%)で構成されている。その他、二度の大戦を経て亡命してきた白系ロシア人(10.5%)やマジャル人(3.8%)、ボヘミア人(1.2%)といった内訳になっている。

都市名	所属国