スペイン左翼党(La Izquierda)は、スペイン共和国の左派政党。略称はPSE。民主社会主義、社会主義を掲げた左派政党であり、現在は第4党である。支持者は主に都市労働者や一部のインテリなどである。
スペイン左翼党 La Izquierda | |
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略称 | Izda |
スローガン | 明るい未来に賛成!(スペイン語: ¡Por un futuro brillante!) |
党首 | アルベルト・ガルソン |
創立 | 1942年6月 |
前身 | スペイン左翼共和党 スペイン共産党右派 |
下院代表 | エンリケ・イバルリ |
上院代表 | ドローレス・サンティアゴ |
本部所在地 | マドリード |
機関紙 | 統一左翼 |
党歌 | インターナショナル |
党員数 | 450,158人 |
政治的思想 | 民主社会主義 社会主義 親欧州主義 |
政治的立場 | 左派 |
下院 | 37/350 |
上院 | 24/266 |
欧州議会 | 12/97 |
1879年に労働者によるマルクス主義政党として、ガリシア地方出身のパブロ・イグレシアスによって社会労働党がマドリードで結成された。1912年には党内極左派のスペイン共産党?が離脱した。その後アナーキスト達が共産党から離脱して左翼共和党を結成する。1920年にはスペイン共産党は、誕生したてのソビエト連邦に擦り寄り、以後関係を深めていく。1930年代に入るとすっかりソビエトの衛星政党と化していた。1936年のスペイン内戦勝利で共和国政府と一致団結すると思いきや、翌1937年に共和国政府から離脱し、臨時革命政府をソ連の支援下で作り抵抗を始めた。最終的には共和国政府側が勝ち、共産党員は責任を追及された。1942年に共産党の残党(主に党内右派)と左翼共和党は合併してスペイン左翼党を結成することになる。1945年頃にはアナーキストが力を失い、それに変わってスターリン主義者が力を伸ばしていった。しかし1953年に、当局によって党内左派が民主主義の敵として逮捕されてしまい、党は方針転換を迫られる。その結果1955年には民主社会主義的な新綱領を制定し大きく党の中身を変えたように見えた。しかしながら党内グループには社会主義者や共産主義者、スターリン主義者が一定数おり、彼らは当局から厳重な監視を受けている。1960年代からはスペイン社会党と地方レベルから国政レベルまで度々協力を行なっている。与党となったことはないが、常に影響力を持っている政党と言える。
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