スペイン社会党は、スペイン共和国最古の政党(社会労働党時代含め)。略称はPSE。社会民主主義を掲げた親欧州主義の中道左派政党であり、現在は与党である。支持層は主に都市労働者や中流層、知識人である。ベーシックインカムを支持し若者への人気が高い。
スペイン社会党 Partido Socialista Español | |
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略称 | PSE |
総裁 | クリスティナ・ナルボナ |
書記長 | ペドロ・サンチェス |
創立 | 1950年9月1日 |
前身 | スペイン社会労働党 スペイン社会民主党 |
下院代表 | アドリアナ・ラストラ |
上院代表 | アンデル・ヒル |
本部所在地 | マドリード |
機関紙 | 前進 |
党歌 | 友よ!太陽へ、自由へ! |
党員数 | 269,016人 |
政治的思想 | 社会民主主義 中道主義 親欧州主義 |
政治的立場 | 中道左派 |
下院 | 152/350 |
上院 | 121/266 |
欧州議会 | 41/97 |
1879年に労働者によるマルクス主義政党として、ガリシア地方出身のパブロ・イグレシアスによってマドリードで結成された。1912年には党内極左派のスペイン共産党?が離脱し(その後アナーキストが共産党から離脱して左翼共和党を結成する)、1920年にはスペイン社会民主党?が党内右派で結成され勢力を大きく減衰させた。1936年のスペイン内戦勝利で共和国政府側は一致団結すると思いきや、スペイン共産党が共和国政府から離脱し、臨時革命政府をソ連の支援下で作り抵抗を始めた。最終的には共和国政府側が勝ち、フランコ派や共産党員は責任を追及された。共産党の残党と左翼共和党は合併してスペイン左翼党を結成することになる。社会労働党内では民主社会主義的な改革派が台頭した。1945年には党綱領を変更し、マルクス主義を放棄。社会民主党と急接近した。3年にわたる合併交渉の末、1950年に合併し、社会党を結成した。
1952年の総選挙では社会民主主義的な考えが好評を集め、はじめて過半数を獲得した。1970年には、中道右派のキリスト教民主党や左派の左翼党と、地域から国会レベルに至るまで度々協力した。しかし、スペイン国民党(フランコ派の残党もいた右派政党)との関係は悪かった。1989年には綱領を変更して社会自由主義を取り入れたことで、さらに中道に近づいた。
現在はキリスト教民主党と連立を組み、与党となっている。現在の書記長(党首)はペドロ・サンチェスで、2014年に就任した。
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