18禁フリーゲーム「プリンセスティアーズ」の二次創作作品まとめwikiです。

城壁外生態調査 03

作者:aoi


「「ようこそいらっしゃいました」」
エントランスに入ると若い男が立っていた。
「「もしかして、生態調査の件ですかな?」」
「ええ」

男の顔がぱっと明るくなる。
「「いやいや、まさかエルシーさんが参加していただけるとは、非常に心強い!」」
私ははしゃぐ彼を見てため息をついた。
それを見て、男が咳ばらいをした。
「「失礼、つい興奮してしまって」」
私は男が出した書類に視線を落とした。

「「ご存じでしょうが、今回の生物は非常に危険な生物なのです」」
「ええ、知っているわ」
「「それゆえに、みな調査を怖がって、なかなか人員が集まらないのです」」

書類には、危険生物シーパーの情報が簡単に記されていた。しかし、
「・・・」
見た目、発見者のコメント・・・役に立ちそうな情報はほとんどないに等しかった。
「「現在、増えている被害を抑えようにも対策も立てれないのでは、国民を守ることはできません。そのため、今回の調査をすることに決めたのです」」
男が書類を差し出す。
「「もし、それでも参加していただけるのであれば、こちらにサインをお願いします」」
見たこともない未知数の力をもつシーパー。実際、多くの被害が出ていることから自分に被害が生じないとは言い切れない。でも、
「わかったわ」
私は、書類にサインをした。
「「ありがとうございます。では、詳しい説明をいたしますので、奥の部屋へどうぞ」」
私は、彼について奥の部屋へ向かった。この先、自分がどうなるのかも知らずに・・・

・・・
・・


その部屋は、重く厳重に管理された扉の奥にあった。重く、地面をえぐるような鈍い音を出しながらゆっくりとドアを開けていく。そこには、
大量の分厚い本が積み上げられ、壁のように並べられていた。
「(禁書室みたいね)」
そして、私はそれらの本が普通の本ではないと感覚でわかった。
「「では担当のものを呼びますので、少々お待ちください」」
そう言って、男は部屋の外へと出て行った。鈍い音とともにドアが閉まると同時に部屋に静寂が訪れた。
私は、近くにあった本を一冊取ってみる。
"生物調査報告書"
それは、近隣の森やその他多くの場所の生態に関する情報がまとめられたものであり、大昔の生物の情報でさえ記されていた。
どれも長い時間放置されていたのか、埃をかぶり、ページが折れたり破れたりといかに長期間置かれていたかが想像できた。
ふと、報告書の山の中に、ほかのものとは違う材質の本が紛れていた。
「何かしら?」
手に取ると、ほかの書物に比べ痛みが激しく、表紙の文字はほとんど見えなかった。しかし、
「古代文字?」
文字の形や文の構成からすぐに古代文字で書かれた書物であることが分かった。以前遺跡で解読したこともあり、文字はすぐに解読できた。
「危険生物報告書」
やはり、ここに放置されているというだけあって、ほかの報告書と同じようなもの。そう思って、何気なくページをめくった時だった。

"シーパーの生態報告書"

そうはっきりと描かれていた。
「(生態はわかってなかったんじゃ・・・)」
私は、報告書を読み進めた。

◆シーパー

 森に生息し、見た目は個体によってさまざまである。これは、シーパーの生態によるものであり(後述)、多くはヒル、ナメクジ等の印象を受ける。
 シーパーの生態は未だ不明な点も多いが、オスに対しては興味、敵視すら向けず、メスに対してのみ過剰に反応する。
 実際に、過去数十回に及ぶ生態調査における被害者はすべてメス、女性だった。また、メスの性周期、発情等にも過敏に反応し、これらの個体に積極的に
 行動することが判明した。

◆生態
 
 多くは団体よりも、個体で行動することが多く、集団でいても別のグループが偶然同じ標的を狙っただけということも少なくない。
 シーパーの行動は、生殖行動である。それ以外で人や動物を襲うことはほとんどない。
 シーパーは非常に柔軟な体質をしており、スライムというイメージに近い。また、場合により自己分裂、修復を行うこともできる。

◆生殖行動
 
 シーパーの生殖行動はいくつかの段階に分かれており、簡単に4つに分類できる。
 ここでは、実際の実験の記録とともに記す。

 ・1段階
  メスの生殖器に接近。膣口より特殊な粘液を注入する。どれほど早く粘液を回収しようとも膣、また子宮への吸収が速く、成分については不明。
  粘液を注入された女性は、注入の瞬間性交時における絶頂のような感覚に陥り、同時に全身の筋肉が弛緩し、立っていられなくなる。
  また、粘液の効果により女性ホルモンが異常なほど高値を示し、状況的には性周期における排卵日の数日前に近似する。

 ・2段階
  メスの抵抗力消失を確認後、個体は膣口より胎内に侵入。この段階では子宮口まで進み、子宮口を刺激し始める。
  また、同時に蠕動運動により膣への刺激も行う。シーパーの体は特殊な粘膜におおわれており、おそらく1段階で注入したものと同様の粘液を
  放出する。また、シーパーの体に少し刺激を与えただけで、高濃度の粘液を放出するため注意が必要。
  シーパーは筒状の口に長い舌を持っており、舌には大量の繊毛がついている。この繊毛には、また別の粘液が含まれておりこれをLIq-2(liquid No.2)とする。
  Liq-2には、子宮口の軟化、またメスの発情促進、まとめて妊娠準備促進等の効果を持ち、大きく分けると膣粘液量の増加、粘度増加、正常の女性ホルモン管理
  中枢を阻害し、排卵機能、子宮内膜肥厚機能等のシステムを強制的に促進させる。
  また、シーパーは舌を器用に使い、子宮口を突く、吸い付くなどの行動をとる。これは、オーク等の生殖行動時にも見られるが、多くはヒトに対してのみ行われる。
  女性の子宮は、常に不安定な状態であり、ホルモンバランスなどの機能によりなんとか正常な周期を保っている。しかし、子宮口を重点的に責める等の行為により
  一時的にバランスを崩し、子宮が性周期と勘違いし、子宮の降下を始める。本来子宮の降下は、排卵日に向けて行われ、射精された精液をなるべく多く受け取り、
  受精の確率を上げるために行われる。ゆえに、子宮の降下は排卵を誘発する可能性があり、非常に妊娠する危険が高くなる。

 ・3段階
  子宮の降下、子宮口の軟化を確認後、シーパーは舌を子宮口から挿入し子宮内へ侵入する。子宮口軟化により苦痛はほとんどなく、逆に粘液の影響により
  性交のような快感を与える。この時点で、メスは完全に発情し、抵抗することはできない。
  子宮内へ侵入したシーパーは、別の粘液を子宮内に放出する。これをLiq-3とする。これは、Liq-1、2と違い非常に高い粘度を持つ。そのため、一度放出されると
  子宮内に付着し、自力で排出することはできない。また、生理による排出もできない。これは純水、専用の薬剤を使わなければ撤去できない。また、少しでも
  残っていると効果を持続させるので注意。
  Liq-3の役割は、種の排出保護、子宮内環境の適応である。子宮内環境とは、性周期で言うと子宮内膜が完全に肥厚し、受精・着床に適した環境である。
  2段階のホルモンの暴走、またLiq-3の粘液により、たとえ排卵日から日が離れていようとも、この段階で完全に排卵日の子宮と同じ状況になる。
  また、シーパーは1段階で、メスの体格、生殖器の情報を収集し、3段階でそれぞれのメスに合わせ、一度に排卵する卵子の数、粘液の量、子宮内膜などを
  調整し、妊娠しやすい状況に調整する。ある実験では、不妊に悩んでいた女性がシーパーと生殖行動した後、急に妊娠確率があがったとの報告もある。
  
 ・4段階
  すべての準備が完了後、シーパーは子宮口まで後退し、最後の粘液を放出する。これをLiq-4とする。
  これは射精、つまり精液である。シーパーの精子は先端が三本の角のように鋭利にとがっており、フォークをイメージさせる。
  一度に射精される精子の量は20〜50億といわれており、人のおよそ10倍である。また、精子は分速40〜60mmで
  人の20倍の速度で進む。これにより射精後の避妊はほぼ不可能である。また、射精とともに子宮口に特殊な粘液の膜を張り、膣側からの侵入は可能だが
  子宮側からの脱出はできない。これにより、射精された精液は1滴もあふれることなく放出される。この膜の成分については調査中である。
  精子の生存期間は2週間で、徐々に精度は劣化し、劣化した精子で受精すると奇形児が生まれる可能性が高い。
  精子と同時に放出されるLiq-4には、排卵を促す効果を持つ。これは、実際に人に使われる排卵剤の数十倍の効力を持ち、人によって複数の卵子を排卵する
  可能性があり、同時に多重妊娠の危険がある。
  実験によると、平均で1個体につき4回から5回の射精を行う。ゆえに、射精ごとに排卵が行われるため、シーパーの被害者を見つけた場合迅速に処置を行わな
  ければならない。
  また、シーパーの粘液には、ほかのシーパーを呼び寄せる効果を持ち、一度捕まると半永久的に生殖させられる。
  
・・・
・・


思わず本を落としそうになる。それほど衝撃的な内容だった。そして、シーパーの生態を知ったからこそ・・・
「この調査って・・・」
なぜ女性限定なのか・・・タイミングの良すぎるGサービスへの掲載も納得できた。そして、あと数日で、
「危険日なのに・・・」
私の体は、あと数日のうちに女の子として許してはいけない日を迎える。もし、その日と重なってしまったら・・・
私の中で、危険を知らせる・・・今まで私を救ってきた感覚。
しかし、同時に
「んっ・・・」
下腹部に広がる感覚に思わず口元を抑えた。
「(やだ・・・私)」
いつの間にか、下着はべっとりと濡れ、大きな染みを作っていた。
「(まさか・・・今ので・・・)」
報告書を読んで、欲情してしまうなんて・・・あまりのはずかしさに顔を赤らめた。
このままいるわけにもいかないし、この任務は危険すぎた・・・
「(今日は帰ろう・・・)」
私は報告書を戻そうとした時だった。

「「どうでしたかな?」」
突然の声に思わず声を挙げそうになる。
そこには、さっきの男とは違う、黒いひげを生やした大柄の男が立っていた。
「何かしら?」
震える声で尋ねる。
「「いえいえ、熱心に読んでいらっしゃったので、さほど気に入られたのかと」」
ちらりと私の下腹部に視線を落とした。私は視線から逃れる様に一歩下がった。

◆早く立ち去る?
◆動けない?

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このページへのコメント

こういった魔物のディテールが、詳細に書き込まれているのは、個人的に大好きです。
調査任務で遭遇してしまったら、この先、どうなってしまうのか、想像が膨らむのがいいですね!

0
Posted by 35HR 2016年11月12日(土) 21:51:33 返信

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