最終更新:ID:AOzqSunrHA 2024年01月29日(月) 17:55:37履歴
作者:rima
プロット元に依頼して書いていただきました。
【深層区画へ降りる】
【探索】
【深層区画には生体実験区画との連絡通路があった。例の端末があった先からは降りられなくなっていたので油断していた】
【逡巡しつつも、その先へ行くことを決めてしまうエルシー】
≪警告! 直ちに非検体登録を完了させてください。この先、生体実験区画につき女性の侵入を禁止。生殖実験用に個体登録済みのメス被検体のみ搬入可能です≫
“ゲートに足を踏み入れる。”
見覚えのある登録用パネルを横目に、あたしは女性の入室を遮る金属製のゲートを通過する。
登録済み個体。 個体名:エルシー・イステアリ。年齢:15。性別:メス。受精用精液:遺伝子変異度 無制限。妊娠許可回数:最適回数。
スキャン機能のあるゲートはあたしの身体を押し戻すことなく、通過を許可した。更新された端末には無機質かつ残酷な個体の詳細データが並ぶ。
それはつまり、あたしの子宮がすでに生殖実験用のメスとして、永久に登録されてしまっているということで…。
(分かっていたけど…こんなに恥ずかしいなんて…!)
探索するために仕方なく…。そう理由づけしたものの、自ら生殖実験用のメス被検体として、登録作業を行った事実は変わらない。
この先、生体実験区画へ直通のため、実験区画用専用着のみの着用が義務付けられています。速やかに被検体に着装してください。
端末横に設置されたボックス型のケースを開くと、中から女性用の防具が出てきた。どこかで目にしたことのある形状のソレを手に取ると、不可思議な半固体金属でできていることが分かる。
(これってどこかで…。そんなことより、こんな恥ずかしいものを着て歩けって言うの?!)
胸の部分とショーツの部分にだけ装甲がついたビキニタイプのアーマーだった。思わず着る前から、これを装着した自分の姿を脳裏に浮かべてしまい、あたしは羞恥で悶絶しかける。
(本当にこれで合っているの…? 進むためには、これを着るしかないのよね…?)
ボックス内を再確認しても、一人分のビキニアーマーしか入っていない。
(こんな女性の大事な部分だけを守る防具なんて…何の意味があるのよ! まるで性的な部分だけを誇張してるみたいじゃない…!)
ビキニアーマーの卑猥な形状を目で再確認しながら、また羞恥が襲ってくる。
(はぁ…仕方ないわね。ここまで来て引き下がるわけにはいかないもの)
幸い、奥に進めば進むほど生身の人間に遭遇する確率はほとんどなさそうだった。それに、生殖実験の被検体として子宮まで登録したのに、ビキニアーマーを着るのが嫌で先に進めないなんて、言ってはいられない。
あたしは自分が付けていた胸部装甲の留め金にそっと手をかけて外した。思わず周囲を確認しながら、スカートと下着を脱ぎ下ろして裸になる。
ビキニアーマーの表側は確かに金属の光沢があり、叩くと確かな硬さを感じる。けれど、肌に密着する裏側は鈍い色をしていて、触ると吸い付くような不気味な弾力があった。
(変な素材ね…。これを素肌につけないといけないなんて!)
端末によると実験区画用専用着のみの着用しか認められていないらしい。つまり、下着も脱いで、直にこの不気味な感触を味わうということで…。
(う、くっ…冷た…っ)
はぁっとあたしの口から甘い溜息が漏れた。
装着した途端、乳房と股間部に強い吸い付きを感じて、あたしは身を抱いた。
そういう機能なのか、ビキニアーマーが勝手に肌に吸着し、固まっていく。
(んく…なにこれぇ…!)
ぶちゅっと乳房や股間部に直接キスでもされているような不快感。しかも、ねっとりとした吸いつきが数十秒間も続き、下腹部にじゅんっとした疼きを感じてしまう。
(はぁ…ようやく終わった…みたいね)
手で少し触ったくらいでは外れそうにもない。完全に固着しているのがわかり、あたしはひとまず安堵した。
ただ、同時に込み上げてくるのは激しい羞恥だった。もし、こんな裸より恥ずかしい姿で歩いているところ誰かに見られたら…。恥ずかしいだけで済まないかもしれない。突然、欲情したオスに襲われる可能性だってゼロじゃない…。
(仕方ないの…進むために仕方なくだから…っ)
脳内でブツブツと言い訳を繰り返しながら、あたしは先へと進むことにした。
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プロット元に依頼して書いていただきました。
【深層区画へ降りる】
【探索】
【深層区画には生体実験区画との連絡通路があった。例の端末があった先からは降りられなくなっていたので油断していた】
【逡巡しつつも、その先へ行くことを決めてしまうエルシー】
≪警告! 直ちに非検体登録を完了させてください。この先、生体実験区画につき女性の侵入を禁止。生殖実験用に個体登録済みのメス被検体のみ搬入可能です≫
“ゲートに足を踏み入れる。”
見覚えのある登録用パネルを横目に、あたしは女性の入室を遮る金属製のゲートを通過する。
登録済み個体。 個体名:エルシー・イステアリ。年齢:15。性別:メス。受精用精液:遺伝子変異度 無制限。妊娠許可回数:最適回数。
スキャン機能のあるゲートはあたしの身体を押し戻すことなく、通過を許可した。更新された端末には無機質かつ残酷な個体の詳細データが並ぶ。
それはつまり、あたしの子宮がすでに生殖実験用のメスとして、永久に登録されてしまっているということで…。
(分かっていたけど…こんなに恥ずかしいなんて…!)
探索するために仕方なく…。そう理由づけしたものの、自ら生殖実験用のメス被検体として、登録作業を行った事実は変わらない。
この先、生体実験区画へ直通のため、実験区画用専用着のみの着用が義務付けられています。速やかに被検体に着装してください。
端末横に設置されたボックス型のケースを開くと、中から女性用の防具が出てきた。どこかで目にしたことのある形状のソレを手に取ると、不可思議な半固体金属でできていることが分かる。
(これってどこかで…。そんなことより、こんな恥ずかしいものを着て歩けって言うの?!)
胸の部分とショーツの部分にだけ装甲がついたビキニタイプのアーマーだった。思わず着る前から、これを装着した自分の姿を脳裏に浮かべてしまい、あたしは羞恥で悶絶しかける。
(本当にこれで合っているの…? 進むためには、これを着るしかないのよね…?)
ボックス内を再確認しても、一人分のビキニアーマーしか入っていない。
(こんな女性の大事な部分だけを守る防具なんて…何の意味があるのよ! まるで性的な部分だけを誇張してるみたいじゃない…!)
ビキニアーマーの卑猥な形状を目で再確認しながら、また羞恥が襲ってくる。
(はぁ…仕方ないわね。ここまで来て引き下がるわけにはいかないもの)
幸い、奥に進めば進むほど生身の人間に遭遇する確率はほとんどなさそうだった。それに、生殖実験の被検体として子宮まで登録したのに、ビキニアーマーを着るのが嫌で先に進めないなんて、言ってはいられない。
あたしは自分が付けていた胸部装甲の留め金にそっと手をかけて外した。思わず周囲を確認しながら、スカートと下着を脱ぎ下ろして裸になる。
ビキニアーマーの表側は確かに金属の光沢があり、叩くと確かな硬さを感じる。けれど、肌に密着する裏側は鈍い色をしていて、触ると吸い付くような不気味な弾力があった。
(変な素材ね…。これを素肌につけないといけないなんて!)
端末によると実験区画用専用着のみの着用しか認められていないらしい。つまり、下着も脱いで、直にこの不気味な感触を味わうということで…。
(う、くっ…冷た…っ)
はぁっとあたしの口から甘い溜息が漏れた。
装着した途端、乳房と股間部に強い吸い付きを感じて、あたしは身を抱いた。
そういう機能なのか、ビキニアーマーが勝手に肌に吸着し、固まっていく。
(んく…なにこれぇ…!)
ぶちゅっと乳房や股間部に直接キスでもされているような不快感。しかも、ねっとりとした吸いつきが数十秒間も続き、下腹部にじゅんっとした疼きを感じてしまう。
(はぁ…ようやく終わった…みたいね)
手で少し触ったくらいでは外れそうにもない。完全に固着しているのがわかり、あたしはひとまず安堵した。
ただ、同時に込み上げてくるのは激しい羞恥だった。もし、こんな裸より恥ずかしい姿で歩いているところ誰かに見られたら…。恥ずかしいだけで済まないかもしれない。突然、欲情したオスに襲われる可能性だってゼロじゃない…。
(仕方ないの…進むために仕方なくだから…っ)
脳内でブツブツと言い訳を繰り返しながら、あたしは先へと進むことにした。
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