「敵役(Adversary)」を担当する際の
サブマスターの仕事は、敵をできるだけうまく演じることです。敵を演技する場合、NPCの知識は「本人が本当に知っていること」に制限しなければなりません。
GMはパーティー全員の長所や欠点を知っています――しかし、敵のNPCはそうではないのです。これをうまく解決するための1つの方法として、もう1人の別の人間――
サブマスターがその敵キャラクターを演じるというものがあります。
サブマスターは自らを“無慈悲な殺戮機械”のように演じてはなりません(敵が本当にそういう性格なら話は別ですが)。ある状況下で、そのキャラクターが行なうべきもっともふさわしい行動が「
戦闘」だったときには、
戦闘すればよいのです。しかし「待ち伏せて岩を落とす」「大声で挑発する」あるいは「即座に走って逃げる」といった行動がふさわしい場合だってあります。
GMと
サブマスターの間で意見が食い違った場合、
GMの言葉が法律です。しかし優れた
GMであれば、可能な限り
サブマスターの自由裁量権を認めるはずです。また論争が起こったときには席を外して相談し、会話の内容をプレイヤーに聞かれないようにしてください。