GURPSよろず - 死の幻影
魔法大全』のp.77参照。
原書名が「Vision」呪文なので特定視覚系呪文だが、『魔法大全』では「視覚」を冠した名前ではないため、命名法則の参照先からはじかれてしまっている。無理矢理命名法則に合わせるなら「臨終視覚」あたりだろうか。

呪文《死の幻影》(Death Vision) M77P

■《死の幻影》 通常呪文死霊系呪文01、基本呪文特定視覚系呪文特定呪詛系呪文
《[[死の幻影]]》
 目標は自分のをはっきりと予感します。それは未来の映像であったりしますが、ときには間違っていることもあります(別の可能性へと進んだ未来の映像です)。浮かぶ映像はいずれにせよ恐ろしいものです。目標知力判定に成功して呪文の効果を振り払うまで、精神的朦朧状態が続きます。命取りになりかねない災難を教えてくれるという意味では、役に立つ呪文と言えるかもしれません。

呪文の解説
 この呪文は「相手に抵抗判定を介さず強制的に朦朧状態にする効果」というマンチテクニックの1つに用いられることがあった。これに関して問題をややこしくしているのはルールブックの言葉が足りないせいだ。
 そう、「そのキャラクターのターン終了時」という言葉には大きく分けて2種類の解釈があるのだ。
 1つは実質的に「次の自分の手番の直前」という、それまでに他者の手番が介入するかもしれない「ターン終了時」。
 もう1つは後のサプリメント(例えばユエル)で注釈が入った「能動ターンの終了時」――実質的に「自分の手番中の最後」――を意味する「ターン終了時」だ。
 前述のマンチテクニックは後者を前提としたもので、「確実に相手の手番を1つ封じる」という効果が期待されてのものだ。しかし朦朧状態にとっての「ターン終了時」が既存の「次の自分の手番の直前」ならば、このマンチテクニックは確実性を失うことになる(そしておそらく、これが本来想定されていた仕様であろう)。
 何が悪かったのかというと、「用語名が悪い」だろうか。普通「ターン終了時」と聞けば「手番終了時」と解釈するのが自然であろうし。

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