ゲームマスター(
GM)というのは、ロールプレイング・ゲームにおけるレフリーのような存在です。しかし、それだけでは説明が単純過ぎるでしょう。
GMは時にミステリー作家であり、ストーリーテラーであり、審判であり、宇宙の管理者であり、カジノの “胴元” であり、(PCたちにとっては)神のようなものでもあるのです。
ゲームの最終的な権限をもつのは
GMです。ルールブックはガイドラインに過ぎません――デザイナーが“こうあるべきだ”と思う意見です。
GMは(公正で、一貫性をもつ限り)すべてのデータ、コスト、ルールを変更してもかまいません。
GMの言葉が法律なのです。
また、
GMが判断を下さなければならないこともたくさん残されています。システムが完璧であるほどゲーム世界はリアルになります。
GMが細かなディティールを追加すれば、それはより生き生きとしたものになります。優れた
ゲームマスターならば、多少完全でないルールでもプレイヤーを楽しませることができます。しかし、優れたゲームシステムであれば上限はありません。われわれはガープスが非常によいシステムだと自負していますが、
GMがいなければルールはなんの役にもたちません。「
マスタリング」を読んでください。