アニメかんたん解説（九校戦編）
アニメ各話に沿った簡単な解説です。
用語・人物・魔法の簡単な説明を、登場順に記載しています（あくまで簡単な説明であり、詳細は各項目を参照してください）。
アニメに無い話も補足しているので、ネタバレ嫌いの方はご遠慮ください。
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アニメ各話に沿った簡単な解説です。
用語・人物・魔法の簡単な説明を、登場順に記載しています（あくまで簡単な説明であり、詳細は各項目を参照してください）。
アニメに無い話も補足しているので、ネタバレ嫌いの方はご遠慮ください。
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- 毎年8月に行われている、魔法科高校九校間での魔法競技?の対抗戦。
- 魔法科高校生の一大イベントで、論文コンペと対比して「武の九校間対抗戦」などとも呼ばれる。
- 2095年度の日程は8月3日（水）〜12日（金）の10日間。会場は国防軍?の富士演習場?南東エリア。
- 2095年度は『スピード・シューティング』『バトル・ボード』『クラウド・ボール』『アイス・ピラーズ・ブレイク』『ミラージ・バット』『モノリス・コード』の6種目が行われる。
- ミラージ・バットとモノリス・コード以外の4競技は男女別に行われる。ミラージ・バットは女性選手のみ、モノリス・コードは男性選手のみ。
- モノリス・コードのみ各校3名でのチーム戦だが、他の競技はいずれも個人戦。
- 競技は本戦と新人戦に分かれており、新人戦には1年選手しか出られない。本戦は学年問わず出場できる。
- 2095年度の参加メンバーは、各校選手40名、技術スタッフ?8名、作戦スタッフ?4名、計52名が上限。
選手内訳は、1年生男女各10名、2・3年生男女各10名が上限。 - 1競技に出場できる選手の数は、1校から3名まで。
ただし、モノリス・コード以外の5競技では前年度実績による足切りが発生し、下位3校は2名しか出ることができず、出場選手数は3名×6校＋2名×3校＝24名となる。 - 1選手が出場できる競技の数は2種目まで。
- たとえば新人戦に出る1年男子選手が10名いるとすると、5名は2競技に出場し、5名は1競技のみの出場となる。
| 早撃ち | 波乗り' | クラウド | 氷柱倒し | モノリス | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A | ● | ● | 2競技 | |||
| B | ● | ● | 2競技 | |||
| C | ● | ● | 2競技 | |||
| D | ● | ● | 2競技 | |||
| E | ● | ● | 2競技 | |||
| F | ● | 1競技 | ||||
| G | ● | 1競技 | ||||
| H | ● | 1競技 | ||||
| I | ● | 1競技 | ||||
| J | ● | 1競技 | ||||
| 合計 | 3名 | 3名 | 3名 | 3名 | 3名 |
- 原則として、使える魔法には制限がかけられており、例えば『雲散霧消』は殺傷性ランク?がA相当なので使用できない。
ただし、人を対象として魔法を発動することのないスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクはこの制限が解除される。 - CADにはスペック上限が定められており、あまりに高機能なものは使用できない。
それゆえ、エンジニア?の腕が競技成績に大きく影響する。 - 本戦のポイントは、1位50ポイント、2位30ポイント、3位20ポイント。
4位が決まる競技（スピード・シューティング・バトル・ボード・ミラージ・バット）では4位10ポイント、4〜6位が決まらない競技（クラウド・ボール・アイス・ピラーズ・ブレイク）では全員4位として一律に5ポイント。
モノリス・コードだけは、チーム戦であるためか他と異なり、1位100ポイント、2位60ポイント、3位40ポイント。
新人戦は本戦の半分である。
- 空中の指定された領域にランダムに射出されるクレーを魔法で撃ち落とす競技。
- まずは試技（個人戦）が行われる。5分間にクレーが100個飛び出し、撃ち落とした数を競う。同時に4つのシューティングレンジで開催される。9校24名中、上位8名が決勝トーナメント（準々決勝）に進出となる。
- 準々決勝以降は、選手2名による対戦形式で行われる。紅白それぞれ100個のクレーが飛び出し、選手は自分の色のクレーを撃ち落とした数を競う。勝者（合計4名）が準決勝に進む。
準々決勝も、原則として同時に4つのシューティングレンジで開催される。ただし同じ学校の選手が複数名出場する場合は、エンジニア?の負担を考慮し、時間をずらして行われる。また、準々決勝では同じ学校同士の対戦は極力無いように対戦が組まれる。 - 準決勝での勝者2名が決勝戦に進む。敗者2名は3位決定戦に進む。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
試合経過・結果
本戦
- 女子
- 真由美が出場している。他の選手は不明。
- 優勝は真由美。
- 男子
- 補足
- 男女どちらかで、1名が4位に入賞した可能性がある（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察参照）。
- 魔法でボードを動かして水上を走るレース。
- 予選は6レース行われる。1レース4名が出場して1着の者が予選突破となり、合計6名が準決勝に進出する。
- 準決勝は2レース行われる。1レース3名が出場して1着の者が決勝進出、残りの者が3位決定戦に進出する。
- 3位決定戦および決勝戦は1レースずつ行われ、前者は4名で、後者は2名でのレースとなる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。5位と6位にはポイントは与えられない。新人戦はその半分。
試合経過・結果
本戦
- 女子
- 男子
- 選手2名が1対1で争う対戦型競技。
- 自陣と敵陣に設置された各12本の氷柱（ピラー）（1m×1m×2m）を、より早く倒しきった方が勝者となる。
- 魔法の制限が解除され、派手な魔法が見られることも多いため、九校戦でも最も派手な競技と言われる。
- 1回戦は同時に2面で行われる。24名が出場し、勝者12名が2回戦に進む。
- 2回戦も2面同時に行われる。勝者6名が3回戦に進む。
- 3回戦では、勝者3名が決勝リーグに進む。
敗者3名で4位決定戦のようなものは行わず、一律に5ポイントずつが与えられる。 - 決勝リーグでは、3名が総当たりで各2試合を行う。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
試合経過・結果
本戦
新人戦
- 女子
- 男子
- 選手2名が1対1で争う対戦型競技。
- 20秒ごとに圧縮空気で撃ち出され増えていく低反発ボール（最終的には9個まで増える）を、魔法またはラケットで相手コートに撃ち落とした回数を争う、テニスに似た競技。
コートは透明な箱で覆われている。 - 1セット3分で、女子は3セット、男子は5セット行う。インターバルは3分。
- 1回戦は同時に6面で行われる。24名が出場し、勝者12名が2回戦に進む。
- 2回戦も6面同時に行われる。勝者6名が3回戦に進む。
- 3回戦では、勝者3名が決勝リーグに進む。「準々決勝」と表現されることもある。
敗者3名で4位決定戦のようなものは行わず、一律に5ポイントずつが与えられる。 - 決勝リーグでは、3名が総当たりで各2試合を行う。「準決勝」「決勝」と表現されることもある。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
- 軽身体操から発展して生まれた魔法競技?で、複数名で行われる個人戦。男子はなく、女子のみの競技となっている。
- 空中に投影されるホログラムの光球を、専用のスティックで叩いて消すことでポイントを稼ぐ。「当たった」という判定は、光球の位置とスティックの位置を演算することによって為される。
- 光球は、その色によって投影時間やポイントが異なっている。
- 光球の1m圏内に入った選手に優先権が与えられ、他の選手はその光球に手出しできない。
- 着地するための足場が決められており、足場以外には降りられない。
- 1ピリオド15分で3ピリオド行われる。インターバルは5分。試合数は九校戦で最も少ないが、消耗は非常に大きい。
- 1回戦は午前中、同時に2フィールドで行われる。1試合4名で競い、計6試合行われる。各試合の勝者1名、計6名が決勝戦に進出する。
- 決勝戦は夜に行われ、6名で競われる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
試合経過・結果
本戦
新人戦
- 各校3名がチームを組んで行う対戦型競技。女子はなく、男子のみの競技となっている。
- 敵陣のモノリスに隠された512文字のコードを手元の端末に打ち込んで送信するか、相手チームの選手全員を戦闘不能にした方が勝利となる。
- コードを露出させるにはモノリスを割らなければならず、モノリスを割るための専用の無系統魔法が各選手に渡されている。ただしその射程距離は10mなので、選手はそこまで近づかなければならない。
- 素手、および武器による直接攻撃は禁止されており、魔法を相手に直接打ち込んだり、魔法で物体を操ってぶつけるなどの攻撃は認められている。
- 戦闘不能の判断は気絶等だけではなく、ヘッドギアを外された場合も戦闘不能扱いとなる。
- ステージは、市街地ステージ、森林ステージ、岩場ステージ、草原ステージ、渓谷ステージの5つからランダムで選ばれる。
- 予選は変則リーグ制が採用されており、各校4試合を行い、最も勝ち星の多い4チームが決勝トーナメントに進出する。
- 予選で勝ち星が並んだ場合については、失格勝ちがある場合、直接対決があった場合、試合に要した時間など、様々な条件で順位付けが決まる。
- 決勝トーナメントでは、予選の1位と4位、2位と3位がそれぞれ対戦し、勝者が決勝戦に、敗者が3位決定戦に進出する。
- 1位は100ポイント、2位は60ポイント、3位は40ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
第08話〈九校戦編�機�
2095年7月12日（火）（アニメの日時表示；原作では明記なし）
7月14日（木）（アニメの日時表示；原作では明記なし）
- フットサルから派生した競技。透明の箱で覆われたフィールドで行われ、ボールを内壁に当てても良い。
- ヘディングはハンドと同じ扱いで禁止されている。
- 反発力を極端に高めた軽量ボールが使用され、内壁と天井にもスプリング効果が与えられているためにボールの動きは激しく、「観る」スポーツとしても人気が高い。
- 魔法が併用されることもあるが、通常は魔法なしのルールで行われる。
「実を言うと僕は、前から君と話をしてみたいと思っていたんだ」「奇遇だな。実は俺もだ」
「ブルマー？ 箒みたいな名前だな」
- 「ブルーマー」は「箒」を表す言葉である。
- 毎年10月末に京都または横浜で開催されるコンペティション。
- 九校戦と対比して「文の九校間対抗戦」などとも呼ばれる。
技術スタッフ?
- CADの調整は現代魔法師にとって非常に重要であり、きちんと調整のなされていないCADは「埃をかぶった魔法書?以下」とまで言われる。
- CADの調整では、使用者のサイオン波特性?に合わせてCADのチューニング（最適化）が行われる。
まず初めに使用者のサイオン波特性を測定する。
そののち自動調整でチューニングを行うのが一般的だが、魔工師が調整を行う場合はマニュアルでOSに接続し、より精密な調整を行う。具体的には、自動調整結果に微調整を加える。ここが魔工師の腕の見せ所である。
達也の場合は、この調整作業において、サイオン波特性の計測結果をグラフ化されていない生データから理解した上で、自動調整機能に一切頼ることなく、測定結果の全てをCADのキャパが許す限り調整に反映させている（CADの完全マニュアル調整?）。 - サイオン波特性は肉体の老衰や体調の変化などによって日々変化していくものなので、調整は定期的に行う必要がある。
- CADの調整は、調整を行う魔工師とユーザーとの信頼関係が重要である。これは、実際に発揮されるCADの性能はユーザーのメンタルに左右されるためである。
- 天才魔工師・トーラス・シルバーが開発した大型拳銃形態特化型CAD?。
『シルバー・モデル』シリーズの一つ。 - 『ループ・キャスト・システム』に最適化されている。
- CADメーカー「フォア・リーブス・テクノロジー」専属の、謎の天才魔工師。本名・姿・プロフィールの一切が秘匿されている。
- 『ループ・キャスト・システム』を世界で初めて実現し、特化型CADの起動式展開速度?を20%向上させ、NCTスイッチの誤認識率を3%から1%未満へ低下させ、それらのノウハウを惜しげもなく公開し、わずか1年の間に特化型CADのソフトウェアを10年は進歩させたと言われる。
- 『シルバー・モデル』などのCADシリーズを開発した。
- その正体は・・・。
汎用的飛行魔法?
魔法の重ね掛け?
先行魔法のキャンセル
- 既に発動している魔法のキャンセルは、普通は行えない。
魔法式には持続時間?などの終了条件?が組み込まれており、いったん発動してしまえば終了条件を満たすか時間経過によって自然消滅するまで魔法式は対象のエイドス上に留まり続け、魔法の効果は消えないためである。 - 先行魔法をキャンセルするためには、先行魔法の魔法式そのものを破壊するしかない。
具体的には『術式解体〈グラム・デモリッション〉』で強いサイオン流?の圧力をぶつける、分解魔法の一つ『術式解散〈グラム・ディスパージョン〉』で魔法式の情報構造そのものを「分解」するなどの方法がある。
ただし、前者は大量のサイオン保有量?が求められるため使い手がほとんどおらず、また後者は予め対象とする情報体?の情報構造が分かっていないと使えないためにほとんど実践的ではない。
事後的領域干渉による先行魔法のキャンセル
- 先行魔法発動後に、対抗魔法『領域干渉』を展開することで先行魔法の効果を消す、というもの。
- 『領域干渉』とは、事象改変の内容を定義せず、ただ干渉力を乗せることによって「事象が改変されない」という空間を生み出す魔法である。
- しかし、『領域干渉』にも魔法式は存在していて、「魔法式は魔法式に作用することができない」ため、『領域干渉』によって先行魔法の魔法式が破壊される、などということは起こらない。
実際に起こるのは、単に『領域干渉』の発動によって先行魔法が事象改変の効力を失って「消えたように見える」だけであり、先行魔法の魔法式は対象エイドス上に留まり続けている。 - したがって先行魔法の効果を打ち消すために『領域干渉』を発動した場合、『領域干渉』を展開＝重ね掛け?を余分にしていることになり、干渉力の上限により早く到達する結果になる。
- 相手の魔法を無効化する魔法の総称。
- 『領域干渉』『情報強化』『キャスト・ジャミング』『特定魔法のジャミング』『術式解散』『術式解体』など、様々なものがある。
- アニメ8話Bパートに登場する赤髪ロングの女の子。
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年B組。
- 狩猟部?所属。
- イギリス?の名門・ゴールディ家現当主の伯母の孫。
- 得意魔法は砲撃魔法。
- 95年度九校戦の選手に内定している。出場予定競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。
「では、彼を推薦したのは私ですから、その役目は私がやります」「いえ、その役目、俺にやらせて下さい」
司波家?
映像電話〈ヴィジホン〉?
- この時代の電話。
- 映像のオンオフは切替可能。多元通話も可能。
「気をつけろよ、達也」
「驚きました」
7月15日（金）（アニメの日時表示；原作では明記なし）
飛行術式?
- 達也が開発した汎用的飛行魔法?。
- 術者自身に常駐型重力制御魔法（加速・加重系?）をかけることで飛行する。
- 深雪が日常的に放出している余剰サイオンの流量?に毛が生えた程度のサイオンしか必要とせず、起動式も、深雪の処理能力ならば同時に数十個処理してもまだまだ余裕があるほどに小規模。
深雪曰く「徹底的に無駄を削ぎ落とし効率化された洗練の極みにある起動式」。 - 術式の仕組みとしては、魔法の持続時間?をデフォルトで0.5秒に設定した上で、術者が変更しない限り変数?は前回の読み込みの数値を引き継ぐようにしている。
魔法の連続発動?を小刻みに行うことで、魔法の重ね掛け?に伴う事象干渉力増大を回避することに成功した。 - システムの要は、発動中の魔法の発動時点を正確に記録する機能である。
魔法技能のみに頼るのではなく機械の助けを借りることで、人間には不向きなデジタルな処理を実現し、断続感の無い魔法の連続発動を可能とした。 - それまでの現代魔法のコンセンサスを覆す、まさしく歴史的快挙と言うべきものだが、達也にとっては目標?へ至るための道具であり通過点に過ぎない。
試作用CAD T-7型?
達也の「目標」
- 〈横浜騒乱編〉で、その一部が語られる。
第09話〈九校戦編�供�
7月17日（日）（アニメの日時表示；原作では明記なし）
御曹司?
- CADメーカー・フォア・リーブス・テクノロジー社専属の謎の天才魔工師。本名・姿・プロフィールの一切が秘匿されている。
- 『ループ・キャスト・システム』を世界で初めて実現し、特化型CADの起動式展開速度?を20%向上させ、NCTスイッチの誤認識率を3%から1%未満へ低下させ、それらのノウハウを惜しげもなく公開し、わずか1年の間に特化型CADのソフトウェアを10年は進歩させたと言われる。
- 『シルバー・モデル』などのCADシリーズを開発した。
- その正体は達也と牛山の二人組で、達也がソフトウェアを、牛山がハードウェアをそれぞれ担当している。
飛行術式?
- 達也が開発した汎用的飛行魔法?。
- 術者自身に常駐型重力制御魔法（加速・加重系?）をかけることで飛行する。
- 深雪が日常的に放出している余剰サイオンの流量?に毛が生えた程度のサイオンしか必要とせず、起動式も、深雪の処理能力ならば同時に数十個処理してもまだまだ余裕があるほどに小規模。
深雪曰く「徹底的に無駄を削ぎ落とし効率化された洗練の極みにある起動式」。 - 術式の仕組みとしては、魔法の持続時間?をデフォルトで0.5秒に設定した上で、術者が変更しない限り変数?は前回の読み込みの数値を引き継ぐようにしている。
魔法の連続発動?を小刻みに行うことで、魔法の重ね掛け?に伴う事象干渉力増大を回避することに成功した。 - システムの要は、発動中の魔法の発動時点を正確に記録する機能である。
魔法技能のみに頼るのではなく機械の助けを借りることで、人間には不向きなデジタルな処理を実現し、断続感の無い魔法の連続発動を可能とした。 - 牛山が言うように、それまでの現代魔法のコンセンサスを覆す、まさしく歴史的快挙と言うべきものだが、達也にとっては目標?へ至るための道具であり通過点に過ぎない。
新魔法の実験?
- 新魔法は「未知の魔法」であり、どんなリスクが潜んでいるか分からない。最悪の場合、命を落とすこともあり得るため、実験時には命綱を装着する等の用心がとられる。
- 飛行術式?のテストにおいても、命綱装着の上、床も緩衝素材に切り替えられ、テスター以外の観測員も観測室に退避している。
常駐型魔法?
- 現代魔法は、そのほとんどが瞬間的、あるいは短時間に作用するものである。
継続的に作用する魔法では、その大半が発動時に作用時間?を指定されており、連続的に発動し続ける魔法?を常用する魔法師は少ない。 - 『高周波ブレード』は常駐型魔法に分類されてはいるが、実際には発動時に作用時間を指定しており、時間が来るたびに術者が再発動を行っている、いわば見掛け上の常駐型魔法である。
- 魔法は持続時間が長引く程、時間に対して指数関数的にサイオン消費量?が増えていく。
これは、持続時間が長くなるにつれて「世界」の修復力（「世界」?が魔法によって書き換えられた「事象」?を修正しようとする力）が増大していくためである。
飛行術式?ではこの問題を、発動時間をごく短く設定することでクリアしている（デフォルトで0.5秒）。
それでも連続発動し続けるとサイオンの消費も増大していくため、やがては限界に到達する。
サイオン保有量?
- 魔法師のサイオンの保有量は、かつては重要な評価項目のひとつだった。
これは、当時はまだCADの性能が低く、魔法の発動により多くのサイオンを必要としていたためである。 - 現在では、CADの性能向上によって魔法発動に必要なサイオン量は著しく少なくなっている。このため、評価項目としても重要度は下がり、評価基準からは外れている。
- 達也と深雪は、並みの魔法師とは比べ物にならないほどのサイオン保有量を有している。
これは、達也と深雪が、魔法師としては規格外のサイオン保有量を有していた龍郎の子だからである。
たとえば、達也の対抗魔法『術式解体』で必要になるサイオン量?は、並みの魔法師が1日かけても体内で圧縮できないほどの量であるが、達也は何発も連続して発動することができる。
「おや、青木さん。随分穏やかならぬことを仰る〜さて、秩序を乱しているのは、一体どなたなのやら」
四葉家の他の次期当主候補
この時点で、四葉家の次期当主は決定しておらず、候補は4名いる。
- 司波深雪
現当主の姪。2080年3月25日生まれ（15歳）。
幼いころから優れた魔法の才能を見せており、青木の「家中の皆から望まれている」という表現はさほど行き過ぎでもないと思われる。 - 黒羽文弥
四葉家の諜報活動を担う分家「黒羽家?」の長男。2080年6月生まれ。
達也を「憧れの男性像」と認識し、達也に親しく接している。
固有魔法?『ダイレクト・ペイン』の使い手。 - 津久葉夕歌?
四葉家の分家の一つ「津久葉家?」の長女。2074年度生まれ（20〜21歳）で、一高の元生徒会副会長。
深雪との関係は中立的で相互不干渉。
精神干渉系魔法全般に優れた適性を持っている。 - 新発田勝成?
四葉家の分家の一つ「新発田家?」の長男。2073年度生まれ（21〜22歳）で、五高のOB。現在は魔法大学の4年生。
収束系『密度操作?』を得意とする、「普通に優れた」魔法師。
「心を持たぬ似非魔法師」
- 2085年、当時第3代当主を継いだばかりの真夜の命令を受けた実母・深夜によって行われた。
- 具体的には、人の精神を造り換える深夜の固有魔法?『精神構造干渉魔法』によって、達也は意識領域?内で最も強い想念?を生み出す「強い情動を司る部分」をフォーマット（白紙化）された。
- 目的
- 結果
- この実験により、達也は仮想魔法演算領域を獲得した。
しかし、その性能は不十分で、結局弱い魔法しか使えないものだった。
そのうえ、「強い情動を司る部分」を白紙化されたため、ほとんど全ての対象に対して「強い怒り」「強い悲しみ」「強い嫉妬」「怨恨」「憎悪」「過剰な食欲」「過剰な性欲」「過剰な睡眠欲」「恋愛感情」といった感情を抱く機能を喪失した。 - 唯一の例外は、実の妹である深雪に対する「妹へ向ける愛情」である。
深夜いわく、「はっきり意図したわけではないが、キャパシティの関係で残せる衝動がひとつだけだとしたら、それは深雪に向ける愛情であるべきだと考えていた」ということだが、真夜いわく「姉さんは最後まで渋っていた」「全ての感情?ではなく強い感情だけを奪ったのは、姉さんが寿命を削って精一杯努力した結果」ということである（真偽は不明）。
- この実験により、達也は仮想魔法演算領域を獲得した。
- まとめ
- したがって、達也は深雪に対して以外、「強い感情」を持つことはできない。
美月に『フラッシュ・キャスト』を見抜かれた際に瞬時に動揺を克服することができたのは、「動揺」という感情が閾値を突破したためにゼロに戻ったものである。
エリカの胸元やブルマ姿を見たときに一切恥ずかしさを覚えていないのも、一定以上の性欲などを感じることができないためである。
深雪のCADの調整を行ったときに半裸姿を見たときも、深雪は達也にとって「愛すべき妹」であって「異性」ではないからである。 - このように、達也が「怒り」「悲しみ」などの感情を抱かないというわけではない。「強い感情」を抱かないのである。
「強い感情」を抱くとすれば、それは今回のように、深雪が怒り悲しむときだけである。
- したがって、達也は深雪に対して以外、「強い感情」を持つことはできない。
7月18日（月）（アニメの日時表示；原作では明記なし）
九校戦の発足式
エンジニア?
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年B組。赤髪ロングの女の子。
- 狩猟部?所属。
- イギリス?の名門・ゴールディ家現当主の伯母の孫。
- 得意魔法は砲撃魔法。
- 95年度九校戦の選手に内定している。出場予定競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年C組。
「へぇ、名前で呼んでるんだ。もしかして彼氏とか？」と言った女の子。 - 操弾射撃部?所属。
- 95年度九校戦の選手に内定している。出場予定競技はスピード・シューティングの新人戦。
九校戦8日前（7月26日?）
サイオン光?
精霊?
魔法実験?
精霊の「色」／『水晶眼』／吉田家
- 吉田家に限らず、精霊魔法の術者は、精霊?の違いを「色」を塗ることで区別している。
この区別は「火の精霊なら赤」「水の精霊なら青」と、自ら色を定義しているのであり、便宜的なものである。
それゆえ流派によって「色」は異なり、水の精霊を「紫」とする者や「黒に近い紺」とする者もいる。 - 「色」は、このように精霊の「波動」を解釈して塗り分けるものであるため、精霊魔法の術者以外にはそのような「色」は知覚できないはずであり、また精霊魔法の術者に視覚的に「色」が見えているわけでもない。
あくまで区別の為につけられたものであり、そこには濃淡も明暗も無い。 - だが、精霊魔法の術者でないにも関わらず、美月は「色」を見分けることができた。
そのうえ「青とか水色とか藍色とか」と、濃淡や明暗をも見分けた。
これは、美月が精霊の力量や性質の違いを色調の違いとして知覚している、すなわち本当に精霊の「色」を視ているということに他ならない。 - このような霊視力は非常に希少なもので、吉田家では『水晶眼』と呼んでいる。
- 古式魔法の大家・吉田家は、最上位の神霊（精霊の源であり集まりであるもの、自然現象そのものの独立情報体?）である「竜神?」の喚起を最大目標としている。
しかし、膨大な情報量を持っている竜神にアクセスするためには、その情報の大海を道案内するための「巫女（シャーマン）」が必要であるとされている。 - 『水晶眼』の持ち主こそがその「巫女」であり、吉田家では200年以上探し続けているが、未だに見つかっていない。
- したがって、美月の「目」は吉田家の術者にとってこの上なく重要なものであり、誰もが欲しがるであろうものである。
「1年前の僕ならうぬぼれて〜今の僕にはそんな欲も気概も無いから」
- 2094年の星降ろしの儀?において、当時「吉田家の神童?」と呼ばれていた吉田幹比古は、竜神?の喚起に挑戦した。
しかし、竜神にアクセスして自身のサイオン波を竜神のそれに同調させていったところ、逆に竜神によって自身の魔法演算領域を強制的に高速稼働させられ、気を失ってしまった。 - 事故ののち、幹比古はスランプに陥った。具体的には、本人が頭の中で描いているとおりの発動速度で魔法を実行することができなくなった。
幹比古は「魔法がうまく使えなくなった」と思っていたのだが、実際のところは、魔法演算領域の高速稼働という体験のせいで、今まで使っていた魔法が「遅すぎる」と感じたため、脳内とのズレが生じていただけである。 - このスランプを解決しようとあがいた結果、より悪化して本当に魔法がうまく使えなくなってしまった。
これにより幹比古は自信を喪失し、「欲も気概も無くなった」のである。
8月1日（月）
「もうチョッと照れながら褒めてくれると、言うこと無かったんだけど」「ストレスが溜まっているんですね」
「ではどうぞ」
「何をしているんだ、あいつらは」
第10話〈九校戦編�掘�
8月1日（月）〈九校戦開催前々日〉
バス事故
経過
- 自動車の暴走に生徒らが気づいた直後、バスはブレーキをかけたが、鈴音もバスに減速魔法?をかけ、減速を補助した。
深雪はこのことに気づいていたが、花音や摩利も気づいていなかった。 - 事故を防ごうとして、10人以上の生徒らが自動車に対して魔法式を投射したが、それらの干渉力が同程度で、しかも定義された事象改変内容がバラバラだったため、魔法式の相克現象が起こり、魔法による事象改変は起こらなかった。
- すぐに事故に気づいた達也が『術式解散〈グラム・ディスパージョン〉』を行使し、自動車に重ね掛けされたサイオン情報体?（魔法式）のサイオン粒子の情報構造（配置構造）を『分解』。相克状態は解除された。
それに合わせて、「達也が相克を解除する」と確信していた深雪が、炎上する自動車に対して常温へ冷却する魔法?を行使し消火、さらに十文字が強制静止の領域魔法?（設定したエリアに設定した方向から侵入した物体の運動状態を静止状態に改変する、移動系の対物障壁魔法?）を展開し、バスへの衝突を未然に防いだ。
「バカ、やめろ！」「魔法をキャンセルするんだ！」「サイオンの嵐が酷過ぎる。消火までは無理だ」
- バス事故時、花音・森崎・雫だけでなく、他の生徒も含め10人分以上の魔法式が投射された。
しかも、その一つ一つが異なる事象改変を引き起こすものであった。
摩利が「やめろ！」と言ったのは、魔法式の相克現象を解除させるためである。
また、服部が魔法を行使しようとしてやめたのは、相克現象が起こるだけの結果になると冷静に判断したからである。
魔法式の相克とは
相克により起こる事柄
相克が起こったときの対処法
- 相克が起きた場合、干渉力を意図的に切断することによって、これを解除することができる（発動未完成魔法の途中終了）。
これは、干渉力の切断によってエイドスを上書き?しようとしている魔法式を無力化する技術で、チームで魔法を行使する際の必須技能となっているものである。 - なお、同一エイドスに対して複数の魔法式を同時に投射しても、それらの定義内容が互いに相反しないものであれば、相克現象は起こらず魔法は正しく発動する。
したがって、チームで同一対象に複数同時に魔法を行使する場合は、定義内容が相反しないようにすれば良い。
「あの魔法式を消したのは…」
「四月の事件、覚えてるだろ」
「魔法の痕跡があった」
千葉家?
九校戦の懇親会
「それにしても…」
- アルバイトの内容上、エリカはかなり大人びたメイクをしていたため、「それにしても化けたな」と思ったのだが、さすがに言えなかった。
「お兄様は、女の子の服装なんてそんな表面的なことに囚われたりしないもの」
「優しいんだな」「よしてよ。私もミキも、今日ここにいるのは自分の意思じゃない。親に無理強いされた結果よ」
「優しすぎないから、安心して愚痴をこぼせる〜〜ありがと」「お兄様は他人の好意に鈍感過ぎます」
- エリカのセリフに対し、達也は「悩みは誰にでもあるものだな」という程度の感想しか抱いていない。
- 原作1巻からも読み取れることだが、達也に対して、エリカは「柄にもなく」好意を抱いている。その感情は、深雪の見るところでは、もはや「好意」ではなく「恋」である。
それなのに、達也はそんなことに一切気づかない。
―――「他人から寄せられる好意を信じられない」というのは、達也の少なくない欠点の一つであり、親から愛情を注がれなかった以上仕方ないことかもしれない。
―――それでも、エリカのような美少女に恋慕にも似た好意を示されて、その後ろ姿を醒めた目で見送っていることに安堵よりも切なさを感じ、自分がこうして見つめているその想いにも気づいていないだろう。
このシーンで、深雪はそんなことを考え、最終的に「鈍感過ぎるのは兄のためにならない」「一度文句を言わなければ気が済まない、愛の鞭だ」という結論に達する。
なお、この「愛の鞭」は、九校戦初日の女子バトル・ボード予選観戦時、ほのかが拗ねた際に、兄をフォローせずむしろ「鈍感が過ぎますよ」と口撃する形で振るわれた。
- 三高の2095年度入学生。
- 九校戦の選手の一人で、出場予定競技はスピード・シューティングとモノリス・コードの新人戦。
- 将輝を「将」と捉え、その参謀役を自任している。
- 13歳のときに基本コードを発見するという世界的な業績を有しており、このことから「カーディナル・ジョージ?」の異名で呼ばれている。この「ジョージ」は、海外の学者が「日本では吉祥寺のことをジョージって言うんだ」と言ったためにつけられたものらしい。
- 将輝も「ジョージ」と呼んでいるが、二つ名とは関係なくつけたものである。
- 2092年夏に沖縄海戦と時期を同じくして起こった佐渡侵攻事件で両親を亡くした。
その後一条家に引き取られ、生活を保障してもらったり金沢魔法理学研究所に入るよう手を尽くしてもらったりした。
そのため、一条家に対して大きな恩義を感じている。
認識阻害の精神干渉魔法?
8月2日（火）〈九校戦開催前日〉
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年B組。赤髪ロングの女の子。
- 狩猟部?所属。
- イギリス?の名門・ゴールディ家現当主の伯母の孫。
- 得意魔法は砲撃魔法。
- 95年度九校戦の出場予定競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。
湯着?
- この時代は、温泉であっても肌を全てさらすことはなく、入浴用の肌着が用意されている。
「私とお兄様は実の兄妹よ。お兄様を恋愛対象として見たことなんてないから」
不審者の侵入
第11話〈九校戦編�検�
8月2日（火）〈九校戦開催前日〉
不審者の侵入
8月3日（水）〈九校戦初日〉
1日目の競技
- 朝：開会式
- 男女スピード・シューティング本戦
午前に予選と準々決勝、午後に準決勝・3位決定戦・決勝戦。 - 男女バトル・ボード本戦
終日予選。午前と午後に3レースずつ。
- 魔法でボードを動かして水上を走るレース。
- 予選は6レース行われる。1レース4名が出場して1着の者が予選突破となり、合計6名が準決勝に進出する。
- 準決勝は2レース行われる。1レース3名が出場して1着の者が決勝進出、残りの者が3位決定戦に進出する。
- 3位決定戦および決勝戦は1レースずつ行われ、前者は4名で、後者は2名でのレースとなる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。5位と6位にはポイントは与えられない。
- 女子には摩利と小早川が、男子には服部と村上?がそれぞれ出場している。残りの男女各1名ずつについては不明。
- 上記4名は全員予選を突破した。
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年A組。
- SSボード・バイアスロン部?所属。
- 大富豪・北山家?の長女で、かつて振動系統魔法で名を馳せたAランク魔法師・鳴瀬紅音?の娘。
- ほのかの親友。
- 得意魔法は大出力の振動加速系魔法?。
- 出場予定競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。
「ミラージ・バットは、ほのかの調整も担当させてもらうんだがな」「その分練習も付き合ったし、…、決して仲間はずれにしているわけでは…」
- ほのかがいきなりいじけだしたので、困惑し笑っていられなくなった。
- なぜいじけだしたのかは理解できていない。
「お兄様、少し鈍感が過ぎると思いますよ」
- 前々日の懇親会で深雪が密かに決意していた「達也のための『愛の鞭』」が、深雪のこのセリフであると思われる。
「ほのかさんはそういうことを言ってるんじゃ…」「少し鈍感が過ぎますよ」「意外な弱点発見」「朴念仁」
- 女性陣からの立て続けの攻撃によって、何が言いたいかは達也にも理解できたが、対応はできなかった。
- 男性陣からの援護も無かったので、沈黙を守ることにした。
- この集中砲火によって、達也は「余計なことを言わないよう今後はより一層注意しよう」という後ろ向きな決意をしている。
「相変わらず偉そうな女…」
- 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の隊員。階級は大尉。
- 達也とは2092年夏の沖縄海戦からの縁。（当時は中尉）
- デバイスの開発が専門で、『サード・アイ』も真田が達也とともに開発した。
- かなり人の悪い性格をしており、他人が嫌がることを思いついたりする。
- 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の隊員。階級は大尉。
- 達也とは2092年夏の沖縄海戦からの縁。
- 典型的な対人戦闘型の古式魔法師。
- 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の隊員。階級は軍医少佐。
- 自己修復術式という非常識なスキルを持つ達也に、面と向かって「人体実験をさせろ」などと言いだす変わり者。
- 酒好きらしい。
- 一高の95年度入学生。二科生。1年E組。風紀委員。
- 十師族・四葉家の直系で、現当主・真夜の甥。
- 得意魔法は無系統魔法・『分解』・『精霊の眼』。ある事情から、他の一般的な魔法はまともに使えない。
- 魔工師としての腕前は超一流で、天才魔工師トーラス・シルバーのソフトウェア担当。
- 95年度九校戦での担当予定競技は、女子スピード・シューティング新人戦（雫・エイミィ・和美）、女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦（深雪・雫・エイミィ）、ミラージ・バット新人戦（深雪・ほのか・スバル）。
また、臨時で2日目の女子クラウド・ボール本戦で真由美を担当した。 - 戦略級魔法『質量爆散〈マテリアル・バースト〉』を操る戦略級魔法師（ただし国家公認ではない）。
- 沖縄海戦ののち、四葉家と国防軍?との間で協定が結ばれ、ガーディアンとしての任務に支障が出ない場合に限り特務士官?・大黒竜也?として出動することとなった。
- CADメーカー・フォア・リーブス・テクノロジー社専属の謎の天才魔工師。本名・姿・プロフィールの一切は、四葉家によって秘匿されている。
- 『ループ・キャスト・システム』を世界で初めて実現し、特化型CADの起動式展開速度?を20%向上させ、NCTスイッチの誤認識率を3%から1%未満へ低下させ、それらのノウハウを惜しげもなく公開し、わずか1年の間に特化型CADのソフトウェアを10年は進歩させたと言われる。
- 『シルバー・モデル』などのCADシリーズを開発した。
- その正体は達也と牛山の二人組で、達也がソフトウェアを、牛山がハードウェアをそれぞれ担当している。
「分かっていますよ、少佐」
- 達也と風間は、同じ隊のメンバーであり、八雲の兄弟弟子でもあるが、四葉家と国防軍?の利害関係もあり、「無条件で頼ることができる仲間」ではない。
- 戦略級魔法師であるという事実は国家にとって無視できるものではなく、国としては管理下に置かざるを得ない。
仮にこの管理を拒否した場合は、国と敵対することにもつながりかねず、その場合は深雪との平穏な生活は望むべくも無い。 - 仮に選手として出場するようなことがあったとして、万が一『雲散霧消』を使うようなことがあれば、それは達也の秘密の暴露につながりかねない。
達也が軍属であることどころか、戦略級魔法師であることまでが露呈した場合、達也は世界中から様々な種類の注目を浴びることになるだろう。そうなったとき、国は達也を「より厳重な管理下」に置かねばならないが、それでは深雪との生活の現状維持はできず、達也が反発することは必至である。 - このように、「達也が戦略級魔法師である」という事実を考慮した時、達也・軍・国家の間の関係は非常に複雑なものになる。達也の秘密の露呈は、達也にとっても軍・国家にとっても碌なことにつながらないので、達也自身は秘密がばれないよう努力しており、軍・国家もまた秘密が漏れないよう達也を「監視」している。
今回、独立魔装大隊の面々が九校戦に来た理由も、ひとつには達也の監視であると思われる。 - こういった背景があり、達也は「分かっていますよ」と言って「秘密がばれるようなことはしない」という意志を伝えたのである。
- 空中の指定された領域にランダムに射出されるクレーを魔法で撃ち落とす競技。
- まずは試技（個人戦）が行われる。5分間にクレーが100個飛び出し、撃ち落とした数を競う。同時に4つのシューティングレンジで開催される。9校24名中、上位8名が決勝トーナメント（準々決勝）に進出となる。
- 準々決勝以降は、選手2名による対戦形式で行われる。紅白それぞれ100個のクレーが飛び出し、選手は自分の色のクレーを撃ち落とした数を競う。勝者（合計4名）が準決勝に進む。
準々決勝も、原則として同時に4つのシューティングレンジで開催される。ただし同じ学校の選手が複数出場する場合は、エンジニア?の負担を考慮し、時間をずらして行われる。また、準々決勝では同じ学校同士の対戦は極力無いように対戦が組まれる。 - 準決勝での勝者2名が決勝戦に進む。敗者2名は3位決定戦に進む。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。
- 女子本戦には真由美が出場している。他の選手は不明。
- 女子本戦優勝は真由美。男子本戦も、氏名や学年は不明だが一高選手が優勝した（一高生徒08）。
- 女子スピード・シューティング本戦準々決勝で真由美と対戦した五高選手。学年は不明。
- コミックでは、移動魔法?で自身のクレー同士をぶつける戦法で挑んだが大敗した。
- 原作・コミックいずれにおいても、氏名・学校・入学年度は不明（魔法科高校生徒03?）。
小銃形態特化型CAD?
- 特化型CADの種類の一つ。
- スピード・シューティングでは、このタイプが多く使用されるようである。
- CADの調整は現代魔法師にとって非常に重要であり、きちんと調整のなされていないCADは「埃をかぶった魔法書?以下」とまで言われる。
- CADの調整では、使用者のサイオン波特性?に合わせてCADのチューニング（最適化）が行われる。
まず初めに使用者のサイオン波特性を測定する。
そののち自動調整でチューニングを行うのが一般的だが、魔工師が調整を行う場合はマニュアルでOSに接続し、より精密な調整を行う。具体的には、自動調整結果に微調整を加える。ここが魔工師の腕の見せ所である。
達也の場合は、この調整作業において、サイオン波特性の計測結果をグラフ化されていない生データから理解した上で、自動調整機能に一切頼ることなく、測定結果の全てをCADのキャパが許す限り調整に反映させている（CADの完全マニュアル調整?）。 - サイオン波特性は肉体の老衰や体調の変化などによって日々変化していくものなので、調整は定期的に行う必要がある。
- CADの調整は、調整を行う魔工師とユーザーとの信頼関係が重要である。これは、実際に発揮されるCADの性能はユーザーのメンタルに左右されるためである。
サブエンジニア
- 一つの競技で同じ学校の選手が同時に出場するようなことがある場合、エンジニア?が1人だけだと手が回らないおそれがある。これを防ぐため、メインエンジニアに加えてサブエンジニアをつけることがある。
8月4日（木）〈九校戦2日目〉
2日目の競技
- 男女クラウド・ボール本戦
午前に女子の全試合、午後に男子の全試合が行われる。 - 男女アイス・ピラーズ・ブレイク本戦
午前に1回戦10試合、午後に1回戦残り2試合と2回戦6試合が行われる。
- 選手2名が1対1で争う対戦型競技。
- 20秒ごとに圧縮空気で撃ち出され増えていく低反発ボール（最終的には9個まで増える）を、魔法またはラケットで相手コートに撃ち落とした回数を争う、テニスに似た競技。
コートは透明な箱で覆われている。 - 1セット3分で、女子は3セット、男子は5セット行う。インターバルは3分。
- 1回戦は同時に6面で行われる。24名が出場し、勝者12名が2回戦に進む。
- 2回戦も6面同時に行われる。勝者6名が3回戦に進む。
- 3回戦では、勝者3名が決勝リーグに進む。「準々決勝」と表現されることもある。
敗者3名で4位決定戦のようなものは行わず、一律に5ポイントずつが与えられる。 - 決勝リーグでは、3名が総当たりで各2試合を行う。「準決勝」「決勝」と表現されることもある。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイントが与えられる。
- 女子本戦には真由美、他2名が出場し（一高生徒09･10）、真由美が優勝した。
男子本戦には、桐原、他2名が出場し（一高生徒11･12）、桐原は2回戦敗退、他の2名も1回戦と3回戦でそれぞれ敗退した。 - 女子本戦に出場した残り2名はともに4位に入った（3回戦で敗退した）可能性がある。詳しくは95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察を参照。
「もしかして…そのウェアで出るんですか？」
女子クラウド・ボール本戦で真由美と対戦した他の選手
- 選手2名が1対1で争う対戦型競技。
- 自陣と敵陣に設置された各12本の氷柱（ピラー）を、より早く倒しきった方が勝者となる。
- 魔法の制限が解除され、派手な魔法が見られることも多いため、九校戦でも最も派手な競技と言われる。
- 1回戦は同時に2面で行われる。24名が出場し、勝者12名が2回戦に進む。
- 2回戦も2面同時に行われる。勝者6名が3回戦に進む。
- 3回戦では、勝者3名が決勝リーグに進む。
敗者3名で4位決定戦のようなものは行わず、一律に5ポイントずつが与えられる。 - 決勝リーグでは、3名が総当たりで各2試合を行う。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイントが与えられる。
- 女子本戦には花音が出場。他の選手は不明。花音のみ2回戦を突破した。
男子本戦には十文字、他2名が出場。十文字ともう1名が2回戦を突破した。
達也・深雪・雫がスタッフルーム観戦している理由
- 深雪も雫も女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦に出場するので、近くで観戦している。
第12話〈九校戦編�后�
8月4日（木）〈九校戦2日目〉
宿舎裏 屋外格闘戦用訓練場
- 前日の女子バトル・ボード本戦で摩利が使用したオブジェクトの相対位置固定魔法?を見て、達也が思いつき、牛山に試作を頼んだ武装一体型CAD。
- 武装デバイスの名称であるとともに、デバイスによって起動する魔法の名称でもある。
- トリガーを引くだけで硬化魔法（オブジェクトの相対位置固定魔法?）の起動式が展開され、刀身が分離するようになっている。
- 間合い（分離距離）については、変数?として設定することもできると思われる。
ただしこの時点では、分離距離は起動前に柄尻のスイッチで選択・設定して定数?として処理するようになっている。 - 間合いの途中変更は魔法の上書き?になるので高難度。
初めに間合いを固定してしまうことで、間合いの調整に神経を使う必要が無いという点はメリットでもある。 - 明記されていないが、持続時間?は変数になっているのではないかと推測する。
- レオ用の調整はまだ済ませていないため、起動はスムーズとはいかないが、それでもコンパイル?（起動式から魔法式を構築するプロセス）に要した時間はおよそ0.6秒で、実習授業?のときよりも随分早い。
これがレオの得意魔法であるためか、達也の起動式の性能によるものかは不明。 - 試し切りの際には、飛翔部分の質量?が小さいため慣性質量?も小さく、それゆえ腕力が求められるという欠点があることをレオが達也に伝えている。
8月5日（金）〈九校戦3日目〉
3日目の競技
- 男女アイス・ピラーズ・ブレイク本戦
男女ともに、午前に3回戦3試合、午後に決勝リーグ3試合。 - 男女バトル・ボード本戦
男女ともに、午前に準決勝2レース、午後に3位決定戦・決勝戦各1レース。
- 魔法でボードを動かして水上を走るレース。
- 予選は6レース行われる。1レース4名が出場して1着の者が予選突破となり、合計6名が準決勝に進出する。
- 準決勝は2レース行われる。1レース3名が出場して1着の者が決勝進出、残りの者が3位決定戦に進出する。
- 3位決定戦および決勝戦は1レースずつ行われ、前者は4名で、後者は2名でのレースとなる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。5位と6位にはポイントは与えられない。
- 女子には摩利と小早川が、男子には服部と村上?がそれぞれ出場している。残りの男女各1名ずつについては不明。
- 上記4名は全員、初日の予選を突破した。
- 女子本戦は、準決勝第2レースの事故により、決勝進出者は第1レースの勝者（三高生徒02）と、第2レースで残った日高真木子（九高）となり、三高が優勝した。
また、3位決定戦は本来ならば第1・第2レースの敗者4名で行うところだが、事故により第1レースの敗者2名（原作では小早川と二高生徒01）で行われ、小早川が3位に入った。 - 男子本戦についてはアニメでは描写がないが、原作では服部が準優勝、三高生徒05が優勝した。村上?については、文脈から準決勝敗退、さらにポイント計算から3位決定戦でも敗退した（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察参照）と推測される。
準決勝第2レースでの事故
- 九校戦妨害事件?の第3波。昨年の九校戦のデータを基に練り上げられた作戦らしい。
- 全ては香港系の犯罪組織「無頭竜」によるものである。
- 黒木理沙がオーバースピードを起こしたことに気づいた摩利は、自己加速術式をキャンセルすると同時に水平方向への回転加速に切り替え、水路壁から反射してくる波さえも利用して180°ターンを行った。
その直後、マルチ・キャストで移動魔法?と慣性中和魔法を同時行使し、飛んでくるボードを移動魔法?で吹き飛ばしたのち、黒木理沙の慣性?を消去することで衝突のダメージをなくすと同時に衝突しても自身が吹き飛ばされないようにしようとした。 - 無頭竜工作員03?の細工により、予め水面に仕掛けられていた遅延発動型?の精霊魔法によって水面を陥没?させられ、慣性中和魔法の発動タイミングがずれ、そのまま衝突して摩利と黒木は吹き飛ばされてしまった。
- これにより一高は摩利が負傷、女子バトル・ボード本戦では3位（20ポイント）には入ったものの、優勝（50ポイント）することができず、その上9日目のミラージ・バット本戦優勝候補と言われる摩利を失い、優勝できない可能性が上がってしまった。
- 一高の93年度総代で94年度生徒会長。一科生?。3年A組。
- 三巨頭?の一人。
- 遠隔精密射撃魔法『魔弾の射手』を得意とし、「エルフィン・スナイパー?」という二つ名を持つ。
- 素の性格はかなり小悪魔的で、何かと服部をからかって遊んでいる。
達也に対しても、からかおうと何度もチャレンジするが、毎回かわされ、振り回されている。 - 出場競技はスピード・シューティングとクラウド・ボールの本戦で、両方で優勝した。
- その美貌のため強い人気を誇っており、美月の話では、真由美をヒロインにした同人誌も作られているらしい。
なお、美月がこの話をしたとき、深雪はそんなことを知っている美月に対して少し（かなり）引いている。 - 摩利の親友なのだが、真由美自身は明言はしていない。
「今は魔法でつないでいるけど、まだ定着してないわ」
「真っ先にかけつけて、一目で骨折を見抜き、応急処置を的確に指示していたのは達也くんだから」
「遅延発動魔法の可能性も低い」
精霊?
『水晶眼』（霊子光に対する鋭敏な感受性）
- 吉田家に限らず、精霊魔法の術者は、精霊?の違いを「色」を塗ることで区別している。
この区別は「火の精霊なら赤」「水の精霊なら青」と、自ら色を定義しているのであり、便宜的なものである。
それゆえ流派によって「色」は異なり、水の精霊を「紫」とする者や「黒に近い紺」とする者もいる。 - 「色」は、このように精霊の「波動」を解釈して塗り分けるものであるため、精霊魔法の術者以外にはそのような「色」は知覚できないはずであり、また精霊魔法の術者に視覚的に「色」が見えているわけでもない。
あくまで区別の為につけられたものであり、そこには濃淡も明暗も無い。 - だが、精霊魔法の術者でないにも関わらず、美月は「色」を見分けることができた。
そのうえ「青とか水色とか藍色とか」と、濃淡や明暗をも見分けた。
これは、美月が精霊の力量や性質の違いを色調の違いとして知覚している、すなわち本当に精霊の「色」を視ているということに他ならない。 - このような霊視力は非常に希少なもので、吉田家では『水晶眼』と呼んでいる。
- 古式魔法の大家・吉田家は、最上位の神霊（精霊の源であり集まりであるもの、自然現象そのものの独立情報体?）である「竜神?」の喚起を最大目標としている。
しかし、膨大な情報量を持っている竜神にアクセスするためには、その情報の大海を道案内するための「巫女（シャーマン）」が必要であるとされている。 - 『水晶眼』の持ち主こそがその「巫女」であり、吉田家では200年以上探し続けているが、未だに見つかっていない。
- したがって、美月の「目」は吉田家の術者にとってこの上なく重要なものであり、誰もが欲しがるであろうものである。
「数時間単位で特定の条件に従って水面を陥没させる遅延発動魔法は精霊魔法により可能か？」「可能だよ」
「ただし、そんな術の掛け方では、ほとんど意味のある威力は出せない」
「俺は、大会委員に工作員がいる可能性の方が高いと思います」
- 選手2名が1対1で争う対戦型競技。
- 自陣と敵陣に設置された各12本の氷柱（ピラー）を、より早く倒しきった方が勝者となる。
- 魔法の制限が解除され、派手な魔法が見られることも多いため、九校戦でも最も派手な競技と言われる。
- 1回戦は同時に2面で行われる。24名が出場し、勝者12名が2回戦に進む。
- 2回戦も2面同時に行われる。勝者6名が3回戦に進む。
- 3回戦では、勝者3名が決勝リーグに進む。
敗者3名で4位決定戦のようなものは行わず、一律に5ポイントずつが与えられる。 - 決勝リーグでは、3名が総当たりで各2試合を行う。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイントが与えられる。
- 2日目は、女子本戦には花音が出場。他の選手は不明。花音のみ2回戦を突破した。
男子本戦には十文字、他2名が出場。十文字ともう1名が2回戦を突破した。 - 描写は無いが、3日目は3回戦3試合と決勝リーグ3試合が行われ、男子では十文字が、女子では花音がそれぞれ優勝し、また男子では三高生徒03が、女子では三高生徒04がそれぞれ準優勝した。
3日目終了時点での成績
- 獲得ポイント
- スピード・シューティング本戦
- 男子／優勝：一高生徒08、以下不明
- 女子／優勝：七草真由美
- 一高の他の男女選手1名が4位に入っている可能性がある。（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察を参照）
- クラウド・ボール本戦
- 男子／優勝など：不明（一高は3人出場して4位1名）
- 女子／優勝：七草真由美、以下不明
ただし、一高女子選手の残り2名がともに4位に入っている可能性がある。（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察を参照）
- アイス・ピラーズ・ブレイク本戦
- 男子／優勝：十文字克人、準優勝：三高生徒03、以下不明
ただし、2回戦を突破した一高男子は4位に入っていると推測される。（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察を参照） - 女子／優勝：千代田花音、準優勝：三高生徒04
- 男子／優勝：十文字克人、準優勝：三高生徒03、以下不明
- バトル・ボード本戦
8月6日（土）〈九校戦4日目〉〈新人戦初日〉
4日目の競技
- 男女スピード・シューティング新人戦
女子は午前に予選24試技・準々決勝4試合・準決勝2試合・3位決定戦1試合・決勝戦1試合が行われ、男子は午後に行われる。 - 男女バトル・ボード新人戦
男女ともに、午前に予選3レース、午後にも予選3レースが行われる。
- 一高の95年度入学生。二科生。1年E組。風紀委員。
- 十師族・四葉家の直系で、現当主・真夜の甥。
- 得意魔法は無系統魔法・『分解』・『精霊の眼』。ある事情から、他の一般的な魔法はまともに使えない。
- 魔工師としての腕前は超一流で、天才魔工師トーラス・シルバーのソフトウェア担当。
- 95年度九校戦での担当予定競技は、女子スピード・シューティング新人戦（雫・エイミィ・和美）、女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦（深雪・雫・エイミィ）、ミラージ・バット新人戦（深雪・ほのか・スバル）。
また、臨時で2日目の女子クラウド・ボール本戦で真由美を担当した。 - 戦略級魔法『質量爆散〈マテリアル・バースト〉』を操る戦略級魔法師（ただし国家公認ではない）。
- 沖縄海戦ののち、四葉家と国防軍?との間で協定が結ばれ、ガーディアンとしての任務に支障が出ない場合に限り特務士官?・大黒竜也?として出動することとなった。
- 魔法でボードを動かして水上を走るレース。
- 予選は6レース行われる。1レース4名が出場して1着の者が予選突破となり、合計6名が準決勝に進出する。
- 準決勝は2レース行われる。1レース3名が出場して1着の者が決勝進出、残りの者が3位決定戦に進出する。
- 3位決定戦および決勝戦は1レースずつ行われ、前者は4名で、後者は2名でのレースとなる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。5位と6位にはポイントは与えられない。
- 女子には摩利と小早川が、男子には服部と村上?がそれぞれ出場している。残りの男女各1名ずつについては不明。
- 上記4名は全員、初日の予選を突破した。
- 女子本戦は、準決勝第2レースの事故により、決勝進出者は第1レースの勝者（三高生徒02）と、第2レースで残った日高真木子（九高）となり、三高が優勝した。
また、3位決定戦は本来ならば第1・第2レースの敗者4名で行うところだが、事故により第1レースの敗者2名（原作では小早川と二高生徒01）で行われ、小早川が3位に入った。 - 男子本戦についてはアニメでは描写がないが、原作では服部が準優勝、三高生徒05が優勝した。村上?については、文脈から準決勝敗退、さらにポイント計算から3位決定戦でも敗退した（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察参照）と推測される。
- 新人戦は、女子はほのか他2名が出場。ほのかの予選は午後の第6レースである。
男子も3名が出場。
女子スピード・シューティング新人戦の試技が終わった時点では、男子は2レース終了しいずれも予選落ちで、残り1名。女子は1レースを終了して予選突破している。
「ほのかは最終レースか」「はい、午後のレースですので、女子のスピード・シューティングとは重なりません」〜「せめてレースは脇で観ていることにするよ」
小銃形態特化型CAD?
- 特化型CADの種類の一つ。
- スピード・シューティングでは、このタイプが多く使用されるようである。
- 雫が使用しているのもこのタイプ。
- 空中の指定された領域にランダムに射出されるクレーを魔法で撃ち落とす競技。
- まずは試技（個人戦）が行われる。5分間にクレーが100個飛び出し、撃ち落とした数を競う。同時に4つのシューティングレンジで開催される。9校24名中、上位8名が決勝トーナメント（準々決勝）に進出となる。
- 準々決勝以降は、選手2名による対戦形式で行われる。紅白それぞれ100個のクレーが飛び出し、選手は自分の色のクレーを撃ち落とした数を競う。勝者（合計4名）が準決勝に進む。
準々決勝も、原則として同時に4つのシューティングレンジで開催される。ただし同じ学校の選手が複数出場する場合は、エンジニア?の負担を考慮し、時間をずらして行われる。また、準々決勝では同じ学校同士の対戦は極力無いように対戦が組まれる。 - 準決勝での勝者2名が決勝戦に進む。敗者2名は3位決定戦に進む。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
- 女子本戦には真由美が出場している。他の選手は不明。
- 女子本戦優勝は真由美。男子本戦も、氏名や学年は不明だが一高選手が優勝した（一高生徒08）。
- 新人戦は、女子は雫・エイミィ・和美が出場。3人とも予選（試技）を突破し、準々決勝に勝ち進んだ。
男子は、森崎他2名が出場。 - 女子の作戦担当は鈴音なのだが、エンジニア?としては例外的に達也が作戦立案までやってしまっているので、この日の鈴音は「強制オフ」である。
- 女子スピード・シューティング新人戦で雫が使った魔法。
- スピード・シューティングでの得点有効エリア（クレーを撃ち落とすべき領域）は、空中に設定されている一辺15mの立方体である。
この魔法では、エリア内部に一辺10mの立方体を設定した上で、その各頂点8つと中心の9つのポイントを震源に設定、各ポイントから領域内に存在する固形物に振動波を与える魔法を発生させる。より厳密には、魔法で直接的に対象物を振動させるのではなく、震源から仮想波動を球状に発生させて振動波を与える事象可変領域を作り出し、対象物がそれに触れた時点で仮想波動は対象物内部で現実の振動波に変わる。 - 振動波の作用領域（仮想波動の到達距離）は、震源から半径6mの球状空間である。
- 振動波の性質は、作用領域内に存在する固形物の内部に疎密波?を発生させるもので、これによって固形物は部分的な膨張と収縮を繰り返して風化?する。
- 震源は9つの番号で管理されており、これが起動式の変数?となっている。
変数はこの番号のみで、威力や持続時間?などは定数?である。
したがって、魔法行使の際には変数入力をほとんど意識する必要が無く、事実上引き金を引くだけで魔法を発動することができる。 - この魔法の特徴は、精度を犠牲にして速度を高めた点にある。
雫は大規模な魔法を得意としているが、その分細かな制御は不得手である。
達也は、このような雫の魔法の特徴を理解したうえで、制御は不要で速度を上げると言う、雫の力を存分に引き出す戦略を立てた。 - いろいろな要素が詰まっている分、起動式も大きいので、雫の処理能力あっての魔法である。
「死角を突かれることは無いと思っていたが、予想通りそんな意地の悪い設定はされていなかったな」「達也さん心配し過ぎ。まだ予選なんだから」
「当校ももう少し技術者の育成に力を注ぐべきかもしれんな」
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年B組。赤髪ロングの女の子。
- 狩猟部?所属。
- イギリス?の名門・ゴールディ家現当主の伯母の孫。
- 得意魔法は砲撃魔法。
- 95年度九校戦の出場予定競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。
女子スピード・シューティング新人戦決勝トーナメントの出場選手まとめ
「達也さん、大丈夫？」「大丈夫」
- スピード・シューティング準々決勝は、原則として4試合が同時に行われることになっている。
ただし、同じ学校から複数名が準々決勝に進んだ場合は、エンジニア?の負担を考慮して時間がずらされる。
しかしそれでも、今回一高からは3名が進出しているために、試合間のインターバルは短く、達也は非常に忙しい思いをしている。
「予選で使った機種とは全くの別物だ」
- 照準補助装置付き汎用型CADのこと。次回で明かされる。
第13話〈九校戦編�此�
8月6日（土）〈九校戦4日目〉〈新人戦初日〉
4日目の競技
- 男女スピード・シューティング新人戦
女子は午前に予選24試技・準々決勝4試合・準決勝2試合・3位決定戦1試合・決勝戦1試合が行われ、男子は午後に行われる。 - 男女バトル・ボード新人戦
男女ともに、午前に予選3レース、午後にも予選3レースが行われる。
- 空中の指定された領域にランダムに射出されるクレーを魔法で撃ち落とす競技。
- まずは試技（個人戦）が行われる。5分間にクレーが100個飛び出し、撃ち落とした数を競う。同時に4つのシューティングレンジで開催される。9校24名中、上位8名が決勝トーナメント（準々決勝）に進出となる。
- 準々決勝以降は、選手2名による対戦形式で行われる。紅白それぞれ100個のクレーが飛び出し、選手は自分の色のクレーを撃ち落とした数を競う。勝者（合計4名）が準決勝に進む。
準々決勝も、原則として同時に4つのシューティングレンジで開催される。ただし同じ学校の選手が複数出場する場合は、エンジニア?の負担を考慮し、時間をずらして行われる。また、準々決勝では同じ学校同士の対戦は極力無いように対戦が組まれる。 - 準決勝での勝者2名が決勝戦に進む。敗者2名は3位決定戦に進む。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
- 女子本戦には真由美が出場している。他の選手は不明。
- 女子本戦優勝は真由美。男子本戦も、氏名や学年は不明だが一高選手が優勝した（一高生徒08）。
- 新人戦は、女子は雫・エイミィ・和美が出場。それぞれ優勝・準優勝・3位入賞を果たした。
男子は、森崎他2名が出場し、森崎が準優勝したが他2名は予選落ち。なお、優勝は吉祥寺、3位は二高の選手である。 - 一高女子の作戦担当は鈴音なのだが、エンジニア?としては例外的に達也が作戦立案までやってしまっているので、この日の鈴音は「強制オフ」である。
女子スピード・シューティング新人戦決勝トーナメントの出場選手まとめ
- アニメにおいて、トーナメント図が描写されている。
- 北山雫
一高の選手。優勝した。担当のエンジニア?は達也。 - 河村美波
二高の選手。12話終盤のトーナメント図だけでなく、13話で実際に試合描写もある。準々決勝で雫と対戦したがパーフェクトを達成され敗北した。 - 滝川和美
一高の選手。3位に入賞した。担当エンジニアは達也。 - 中村真子
学校不明。12話終盤のトーナメント図で名前だけ登場（準々決勝で和美と対戦・敗退）。 - 明智英美
一高の選手。エイミィのこと。準優勝した。担当エンジニアは達也。 - 米塚信恵
学校不明。12話終盤のトーナメント図で名前だけ登場（準々決勝でエイミィと対戦・敗退）。 - 若林裕子
学校不明。12話終盤のトーナメント図で名前だけ登場。準々決勝での対戦相手は見切れており不明。 - 氏名不明
学校不明。準々決勝で若林裕子と対戦。 - 武田礼
三高の選手。4位に入賞したことになっているが、トーナメント図とは矛盾する。 - 若林真子
三高の選手。5位になったことになっているが、トーナメント図やスピード・シューティングのルールとは矛盾する（5位は決まらない）。
- 女子スピード・シューティング新人戦で雫が使った魔法。
アニメでは描写されていないが、予選（試技）と決勝トーナメント（準々決勝以降）では内容が異なっている。
予選
- スピード・シューティングでの得点有効エリア（クレーを撃ち落とすべき領域）は、空中に設定されている一辺15mの立方体である。
この魔法では、エリア内部に一辺10mの立方体を設定した上で、その各頂点8つと中心の9つのポイントを震源に設定、各ポイントから領域内に存在する固形物に振動波を与える魔法を発生させる。より厳密には、魔法で直接的に対象物を振動させるのではなく、震源から仮想波動を球状に発生させて振動波を与える事象可変領域を作り出し、対象物がそれに触れた時点で仮想波動は対象物内部で現実の振動波に変わる。 - 振動波の作用領域（仮想波動の到達距離）は、震源から半径6mの球状空間である。
- 振動波の性質は、作用領域内に存在する固形物の内部に疎密波?を発生させるもので、これによって固形物は部分的な膨張と収縮を繰り返して風化?する。
- 震源は9つの番号で管理されており、これが起動式の変数?となっている。
変数はこの番号のみで、威力や持続時間?などは定数?である。
したがって、魔法行使の際には変数入力をほとんど意識する必要が無く、事実上引き金を引くだけで魔法を発動することができる。 - この魔法の特徴は、精度を犠牲にして速度を高めた点にある。
雫は大規模な魔法を得意としているが、その分細かな制御は不得手である。
達也は、このような雫の魔法の特徴を理解したうえで、制御は不要で速度を上げると言う、雫の力を存分に引き出す戦略を立てた。 - いろいろな要素が詰まっている分、起動式も大きいので、雫の処理能力あっての魔法である。
決勝トーナメント
- 振動魔法の性質など基本的な部分は同じ。
- 発動ポイントはおそらくエリア中央の1ポイントのみ。
- 予選との最大の違いは、振動系統魔法だけを使った魔法ではなく、収束系統魔法と振動系統魔法の連続発動?になっている点である。
- 全体像としては、まずエリア全体を収束系魔法の作用領域に設定、「中央ほど自分のクレーの密度が高くなる空間」に改変。
そののち、中央に集まってきた自身のクレーが複数の場合はそのままクレー同士を衝突させて破壊、一つだけの場合は振動系魔法で破砕する。
このとき同時に、収束系魔法によるクレー密度改変に伴って、相手選手のクレー密度は中央ほど低くなるように軌道が改変される。 - 相手のクレー分布の改変については、相手選手が使っている魔法（移動魔法?で自身のクレーを別のクレーにぶつけている）と干渉?し、魔法の失敗などが起こりそうに思われるが、実際にはそうはならない。
これは、収束系魔法による干渉の対象が「自分のクレー密度」であって、相手クレーに干渉しているわけではない。相手クレーの軌道が逸れるのは、あくまで副次的に起こる事象であって、それゆえ干渉による魔法の失敗は起こらない。 - また、ループ・キャスト・システムも組み込まれている。詳細は不明だが、推測すると、クレーが発射されるたびにループ・キャストでクレーを中央に集め続け、複数ならばそのままぶつけ、単一ならば振動系魔法で破砕している（収束系魔法と振動系魔法の連続発動）。
- 全体像としては、まずエリア全体を収束系魔法の作用領域に設定、「中央ほど自分のクレーの密度が高くなる空間」に改変。
- もう一つ重要なポイントは、このときに雫が使ったCADである。
- 準々決勝以降で達也が雫に持たせたのは、達也自作の照準補助装置付き汎用型CAD。スピード・シューティングでよく使われる特化型CADではなく、汎用型CADである。
- その特徴は、汎用型CADであるにも関わらず、アーキテクチャが特化型CADに合わせて作られているはずの照準補助システムとつないでしまった点や、特化型CADではないにも関わらずループ・キャスト・システムを組み込んだ点、汎用型であるにも関わらず特化型と遜色ない処理速度を実現した点などにある。
- 達也が組み込んだ起動式は2種類。一つは振動系魔法、もうひとつは収束系魔法で、状況に応じて振動系魔法の発動の有無を選択する。つまり、集まったクレーが1つだけなら振動系魔法を発動し、2つ以上ならそのまま衝突させる。
- 照準補助を汎用型CADにつなぐ技術自体は、2094年夏にデュッセンドルフ?（ドイツ?）で発表されていたが、実用レベルで公開したのは達也が初めてである。
- ループ・キャストを汎用型CADに組み込んだり、特化型CAD並みの処理速度を実現することができたのも、達也の技術力によるものである。
- 一高の93年度総代で94年度生徒会長。一科生?。3年A組。
- 三巨頭?の一人。
- 遠隔精密射撃魔法『魔弾の射手』を得意とし、「エルフィン・スナイパー?」という二つ名を持つ。
- 素の性格はかなり小悪魔的で、何かと服部をからかって遊んでいる。
達也に対しても、からかおうと何度もチャレンジするが、毎回かわされ、振り回されている。 - 出場競技はスピード・シューティングとクラウド・ボールの本戦で、両方で優勝した。
- その美貌のため強い人気を誇っており、美月の話では、真由美をヒロインにした同人誌も作られているらしい。
なお、美月がこの話をしたとき、深雪はそんなことを知っている美月に対して少し（かなり）引いている。 - 摩利の親友なのだが、真由美自身は明言はしていない。
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年B組。赤髪ロングの女の子。
- 狩猟部?所属。
- イギリス?の名門・ゴールディ家現当主の伯母の孫。
- 得意魔法は砲撃魔法。
- 出場予定競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。担当のエンジニア?はいずれも達也。
- 大会4日目（新人戦初日）のスピード・シューティングで準優勝した。
- 正式名称は「国立魔法大学編纂・魔法大全・固有名称インデックス」。
- 国立魔法大学が作成している魔法の百科事典に収録された、魔法の固有名称の一覧表のことで、ここに採用されるということは、既存魔法の亜種としてではなく、大学が正式に認めた新種魔法として独立した見出しがつけられるということを意味し、研究者にとって名誉なこととされている。
「自分の名前が開発者として登録された魔法を〜〜などという恥を曝したくないだけです」
- 新種魔法の開発者ともなれば、その実演を求められることも多いのだが、開発者なのに「使えません」では、恥であるばかりか、他人が開発した魔法を横取りしたのでは？という疑惑を持たれる可能性もある。
達也は、（建前として）これを理由にした。
「どうやって作動確認したんだ？」
- 三高の2095年度入学生。
- 九校戦の選手の一人で、出場予定競技はスピード・シューティングとモノリス・コードの新人戦。
- 将輝を「将」と捉え、その参謀役を自任している。
- 13歳のときに基本コードを発見するという世界的な業績を有しており、このことから「カーディナル・ジョージ?」の異名で呼ばれている。この「ジョージ」は、海外の学者が「日本では吉祥寺のことをジョージって言うんだ」と言ったためにつけられたものらしい。
- 将輝も「ジョージ」と呼んでいるが、二つ名とは関係なくつけたものである。
- 2092年夏に沖縄海戦と時期を同じくして起こった佐渡侵攻事件で両親を亡くした。
その後一条家に引き取られ、生活を保障してもらったり金沢魔法理学研究所に入るよう手を尽くしてもらったりした。
そのため、一条家に対して大きな恩義を感じている。
「…系統の異なる起動式を処理するという汎用型の長所を兼ね備えたものだった」
- 魔法でボードを動かして水上を走るレース。
- 予選は6レース行われる。1レース4名が出場して1着の者が予選突破となり、合計6名が準決勝に進出する。
- 準決勝は2レース行われる。1レース3名が出場して1着の者が決勝進出、残りの者が3位決定戦に進出する。
- 3位決定戦および決勝戦は1レースずつ行われ、前者は4名で、後者は2名でのレースとなる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。5位と6位にはポイントは与えられない。
- 女子には摩利と小早川が、男子には服部と村上?がそれぞれ出場している。残りの男女各1名ずつについては不明。
- 上記4名は全員、初日の予選を突破した。
- 女子本戦は、準決勝第2レースの事故により、決勝進出者は第1レースの勝者（三高生徒02）と、第2レースで残った日高真木子（九高）となり、三高が優勝した。
また、3位決定戦は本来ならば第1・第2レースの敗者4名で行うところだが、事故により第1レースの敗者2名（原作では小早川と二高生徒01）で行われ、小早川が3位に入った。 - 男子本戦についてはアニメでは描写がないが、原作では服部が準優勝、三高生徒05が優勝した。村上?については、文脈から準決勝敗退、さらにポイント計算から3位決定戦でも敗退した（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察参照）と推測される。
- 新人戦は、女子はほのか他2名が出場。ほのかは新人戦初日午後の予選第6レースに出場し、準決勝進出を決めた。他にも1名が予選を突破した。
男子も3名が出場したが、1名しか予選突破できなかった。
「一旦宿舎に戻っても良かったんですが…」
- 午前の女子スピード・シューティング新人戦で過去に例を見ないほどの戦果をあげた達也だったが、その後の昼食時に、午後にスピード・シューティングを控えている1年男子選手陣から向けられる対抗意識（敵意）に辟易して、そのままバトル・ボードの会場に逃げてきた。
「気にしないで。そんなつもりじゃないのは分かっていますから」
「そういえば、光井さんは何故、光学系の起動式をあんなに沢山準備しているんでしょう？」
フラッシュ?
「これがお兄様の作戦ですか…」「確かにルールには違反していないけど…」「水面に光学系魔法を仕掛けるなんて思ってもみませんでした」
「予選を突破できたのは達也さんのおかげです！」
九校戦妨害事件?
- CADメーカー・フォア・リーブス・テクノロジー社専属の謎の天才魔工師。本名・姿・プロフィールの一切は、四葉家によって秘匿されている。
- 『ループ・キャスト・システム』を世界で初めて実現し、特化型CADの起動式展開速度?を20%向上させ、NCTスイッチの誤認識率を3%から1%未満へ低下させ、それらのノウハウを惜しげもなく公開し、わずか1年の間に特化型CADのソフトウェアを10年は進歩させたと言われる。
- 『シルバー・モデル』などのCADシリーズを開発した。
- その正体は達也と牛山の二人組で、達也がソフトウェアを、牛山がハードウェアをそれぞれ担当している。
「叔母上の『夜』」
- 『流星群』を指した言葉。
8月7日（日）〈九校戦5日目〉〈新人戦2日目〉
5日目の競技
- 男女アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦
男女ともに、午前に1回戦10試合、午後に1回戦残り2試合と2回戦6試合が行われる。 - 男女クラウド・ボール新人戦
1回戦12試合、2回戦6試合、3回戦3試合、決勝リーグ3試合の全試合が、女子は午前に、男子は午後に、それぞれ行われる。
- 選手2名が1対1で争う対戦型競技。
- 自陣と敵陣に設置された各12本の氷柱（ピラー）（1m×1m×2m）を、より早く倒しきった方が勝者となる。
- 魔法の制限が解除され、派手な魔法が見られることも多いため、九校戦でも最も派手な競技と言われる。
- 1回戦は同時に2面で行われる。24名が出場し、勝者12名が2回戦に進む。
- 2回戦も2面同時に行われる。勝者6名が3回戦に進む。
- 3回戦では、勝者3名が決勝リーグに進む。
敗者3名で4位決定戦のようなものは行わず、一律に5ポイントずつが与えられる。 - 決勝リーグでは、3名が総当たりで各2試合を行う。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
- 2日目は、女子本戦には花音が出場。他の選手は不明。花音のみ2回戦を突破した。
男子本戦には十文字、他2名が出場。十文字ともう1名が2回戦を突破した。 - 描写は無いが、3日目は3回戦3試合と決勝リーグ3試合が行われ、男子では十文字が、女子では花音がそれぞれ優勝し、また男子では三高生徒03が、女子では三高生徒04がそれぞれ準優勝した。
- 5日目の新人戦では、女子1回戦は第1試合にエイミィが、第5試合に雫が、第6試合に深雪がそれぞれ出場して2回戦進出を決め、さらに2回戦も全員突破した。
ショットガン形態特化型CAD?
- エイミィが女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦で使用した特化型CAD。
- 女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦1回戦第5試合で雫が対戦した五高の選手。
- 移動系統魔法で雫の氷柱を動かして破壊しようとしたが、雫の『情報強化』を突破することができず、1本しか倒せずに敗北した。
「ピラーズ・ブレイクは個人戦ですもの〜〜アンフェアでしょう？」
「何度見てもきれいな魔法…」
「あのときと同じ…」
- 女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦1回戦第6試合で深雪と対戦した四高の選手。
- 『氷炎地獄』の前に為す術なく敗退した。
圧縮解放?
「CADの調整って、ある意味自分の内側をさらけ出すわけじゃない？」
- エイミィのこのセリフは額面通りのものではなく、達也の特異な「視線」を感じとったことを踏まえての発言である。
- CADの調整などの際、達也は『精霊の眼』で、調整対象のエイドスを観察している。
この「視線」を感じ取る者は結構いて、女子クラウド・ボール本戦の試合中には真由美が「自分の全要素を読み取られるような、得体の知れない不安感をもたらす視線」を、エイミィは調整時に「まな板に乗せられて、どう料理しようか吟味されているような感覚」「自分を構成する全ての要素を見られているような眼差し」を、翌年の九校戦では幹比古が「自分の全てを見透かしているような居心地の悪い視線」を、それぞれ感じている。
その理由を理解している深雪も、当然のことながら感じ取っており、「恥ずかしいのであまり見ないでください」と言ったりしている。
- 各校3名がチームを組んで行う対戦型競技。女子はなく、男子のみの競技となっている。
- 敵陣のモノリスに隠された256文字のコードを手元の端末に打ち込んで送信するか、相手チームの選手全員を戦闘不能にした方が勝利となる。
- コードを露出させるにはモノリスを割らなければならず、モノリスを割るための専用の無系統魔法が各選手に渡されている。ただしその射程距離は10mなので、選手はそこまで近づかなければならない。
- 素手、および武器による直接攻撃は禁止されており、魔法を相手に直接打ち込んだり、魔法で物体を操ってぶつけるなどの攻撃は認められている。
- 戦闘不能の判断は気絶等だけではなく、ヘッドギアを外された場合も戦闘不能扱いとなる。
- 予選は変則リーグ制が採用されており、各校4試合を行い、最も勝ち星の多い4チームが決勝トーナメントに進出する。
- 予選で勝ち星が並んだ場合については、失格勝ちがある場合、直接対決があった場合、試合に要した時間など、様々な条件で順位付けが決まる。
- 決勝トーナメントでは、予選の1位と4位、2位と3位がそれぞれ対戦し、勝者が決勝戦に、敗者が3位決定戦に進出する。
- 1位は100ポイント、2位は60ポイント、3位は40ポイントが与えられる。新人戦はその半分。
- ステージは、市街地ステージ、森林ステージ、岩場ステージ、草原ステージ、渓谷ステージの5つからランダムで選ばれる。
- 新人戦の一高選手は森崎他2名。
- 本戦出場予定の一高選手は十文字、辰巳?、服部。
第14話〈九校戦編�察�
8月8日（月）〈九校戦6日目〉〈新人戦3日目〉
6日目の競技
- 男女アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦
男女ともに、午前に3回戦が計3試合行われる。午後はその勝者3名による決勝リーグ計3試合が行われる。 - 男女バトル・ボード新人戦
男女ともに、午前に準決勝計2レースが行われ、午後にはその敗者4名による3位決定戦と勝者2名による決勝戦各1レースが行われる。
- 三高の2095年度入学生。
- 出場競技はスピード・シューティングとモノリス・コードの新人戦で、スピード・シューティングでは優勝を果たした。
- 将輝を「将」と捉え、その参謀役を自任している。
- 13歳のときに基本コードを発見するという世界的な業績を有しており、このことから「カーディナル・ジョージ?」の異名で呼ばれている。この「ジョージ」は、海外の学者が「日本では吉祥寺のことをジョージって言うんだ」と言ったためにつけられたものらしい。
- 将輝も「ジョージ」と呼んでいるが、二つ名とは関係なくつけたものである。
- 2092年夏に沖縄海戦と時期を同じくして起こった佐渡侵攻事件で両親を亡くした。
その後一条家に引き取られ、生活を保障してもらったり金沢魔法理学研究所に入るよう手を尽くしてもらったりした。
そのため、一条家に対して大きな恩義を感じている。
- 基本コード仮説において、全ての系統魔法を構築するための基本となる魔法式。
- 基本コード仮説とは、四系統八種の分類?、すなわち「加速」「加重」「移動」「振動」「収束」「発散」「吸収」「放出」にそれぞれ対応したプラスとマイナス、合計16種類の基本となる魔法式（基本コード）が存在していて、これらを組み合わせることで全ての系統魔法を構築することができる、という仮説である。
- 基本コードの魔法式では「加速」「加重」「移動」「振動」「収束」「発散」「吸収」「放出」の作用力?そのものが定義されているために、基本コードによる魔法では対象とするエイドスを改変するのではなく、対象物に作用力そのものを発生させることができる。
言いかえると、対象とするエイドスを書き換えることなく対象物に物理的作用を与えることができる。 - 現時点で発見されている基本コードは、吉祥寺が発見した加重系統プラスコードのみである。
達也と将輝・吉祥寺の対峙のシーン
- このシーンは、深雪の女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦3回戦第1試合開始直前、つまり大会6日目の朝の出来事である。
- 将輝と吉祥寺は、新人戦で驚異的な戦果をあげている達也に対して宣戦布告をしにやってきた。
- このとき達也は、魔法界で既に認められている二人が、無名の自分に注目するなどとは考えられなかったため、宣戦布告であるとは理解していなかったが、「剥き出しの闘志」を向けられ、「喧嘩を売られている」ことには気づいている。
- 先に深雪を行かせた時、直前まで闘志を向けていた将輝が深雪に気を取られたことに達也は拍子抜けして呆れてしまっている（アニメでは達也の目つきが一瞬やや緩んでいるようにも見える）。
そのことに将輝も気づき、達也の呆れたような目つきにひるんだ。
その後の達也のセリフに対して、将輝が答えに窮しているのを見て取った吉祥寺が、代わりに達也とやりとりを引き受けている。
「プリンス。そろそろ試合じゃないのか」
- 将輝は男子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦に出場しており、このセリフから3回戦進出を決めていることが分かる。
- 魔法でボードを動かして水上を走るレース。
- 予選は6レース行われる。1レース4名が出場して1着の者が予選突破となり、合計6名が準決勝に進出する。
- 準決勝は2レース行われる。1レース3名が出場して1着の者が決勝進出、残りの者が3位決定戦に進出する。
- 3位決定戦および決勝戦は1レースずつ行われ、前者は4名で、後者は2名でのレースとなる。
- 1位は50ポイント、2位は30ポイント、3位は20ポイント、4位は10ポイントが与えられる。5位と6位にはポイントは与えられない。新人戦のポイントはこの半分となる。
- 本戦
- 女子は摩利と小早川が、男子は服部と村上?がそれぞれ出場している。残りの男女各1名ずつについては不明。
- 上記4名は全員、初日の予選を突破した。
- 女子は、準決勝第2レースの事故により、決勝進出者は第1レースの勝者（三高生徒02）と、第2レースで残った日高真木子（九高）となり、三高が優勝した。
また、3位決定戦は本来ならば第1・第2レースの敗者4名で行うところだが、事故により第1レースの敗者2名（原作では小早川と二高生徒01）で行われ、小早川が3位に入った。 - 男子についてはアニメでは描写がないが、原作では服部が準優勝、三高生徒05が優勝した。村上?については、文脈から準決勝敗退、さらにポイント計算から3位決定戦でも敗退した（95年度九校戦における一高選手の戦績・スケジュールに関する考察参照）と推測される。
- 新人戦
明暗を作る幻影魔法?
- 一高の93年度総代で94年度生徒会長。一科生?。3年A組。
- 三巨頭?の一人。
- 遠隔精密射撃魔法『魔弾の射手』を得意とし、「エルフィン・スナイパー?」という二つ名を持つ。
- 素の性格はかなり小悪魔的で、何かと服部をからかって遊んでいる。
達也に対しても、からかおうと何度もチャレンジするが、毎回かわされ、振り回されている。 - 出場競技はスピード・シューティングとクラウド・ボールの本戦で、両方で優勝した。
- その美貌のため強い人気を誇っており、美月の話では、真由美をヒロインにした同人誌も作られているらしい。
なお、美月がこの話をしたとき、深雪はそんなことを知っている美月に対して少し（かなり）引いている。 - 摩利の親友なのだが、真由美自身は明言はしていない。
本戦
新人戦
- 女子
- 男子
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年B組。赤髪ロングの女の子。
- 狩猟部?所属。
- イギリス?の名門・ゴールディ家現当主の伯母の孫。
- 得意魔法は砲撃魔法。
- 出場競技はスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクの新人戦。担当のエンジニア?はいずれも達也。
- 大会4日目（新人戦初日）のスピード・シューティングで準優勝した。
- アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦で決勝リーグ進出を決めた後、消耗により棄権し、3位入賞となった。
「体調が悪くて、棄権でも構わないと思っていました」
「届かない…流石は深雪」
「…だったら！」
「2つのCADの同時操作（パラレル・キャスト）」
- 複数のCADを同時に使って魔法を発動する技術。
- サイオン波の干渉?が起こりやすいため高難度。
- 達也は使えるし、達也は深雪にも使えるだろうし覚えさせたいと考えているのだが、深雪自身は「魔法の暴走?を起こすような未熟者である自分には使えないし、兄の特異技能に手を出すのは畏れ多い」と考えているため、修得しようとしていない。
- 雫は元々は使えなかったのだが、アイス・ピラーズ・ブレイクで深雪に勝ちたいと達也に訴えたところ、高等魔法『フォノン・メーザー』を提案された。
しかし、『フォノン・メーザー』は特化型CADでなければ使用しづらく、そうなると汎用型CADで使用する『間接的共振破壊』『情報強化』などの魔法と併用するには『パラレル・キャスト』の技術が必須となるので、達也とともに練習を積んで修得した。
8月9日（火）〈九校戦7日目〉〈新人戦4日目〉
非常に分かりにくいが、原作通りの進行であれば、Aパートで大会6日目は終了し、Bパート冒頭部の達也の回想シーンは大会7日目の昼ごろで、ほのかとスバルのミラージ・バット新人戦予選が終わったすぐ後のことである。
なお、このシーンは達也が夜のミラージ・バット決勝に備えて少し仮眠をとるところである。
なお、このシーンは達也が夜のミラージ・バット決勝に備えて少し仮眠をとるところである。
- 一高の95年度入学生。一科生?。1年A組。
- 一科生であることにプライドと優越感を持ち、二科生を見下している。
- 教職員会?選任枠で風紀委員に推薦された。
- 百家支流?・森崎家?の長男で、得意な魔法技術は『クイック・ドロウ』。
- 出場競技はスピード・シューティングとモノリス・コードの新人戦。
- スピード・シューティングでは準優勝した。
- モノリス・コードは、予選リーグ第1試合では順当に勝利した。対戦相手は不明。
第2試合では九校戦妨害事件?の第4波に巻き込まれ、試合には失格勝ちで勝利したが、森崎たちは負傷退場となった。
大会委員01?が加重軽減魔法?で崩壊の衝撃を和らげたために大事には至らなかったが、治癒魔法?による魔法治療でも全治2週間、3日間は絶対安静の重傷を負った。
「ねぇ達也くん、少し相談したいことがあるんだけれど」
「目的は何だと思う？ 遺恨かな？ それとも、春の一件の報復かな？」「春の事件とは別口ですよ」
九校戦妨害事件?
新人戦
- 一高からはほのかとスバルの2名が出場している。
深雪については、既にアイス・ピラーズ・ブレイク新人戦に出場済みで、またミラージの本戦に出場予定であり、大会規定の「1選手あたり2種目まで」に引っ掛かるので出場をキャンセルした。 - 予選は午前中に終わっており、ほのかは第1試合、スバルは第2試合にそれぞれ出場し突破した。
- 決勝戦は夜に行われ、ほのかが優勝、スバルが準優勝のワン・ツー・フィニッシュを飾った。
- 決勝では、光波の発生を意味するエイドスの変化に対する知覚力?が普通の魔法師よりも強いほのかは、他の選手よりも早く光球発生の兆候に気付くことができ、いち早く『跳躍』することができた。
また、達也が改良した『跳躍』の魔法の起動式は非常に小さいものだったため、スバルが他の4人の選手と同時に起動処理を始めても真っ先に跳び上がることができた。
「二人とも、自分の持ち味を出すことだけを考えていれば良い」
- CADメーカー・フォア・リーブス・テクノロジー社専属の謎の天才魔工師。本名・姿・プロフィールの一切は、四葉家によって秘匿されている。
- 『ループ・キャスト・システム』を世界で初めて実現し、特化型CADの起動式展開速度?を20%向上させ、NCTスイッチの誤認識率を3%から1%未満へ低下させ、それらのノウハウを惜しげもなく公開し、わずか1年の間に特化型CADのソフトウェアを10年は進歩させたと言われる。
- 『シルバー・モデル』などのCADシリーズを開発した。
- その正体は達也と牛山の二人組で、達也がソフトウェアを、牛山がハードウェアをそれぞれ担当している。
- 関係者以外で正体に気づいているのは、トーラス・シルバーの大ファンのあずさだけである。
- 一高の94年度入学生。一科生?。2年B組。生徒会副会長。
- 達也に負けるまで模擬戦などで負けたことは無く、実力は2年生でナンバーワンと言われる。
- 当初は二科生に対する差別意識を持っていたが、達也に敗北したことをきっかけとして徐々に改善してきているらしく、「魔法師としての優劣は魔法力の強さだけで決まるものではない」と考えるようになっている。
- バス事故時の対応を見て、魔法の才能だけでなく「魔法師としての資質」ですら深雪に負けていると考えてしまい、その結果やや調子を崩してしまった。
- 出場予定競技はバトル・ボードとモノリス・コードの本戦。前者の担当のエンジニア?は木下。後者は不明。
- バトル・ボードでは準優勝した。
- 一高の95年度入学生。二科生。1年E組。風紀委員。
- 十師族・四葉家の直系で、現当主・真夜の甥。
- 得意魔法は無系統魔法・『分解』・『精霊の眼』。ある事情から、他の一般的な魔法はまともに使えない。
- 魔工師としての腕前は超一流で、天才魔工師トーラス・シルバーのソフトウェア担当。
- 95年度九校戦での担当予定競技は、女子スピード・シューティング新人戦（雫・エイミィ・和美）、女子アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦（深雪・雫・エイミィ）、ミラージ・バット新人戦（深雪・ほのか・スバル）。
また、臨時で2日目の女子クラウド・ボール本戦で真由美を担当した。 - 九校戦では試合に選手として出場する予定は無かったが、モノリス・コード新人戦での事故を受けて急遽出場を命じられた。
個人的事情から目立つことや試合への出場は避けたかったが、十文字に説得されて受諾。
「面倒事に一緒に巻き込む仲間」としてレオと幹比古を指名した。 - 戦略級魔法『質量爆散〈マテリアル・バースト〉』を操る戦略級魔法師（ただし国家公認ではない）。
- 沖縄海戦ののち、四葉家と国防軍?との間で協定が結ばれ、ガーディアンとしての任務に支障が出ない場合に限り特務士官?・大黒竜也?として出動することとなった。
「予選の残り2試合は明日に延期された形になっているんですよね」
「一科生のプライドはこの際考慮に入れないとしても〜〜思われますが」
「選手であるとかスタッフであるとかに関わりなく、お前は1年生200名の中から選ばれた21人の中の一人」
「二科生であることを逃げ道にするな。弱者の地位に甘えるな」
「誰でも良いんですか？ チームメンバー以外から選んでも？」
- メンバーはすでに浮かんでいたのだが、達也は何だか愉快な気分になってきたので、少し悪ノリしてみた。
第15話〈九校戦編�次�
8月9日（火）〈九校戦7日目〉〈新人戦4日目〉
- 一高の95年度入学生。二科生。1年E組。風紀委員。
- 十師族・四葉家の直系で、現当主・真夜の甥。
- 得意魔法は無系統魔法・『分解』・『精霊の眼』など。ある事情から、他の一般的な魔法はまともに使えない。
- 魔工師としての腕前は超一流で、天才魔工師トーラス・シルバーのソフトウェア担当。
- 戦略級魔法『質量爆散〈マテリアル・バースト〉』を操る戦略級魔法師（ただし国家公認ではない）。
- 沖縄海戦ののち、四葉家と国防軍?との間で協定が結ばれ、ガーディアンとしての任務に支障が出ない場合に限り特務士官?・大黒竜也?として出動することとなった。
- 95年度九校戦にはエンジニア?として参加。担当競技は、、）、。。
また、 - 選手として出場する予定は無かったが、モノリス・コード新人戦での事故?を受けて急遽出場を命じられた。
個人的事情から目立つことや試合への出場は避けたかったが、十文字に説得されて受諾。
「面倒事に一緒に巻き込む仲間」としてレオと幹比古を指名した。
- 一高の2095年度入学生。二科生。1年E組。
- 古式魔法の名門・吉田家現当主の次男で、エリカの幼なじみ。
- 精霊魔法の使い手。
- かつては「吉田家の神童?」とまで呼ばれる才児だったが、2094年の星降ろしの儀?での事故以降、自身で納得のいくような魔法の行使ができなくなり、スランプに陥っている。
- 細身に見えるが、実家で体も鍛えている。
- 達也にも劣らない隠密技術（隠形）?を持っている。
- 九校戦では、エリカたちとともにアルバイトとして潜り込んでいたのだが、スタッフに登録されてすらいなかったにも関わらず、急遽モノリス・コード新人戦への出場を命じられた。
- アルバイトの給仕服は気に入らないらしい。達也は「旧家出身だから使用人と同じ格好に抵抗があるのかもしれない」と推測している。
モノリス・コード新人戦打ち合わせのシーン
- 大会3日目の女子バトル・ボード本戦で摩利が使用したオブジェクトの相対位置固定魔法?を見て、達也が思いつき、牛山に試作を頼んだ武装一体型CAD。
- 武装デバイスの名称であるとともに、デバイスによって起動する魔法の名称でもある。
- トリガーを引くだけで硬化魔法（オブジェクトの相対位置固定魔法?）の起動式が展開され、刀身が分離するようになっている。
- 間合い（分離距離）については、変数?として設定することもできる。
分離距離および持続時間?については、当初は起動前に柄尻のスイッチで選択・設定して定数?として処理することができるだけだったが、その後（おそらく達也がソフトウェア面を改良したために）変数化?も可能になった。 - 飛翔部分の質量?が小さいため慣性質量?も小さく、それゆえ腕力が求められるという欠点がある。
「達也は言ったよね。僕の、吉田家の術式には無駄が多くて、その所為で僕は魔法が思うように使えていないって」「ああ」
古式魔法と現代魔法
- 古式魔法と現代魔法は、技術的な特徴や魔法の発動過程、歴史的な経緯などにおいて様々な違いはあるものの、いずれも「情報体?に干渉することで現実の事象?を書き換える」ものであり、本質的には同じ技術であると言える。
- 現代魔法は古式魔法に比べ、発動速度では圧倒的に勝っている。
一方、九校戦編冒頭で八雲が使った鬼火などの幻影魔法の洗練度では現代魔法は到底及ばない。また、古式魔法の一つである精霊魔法などでは、時間をかければかけるほど多くの精霊を集め威力を高めることができるなど、現代魔法には無い特長がある。
このように一長一短があるため、どちらが上でどちらが下、というような区別をする種類のものではない。 - 現代魔法
- 古式魔法
- 古くから、一部の者の間だけで連綿と受け継がれてきた魔法の総称。
- 様々な流派・派閥が存在し、同じ種類の魔法でも呼称が違ったりしていることから、体系的な分類は未熟のようである。
現代魔法の基準に基づく体系化研究が行われているらしいが、古式魔法は秘匿されるケースが多いことが障害となっていると思われる。 - 発動に際しては、CADではなく呪符や印契などの魔法具?・魔法技術が用いられる。
- 発動過程は多様で、おそらく体系的には説明できないので、以下に幹比古の精霊魔法のケースを紹介する。
�ー蠅忙�つ呪符に情報を書き足し、�△修譴鯒淆里箸靴董崑減漾廚�ら離れイデアを漂っている精霊?を支配下に置き、��それを通して現象を書き換えている。
これを現代魔法風に言いかえると、�‐霾鵑鮟颪�込んだ呪符にサイオンを流し、返ってきたサイオン信号?を順次魔法演算領域に送ってパーツごとに魔法式を組み立て、これを呪符に投射、�⊆�符を通してイデアを漂う精霊（独立情報体?）に術者の意思?を伝え、��精霊のサイオン情報体?に干渉して精霊を動かし、精霊に事象改変を行わせている。
8月10日（水）〈九校戦8日目〉〈新人戦最終日〉
新人戦
- 一高からは森崎・一高生徒13・14が出場していたが、予選リーグ第2試合で九校戦妨害事件?に遭い、代わりに達也らが出場することとなった。
- 新人戦4日目終了時点での各校の戦績は以下の通り。
- 原則として、勝ち星の多い上位4チームが決勝Tに進出するが、勝ち星が並んだ場合は以下の優先順で進出チームが決められる。
- 第1優先基準：不戦勝や相手チームの失格による勝利がある場合、それを勝ち数から差し引いて戦績を比較する。
- 第2優先基準：不戦勝や失格勝ちが無い場合は、勝ち数で並んでいるチーム同士の直接対決で勝利していた方が進出する。
- 第3優先基準：不戦勝や失格勝ちが無く、かつ直接対決も無かった場合は、勝った試合の合計所要時間の短い方が進出する。
- 以上の戦績・基準から、決勝T進出可能性、および準決勝の対戦相手は以下のように場合分けされる。
- 一高が二高にも八高にも勝った場合
一高と三高が4勝、八高が3勝で進出確定。
二高と九高はともに2勝だが、勝った2試合の合計所要時間は九高の方が短いので、残り1校は九高となる。
準決勝は予選の1位と4位、2位と3位で行われるルールになっているので、三高（1位）と九高（4位）、一高（2位）と八高（3位）の対戦となる。 - 一高が二高に勝って八高に負けた場合
三高と八高が4勝、一高が3勝で進出確定。
二高と九高はともに2勝だが、勝った2試合の合計所要時間は九高の方が短いので、残り1校は九高となる。 - 一高が二高に負けて八高に勝った場合
三高が4勝、一高・二高・八高が3勝で進出、九高は2勝で敗退となる。
準決勝は三高と一高、二高と八高の対戦となる。 - つまり、一高の戦績によって二高と九高の決勝T進出が左右される状況になっている。
- 一高が二高にも八高にも勝った場合
一高予選第3試合 一高vs八高 〈森林ステージ〉
基本情報
試合経過
- 一高の自陣から八高のモノリスまでは直線で800mある。装備を身に着けた状態で木々を抜けるならば、普通は5分はかかるところだが、達也は5分も経たない内に辿りついた。（おそらく八雲直伝の縮地?を使っていると推測する）
- 達也の魔法� �加重増大魔法?
相手の加重を増大する加重系統魔法?。
ただし、達也が使う普通の魔法は仮想魔法演算領域によって発動されるものであり、干渉力が弱いため、相手のバランスを一時的に崩す程度の効果しか出ない。 - 達也の魔法�◆�術式解体〈グラム・デモリッション〉
体内でサイオンを圧縮したのち、イデアを通じずに直接対象へぶつける無系統魔法（『分解』ではない）。
このサイオンの砲弾（より厳密には強いサイオン流?）をぶつけられた起動式や魔法式などのサイオン情報体?は、そのサイオン構造を破壊され、魔法を発動することができなくなる。
射程が短いという欠点があるものの、実用化されている中では最強の対抗魔法とも言われる。
ただし、強い干渉力を与えられた魔法式については、そのサイオン構造も堅いため、より高度に圧縮しなければならない。
また、非常に大量の（普通の魔法師では1日掛けても練り上げられないほどの）サイオン消費量?を要求されるため、使える者はほとんどいない。
達也の場合は、父親である龍郎のサイオン保有量?が非常に大きかったため、それを遺伝的に受け継いでいる。なお、深雪も同様で、このため飛行術式?でサイオンの枯渇を起こさなかった。 - 「じゃあやはり、事故の時のあれは…」
達也の『術式解体』を見た摩利は、バス事故時に相克状態に陥っていた魔法式を消したのは達也の『術式解体』だと推測したようだが、これは勘違いで、事故時に達也が使ったのは分解魔法『術式解散〈グラム・ディスパージョン〉』である。分解魔法は自身への注目を集めてしまうため、達也は人前では見せないようにしている。 - 幹比古の魔法� �木霊迷路（こだまめいろ）
相手に超高周波音（超音波?）と超低周波音を交互に浴びせかける精霊魔法。三半規管が狂わされ、真っ直ぐ歩けなくなってしまう。
達也の言う「古式魔法の隠密性」を如実に表すような魔法の一つで、術者を探そうとしても方向感覚を狂わされているために見つけにくく、仮に見つけてもそこに居るのは精霊?であり術者では無いため、反撃することはできない。
浴びせられた八高生徒03も超音波には気づいており、超音波を打ち消す魔法?を使っているのだが、低周波音には気づかず、三半規管を狂わされいつまでも同じところをぐるぐると歩き回らせられてしまった。 - 達也の魔法��：自己加重軽減魔法?
自身にかかる加重を軽減する加重系統魔法?。この魔法と脚力で樹上に跳び上がった。
なお、達也は魔法の発動を隠す技術?を有しているのだが、このときはあえて魔法を使用したことが分かるようにした。 - 魔法式の読み取り
魔法の行使時に、エイドスの改変抵抗?によって生じる反動を読み取る技術。魔法師であれば程度の差はあれ、誰でもこの反動を感じ取ることができる。
八高生徒01が達也の魔法式の痕跡に気づき、樹上を見上げたのはこのためであるが、達也はその後魔法を使わずに別の木へ移動したために達也の現在位置を見誤り、背後から奇襲された。 - 達也の魔法�ぁ�共鳴
生体波動?とサイオン波の共振で相手を倒す無系統魔法。
服部との模擬戦時に使った『サイオン振動波を生み出す魔法』（『サイオン波の合成』ではない）と同種のものではないかと推測するが、詳細は不明。
なお、達也が『サイオン波の合成』を使うにはハードウェアの処理能力上『トライデント』が必要なのだが、トライデントは大会規定でスペックオーバーなので使用できず、従って『合成』も使えない。
- 三高の2095年度入学生。
- 出場競技はスピード・シューティングとモノリス・コードの新人戦で、スピード・シューティングでは優勝を果たした。
- 将輝を「将」と捉え、その参謀役を自任している。
- 13歳のときに基本コードを発見するという世界的な業績を有しており、このことから「カーディナル・ジョージ?」の異名で呼ばれている。この「ジョージ」は、海外の学者が「日本では吉祥寺のことをジョージって言うんだ」と言ったためにつけられたものらしい。
- 将輝も「ジョージ」と呼んでいるが、二つ名とは関係なくつけたものである。
- 2092年夏に沖縄海戦と時期を同じくして起こった佐渡侵攻事件で両親を亡くした。
その後一条家に引き取られ、生活を保障してもらったり金沢魔法理学研究所に入るよう手を尽くしてもらったりした。
そのため、一条家に対して大きな恩義を感じている。
一高予選第4試合 一高vs二高 〈市街地ステージ〉
基本情報
試合経過
- まず、達也が魔法を使わずに移動し、相手に気づかれること無く敵陣ビルに侵入した。
- 達也の魔法�ァ�喚起魔法
精霊?を活性化させる精霊魔法。
幹比古から入手していた起動式をブレスレット形態汎用型CADで展開し、これを意識領域?内に作られている仮想魔法演算領域に読み込み、「意識的に」読み解くことで魔法式を構築、精霊に投射した（普通の魔法師には不可能）。
ただし、達也は精霊をコントロールすることはできないので、そこから先、精霊を操るのは幹比古である。
なお、喚起した精霊は達也が呼び出したのではなく、幹比古が予め張り付けたものである。 - 幹比古の魔法�◆�視覚同調
精霊魔法『感覚同調』の一つで、精霊と視覚をリンクする魔法。これによって敵陣内に忍びこませた精霊の視界を得て、モノリスを発見、コードを入力した。 - 二高生徒05の魔法：鎌鼬（カマイタチ）?
達也が使った「モノリスを割る無系統魔法」に伴うエイドス改変の反動を感じ取って現れた二高生徒が使った魔法。
詳細は不明だが、空気を圧縮するといったような気流操作によって、空気の刃を作り出すものではないかと推測する。 - レオの魔法� �固定〈ハルト〉
敵に割られたモノリスに対し、コードが露出しないよう維持するために使った魔法。割れたモノリスを糊のようにくっつけるのはルール違反だが、このケースでは相対位置が固定されているだけなのでルール違反にはならない。
摩利が女子バトル・ボード本戦で使っていたオブジェクトの相対位置固定魔法?の劣化版であり、劣化版であるが故に発動に要する時間も短い。
なお、原作ではモノリスに対してではなく、自分自身を対象として放たれた移動魔法を相殺?するため、自分自身に対して行使している。
- 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の隊員。階級は軍医少佐。
- 自己修復術式という非常識なスキルを持つ達也に、面と向かって「人体実験をさせろ」などと言いだす変わり者。
- 酒好きらしい。
「秘密にしなければならない事情があるんですよ」
決勝トーナメント
- 百家本流?・千葉家?の次男。2075年度生まれ（19〜20歳）。千刃流剣術?免許皆伝。
- 3m以内の間合いで世界でも十指に入ると言われる魔法白兵戦技の達人で、「千葉の麒麟児?」の二つ名を持っている。
- 千葉家?の剣士としては異端とみなされることもある。
- 現在は防衛大学校?の2年生で、特殊戦技研究科?に在籍している。
- 摩利のボーイフレンド。入学編で「そんなことはない、シュウは…！」と摩利が叫んでいたが、「シュウ」とは修次のことである。
- 当主の丈一郎?には娘として扱われず、長兄である寿和には（理由はあるのだが）しょっちゅうからかわれていたため、頼れる相手がほとんどいなかったエリカにとって、修次は唯一の拠り所であったらしい。そのため、修次を奪った摩利を強く嫌っている。
「技を磨くためには、常に新たな技術を取り入れ続ける必要がある」
準決勝第1試合 三高vs八高 〈岩場ステージ〉
試合経過
- 石や岩を投げつける魔法
八高選手が移動魔法?で飛ばしたものだが、将輝はこれをより強力な移動魔法（『強制静止』？）で全て撃ち落とした。
その後砕け散ったシーンがあるが、これは原作にはなく、理屈は不明だが、加重系統魔法?で圧力をかけて砕いたのではないかと推測する。 - 将輝の魔法�◆�干渉装甲
自身を中心とした周囲に『領域干渉』を展開する、移動型領域干渉魔法。
自分自身を対象として仕掛けられた加重系統魔法?や振動系統魔法は、全てこれによってシャットアウトした。
なお、アニメでは、将輝に向かって飛ばされた岩の破片がバリアのようなものによって弾かれているような描写がなされているが、領域干渉は魔法攻撃にのみ有効なものであり、物理攻撃に対する効果は無いので、岩を弾いているのは『強制静止』もしくは何らかの障壁魔法?を別途展開していたためと推測する（原作では移動魔法で撃ち落としたことになっている）。 - 将輝の魔法��：偏倚解放
空気を円筒状の狭い領域に詰め込んで圧縮したのち、円筒の一端を解放して高圧空気塊を打ち出す収束系統魔法。
比較的マイナーな魔法で、上位互換に『圧縮解放?』がある。
『圧縮解放』ではなく、手間のかかる『偏倚解放』をわざわざ選択したのは、殺傷性ランク?を下げるためではないか、と達也は推測している。 - 岩を砕いてぶつける魔法?
八高選手が将輝に使った魔法。詳細は不明だが、加重系統魔法?で砕き、移動魔法?で飛ばしたのではないかと推測する。宙に浮かんで静止しているので、加重?・移動系複合『浮遊?』も併用していると思われる。
大量の岩を飛ばしており、規模は大きい。 - 将輝の魔法�ぁ�ベクトル反転障壁?
魔法式で定義した領域内に侵入した物体の運動ベクトル?を反転させる障壁魔法?。
向かってきた岩は全てこれで跳ね返した。 - スパーク?
八高選手が将輝に使った魔法。
鉱物中の電子?を強制的に抽出する放出系統魔法。改変難度は高い（要求される事象干渉力が大きい）。
将輝には『干渉装甲』で完全に防がれた。
- 一高の93年度総代で94年度生徒会長。一科生?。3年A組。
- 三巨頭?の一人。
- 遠隔精密射撃魔法『魔弾の射手』を得意とし、「エルフィン・スナイパー?」という二つ名を持つ。
- 素の性格はかなり小悪魔的で、何かと服部をからかって遊んでいる。
達也に対しても、からかおうと何度もチャレンジするが、毎回かわされ、振り回されている。 - 出場競技はスピード・シューティングとクラウド・ボールの本戦で、両方で優勝した。
- その美貌のため強い人気を誇っており、美月の話では、真由美をヒロインにした同人誌も作られているらしい。
なお、美月がこの話をしたとき、深雪はそんなことを知っている美月に対して少し（かなり）引いている。 - 摩利の親友なのだが、真由美自身は明言はしていない。
- 基本コード仮説において、全ての系統魔法を構築するための基本となる魔法式。
- 基本コード仮説とは、四系統八種の分類?、すなわち「加速」「加重」「移動」「振動」「収束」「発散」「吸収」「放出」にそれぞれ対応したプラスとマイナス、合計16種類の基本となる魔法式（基本コード）が存在していて、これらを組み合わせることで全ての系統魔法を構築することができる、という仮説である。
- 基本コードの魔法式では「加速」「加重」「移動」「振動」「収束」「発散」「吸収」「放出」の作用力?そのものが定義されているために、基本コードによる魔法では対象とするエイドスを改変するのではなく、対象物に作用力そのものを発生させることができる。
言いかえると、対象とするエイドスを書き換えることなく対象物に物理的作用を与えることができる。 - 現時点で発見されている基本コードは、吉祥寺が発見した加重系統プラスコードのみである。
準決勝第2試合 一高vs九高 〈渓谷ステージ〉
試合経過
- 幹比古の魔法��：霧の結界（霧壺）
空気の飽和水蒸気量?に関係なく、空気中の水蒸気?を凝結させる精霊魔法。結界魔法?によって「閉鎖」の概念が反映されている。
九高選手は、まとわりつく霧を温度操作で蒸発させようとしたり、気流操作?で吹き飛ばそうと試みているが、飽和水蒸気量の上限が解放されているため、温度を上げても供給される水蒸気が増えて霧がもっと濃くなるだけであり、気流を起こしたところで「閉鎖」状態の結界内で循環するだけなので、霧を移動させることはできない。
この魔法を突破するには、「結界」を認識してこれを破るしかない。 - 霧は、九高選手の周囲に濃くまとわりつき、一高選手の周りでは薄くなるよう調整されていたので、九高選手は身動きが取れず、達也らは問題なく行動できる状態になっている。
- 九高選手が霧に四苦八苦している間に、達也がモノリスを割り、幹比古が『視覚同調』でコードを読み取って、試合は終了した。（霧は精霊?に命じて生じさせたものなので、霧の内部は精霊だらけである）
「なんだ、ミキったら…昔通りじゃない」
「あたしは、独りになりに、かな」
気吹（いぶき）?
達也と遥の会話
第16話〈九校戦編�宗�
8月10日（水）〈九校戦8日目〉〈新人戦最終日〉
8日目の競技
新人戦
- 一高からは森崎・一高生徒13・14が出場していたが、予選リーグ第2試合で九校戦妨害事件?に遭い、代わりに達也らが出場することとなった。
- 新人戦4日目終了時点での各校の戦績は以下の通り。
- 原則として、勝ち星の多い上位4チームが決勝Tに進出するが、勝ち星が並んだ場合は以下の優先順で進出チームが決められる。
- 第1優先基準：不戦勝や相手チームの失格による勝利がある場合、それを勝ち数から差し引いて戦績を比較する。
- 第2優先基準：不戦勝や失格勝ちが無い場合は、勝ち数で並んでいるチーム同士の直接対決で勝利していた方が進出する。
- 第3優先基準：不戦勝や失格勝ちが無く、かつ直接対決も無かった場合は、勝った試合の合計所要時間の短い方が進出する。
- 以上の戦績・基準から、決勝T進出可能性、および準決勝の対戦相手は以下のように場合分けされる。
- 一高が二高にも八高にも勝った場合
一高と三高が4勝、八高が3勝で進出確定。
二高と九高はともに2勝だが、勝った2試合の合計所要時間は九高の方が短いので、残り1校は九高となる。
準決勝は予選の1位と4位、2位と3位で行われるルールになっているので、三高（1位）と九高（4位）、一高（2位）と八高（3位）の対戦となる。 - 一高が二高に勝って八高に負けた場合
三高と八高が4勝、一高が3勝で進出確定。
二高と九高はともに2勝だが、勝った2試合の合計所要時間は九高の方が短いので、残り1校は九高となる。 - 一高が二高に負けて八高に勝った場合
三高が4勝、一高・二高・八高が3勝で進出、九高は2勝で敗退となる。
準決勝は三高と一高、二高と八高の対戦となる。 - つまり、一高の戦績によって二高と九高の決勝T進出が左右される状況になっていた。
- 一高が二高にも八高にも勝った場合
- 新人戦最終日の午前、一高は八高・二高の両方に勝利し、2位で予選リーグ突破を決めた。
さらに午後の準決勝・対九高戦でも勝利をおさめ、同様に準決勝で八高に勝利した三高との決勝戦を待つばかりとなった。
- 一高の95年度入学生。二科生。1年E組。風紀委員。
- 十師族・四葉家の直系で、現当主・真夜の甥。
- 得意魔法は無系統魔法・『分解』・『精霊の眼』など。ある事情から、他の一般的な魔法はまともに使えない。
- 魔工師としての腕前は超一流で、天才魔工師トーラス・シルバーのソフトウェア担当。
- 戦略級魔法『質量爆散〈マテリアル・バースト〉』を操る戦略級魔法師（ただし国家公認ではない）。
- 沖縄海戦ののち、四葉家と国防軍?との間で協定が結ばれ、ガーディアンとしての任務に支障が出ない場合に限り特務士官?・大黒竜也?として出動することとなった。
- 95年度九校戦にはエンジニア?として参加。担当競技は、、）、。。
また、 - 選手として出場する予定は無かったが、モノリス・コード新人戦での事故?を受けて急遽出場を命じられた。
個人的事情から目立つことや試合への出場は避けたかったが、十文字に説得されて受諾。
「面倒事に一緒に巻き込む仲間」としてレオと幹比古を指名した。
- 一高の2095年度入学生。二科生。1年E組。
- 古式魔法の名門・吉田家現当主の次男で、エリカの幼なじみ。
- 精霊魔法の使い手。
- かつては「吉田家の神童?」とまで呼ばれる才児だったが、2094年の星降ろしの儀?での事故以降、自身で納得のいくような魔法の行使ができなくなり、スランプに陥っている。
- 細身に見えるが、実家で体も鍛えている。
- 達也にも劣らない隠密技術（隠形）?を持っている。
- 九校戦では、エリカたちとともにアルバイトとして潜り込んでいたのだが、スタッフに登録されてすらいなかったにも関わらず、急遽モノリス・コード新人戦への出場を命じられた。
- アルバイトの給仕服は気に入らないらしい。達也は「旧家出身だから使用人と同じ格好に抵抗があるのかもしれない」と推測している。
マントとローブ
- 三高の2095年度入学生。
- 出場競技はスピード・シューティングとモノリス・コードの新人戦で、スピード・シューティングでは優勝を果たした。
- 将輝を「将」と捉え、その参謀役を自任している。
- 13歳のときに基本コードを発見するという世界的な業績を有しており、このことから「カーディナル・ジョージ?」の異名で呼ばれている。この「ジョージ」は、海外の学者が「日本では吉祥寺のことをジョージって言うんだ」と言ったためにつけられたものらしい。
- 将輝も「ジョージ」と呼んでいるが、二つ名とは関係なくつけたものである。
- 2092年夏に沖縄海戦と時期を同じくして起こった佐渡侵攻事件で両親を亡くした。
その後一条家に引き取られ、生活を保障してもらったり金沢魔法理学研究所に入るよう手を尽くしてもらったりした。
そのため、一条家に対して大きな恩義を感じている。
- 対象物の作用点に直接加重をかける加重系統魔法?。
- 加重系統プラスコードを利用した魔法であり、対象物のエイドスを改変するものではないため、『情報強化』では防げないが、『領域干渉』ならば防御できる。
- 『破城槌』との違いは、『破城槌』が対象物のエイドスに干渉し、面の1点に圧力がかかった状態に面全体の情報を丸ごと書き換える必要があるのに対し、『不可視の弾丸』は作用力（圧力）そのものを描き加えるものになっている。
- 対象物の情報強度に左右されること無く効果を発現させることができ、また魔法式も小さいため、アドバンテージも大きいが、作用点を視認しなければ発動できないという欠点もある。
達也はこの欠点につけこむため、マントとローブを用意した。
- 一高の93年度総代で94年度生徒会長。一科生?。3年A組。
- 三巨頭?の一人。
- 遠隔精密射撃魔法『魔弾の射手』を得意とし、「エルフィン・スナイパー?」という二つ名を持つ。
- 素の性格はかなり小悪魔的で、何かと服部をからかって遊んでいる。
達也に対しても、からかおうと何度もチャレンジするが、毎回かわされ、振り回されている。 - 出場競技はスピード・シューティングとクラウド・ボールの本戦で、両方で優勝した。
- その美貌のため強い人気を誇っており、美月の話では、真由美をヒロインにした同人誌も作られているらしい。
なお、美月がこの話をしたとき、深雪はそんなことを知っている美月に対して少し（かなり）引いている。 - 摩利の親友なのだが、真由美自身は明言はしていない。
- 一高の94年度入学生。一科生?。2年B組。生徒会副会長。
- 達也に負けるまで模擬戦などで負けたことは無く、実力は2年生でナンバーワンと言われる。
- 当初は二科生に対する差別意識を持っていたが、達也に敗北したことをきっかけとして徐々に改善してきているらしく、「魔法師としての優劣は魔法力の強さだけで決まるものではない」と考えるようになっている。
- バス事故時の対応を見て、魔法の才能だけでなく「魔法師としての資質」ですら深雪に負けていると考えてしまい、その結果やや調子を崩してしまった。
- 出場予定競技はバトル・ボードとモノリス・コードの本戦。前者の担当のエンジニア?は木下。後者は不明。
- バトル・ボードでは準優勝した。
「司波、策はあるのか」
「準備はした。手も尽くした。だが……」
深雪が持ってきたタオル
- 冷却魔法によってよく冷えている。
「力も技も制限された状態で……制限した側の人間である私がこのようなことを申し上げるのは、筋違いであり、ご不快かもしれませんが……」
- 深雪のこのセリフは、2通りの意味が込められている。
ひとつは「技の制限」。これは十中八九、国防軍?の機密指定魔法などを使えないということである。
そしてもうひとつの「力の制限」は、達也と深雪の間にある、重大な秘密を示すものである。原作では、ここに至るまでの随所で触れられているが、アニメではほとんど触れられていない（おそらく第1話のみ）。 - 〈入学編〉�杵辰茲�
美月「お二人のオーラは、凛とした面差しがとてもよく似ています」
達也「これ以上視られるのは危険だ。俺の秘密を」
入学式のあと、美月はその強力な霊視力（水晶眼）によって、達也と深雪の「オーラ?の表情」を視ている。それに対し、達也は「（達也と深雪の間にあるオーラのつながりという）秘密を見抜かれることに対する危機感」を感じている。 - 達也と深雪の間にある「力の制限」とは、四葉家の分家の一つ・津久葉家?の現当主、津久葉冬歌による精神干渉系魔法『誓約〈オース〉?』によるものである。
この魔法によって、深雪の魔法力の一部は常に達也の魔法力の制限に充てられており、達也が全力を発揮するためには『誓約』が解除が不可欠である。 - 達也の力を制限することになった発端は、3年前の夏、2092年8月の沖縄海戦にまで遡る。
当時、達也は大亜連合海軍?の艦隊に対して戦略級魔法『質量爆散』を行使した。これが、達也が初めて戦略級魔法を使った瞬間だった。
その後、『質量爆散』は様々な意味で危険な魔法なので、深夜が精神構造干渉魔法を達也に行使し、達也の精神に深雪の魔法力による制御を受け入れるバックドアを作り、達也の分解魔法を深雪に制限させ、行使できる『分解』のレベルに上限を設定した。（この影響で深雪は自身の魔法を制御しきれなくなり、しばしば魔法の暴走?を起こすようになった）
2094年に深夜が亡くなって以降は、冬歌の『誓約』を利用して深雪が達也に制限をかけるというシステムを維持し、現在に至っている。 - なお、『誓約』解除のための鍵は深雪自身が持っているので、その気になれば達也の封印を解除することもできる。
しかし現実には、封印解除の許可は当主の真夜の許可が必要であり、よほどのことがない限り、深雪が達也の封印を解くことはない。 - このように、達也の力を縛っているのは深雪自身であり、その深雪が「それでも勝ってほしい」と言うのは、確かに筋違いである。
「それでも私は、お兄様は誰にも負けないと信じています」
- 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の隊員。階級は軍医少佐。
- 自己修復術式という非常識なスキルを持つ達也に、面と向かって「人体実験をさせろ」などと言いだす変わり者。
- 酒好きらしい。
- 機密指定魔法および達也の秘密がばれる可能性がある魔法を達也が使用しないか監視し、使用した場合には速やかに対処するため、この場にいる。
- 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の隊員。階級は大尉。
- 達也とは2092年夏の沖縄海戦からの縁。
- 典型的な対人戦闘型の古式魔法師。
決勝戦 一高vs三高 〈草原ステージ〉
基本情報
- 決勝戦は3位決定戦の後、15時半に開始された。
- 三高チームの選手は、将輝、吉祥寺、および三高生徒07。この三高生徒の名前は、エンディングに載っている中野新?ではないかと思われる。
- 達也は、2丁の拳銃形態特化型CAD（『トライデントではない）装備して出場。格納している起動式は、今まで通りひとつは無系統である。もうひとつは、それまで使っていた加重系統?を振動系統に変更している（将輝を倒すための準備と、『フラッシュ・キャスト』をごまかすための作戦）。
レオは『小通連』および私用の音声認識型手甲形態CAD?を、幹比古は大型携帯端末形態汎用型CAD?を使用している。 - 将輝は、それまでは汎用型CADを使用していたが、決勝戦では赤色の拳銃形態特化型CADに持ち替えている。
吉祥寺はブレスレット形態汎用型CADを使用している。
試合経過
- 「精霊が…吉田君のローブに群がってる……」
おそらく、ローブに付与された「着用したものの魔法をかかりやすくする補助術式」によるもの。 - 将輝の魔法� �偏倚解放
空気を円筒状の狭い領域に詰め込んで圧縮したのち、円筒の一端を解放して高圧空気塊を打ち出す収束系統魔法。
比較的マイナーな魔法で、上位互換に『圧縮解放?』がある。
『圧縮解放』ではなく、手間のかかる『偏倚解放』をわざわざ選択したのは、殺傷性ランク?を下げるためではないか、と達也は推測している。 - 達也の魔法� �術式解体〈グラム・デモリッション〉
体内でサイオンを圧縮したのち、イデアを通じずに直接対象へぶつける無系統魔法（『分解』ではない）。右手の拳銃形態特化型CADで発動している。
このサイオンの砲弾（より厳密には強いサイオン流?）をぶつけられた起動式や魔法式などのサイオン情報体?は、そのサイオン構造を破壊され、魔法を発動することができなくなる。
射程が短いという欠点があるものの、実用化されている中では最強の対抗魔法とも言われる。
ただし、強い干渉力を与えられた魔法式については、そのサイオン構造も堅いため、より高度に圧縮しなければならない。したがって、将輝の『偏倚解放』のように、強い干渉力を与えられている魔法式を破壊するのには、達也も相当の苦労をしていると思われる。
また、非常に大量の（普通の魔法師では1日掛けても練り上げられないほどの）サイオン消費量?を要求されるため、使える者はほとんどいない。
達也の場合は、父親である龍郎のサイオン保有量?が非常に大きかったため、それを遺伝的に受け継いでいる。なお、深雪も同様で、このため飛行術式?でサイオンの枯渇を起こさなかった。 - 達也の魔法�◆�振動系統魔法
左手の拳銃形態特化型CADで、将輝に対して繰り出している魔法。詳細は不明。
仮想魔法演算領域による魔法であるため威力は弱く、将輝の展開しているエイドス・スキンすら突破できておらず、牽制程度にしかなっていない。
ただしこれは、「自分は振動系魔法をインストールしているぞ」と周りに知らしめるため、ひいては『フラッシュ・キャスト』隠蔽のための工作であり、攻撃を主目的としたものではない。 - 将輝の魔法�◆�エイドス・スキン
バリアのようなものが将輝を守っている。これは前話の『干渉装甲』ではない。
将輝の魔法というより、魔法師であれば誰しもが無意識に展開している魔法的な防御である。
より厳密には、魔法師が自分自身の肉体に対してかけている『情報強化』の防壁である。
魔法師は「自身の肉体に対する外部からの魔法的干渉を受けても、身体情報は変化させない」という『情報強化』を、自分自身の肉体に無意識にかけている。
それゆえ、魔法師に直接魔法を行使する場合は、一般にこの「『情報強化』の防壁」を突破する出力を乗せる必要がある。 - 魔法の照準?と認識?の距離
試合開始時、両者の距離は約600m開いている。障害物がないとは言え、この距離では肉眼による目視は難しく、正確に照準をつけるのはかなり難しい。
魔法の多くは物理的距離の存在しないイデアを通じて行われるものなので、魔法自体は物理的距離に関係なく発動できる。
しかし、魔法による照準設定の難易度は、術者の認識?の距離に基づいて決まる。
認識の距離とは、「対象をどれだけ正確に認識できるか」という要素のことで、より正確に、より身近に対象を認識しているほど、照準はつけやすい。
たとえば、普通の魔法師は、彼我の物理的距離が近づく程、対象に対する認識も正確になっていく。それゆえ、一般に物理的に接近するほど正確な照準が可能となる。
精霊魔法の場合は、精霊?を通じて対象物を「身近に感じる」ことができるために、遠距離であったり、隔絶した空間にある対象に対しても正確な認識を行うことができる。
達也の場合は、『精霊の眼』で対象を捕捉できさえすれば、どれだけ距離が離れていても正確に認識し、厳密な照準を定めることができる。 - 「達也くんの手数が減ってきている」「近づけば、それだけ防御に力を回さなくてはなりませんから」
両者が近づいていくにつれ、達也に対する将輝の「認識の距離」は小さくなり、より正確な攻撃が増えていく。それゆえ、近づく程に達也は防御に力を注ぐ必要が増える。 - 「ここまでの試合では、無系統魔法と加重系統だったのに、今は振動系統を使っている…？」
『フラッシュ・キャスト』隠蔽のための達也の戦略である。 - 「やむを得ん」
将輝が放つ透明の空気砲に対し、達也は五感と事象改変の気配（エイドス側から生じる反動の波紋）を感じとることで対処していたが、接近するにつれその狙いは正確になり、ついには避けきれなくなったため、やむなく『[[]精霊の眼>精霊の眼〈エレメンタル・サイト〉]』を使用した。
これにより、起動式から『偏倚解放』の発射地点・タイミング・射撃方向などの情報を先に読み取り（起動式の読み取り）、その位置に魔法式が構築された瞬間に撃ち落とせるようになった。 - 達也の魔法��：精霊の眼〈エレメンタル・サイト〉
達也の異能。エイドスの「景色」を視る『眼』。『分解』と『再成』の副産物。
イデアの中に存在している個々のエイドスを見分け、またエイドスや起動式、魔法式などといったサイオン情報体?の情報構造を読み取ることができる。
達也が得意とする魔法や魔法技術は、その多くが『精霊の眼』を併用して実行されるものである。
達也は『精霊の眼』で幹比古の『雷童子』の発動の仕組みを見抜いた。また、魔法の開発効率が異常に高い理由や、CAD?の調整スキルも『精霊の眼』によるものである。 - 「とうとうごまかしきれなくなったようだな」
『精霊の眼』は一種の「異能」であり、達也としては衆人環視の状況下では極力使いたくない魔法である。だからこそ初めは五感のみで対処していた。
ただし、達也の魔法の行使を隠す技術?は非常にハイレベルであると思われ、事情を知らないほとんどの者に気づかれるようなものではないらしい。 - 吉祥寺の魔法� �不可視の弾丸〈インビジブル・ブリット〉
詳細は上記参照。
レオと幹比古に対して行使しようとしたが、レオには硬化魔法によるマントの壁で視界を奪われ、また幹比古には「影の精霊」による幻術?によって正確な照準?を妨げられたため、不発に終わった。 - レオの魔法� �硬化魔法
収束系統魔法のバリエーションの一つ。
分子の相対座標を狭いエリアに固定する魔法。
魔法力で上回られたり、対抗魔法などで魔法そのものを無効化されない限り、分子の位置関係が崩れないため、ダメージを受けない。
マントの硬化は、マントに仕込まれた展伸補助術式?の助けを借りて実行されている。 - レオの魔法�◆�小通連
大会3日目の女子バトル・ボード本戦で摩利が使用したオブジェクトの相対位置固定魔法?を見て、達也が思いつき、牛山に試作を頼んだ武装一体型CAD。
武装デバイスの名称であるとともに、デバイスによって起動する魔法の名称でもある。
トリガーを引くだけで硬化魔法（オブジェクトの相対位置固定魔法?）の起動式が展開され、刀身が分離するようになっている。
間合い（分離距離）については、変数?として設定することもできる。
分離距離および持続時間?については、当初は起動前に柄尻のスイッチで選択・設定して定数?として処理することができるだけだったが、その後（おそらく達也がソフトウェア面を改良したために）変数化?も可能になった。
飛翔部分の質量?が小さいため慣性質量?も小さく、それゆえ腕力が求められるという欠点がある。 - 吉祥寺の魔法�◆�自己移動魔法?
レオの攻撃をよけるために使った魔法。
自分自身にかける移動魔法?。
加速系統魔法により加速度?を指定しない場合は、加速度は付与した魔法力によって決まり、その程度によっては大きな負荷が自身にかかることになる。 - 幹比古の魔法� �突風を生み出す魔法?
幹比古が吉祥寺への攻撃に使った魔法。
詳細は不明だが、精霊魔法のひとつではないかと推測する。 - 吉祥寺の魔法��：自己移動魔法?か加重系統魔法?
幹比古の生み出した突風を避けるために使った魔法。
原作とは異なる魔法を使っており、詳細は不明だが、描写の内容から、自己移動魔法により空中を移動したか、空中に重力場を一瞬発生させることで空中を移動したものと推測する。（自己加速ならば吉祥寺自身のエイドスに魔法式が作用しているはずだが、そのような描写にはなっていない）
なお、原作では自己慣性制御術式?を発動して自分自身の慣性?を低下させ、「風に逆らわず流されやすくする」ことで突風によるダメージを打ち消している。 - 幹比古の魔法�◆�「影の精霊」による幻術?
幹比古が吉祥寺の『不可視の弾丸』対策に行使した魔法。
「影の精霊」（「影」という概念の独立情報体?）を使役し、自身の姿をぼやけさせる（明暗の輪郭を狂わせ、相手の視覚認識を妨げる）精霊魔法。
これにより吉祥寺は正確な照準?をとれなくなった。 - 吉祥寺の魔法�ぁ�加重系統魔法?と加重増大魔法?
幹比古の攻撃に使った2連続の加重系統魔法?。重力加速度?を操作する魔法であると考えられる。
まず、幹比古に作用している重力?の方向を変え、幹比古を横に飛ばした。
その後、地面に倒れ込んだ幹比古に対し、自然に作用している下向きの重力加速度?を増大し、地面に這いつくばらせた。これにより幹比古は軽い酸欠になり、また肋骨にはひびが入った。 - 達也の縮地法?
原作でも明記されておらず不明だが、「体術を使って一瞬で間合いを詰めた」という旨が記されているので、おそらく八雲直伝の『縮地』であると思われる。
模擬戦で服部に対して使った（と思われる）技であり、魔法ではなく純粋な身体技術である。 - 「しまった、加減が…！」
吉祥寺を助けて一安心していた将輝だが、その一瞬で接近していた達也から、異常なレベルのプレッシャーを、「脅威」と言うべきレベルの危機感を感じとり、思わず本気の、九校戦のレギュレーションに違反してしまう威力の『偏倚解放』を発動してしまった。
これに対し、達也はあくまでも『術式解体』で応戦した。
サイオンの砲弾を1発ずつ圧縮して放つ『術式解体』ではなく、分解魔法?である『術式解散』ならば、複数対象の同時照準?も可能であり、また達也は放たれた16の魔法式を同時に『分解』する技術も有していた。
しかし、分解魔法は機密指定であり、また自身の秘密の暴露につながるものでもあり、深雪との生活が続けられなくなるリスクをはらんでいる。
それゆえ、圧倒的に不利な状況でも達也は『術式解散』を使用せず、『術式解体』のみで対処し続けた。 - 達也の魔法�ぁ�自己修復術式
達也に常駐している、自分自身に対する『再成』魔法。
ダメージのレベルが一定の許容ラインを超えると自動的に発動し、一瞬のうちに身体の状態を「巻き戻す」。
より具体的には、定期的にバックアップしているコア・エイドス・データ?（おそらく自分自身のエイドスのデータ）を読み込み、自身の現在のエイドスに張りつけることで身体を復元する（「何も起こらなかったまま時間が過ぎた」場合の結果を「世界」?に定着させる）。
自己修復中は、達也の魔法演算領域は『再成』によって占有されるため、他の魔法は使えない。
意識的に止めることも一応は可能だが、それはダメージの程度が低いときのみであって、重傷の場合には意識的に止める暇も無く発動し、瞬時に完了してしまう。
この「一瞬」の度合いは、アニメでは「達也の視界にある将輝の姿」から「達也の落下中に自己修復が開始・完了した」と強調することで描写されている。
非常に特異な魔法であるため、他者に注目されたくない達也にとっては秘密にしておきたい魔法であり、それは山中や響子ら独立魔装大隊にとっても同様である。 - 達也の魔法�ァ�フラッシュ・キャスト
魔法の高速発動技術の一つ。
起動式をCADから呼び出して読み込むのではなく、予め起動式を記憶領域?にイメージ記憶として刻みつけた上で、記憶領域から魔法演算領域にこれを読み込むことで、CADによる起動式の展開と読み込みに要する時間を省略し、高速発動を可能とする。
達也の場合は、人造魔法師実験の副作用で記憶力を自在に操ることができるため、起動式ではなく魔法式を丸暗記しており、そのうえ無意識領域ではなく意識領域?内に仮想魔法演算領域を持っているため、起動式の読み込み?どころか魔法式の構築さえも省略することができる。
（魔法式の構築＝起動式をもとに魔法式を組み立てる作業は、普通は魔法演算領域において無意識的に行われるものであり、意識的に魔法式を組み立てることはできない。しかし達也は、意識的に操作を行える領域で魔法演算を行えるため、そもそも起動式から魔法式を組み立てる作業は不要となる。それゆえ、魔法式を丸暗記していれば、直接魔法式を編みあげることができる）
実践における魔法発動速度はトップクラスであり、勝成?（四葉の次期当主候補の一人）いわく「四葉家内でも最速」である。
四葉家の秘匿技術であるため、公にすることはできない。
四葉家の洗脳技術?を応用したものであるため、人道上の問題が大きく、国防軍?でも採用することはできない。 - 達也の魔法�Α�音波増幅魔法（基礎単一系）?
達也が将輝を倒すのに使った魔法。
指を鳴らしてその音（波高?）を増幅する、単純な術式。
『フラッシュ・キャスト』によって発動されたものだが、事情を知らない者は「特化型CADに格納していた振動系統魔法で発動された」「単純な術式を特化型で発動したから、発動速度が低い達也でも一瞬で発動できた」と誤解している（そう誤解するように達也がカモフラージュ・誘導した）。 - 「いつ見てもすごいな、彼の自己修復スピードは。人間の認識速度を超えている」
達也の自己修復術式は一瞬で発動された。その魔法発動に伴う兆候（サイオン波動）は響子には全く感じ取れなかったし、山中は「九島閣下にも感じ取れなかっただろう」と確信している。 - 「私は司波達也くんが使えないはずの自己修復術式を使ったところなど見てはおらんよ」
山中と響子は、達也が機密指定魔法や、達也の秘密につながる魔法を使用しないかどうかを監視し、使用した場合にはこれに速やかに対処するためにこの場に居る。
そして、自己修復術式を使えるのは「大黒竜也?」であって、「司波達也」ではない。
山中のセリフは、これをふまえて「見なかった（ことにしよう）」という趣旨の発言である。
また、実際には誰にもわからないほどの超スピードで実行されたので、現実的な問題もないと判断している。
なお、もし達也が秘密暴露につながる魔法を使用した場合は、国防軍?は達也をより厳重な「管理下」に置き、敵対勢力から「保護」する必要が生じる。
それはつまり達也と深雪の現在の暮らしを奪うことであり、達也がそれを受け容れるはずもないので、達也と軍の対立は必至となる。
だからこそ、達也は深雪を守るため、そのような愚を犯さないよう努力していた。 - 「だからと言って、彼を実験台にしてもいいということにはなりませんからね」
詳細は不明だが、山中は達也の頑丈さの仕組みを知りたいと思っていて、達也本人に向かって人体実験をさせるよう言ったことがあるらしい。 - 「彼はこの国に2人しかいない、世界にも50人はいないと言われている、貴重な戦力なんですから」
達也が戦略級魔法師であることを踏まえての発言。
日本?には2人の戦略級魔法師がいて、一人は達也、もう一人は十師族・五輪家の長女、五輪澪である。
また、世界には各国が公認して公開している戦略級魔法師が13人いて（十三使徒）、澪はその一人だが、達也は非公認であり公開されていない。
各国には、達也のように秘匿された戦略級魔法師がいると考えられており、その合計人数は50人には届かない程度だろうと推測されている。 - 幹比古の魔法��：雷童子
幹比古がよく使う精霊魔法の一つで、吉祥寺への攻撃に使った魔法。
対象に直接電流を発生させるのではなく、空中のある点から対象に向けて電撃を発生させる。
非公開の術式だが、麻痺させる程度ならば殺傷性ランク?はC相当になる。 - 吉祥寺の魔法�ァ�避雷針
幹比古の『雷童子』を避けるために使った魔法。
草の電気抵抗?を改変し、自分よりも草の方に電流?が流れやすいようにした。 - 「僕はせめて、カーディナル・ジョージだけでも倒してみせる！」
達也が自分たちをこの舞台まで導き、さらに将輝を倒した。
いま、幹比古が（エリカ曰く昔以上の力で）魔法を使えているのは、達也がアレンジした魔法のおかげだ。
このままだと、何もかも達也のおかげになってしまう。
そんなことは、幹比古のプライドが許さない。
ならばせめて、自分の力で吉祥寺には勝ってみせると、幹比古はあえて傲慢に自分自身に言い聞かせ、5つの精霊魔法をいちいち精霊?と対話・確認して進めるのではなく、逐次展開と同じ原理で一気に連続発動した。 - 幹比古の魔法�ぁ�地鳴り
地面の表層を振動させる精霊魔法。 - 幹比古の魔法�ァ�地割れ
地面を線状に押し潰し、一見地面を引き裂いたかのような外観を作りだす精霊魔法。 - 吉祥寺の魔法�Α�自己加重軽減魔法?と自己移動魔法?
幹比古の魔法から空中に逃れるために吉祥寺が使った魔法。
おそらく、自身に作用する重力加速度?の大きさを低下させたうえで自己移動魔法を行使し、移動速度を上げようとしたものではないかと推測する。 - 幹比古の魔法�Α�乱れ髪
角度を指定して風向きを変えていくのではなく、「もつれさせる」という曖昧な結果をもたらす気流操作により、地面すれすれの気流を起こして相手の足に草を絡みつかせる精霊魔法。 - 幹比古の魔法�А�蟻地獄
地割れを発生させ、地面を陥没させる精霊魔法。『乱れ髪』と合わせて行使されると、まるで地面に引きずり込まれるかのような錯覚を受ける。 - 吉祥寺の魔法�А�跳躍
幹比古の『蟻地獄』に恐怖を感じた吉祥寺が、全力で逃れるために行使した魔法。
先に行使していた自己加重軽減と自己移動を合わせて別の表現をしただけかもしれない。 - 中野新の魔法� �陸津波（くがつなみ）
土を掘り起こし、土砂の塊を叩きつける移動系統魔法。
推測だが、4月に甲?が達也に対して使おうとして失敗した魔法と同種のものかもしれない。 - 「それにしても、一番おいしいところを持っていったな。狙ってたのか？」
二科生である自分たちが劇的な勝利をおさめたことに対し、予想もしなかった拍手喝采を浴びたため、達也は少し照れていた。
つまり、達也のこのセリフは照れ隠しのための、あえての偽悪的発言である。
レオも幹比古も気恥ずかしかったので、この会話に乗ってきた。 - 「じゃあもしかして、一条選手の攻撃魔法を、生身で凌いだの？」「……その発言に疑問を感じなかったの？」「そうだね……」
幹比古の常識として、そんな耐久力を持っているなど、普通の人間にはあり得ないことだった。だから思わず確認をとったのだが、自己修復術式を持っている達也も「当然のこと」と受け止めているので、最終的に「結局、最後にものを言うのは頑丈な身体か」と悟り、「自分はまだまだ鍛え方が足りない」と少し落ち込んでいる。
なお、レオが頑丈なのは、かつてドイツ?で作られていた調整体「城塞」シリーズ〈ブルク・フォルゲ〉の末裔だからである。
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