アニメ『ダンガンロンパ3』の問題点・疑問点などをまとめたwikiです

オトメディア、ファミ通を中心とした小高和剛氏の雑誌での発言集。
カテゴリーとしては「雑誌」の発言とあるが、小高氏のコラム本である『ダンガンロンパ小高』の内容もこちらに記載している。
Twitterでの発言はこちら
七海関連の発言はあまりにも多いため、公式の発言(七海関連)を参照。

制作秘話について

まぁ、うわべだけ言って煽るのは簡単なんですけど、作り手としてはどうせ語るなら作品に賭けた想いとか意気込みを語りたくなるわけですよ。
でも、ネタバレだったり、作品のテーマに関することばかりだから、どうしても深く語ることができません。
そして、そろそろある程度のネタバレが許されるかなーというころには、記憶が若干あいまいになっております(笑)。

作品への想いなんて、作品を作るために必要なものですから、作り終わったら案外すぐ薄まっていっちゃいます。そういう意味でいちばん困るのが、作り終わってしばらく後に聞かれる”制作秘話”的なヤツですね。
シナリオを書いているときはメチャクチャありますよ。こういう理由でこうした、とか。突然の変更でこうなった、とか。
でも、ありすぎてしばらく経つと忘れちゃうんですよね。というか、自分の中でもうホットな話題ではない。
だから、いつも必死に思い出してしゃべります。で、後でもっとおもしろい話があったことを思い出します。
週刊ファミ通 コラム・絶対絶望小高 CHAPTER40より

小高氏の雑誌等のインタビューへの心持ちの参考のひとつとしてどうぞ。

ゲームプレイの有無

まぁ、それくらいすっかり忘れちゃってるわけです。
それに、自作のゲームをプレイするくらいなら、もっと新しいゲームをプレイしますよね。やりたいゲームは盛りだくさんですから。
ただ、今年は『ダンガンロンパ3』もあるので、僕は久々に『ダンガンロンパ』シリーズを全作やり直しましたよ。
小説も読破したし。いやー、やっぱり面白いですね!(笑)
週刊ファミ通 コラム・絶対絶望小高 CHAPTER45より

いちおう、ゲームはプレイ済み、小説も読破済みとのこと。

ファンに対する煽りについて

アニメ放送中に多く見られた「究極のファンアイテム」、「ファンへの恩返し」などの過剰なファンへの煽りや朝日奈の死で嘆くファンを煽ったりするなど問題視されるような発言が多かった小高氏だが過去にこのような発言をしている。

―岡部先生も仕掛けるのが好きなんですけど、困ってるんです。うちのサイトが炎上する裏には必ず岡部先生がいるんですよ
小高:え、どうしてそんなことやろうと思ったの?
岡部:え、いや、面白くて...
小高:(笑)その気持ちって大事ですよね。おもしろがってやるのがいいですもん。ダンガンもクリエイターたちが「こいつら本気で悪ふざけしてるな」って口コミで広がりましたから。
人類史上最大最悪の絶望的対談より

世界鬼作者、岡部閏氏が度々問題を起こしていることについて肯定するような発言を返している。
面白いという気持ちが大事、おもしろがってやるのがいいと言っているが後に自身がファンに対して過剰な煽りを行い問題になることを考えるとこの発言は笑えない。アニメ放送前から放送後までのファンに対する煽りは単純に面白いからやっていたというのだろうか
ちなみにここで岡部氏が起こしている炎上は岡部氏自身の作品とは何も関係ない別件である。
「嫁ポケで楽しめればいいなんて甘い奴は引退しろ」と主張、それに反論したフォロワーに「俺が負けたら(ポケモン)引退するから」と息まき勝負をしてボコボコにされたというもの

小高:特に2はひっかけを作りましたね。今でこそみんな知っていますけど、アナグラムにすると1の主人公になるとか。ユーザーが見つけたぞ!とドヤ顔で言うのをしめしめと見てましたね。こうやってユーザーを巻き込むのが大好きなんですよ
人類史上最大最悪の絶望的対談より

現在はとても有名になった狛枝と苗木のアナグラム。
発売前から気付いていたファンにとってはとても興味深かったしあのミスリードも狛枝自身の独特なキャラと相まってとても評価が高い。
小高氏曰くこのようにファンを巻き込むのが大好きとのこと。このようなひっかけなら批判もなくファンに受け入れられたのだろうが・・

まとめると小高氏はファンを巻き込むのが大好きであり、炎上などについておもしろがってやることについて肯定的であることがわかる。
また自身の作品に対する姿勢を「悪ふざけ」と言われて喜んでいるかのような態度も引っかかる。
このような一つの一つの発言は何気ないものだが最近の小高氏の作品やファンに対する態度、姿勢を踏まえて考えるとこのころからすでにそういう芽があったのでは?と思わされる発言である。

2のメンツが主人公

そもそも、『2』のアニメ化を飛ばした免罪符的なところもあって。『2』を飛ばしたからこそ、『2』のメンツを主人公にできるという部分もあるんです。『未来編』は初めて『ダンガンロンパ』を知った人でもするっと観られるというのを大事にしているんですけど、『絶望編』はもうちょっと割り切っています。
まずは『ダンガンロンパ』シリーズのファンの皆さんに、楽しんでいただこうというか。楽しませ方もいろいろありますけどね。喜ばせるだけじゃなくて…これ以上は話せないですが(笑)。
オトメディア 2016年 08月号より 2016年7月9日発売(アニメ放送前)

こちらでは『2』のメンツを主人公にできると書いてあるが、公式曰く主人公は新キャラの「雪染ちさ」である。
アニメ放送前は雪染が主人公であることを伏せていたので仕方がなかったのかもしれないが、それを抜きにしてもとてもではないが『2』のキャラが主人公とはいいがたい内容だった。

キャラの死について

たまに言われますね。キャラ殺すときに何とも思わないんですかって。
本当に何とも思わないんです。死んだら終わりと思ってないし。特にダンガン世界ではみんなが思いを引き継いで生きていく。
「死ぬ=終わり」じゃないんですよ。
まぁ生きていても死んでいてもいつか物語は終わるんですよ。結局ユーザーなり読者なりの心に何が残るかって部分なんです
僕は死んだことによって何かが残るとか、生きることで何が残るのかって目線で見ています。死んだことによってさみしさとか、思いとかが残ればいいと思う。逆に生きていても役に立たないキャラなんて、いてもしょうがないですしね。
物語上の生死がユーザーにとってのキャラの生死に直結しないんですもん。
マンガワン 人類史上最大最悪の絶望的対談より(アニメ放送前)

死ぬことが終わりではない、ユーザーの中に何かが残ればいいと語る小高氏。
2で死んだキャラもまた死ぬ際にそれぞれが何かをユーザーに残していったはずだが希望編での復活でそれを台無しにされたと思うファンも多い。
どうやらキャラを殺すだけでなく生き返らせることについても何とも思っていないようだ。
また、ここでは”みんなが思いを引き継いでいく”とあるが未来編で死んだキャラ達は多くがその死を気にも留められておらずそもそも死んだことすら気付かれていないものさえいる。万代などは小高氏からさえ死んだことを忘れられた。
バトルシーンやあらすじを入れる尺があるならわずかでもいいから死んだ仲間を想って悲しんだりその死を引きずっていこうとするシーンの一つでも入れようとは思わなかったのだろうか

ファンに対する思い

最後になりますが、今回ダンガンロンパ3で希望ヶ峰学園シリーズの完結編ができたのは、本当にファンの皆さんのおかげです。
(一部略)希望ヶ峰学園シリーズはアニメの前の時点で終わっているはずでした。ただ、描いていなかった部分や”その後の結末”をちゃんと描き切りたいという想いもありました。ですが、作品を作るにはお金がかかります。それを実現させるためには資金を集めてくれた人たちがいるわけですが、その資金が集まったのは、何よりも『ダンガンロンパ』にはこれだけの熱いファンがいるからなのです。そうやってファンのおかげで創れたのが『ダンガンロンパ3』なのです。
そのファンへの恩返し・・・僕がそれをやるならば”新しい物語”を届けることしかありません。
もちろん『ダンガンロンパ』の物語ですので、楽しいだけじゃなくて、絶望も希望も入り混じった話になってしまうけど、それでもファンへの恩返しという気持ちで作ったのは間違いありません。
ファミ通 2016年 10月20日号より  2016年10月7日発売(アニメ放送終了後)

ダンガンロンパ3はファンに対する恩返しの気持ちで創ったらしい

「ファンサービス」は嘘

こんなアニメは二度と作れないという気持ちですよね。
『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』(以下、『2』)を飛ばして『3』をアニメでやったこともだし、ファンサービスを徹底してやったわけでもなく、週2本でストーリーをやりたいようにやるという。
こんなアニメはもう作れないなと。
オトメディア 2016年 12月号より 2016年11月10日発売(アニメ放送終了後)

Twitter等で『3』はファンサービスであると何度か口にし、『3』が収録されるBlu-rayBOXを究極のファンアイテムだとまで言ったのにも関わらず、アニメ放送終了後の雑誌のインタビューではファンサービスを徹底してやったわけでもなくとさりげなく発言を撤回している。

作品作りのあり方について

小高:でも、その後「ダンガンロンパ」シリーズでいろいろな作品をこなしていくうちに、「自分たちがおもしろく感じる作品を作れたらそれでいい」と割り切ることができるようになりました。
だから、悪口を言われてもそんなに響きません(笑)
コンプティーク 2017年2月号より 2017年1月10日発売

実際にファンサービスをしたいのならば、まずは自分よりもファンを第一に考えて話を作るのが普通であるため、3発表時の「究極のファンアイテム」「ファンサービス」という発言は嘘に近い。
今後のダンガンロンパ作品はファンではなく自分たちの趣味嗜好を最優先にして作っているものだと考えなければシリーズを追っていくことは辛くなるだろう。
ここで小高氏が言う”悪口”の中に”批判”が含まれていないことを願う。
悪口は無視しても問題ないが、批判は立派な作品の感想であり、”ファンの声”だからだ。

SNSでのファンの意見について

―ファンからの感想が小高さんに直接届く機会は多いんですか?
小高:僕のSNSのアカウントに、ちょくちょく届きますよ。
もちろん「おもしろかった」というありがたい感想も多いですけど、厳しい意見も多くて。
声優さんのSNSには、やさしい感想ばかりが届いているんですよね。
声優さんの半分くらいでいいので、僕にもやさしくしてほしいです(笑)
コンプティーク 2017年2月号より 2017年1月10日発売

ダンガンロンパ声優陣は作品やファンに対して不誠実な事をしていないので、優しい感想が集まるのは当然である。

過去作との整合性

アニメスタッフは本当にダンガンロンパを愛してくれている人たちばかりでした。
僕のプロットから各話の脚本に落とし込んでくれた海法さんを始めとする脚本家チームもそうです。
今作は尺の都合上、過去シリーズとの接合部分の説明などがけっこう省かれてしまっていますが、こう解釈すればこういう展開になる、と綿密に考証と打ち合わせを重ねた結果、本当に針の穴を通すようなシナリオにしてくれました。
作り手がわざわざ作品外で作品説明をするようなことはしませんが皆さんももう一度『ダンガンロンパ3』を見直しながら「そもそも『1』や『2』のあの展開はこう解釈すべきなのかも?」とか「あの発言の意図はこういうことなのかも」などと、考えてみてください。ちゃんと全て繋がっています。
週刊ファミ通 2016年10月20日号より  2016年10月7日発売

過去作としっかり繋げたということを語る小高氏だが繋がっていればいいというものでもない
いくら針の穴を通すかのように綿密にシナリオが繋がっていようとそれがファンの納得する展開とは限らないしそもそも絶望編、未来編ともにそれなりに過去作との矛盾が指摘されているのでそこまで綿密につながっているわけでもない。
またここでは「そもそも『1』や『2』のあの展開はこう解釈すべきなのかも?」と発言しているがこれもかなりの問題発言である。
自由に解釈できる、曖昧な展開にわざとしておきながら後になってこれが正しい解釈の仕方だと突き付けてそれ以外は間違いでこう解釈すべきだとファンに促している。

希望ヶ峰学園シリーズの結末について

僕は希望ヶ峰学園シリーズに幕を下ろすならどうしてもハッピーエンドで終えたかったのです。
”絶望の先にある希望”が希望ヶ峰学園シリーズを通して描き続けていたテーマだからです。『1』と『2』の絶望、そして『3』の絶望。その数々の絶望を乗り越えてきたからこそ、こんなハッピーエンドだっていいじゃないかと思うんです。いや、そうあるべきだと思うんです。
もちろん、完璧なハッピーエンドではありません。死んだ人間は戻ってきませんから。ただ、これもシリーズ通して描き続けてきたテーマである、”希望も絶望も自分の中にある”という点から見れば、やはりハッピーエンドだと言えるのではないでしょうか。
とは言え、このハッピーエンドにたどり着くまで、物語として必要だと言いつつ、しんどい展開が多かったですよね。
これがいつもの『ダンガンロンパ』ではあるのですが、それに耐えて最後まで見てくれた皆さんには感謝しかありません。
週刊ファミ通 2016年10月20日号より  2016年10月7日発売

希望編をなぜあのような結末にしたのかという小高氏の考えが描かれているのでぜひ一度読んでほしい。

『3』のファンサービスについてとその方針

小高:ゲームの『ダンガンロンパ』も、つねにチャレンジしなきゃと思って作っています。もともとがテロみたいな作品なので。ぼくも正直ファンサービスはしたいし、したほうが楽だというのもわかってるんですけど。
岸:その一貫性がすごいよね。絶対にひるまない。アニメの『3』だって、キャラ人気に頼った作品にすることもできたのに、絶対にしないですから。
小高:ファン想いだからこそ叩かれる道を選ぶのかもしれません。もちろん、サービスに徹してお客さんを気持ちよくさせることはできる。でもお客さんのことを考えたとき、気持ちいいエンターテイメントにだけ触れている人生なんて絶対につまらないと思ってしまう。『ダンガンロンパ』をきっかけに、お客さんに新しい扉を開いてもらえたらうれしいです。
(中略)
難しいのは”お客さんの誠実さをどこに置くか”なのかな。
チャレンジブルな作品として生み出して、チャレンジブルな作品として人気が出て、「じゃあ、お客さんが増えたからサービス業に路線変更します」というのは逆に誠実じゃないと思うんです。
岸:きっと営業方針の違いですよ。うちラーメン屋なんで…ハンバーガーはちょっと出せないです…みたいな。
小高:そういう感想が出るのはお客さんが増えた証拠で、うれしい悲鳴なんですけどね。
ただ、全員を幸せにするほどの才能は自分にはないので。うちはとんこつラーメン一筋でやってきたので、あっさりしたのを食べたいと言われても…みたいな。
『ダンガンロンパ小高』より引用 (2017年3月30日発売)

ファンサービスという言葉は完全になかったことになっている。
それにしてもこの例え、『V3』のとある要素がダンガンロンパと似てると言われている『うみねこのなく頃に』シリーズのこの発言とよく似ている。
(+ボタンをクリックで読めます)

『ダンガンロンパ』と『うみねこのなく頃に』の両作品を知る人は、なにか思う事があるのではないだろうか?

このページへのコメント

ファンが甘やかしすぎたせいで制作側が「俺たちは何をやっても許される」と勘違いした典型的な例
これで爆死した作品はたくさんある

1
Posted by 名無し(ID:V7GBspNk/w) 2023年06月24日(土) 17:43:56 返信

アニメ3で七海の惨劇で彼らを雑にまとめて絶望堕ちさせた事や
V3でフィクションだのユーザーを馬鹿にしたりコロシアイを求めるだけの狂った者達のように揶揄したのは許さない

ラスボスの嘘とか関係ない


あのゲーム内で、ダンロンシリーズを通して感じたものそれらを否定する演出をしたのは事実なんだ

0
Posted by 名無し(ID:eOhvDPQDSw) 2023年02月26日(日) 01:02:39 返信

「こんなアニメは二度と作れない」ね…
確かにこんな「酷い」アニメは二度と作れないし、作ってはいけないね…

30
Posted by 名無し(ID:CBCBsxTxXA) 2019年04月29日(月) 23:57:04 返信

何がモノを作る以上は賛も否も受け止める覚悟で、だよw
結局3が叩かれたのは自分たちの作る作品に場違いな期待をしたファンのせいだって言い訳してんじゃん
自分で期待を煽っておいてコケたらファンのせいってホントに情けない人になったね、小高さん

23
Posted by    2017年04月08日(土) 16:48:15 返信

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