最終更新: greenland4 2008年12月22日(月) 06:49:07履歴
以下では考古学的な糞石について述べる。
花粉?や寄生虫?など内容物を分析することにより、当時の食生活や狩猟採集生活から食糧栽培段階への移行、健康状態など数多くのことがわかる考古資料。
== 歴史 ==
糞石研究は新大陸?の考古学?において発展した。酸性?土壌?の卓越する日本では有機物?が残存しにくかったため研究が遅れていたが、近年では福井県?若狭町?の縄文時代?前期(約5,500年前)の遺跡鳥浜貝塚において2,000点をこす糞石が出土しており、糞石研究の発展におおいに寄与した。その形態は国際基督教大学?の千浦美智子によって「ハジメ」、「シボリ」、「バナナジョウ」、「コロ」、「チョクジョウ」などの愛称で分類されている。糞石を観察すると、肉眼でも骨|魚骨?・鱗?・種子?などがふくまれていることがあるが、薬品処理(三リン酸?ナトリウム?)によって元の色や匂いまで取り戻すことが可能な場合がある。その結果、食事内容・料理法・糞をした季節・病気など、食生活?とその環境?を中心として多くのデータ?を集めることができる。 鳥浜貝塚以外で糞石を出土した遺跡には、粟津湖底遺跡?第3貝塚(滋賀県?大津市?、縄文時代中期)、唐古・鍵遺跡?(奈良県?田原本町?、弥生時代?中期)、青谷上寺地遺跡?(鳥取県?鳥取市?、弥生時代)などがある。
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