最終更新: greenland4 2008年12月10日(水) 20:55:18履歴
理化学的年代(りかがくてきねんだい)とは、考古資料が物質としてもっている物理的・化学的な属性を分析することで得られる年代のことである。
放射性炭素年代測定?法(放射性炭素法)
大気中の炭素に、一定速度で崩壊する性格を持つ放射性同位体?(炭素14?)が微量に含まれることを利用した年代測定である。代謝?等による構成分子の出入りがなくなった有機物中では放射性炭素が減少し続ける(半減期?5,730年)ため、その残存量から年代を測定できる。ただし、考古学調査における遺構?・遺物?は概して土中にあることなどから、この前提がどれだけ成り立つか懐疑的な専門家も少なくない。
放射性炭素の減少速度は地球磁場?や太陽黒点?の活動などに影響され、時期によって変動していたことが分かっている。そのため、放射性炭素年代から正確な暦年代?を求めるためには補正が必要とされる。近年では、樹木や木材の年輪?から過去の放射性炭素濃度の変動を調べ、暦年較正データベースとして整備する作業が国際的に進んでいる。
放射性炭素の減少速度は地球磁場?や太陽黒点?の活動などに影響され、時期によって変動していたことが分かっている。そのため、放射性炭素年代から正確な暦年代?を求めるためには補正が必要とされる。近年では、樹木や木材の年輪?から過去の放射性炭素濃度の変動を調べ、暦年較正データベースとして整備する作業が国際的に進んでいる。
理化学的な年代測定によって、考古学的な方法によって考えられてきた年代が否定されたケースは多い。古い時代は「暦」という物差しがないので、年代の決定には理化学的年代測定を行うほか手段がない。
1950年に神奈川県の夏島貝塚?で採取された縄文時代?早期の貝(カキ (貝)|マガキ?)を放射性炭素法で測定したところ、9,450±400年B.P.(9,850〜9,050年前)という年代が得られ、縄文時代の開始年代がそれまでの考えより5,000年近く遡るとされて大きな論争になった。前5〜4世紀と考えられていた弥生時代?の開始年代についても、春成秀爾?が AMS法を根拠に北部九州の弥生早期が少なくとも前9世紀、弥生前期は前8世紀まで遡る可能性が強いと主張し話題となった。
1950年に神奈川県の夏島貝塚?で採取された縄文時代?早期の貝(カキ (貝)|マガキ?)を放射性炭素法で測定したところ、9,450±400年B.P.(9,850〜9,050年前)という年代が得られ、縄文時代の開始年代がそれまでの考えより5,000年近く遡るとされて大きな論争になった。前5〜4世紀と考えられていた弥生時代?の開始年代についても、春成秀爾?が AMS法を根拠に北部九州の弥生早期が少なくとも前9世紀、弥生前期は前8世紀まで遡る可能性が強いと主張し話題となった。
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