武道用語・な行
ナンバ歩き
普通歩く時右手を前に出すと、左足が前にでる。ところがナンバ歩きは右手を前に出すと、右足を前に出す。江戸時代以前は日本人はこのナンバ歩きをしていた。昔の絵をみても確かに右手と右足が同時に前に出ている絵がある。現在では佐川急便の飛脚の絵をみればわかりやすいかもしれない。
理由はナンバ歩きをすると着崩れしにくいからである。明治になって体育が取り入れられた結果徐々にナンバ歩きをする人は少なくなった。そもそもナンバ歩きでは軍隊行進ができないという負の面もある。
ちなみに走ることはあまりできなくて小走りになっていたらしい。あるいは両手を挙げて走っていたようだ。昔の漫画で火事になって逃げる時、両手を挙げて走っている場面があるがそこからきている。昔の絵画でも火事で両手をあげて走る場面がかかれているものもある。
2006年05月16日(火) 03:08:12 Modified by hakoyanagi