最終更新:ID:FkrRwfsCVQ 2010年08月18日(水) 15:11:22履歴
エスト「アベル!」
アベル「エスト。
久しぶりの実戦なんだ。
無理はするなよ。」
エスト「大丈夫だって!ブランクはあるけど、
元白騎士団としての腕は
まだまだなまってないわ。
それよりアベルの方こそ
怪我しないでよ。
なんだったら、わたしのペガサスに
乗せてあげようか?
ばっちり守れるよ。」
アベル「言ったな。
おれとてかつては
「黒ヒョウのアベル」と称された
アリティア王国の宮廷騎士だ。
そこらの雑兵に遅れを取ったりはしないさ。
いや、しかしペガサスに乗っていれば
おれがエストを守ることも
できるわけか……うーむ。」
エスト「え?
…うん、そっか。
ごめん、アベル。
この子が男は乗せたくないってさ。」
アベル「そ、そうか。
やはりおれは嫌われているんだな…
二人で暮らしている時も
おれが触ろうとすると
えらい剣まくで怒っていたし。」
エスト「アベルってば
何回もけられてたよね。
エストの家族になるためには
仲良くならなくては…って
しつこくかまってさ。」
アベル「結局、頭の一つも
なでさせてもらえなかったな…」
エスト「はあ…。
アベル「どうしたエスト。
ため息なんかついて…」
エスト「あ…アベル。
ううん、なんでもないの。」
ちょっと考え事を
してただけだから。」
アベル「…そうか。
ならいいんだけど。」
エスト「ねえ、アベル…
わたしたち、
この戦いが終わったら
ほんとに前みたいに戻れるのかな?」
アベル「当り前じゃないか。
いや、前以上に幸せになれるさ。
店を大きくして、
子どもを作って…」
エスト「そう…そうだね。
うん、そうだそうだ。
そうに決まってる。」
アベル「エスト…?
本当に大丈夫なのか?
なんだか今日の君は
無理に笑ってるように見える。」
エスト「あはは、そんなことないよ。
ねえ、それよりアベル。
子どもの名前はどうする?」
アベル「あ、ああ。
そうだな…」
エスト「はあ…
わたし…どうすればいいのかな…」
アベル「エスト!
ここにいたのか。
エスト「アベル。
どうしたの、そんなに慌てて。」
アベル「さっき向こうで
マルス様に聞いたんだ。
君が思いつめた顔で
こっちへ歩いて行ったって。
どうしたんだ、エスト?
悩み事があるなら、
おれに話してくれ。」
エスト「…ねえ、アベル。
アベルは、わたしの
どこが好き?」
アベル「と、突然だな。」
エスト「お願い、答えて。」
アベル「参ったな…
君を愛していることが
自然になり過ぎていて
考えたこともなかったよ。」
エスト「……」
アベル「な、泣いてるのか、エスト!
すまない、すぐに答えるから!
えっと…!」
エスト「アベル、ありがとう。
もういいよ。」
アベル「え…?」
エスト「アベルの気持ち、
すごく伝わってきたから。
ね、もっとそばに来て。
今は…今だけは
ぎゅっと抱きしめて。」
アベル「エスト…
おれはいつまでも
そばにいるよ。
だから、もう泣かないでくれ。
君の涙を見るのは辛い。
おれのいないところで
君が泣いているかもしれないと
思うと…
おれは戦いに出るのを
ためらってしまう。」
エスト「…ごめんなさい。
えへへ、わたし、変だね。
戦いが続いて
気持ちが高ぶってるのかな。
ごめん、アベル。
もう大丈夫だよ。
でも…もう少しだけ、
このままでいさせて…
アベル「エスト…」
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ヒエッ…
かわゆいよぉ アベエス大好き!
かわゆいよぉ アベエス大好き!
かわゆいよぉ アベエス大好き!
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