最終更新:ID:vLhY1P/+mA 2010年08月14日(土) 21:57:28履歴
クリス「ロシェ殿、それは…?」
ロシェ「ああ、これは…子供たちから貰った手紙だよ。」
クリス「子供達?ロシェ殿のご子息ですか?」
ロシェ「あ、いやそうじゃないよ。ぼくの子供じゃなくて…ぼくがよく訪れている孤児院の子供たちのこと。前の戦争で…オルレアンやアカネイアにも多くの戦災孤児たちが生まれた…だからぼくは彼らを救うための孤児院に協力してるんだ。これは、そこで暮らす子供たちがぼくに書いてくれたお礼の手紙。」
クリス「そうだったのか…」
ロシェ「戦いで挫けそうな時も…この手紙を読むと元気になるんだ。この子たちのためにぼくも頑張ろうって…」
クリス「ロシェ殿…あなたは優しい人なのですね。」
ロシェ「いや、そんな。ぼくはただ弱いだけだよ…」
ロシェ「ああ、これは…子供たちから貰った手紙だよ。」
クリス「子供達?ロシェ殿のご子息ですか?」
ロシェ「あ、いやそうじゃないよ。ぼくの子供じゃなくて…ぼくがよく訪れている孤児院の子供たちのこと。前の戦争で…オルレアンやアカネイアにも多くの戦災孤児たちが生まれた…だからぼくは彼らを救うための孤児院に協力してるんだ。これは、そこで暮らす子供たちがぼくに書いてくれたお礼の手紙。」
クリス「そうだったのか…」
ロシェ「戦いで挫けそうな時も…この手紙を読むと元気になるんだ。この子たちのためにぼくも頑張ろうって…」
クリス「ロシェ殿…あなたは優しい人なのですね。」
ロシェ「いや、そんな。ぼくはただ弱いだけだよ…」
クリス「…どの子の手紙も、ロシェ殿への感謝にあふれている。一緒に遊んであげたり…文字を教えてあげたのもロシェ殿なのだな。」
ロシェ「あ、うん。子供たちのことは好きだからね。」
クリス「それに、相当なお金を孤児院に寄付しているご様子…ここまでされてるとは…なかなか出来る事ではない。」
ロシェ「恩返しのつもりなんだ。ハーディン様への…ぼくたち四人も、もとは彼らと同じように親がいなかった。ハーディン様に育てていただいたから今まで生きてこられた。だから、ぼくもハーディン様のように何かしたいと思って…」
クリス「立派なお考えです。感銘を受けました。」
ロシェ「ありがとう…でも、これは…偽善だね…ぼくたちは、戦争で人を殺しているんだから…」
クリス「……」
ロシェ「ぼくは弱いんだよ。だからその罪から逃れたくて、こんなことをしている…以前、町の人にも言われたよ。ぼくのしていることは、偽善なんだ、ただの…」
クリス「……ロシェ殿……偽善で、良いと思います。」
ロシェ「え?」
クリス「あなたがしていることを偽善とののしる人もいるかもしれない…だが、あなたの行為は現実に子供たちを助けている。偽善で誰かを救えるなら…偽善で悪い事などない。」
ロシェ「クリス…」
クリス「誰かを偽善と非難するだけで何もしない人より…偽善者の方がよほど立派だ。おれはそう思います。」
ロシェ「あ、ありがとう。そんなふうに言われたのは初めてだよ…」
ロシェ「あ、うん。子供たちのことは好きだからね。」
クリス「それに、相当なお金を孤児院に寄付しているご様子…ここまでされてるとは…なかなか出来る事ではない。」
ロシェ「恩返しのつもりなんだ。ハーディン様への…ぼくたち四人も、もとは彼らと同じように親がいなかった。ハーディン様に育てていただいたから今まで生きてこられた。だから、ぼくもハーディン様のように何かしたいと思って…」
クリス「立派なお考えです。感銘を受けました。」
ロシェ「ありがとう…でも、これは…偽善だね…ぼくたちは、戦争で人を殺しているんだから…」
クリス「……」
ロシェ「ぼくは弱いんだよ。だからその罪から逃れたくて、こんなことをしている…以前、町の人にも言われたよ。ぼくのしていることは、偽善なんだ、ただの…」
クリス「……ロシェ殿……偽善で、良いと思います。」
ロシェ「え?」
クリス「あなたがしていることを偽善とののしる人もいるかもしれない…だが、あなたの行為は現実に子供たちを助けている。偽善で誰かを救えるなら…偽善で悪い事などない。」
ロシェ「クリス…」
クリス「誰かを偽善と非難するだけで何もしない人より…偽善者の方がよほど立派だ。おれはそう思います。」
ロシェ「あ、ありがとう。そんなふうに言われたのは初めてだよ…」
コメントをかく