それでは、投下させていただきます。

ライトノベル『吸○鬼のおしごと』の二次創作のつもりで書き始めたのですが、
全員オリキャラ、完全に別の時代を舞台として、
つまりほとんどオリジナル作品になってしまいました。
一応、吸血鬼の設定は原作に倣っていますが、
書いたところまででは出てこないです。

作品としては未完。最初のエッチシーン終了までです。すみません。

皆様の一夜のおかずにでもして頂ければ。




『吸血鬼の戯れごと』

     一
灯火の炎がヂヂと音を立てて揺れた。
地下の牢獄、見張りの小姓が顔を上げる。いつの間にか眠っていたらしかった。
牢内は静かで変わりは無い。だが、虜囚がいなくなっていないか不安になり、
立ち上がって格子越しに中を覗く。居る。問題は無かった。
薄明かりに照らされて、朧げに娘の姿が浮かんでいる。両手を太い鎖に繋がれて、
脚は力なく垂れ下がり、まさに壁に磔にされていた。口には猿轡まで噛ませている。
薄汚れて破けた着物は前がはだけて、内腿も胸の谷間も覗けている。
小姓の少年は、娘が逃げていることは有り得なかったと思い直した。これだけの仕打ちをされて、
牢を抜け出す時に見張りが眠っていれば、少しでも恨みを晴らしてからと考えないはずは無いのだ。
女は動かない。呻きすらしない。だが、眠っている訳では無さそうだった。
腰まである長い髪が一房、こめかみから前に流れていて、その奥の瞳は薄く開いている。
「お前は鬼なんだから、仕方ないんだよ」
少年は、言い訳をするように呟いた。

娘がここに囚われたのは三月ほど前のことになる。
領内の村からの「山に不死身の鬼が居る」という報があり、城の武士総出での山狩りが行われた。
娘は、男たちに弓を射掛けられ、全身を矢で貫かれてついに動けなくなった。
捕らえた者たちの話によれば、娘は人の血をすする鬼で、斬っても刺しても死なない不死身の身体だと言う。
そしてまた、具足を付けた男をも軽々と投げ飛ばし引きちぎる化け物だとも。
成る程、不死身であることは少年にも納得できた。身体に刺さった矢は常人ならとても
生きては居られない程にもかかわらず娘は死なず、それどころか、矢を抜けばたちまちの内に
傷が消えてしまったのだ。
だが、地下牢に鎖で繋がれてしまえば、怪力の方は確かめる術も無い。
見た目はまだ二十にもならない細身で非力な娘としか思えなかった。

捕らえた娘に対して老齢の領主が行ったのは、娘から不死の秘法を得ようとした拷問だった。
水攻めに始まり、娘が死なないのをいいことに遂には刀で切り刻んだ。女は悲鳴は上げても、不死の法は漏らさなかった。
話が聞けなければ試すしかない。娘の血を啜り、肉を食らい、それでも不死の身体を得た者は誰もいない。
結局、領主も二月ほどで諦めた。戦国の世、領主は戦の支度を始めなければならなかったのだ。

その後、地下に囚われた娘に城の男達が行ったことは。
少年は思い出したくも無かった。


     二
小姓の少年は、一度小用に離れた後、再び見張りに戻って、何をするでもなく灯火を見詰めていた。
地上では戦が既に始まっていて、城の男達も昼間から地下の娘にかまけている余裕は無くなっている。
今日はまだ、誰も地下に降りては来ていなかった。
ならば、と少年は考える。牢の鍵を開けて中に入った。

娘は、牢の鍵が開く音にかちゃりと鎖を揺らした。少年を認めると、少し驚いた風に目を見張って、
そしてすぐに視線を逸らした。少しがっかりした様子だった。少年は、この三月の間、彼女に
酷い仕打ちをしたことが無かった。その少年までもがついに牢に足を踏み入れたのだ。
彼女が失望してもおかしくは無い。
しかし、少年は言った。
「その鎖、外してやろうか?」
娘の視線がまた少年を捉える。いぶかしむように見上げてきた。
「戦が始まったんだ。今なら逃げても追っ手は掛からない。鎖を外しても人を襲わないと
約束するなら・・・・・・」
――カッ、カッ、カッ
階段を誰かが下りてきた。少年は気まずげに言う。
「後で、出してやるからな」
急いで牢から出る。扉を開いて片足を踏み出したところで、間に合わなかった。
牢獄の入り口には、ずんぐりとした体型で毛むくじゃらな、猪のような男が既に入ってきていた。
「ちっ、たまにゃ一番に使いてえと急いで帰ってみりゃ、小姓様が使った後かよ」
「いや、違うんだ」
「ふん、ガキが色気づきやがって」
男は、小姓の少年を押し戻すようにして、牢の中へと押し入った。
やることは決まっている。男は刀を脇に立てかけると、さっそく袴の紐を解いていた。


     三
袴を落とすと脱ぎ散らかしたまま、待ちきれないという風に、男は娘の前に立った。
股間にはその身体の大きさに見合ったものが、既にそそり立っている。
娘は、顔を少し横に向けて、視線を脇の方へと逃がしていた。それだけが両手を繋がれた彼女の
精一杯の逃避だった。
男は、娘の前でしばし睥睨する。上から下までじっとりと。娘の脚が内に窄められた。
「へへっ、いつも俺の番が回ってくる頃にゃ起きてんのか寝てんのかも解からねえからな。
こんなのもおもしれえか」
反応に気を良くした男は娘を弄び始めた。あえて一歩離れたところから手だけで身体を
まさぐる。右手で控えめな胸を時計回りに、脇の方を通って、そして乳首をつまんだ。
入れて出されるだけと覚悟していた娘は、予想外の責め苦に身体をよじって嫌がった。
「んっんっ」
いつもの悲鳴が猿轡にくぐもった音ではない。哀願するような高く切ないあえぎ声だ。
「こんなのはどうだ?」
男は唐突にしゃがみ込むと、娘の右足を腕に抱えて立ち上がった。膝を脇に抱くような形になる。
両腕は斜め上に吊るされているから、娘は片足で立ち続けるしかない。一番隠すべきところが
あまりにあからさまにされてしまった。
「んむっ、んむっ」
娘はもがいた。抱えられた脚をよじってみたり、地に付いた足のつま先でぴょんぴょんと跳んでみたりする。
そして、その度ごとに、晒された陰唇がぱくりぱくりと動くのだ。男にとってこの上ない見世物だった。
「ふはっ、おもしれえ」
男を喜ばせるだけと知った娘は、その動きをやめた。瞳を堅く閉じて眉根を寄せる。
「ひひっ。・・・・・・ん?」
男は、開かれた陰唇を観察した。空いている方の手で触れて、指を差し入れてみる。
「んー」
目を閉じていた娘がいきなりの事に驚きの声を上げた。男は気にもせずに、その指を引き抜いて、
顔に近づけて検分する。その透明な糸に確信した。
「おい、お前、まだ使ってなかったんだな」
そう小姓に声を掛けた。少年は俯いた。
「犯り方が解かんなかったのか? 手本を見せてやるよ」


     四
男は娘の片足を抱えたまま、空いた手に唾を吐きかけた。膣が乾いたままでは具合が悪い。
その日に最初に犯す者のいつものやり口だった。娘は不快そうに腰をよじる。
「なんだ? 早く突っ込んでほしいっておねだりか?」
男はあえて逆さまに言った。娘は耐えるように動きを止める。
少年は俯いたままだ。さっき、娘を逃がすと言った。けれど、今は無理だ。
それに、娘はここに囚われて以来、責め苦を受け続けている。もうこの城の自分以外の男全てに
抱かれたことだろう。今更一人二人に抱かれた所でそう変わりは無い。
「んーーーーーっ、んーーーーーっ」
娘の悲鳴は、いつに無く大きい。少年は思考を止めて目を見開いた。
男は、唾と愛液を絡ませた後、その手の平を自分の男根へと擦り付けているところだった。
娘はどうやら、その巨根に恐怖しているらしい。赤黒く変色したグロテスクなそれは、
大きさだけ見れば良く育った玉蜀黍(とうもろこし)程もある。
「ひひっ、やっぱりいつも俺とやる時は気を失ってたんだな。あんまりよがらねえからつまんなかったんだよ」
腰を突き出してさらにそれを自慢して見せた。
「んーっ、んーっ」
娘は腕を振ってもがく。鎖が無情に揺れた。少年と目が合った。
「ま、待ってくれ」
少年は思わず声を出していた。近付いて男の肩に手を置いている。
「何だ? 順番を変われってか? 嫌だぜ」
少年はなんと言おうか困る。「逃がす」などとはとても言えない。言う訳にもいかない。
「頼むよ、待ってくれよ」
「必死だな。まあ、俺のを最初に突っ込んだら、今夜一晩ゆるゆるかも知れねえがな。
このアマ、どんな傷でもすぐに治っちまうんだ、裂けてもいいだろ。それにもう止まれねえよ、
見てみろ」
男に言われて、少年は思わず下を見た。


     五
男は娘の細い腰を両手で抱えて、ちょうど陰唇に亀頭を押し付けたところだった。
少年は、目が釘付けになってしまった。
「んっ、んっ、んんっ」
娘は、腰を引くことで少しでも逃れようとする。男もそれに合わせて少し前に出た。
娘の腰は壁に行きあたる。男はにじりよって、そのでっぷりとした腹と壁で
娘の身体自体を挟み込んでしまった。さらに娘の膝の裏まで手を滑らせて、両脚を大きく開脚させる。
これで娘の体重は、横からは腹と壁に挟まりながらも、下を支えるのは陰茎だけである。
「ほらよっ」
男が腹を少しへこませた。それだけで少しめり込む。
「んあっ、んんんーっ」
娘は苦しそうに身をよじる。なんともしがたい苦痛にから逃れようと首を振って。脂汗に濡れた肌に
長い髪が舞って首筋に幾重もの筋を作って張り付いた。
それを三度も繰り返すと、少し落ち着いた。
「んふっ、ふうっ」
「お、奥に当たってるな。解かるか?」
男は腰を細かく律動させた。娘は一番深いところへの刺激にいやいやをするように肩を竦めた。
「まだ俺の、三分の一くらい余ってるんだけどな」
娘がその言葉を理解する前に、腰を思い切り突き上げた。
「んふぁっ、はぁっ」
余りの苦痛に猿轡の隙間から声が漏れる。一度漏れてしまえば止まることも無い。
「ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ」
男は何度も腰を突き入れる。その度ごとに彼女の声が上がって、地面に杭を打ち込むように
巨根を埋没させていった。
娘は、完全に貫かれた。


     六
「んあっひっ、あーっあーっ、はっ、あっ」
娘の悲鳴が間断なく牢獄に響く。でっぷりと太った男に壁に押し付けられて秘裂を蹂躙され、
身動きも許されないような状態でただ苦悶の声を上げる。
無惨にも裂き開かれた秘裂からは男根の出入りにあわせてねっとりと血が混ざった粘液が垂れ落ちてくる。
男はその苦悶をこそ楽しむように、娘の首筋に舌を這わせ耳たぶを弄び、愉悦を極めていた。
少年は、毎夜のように娘が陵辱されていたことは知っていた。見たことも有った。
だが、少年の見張りは夕方までで、凄惨を極める真夜中の様子は見ていないし、
何よりいつもは、格子の外から輪郭を認識していただけだ。
その悲惨さを間近で見たのはこれが初めてだった。
少年は泣きそうな顔で俯いた。ちょうどその視線の先には、娘を犯している男が立て掛けた太刀が目に入った。
――これでこの男を殺せば。
少年の心のわだかまりが鋭い殺意として形を成す。再び男を見る。睨みつけていた。
男の興味は娘の反応から壷のもたらす快楽へと移り変わっているようだった。
娘の腰を抱え込むようにして、深く浅く女の中へ具合良く棍棒を出し入れすることに熱中している。
後ろには全く注意が向いていない。その無防備な背後に忍び寄り、わき腹から刃を刺し入れることは
とても簡単なことの様に思われた。
男を殺して、娘と二人で逃げよう。少年の心に光が差した。自分はここ三月、娘には何もしていないのだ。
娘もきっと許してくれる。そう思うと、少年の心は今までの鬱屈から開放された。
決意をして娘の顔を見る。犯す男の肩越しに、娘の顔はちょうど少年の方を向いていた。
男の腰の動きに合わせて上下に揺れる娘の瞳はどこかぼんやりしていて、
少し俯き加減に何かを見詰めていた。そして、諦めるようにそっぽを向く。
娘の苦悶もこれまでだ。自分が娘を痛みから解放するのだ。少年は左手を太刀へと伸ばした。
少年の頬が引きつる。笑みとも思えるほど唇の端が吊り上がった。
そして、太刀の一寸手前で停止する。
――娘は何を見ていたんだ? 何から視線をそらしたんだ?
希望が蜃気楼のように掻き消えていく気がした。


     七
少年はその引き攣った表情のまま思い返す。そして娘の視線を追体験した。
顔の向きは少年の方、顔より下、胸より下・・・腰より下だ。
少年はそこを認識して冷水を浴びせられたかのような感覚に襲われた。
心の沈鬱とは裏腹に、少年の股の間には一物が、着物の上からでも解かるほど屹立していたのだ。
娘にこれを見られた。そう思うと、少年には何もする事が出来なくなった。
少年は娘には何もしていない。だが、自分の寝床で犯される娘の幻影に精を放ったことは一度ではない。
娘にそこまで見透かされた気がした。
許してくれる? そんな楽観は最早出来なくなっていた。鎖を解けば娘は即座に自分を引き裂くだろう。
それが当然に思えてきた。
太刀に伸ばした手は、既に手元に戻されていた。


     八
男は、いよいよ頂上に登りつめようとしているかに見えた。
娘の腰を引き寄せ、背筋を丸めて律動を速める。
両腕を吊られた娘は、背中を抱えるようにされて弓なりになっている。着物の帯は解けたか解かれたか
既に地に落ちて、細い腰のくびれと浮いたあばら骨が生贄の無惨さを訴える。男の脇から投げだされた
二本の白い脚は、力が抜けて糸の切れた人形のように揺れている。
「はっ、はっ、はっ、はっ」
苦悶の声すら無くなっていた。牢獄には娘と男の忍耐と快楽の息切れだけが響く。
男の腰がぴとんぴとんと餅をつくように打ち付けられた。
「おほっほっ、おおっおぅ・・・」
男のうめき声と共に汚い尻の脂肪が震える。男が射精したのだ。
いや、射精を始めたと言ったほうが適切かもしれない。
「んんー」
娘が首を振って高いうめき声をだした。異常を認めたのだ。
男は、一番深くまで男根を突き入れたまま、さらに精液を注ぎ込もうと腰を前後させている。接合部から
だらりと白濁した液がこぼれて娘の尻に伝う。それでも射精が終わった様子は無い。豚のように大量の
精液を絶えることなく注入し続けている。
「んふっ、ふふぁ」
娘の体が打ち震えた。娘の足の指先が痙攣する。
男はその娘の身体に再びがっちりと腕を回す。やり納めとでも言うように娘の全身を所有物として、
よだれを肩の辺りにこぼした。
「ふう・・・」
長い射精を終え、男は満足したようだった。大事そうに自分の一物を抜き取り、捨てるように娘の腰を
開放した。
娘は全ての力を奪われたかのように脱力仕切って鎖に吊られた。かしゃかしゃと鎖が音を立てる。
自分の体裁を気にする余裕など残っていない風で、脚は少しがに股のまま揃えることすら出来なかった。
その内腿を汚い精液がどろりと伝って落ちていく。あまりに凄惨な容姿だった。
男は再び娘に近付くと、娘の背中に回ってしまった着物の裾を手にとって、自分の陰部の精液をぬぐい始めた。
振り向いて、下卑た笑いを漏らしながら言った。
「おい、次はお前の番だ。出来ないってんなら、俺がやり方を指南してやるよ」

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