薄汚ねえ公衆便所のタイルの上、便器から漂う流れる醗酵したアンモニアの臭気が俺の鼻腔を刺激した。
反吐をぶちまくたくなるような匂いだ。たまらなく興奮する。
組み伏せた女の腰を鷲づかみ、剥き出しになった白い尻の谷間に見える褐色の肛門へ隆起した赤黒いペニスをぶち込んだ。
肛門の肉が断裂する感触、女が激痛のあまり絶叫した。甲高い悲鳴が俺の鼓膜をゆさぶった。
股間から勢いよく吹き出す小便、女の熱い糞便が亀頭に絡みついた。
女の糞と鮮血がローション代わりになり、俺のペニスを裂けた肛門がスムーズに飲み込んだ。女の髪の毛を引っつかみ、力任せに振り向かせた。
秀麗だった女の顔が苦痛に醜く歪む。何かを俺に訴えるように、女が舌を出して喘いだ。毛穴から雫の汗が浮き出る。
女の流す汗と糞小便の饐えた匂いに包まれながら俺は狂ったように女の尻めがけてスラストした。
「うぎィィィッ、がは……っ」
苦痛の呻きを喉から搾り出し、女が歯を食いしばって耐えてみせる。俺の心臓が激しいビートを刻んだ。脳髄が沸騰する。
死にそうな魚みてえに眼球をせり出しながら女が狂える。せり出した眼球網膜が真っ赤に充血し、どこか滑稽じみて見える。
急にくだらなくなってきた。俺は女の頭を持ち上げ、顔面をタイルめがけて叩き込んだ。叩き込んだ。叩き込んだ。
鼻梁がぶっ潰れた。女の鼻の穴から大量の血が吹き出す。砕けた前歯が真っ赤な血の海にに散乱した。苦しそうに女が濁音を発する。
脳神経がビブラートした。俺は茶色いまだら模様に染まったペニスを引き抜き、ジーンズを履きなおすと昏倒した女の後頭部にとどめの蹴りをいれた。

ナイフでつけた胸の傷口に、俺はヘロインをすり込んだ。ヘロインがもたらす酩酊感に顔の筋肉がほころぶ。
テレビの画面の向こうではどうでもいいニュースが垂れ流され、評論家なる初老の醜悪な男が愚にもつかない事を喚きたてていた。
俺は昨日の出来事を思い出そうとしたがあまり覚えてはいなかった。まあ、こんな事もあるだろう。
人間、たまには覚えていないときもある。

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