「なつき、よう見といてな」
眼帯をした赤い髪の少女が、追いつめられ取り押さえられていく。
彼女がかつて、弄んだ男達に。
「あんたをひどい目に遭わせたコ、懲らしめたりますさかい」
淡い藤色の着物を纏った少女が、艶めかしいほど優雅に微笑んだ。

「やだ……放してよっ!」
奈緒のか細い両腕は、暴れ出すより先に二人の男に捕まれた。
制服の上着をこじ開けられ、ボタンがはじけ飛んだ。下の長袖のシャツもまくり上げられ、飾りの少ないピンク色のブラジャーが露わになる。
何人もの男が、奈緒を見下しながらにじり寄る。
鼻息を荒げながら迫ってきた男の顔面に、しなやかな脚を振り上げた。
男の鼻は潰れ、血を垂れ流した。
そのままひきつった笑みを浮かべて、奈緒の足首を掴んで持ち上げた。
短いスカートがめくれて、これから蹂躙される部分を覆う薄布が覗く。
「奈緒ちゃん、ピンク色のパンツかわいいね?」



奈緒は下卑た男の顔から瞳をそらす。
「奈緒ちゃん、ちゃんと顔見せてよ」
ブラジャーをまくり、手の中に納まるような乳房を掴んだ。奈緒の体がこわばって、軽く呻いた。
「おっぱいやわらかいね〜。これからもっと大きくなるよ?」
乳房を揉みしだく手のねちねちした感触に、白い肌が粟立つ。
「ねぇ、こっち向いてよ」
怒りに燃える瞳は、男を映すことを頑なに拒絶した。
「今更イキがってんじゃねぇよクソガキ!」奈緒の髪を掴んで、強く頬を打った。
口の端から血がこぼれ落ちた。
奈緒は、片目だけで男を真っ直ぐ睨みつけた。うっすらと涙を浮かべながら。
「まだわかんねえようだな」
奈緒の腕を押さえていた男達が、ニヤリとした。


誰かが奈緒の手の甲を踏みつけた。
「いっ!」
そのまま、腕を強くねじ曲げられていく。
「や、やめてぇぇぇっ!!」
あらぬ向きまで捻られた時、ばきっ、という音が頭の中で響いた。
「ぎゃああぁぁぁぁ!!」
瞳に溜まっていた涙が、溢れだした。

白くか細い腕が、クラゲのようにぐにゃりとなった。
「もう片方もこうしてやろうかぁ?」
奈緒は、力なく首を横に振った。



「……もう止めてくれ!!」
座敷の隅で震えながらうずくまっていたなつきが、声を絞り出した。
立ち上がって、奈緒に駆け寄る。白い襦袢が乱れて、引き締まった肩と太股がはだける。
だが、足に繋がれた鈍い重みが、感情の爆発を阻んだ。

「うちはあんたを傷つけるモノが許せないだけどすえ?」
「静留!私はこんなこと!」
静留はなつきをあやすように、両腕で包み込んだ。そうして、欲情と慈しみの籠もったくちづけ。
舌を甘く激しく絡めとられる度に、静留の柔らかな髪が首筋をくすぐる。



ぼうっと頭が霞んでいく中で、静留の肩越しに、人形と化していく奈緒が見えた。

「俺たちの言うこと、聞いてくれるよね」
うなだれながら、涙をこぼす。
「返事は?」
ぐにゃぐにゃになった腕を吊り上げられ、引きつった声が漏れる。
「ちゃんと返事しろよ」
「…は、い……」
睨みつけようにも、涙で視界が滲んでしまう。
男が二人がかりで、奈緒の両足を抱え上げた。
黒のオーバーニーソックスとピンクの下着の間の、腿肉が震えている。
「いい眺めだねぇ〜」
何人もの男が、卑しく口の端を釣り上げながら脚の間に顔を近づける。
「こ、来ないで……!」
一人が、ピンクの薄布をつまんだ。
横にずらして、秘部をじっくりとのぞき込む。
「い…や……」
「へぇ〜まだあんまり毛生えてないんだぁ」
「すげぇキレイなピンクだね!もっと使い込んでるのかと思ってたよ」
「随分うまく遊んでくれたけど、ココだけは子供らしいじゃん」
よーし、じゃあ誰から行く?と、楽しげに相談を始めた。



「よっしゃ!一番乗り!」
ジャンケンで勝った男がはしゃいだ。
奈緒は怯えた瞳で、男がズボンを下ろすのを見つめていた。
赤黒くいきり立った肉棒が現れたとき、思わず目を逸らした。
こんな不気味な生き物をねじ込まれてしまうのか。
こんな汚い男達に引き裂かれてしまうのか。
自分が何をしたというのか、と完全に被害者ぶることはできないが、悔しさがこみ上げてくる。
「じゃあ、奈緒ちゃん。」
唇を噛みしめ、目をつぶった。

「自分でソコ、広げて」
呆然と目を開いた。
「奈緒のオ●ンコ便所にしてください、ってね★」
「てめぇ……っ…」
激しい怒りに肩が震えた。

膣口に指がねじ込まれた。
「うぁっ!?」
ごく浅いところであったが、いきなり膣内を広げられる苦痛に耐えられなかった。
「今三本入ってるんだけどさあ、このまま手ごと挿入れちゃおっかな〜〜」
「い、いやぁ……」
考えるだけでもおぞましかった。
「じゃあ、さっきの言って?」
男は指を引き抜いた。


奈緒の動く方の腕を押さえていた男が、手を放した。

両足は持ち上げられ、下着をずらされたまま秘部をさらけ出している。
うつむくと、そこを舐め回すような男達の視線。自分でも否応なく、その恥ずかしい部分が見えてしまう。

もう、疲れた。

「…奈緒の……」
「あ?」
「奈緒のお●んこ…便所に、して、ください…」
涙は乾いていた。
「おっけー♪」
「たっぷり壊してあげるね。」

ズブズブと奈緒の膣肉に割って入った。
「い、た……」
「あれ?ちょっと硬いるんだけど」
力任せにそこを突いてみた。
「うぇっ……ぇっ…いたいよぉ……」
何かを貫くと、結合部から赤いものが垂れてきた。
「ええっ、奈緒ちゃん初めてだったの!?」



「うっそぉ?ラッキー♪」
より激しく、幼い膣肉を引き裂くように打ちつける。
かき回す湿った音が溢れるそこから、どんどん血が流れる。
「いいな〜。奈緒ちゃんの処女マ●コいただけて」
もう一人の男が、突き動かされている奈緒の柳腰を捕らえた。
一旦ズルリと引き抜かれ腰が浮くと、男の膝に後ろ向けに座らされる。
肛門に、熱くぶにぶにとした感触が当たった。
「え……」
腰を一気に沈められ、尻の肉が裂けた。
「ひぎゃあっ!!」
「こっちの処女いっただき〜」
焼けつくような痛みとともに、内臓をえぐられるような圧迫感がせり上がってくる。
「さすがにキツいね〜」
再び、膣口にも熱い肉棒があてがわれた。
体の中で、肉を隔ててごりごりとした感触が蠢く。
膣も腸内も、突き破らんばかりの勢いで肉棒が出入りする。
「もう……ゆるし…て…っ……」



「何ほざいてんだっつーのメスガキ」
頭をがしっと掴まれ、嘆願を漏らした口に肉棒がねじ込まれた。
口の中に広がる生臭い匂いに、むせかえる。
「むぐぅ……んんっ…!」
かぶりを振って肉棒を吐き出そうとしたが、より深く、喉の奥まで打ちつけられた。
視界に入る何本もの肉棒が、頬や髪の毛になすりつけられる。



びたびたっ、という感触が奈緒の肌にこびりつく。
「ねぇ俺のも舐めてよー」
鼻の先もつつかれ、オスの匂いに埋め尽くされて発狂しそうだった。
無理矢理開かれた二つのつぼみは、突かれる度にみしみしと軋んでいる。
このまま張り裂けてしまったら、痛みも感じなくなるだろうか。

「あぁ奈緒ちゃん!出るよっ!」
のしかかっていた男がビクビクッと震えた。
子宮に生温いものが注がれていく。
腸内にも、どろりとしたものが広がった。
引き抜かれたそこから、生臭いオスの汁と混ざった血液が溢れだす。
「こっちもちゃんと飲んでね〜」
口の中にもオスの汁をたっぷりと注がれた。
頬や髪の毛や眼帯にも吐き出され、べったりと絡みついた。
「さーて、キレイにしてもらおうかな」
自分の血が付いたものを、目の前に突きつけられた。
「便所に突っ込んじまったからもうクッサくて」
そう言って嘲笑った。他の男達も。
「あ、俺もー」
自分の排泄物が付いたものを、唇に押し当てられた。

その匂いが、鼻の上までつーんとしてきた。


もうどれだけ肉棒をねじ込まれ、オスの汁を浴びたのだろう。
ぐにゃりとへし折られた腕のように、呆然と横たわっていた。
もうどれだけ、汚れたのだろう。

目の前で、なつきも犯されていた。
「愛してる」とかささやかれながら。


「あんた、玖我が自分のものになったなんて思ってんの?」
なつきは、襦袢が乱れたまま静留の肩に頭を預けている。
「あら、気ぃ失ってなかったんどすなあ」
静留は、なつきの髪を梳いたりしている。
「好きとか愛してるとか…ただでさえバカみたいだけど、あんたは、玖我のことさえ見てないじゃない」

静留が、奈緒に向き直った。
すっと近づいてきたので、何とか身を起こす。
「可哀想に……痛かったやろ?」
奈緒の頬に柔らかな手を添え、眼帯に触れた。
感情の読めない、優雅な微笑み。


眼帯を引き剥がし、傷口を爪でえぐった。
「ぐっ!?」
静留の爪が、さらに深くめり込む。
「うああぁあぁぁあぁぁ!!」

「痛いやろ?辛いんやろ?」

「あのクモさんと一緒のところに、行かせてあげますえ。」





「奈…緒…」
名を呼んでも、それは変わり果てた姿で転がっているだけだった。
「そんな……」

助けられなかった。

自分と交わることはなかった、同じ闇を持っていた少女。

そして、修羅と化した親友も。

「そんなに泣かんといて?」
静留はなつきに微笑みかける。
そして、頬を伝う涙をぺろりと舐め取った。

なつきの足元が、じわりと生温かった。
「あらあら、粗相まで…。気持ち悪いもの見せてしまってごめんなぁ」
「今、洗ってあげますえ」
なつきの脚の間に顔をうずめ、小水が溢れたところに舌をあてがう。
ぴちゃぴちゃと、丁寧に舐め回す。

「なつき……うちはあんたを守りたいだけなんどす。これからもずっと…」

二人の瞳に映るのは、果てしない暗闇だった。

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