あれから一ヶ月の時が流れた。
「わたしたち、これからどうなるんだろ・・・・?」
故人である一ノ瀬博士の書斎。
本棚と机意外何もない殺風景なこの部屋で、藤林椋は姉である杏に膝枕をしながら聞いた。
傍らには溲瓶とオマルと痩せ細ったノンコアロール便所紙。
経血をたっぷり吸った使用済みの真っ赤な生理用品。
コンビニ弁当のガラや開け散らかされたスナック菓子の袋も落ちている。
二人とも裸だった。
妹の椋は首輪を着けられ、壁に打ち込まれた鉄の鎖に繋がれたまま
この部屋から一切出ることのできない不自由な生活を強いられていた。
それに引き替え姉である杏は拘束されてはいなかった。
答えは簡単。
逃げる心配がないから。
杏の両足は太股までしか存在しないからだ。
手も同じだった。
二の腕から先は何もない。
「・・・・・・・・・・・どうでもいいわよ」
妹の膝に顔を埋めたままボソリと呟いた。

藤林杏は当初はオナ袋として扱われていた。
だがしばらく前、この状態だと上半身が使えなくて不便だということで袋から出された。
そのおりに隙をついて妹を助けようと暴れたため
もう二度とこのようなことが起こらないようにと
四肢を切断されて達磨にされたのである。
故に彼女には逃げ出し防止用の首輪は付けられていない。

二人は机の上を見ないようにしている。
なぜならそこにはかつて杏の手足だったものが飾ってあるからだ。
男達のうちの誰かが華道でもたしなんでいるのだろうか。
大きな剣山の上に草花と一緒に黒ずんだ杏の手や足が刺さっていた。
首輪の少女に手足のない少女。
壁や床には切断したときに飛び散った、赤黒く変色した血しぶきの跡。
針山には腕や足が生えている。
まるでプチ地獄絵図だ。

「ねえ、お姉ちゃん。 ・・・・・私たち、どうなるのかな」
もう一度同じ言葉。
心底不安そうに膝に抱いた姉を見る椋。
「・・・・・・・・・・・もう・・・・どうでもいいや」
表情を失った顔。
先と同じ質問に同じ台詞を返す。
妹から視線を外し、杏は考えることを放棄した。


伊吹公子はこの一ヶ月間撮り溜めたビデオと一緒にポリバケツに詰められ
婚約者の家の玄関先に置かれることになった。
もし設置してから1日経過したり彼が見捨てた場合、どこかしかに売却されることになっているのだという。
そしてその妹はというと・・・
《・・・・・・おねえ・・・・ちゃん・・》
透けた体。
途切れ途切れの小さな声。
誰かが側を通るが見向きもしない。
あたかもそこには何も存在しないかのように。
伊吹風子は消えそうになった体と意識をなんとかこの世界に繋ぎ止め
ポリバケツに押し込められた姉のそばに付き添っていた。
《・・・おねえちゃん・・・・・・・・・おねえちゃ・・・・》
生気のない暗い顔で蓋の閉められたポリバケツを眺めていることしかできない彼女。
風子はもう限界だった。
病院でスパゲッティ状態だった彼女の本体は、延命装置から切り離された十数日後に
全ての生命活動を停止した。
本体が死んでしまえば生き霊状態だった彼女が保っていられるはずもなく・・・
徐々にその存在は希薄になっていった。

風子本体が死亡した瞬間、彼女を犯していた男達は
自分たちが今まで何をしていたのかを瞬時に忘れてしまった。
無論のこと、自分たちで犯し抜き
ぐちゃボロになった目の前の風子のことも見えなくなっていて
こんなところでチンポ丸出しにして何やってるんだろう
早く他の得物を犯りにいこうぜと、犯され擦り切れた彼女を残して去ってしまった。
以来、風子はずっと姉の側にいる。
過酷な調教を受け、人格が崩壊して始終なにかをアソコに入れていなければ我慢できない
淫乱な性玩具に成り下がっても、片時も離れることなく。
たとえ姉が自分の名前を呼んでくれなくなっても、姿が見えなくなっても
存在自体を忘れてしまっても。
それでも彼女は公子の側に居続けた。
名前を呼び続けた。
だがそももう限界だ。
《・・・・・えちゃん・・・・・・・・・おねえ・・・》
物に触れることさえも叶わなくなった手で姉の入ったポリバケツの淵をなぞる。
風子は思った。
せめてこのポリバケツに入った姉を婚約者である祐介が見つけてくれるまでは側にいよう。
姉が助かるのを見届けるまではここにいよう。
自分の意識さえももう消え入りそうな中で、ただ姉が助かることだけを望んだ。
しかし世の中そうそう甘くはなく、生憎とこの日祐介は泊まり込みの仕事を請け負っていた。
婚約者である公子が一月ほど前から行方不明で心配ではあったが
仕事もしなければ食べてはいけない。
祐介が自宅にいないなどとは露も知らず、風子は彼が来てくれることをひたすらに待ち続けた。


まだ暗いうちにこっそりと運ばれてきたポリバケツ。
風子は姉を側で見守り続ける。
やがて日が昇り一日が始まる。
ゴミ捨てに出てくる主婦、犬を散歩させる人。
ジョギングで健康な汗を流す老夫婦が側を通り過ぎていくが風子には見向きもしない。
しばらくするとスーツ姿のサラリーマンが行き交いだし
ランドセルを背負った子供や学生服姿の中高生が通り過ぎていく。
だけど祐介は出てこない。
風子は待ち続ける。
日が昇りきり、影が一番短くなる時間。
正午を知らせるテレビの声が近くの家から聞こえてきた。
ゲストを呼んだバラエティー番組、スピーカー越しの視聴者の笑い声。
静に降り注ぐ日差し。
のどかな時間。
まばらに通り過ぎる人々。
やがて日が傾き始める。
短かった影が徐々に延びだす。
学校帰りの子供達がが互いの姿が見えなくなるまでバイバイと手を振り続ける。
世界がオレンジ色に染まりゆく。
トン トン トン トン
包丁がまな板を叩く音と隣家の開け放たれた窓から夕食の臭いが漂ってくる。
お腹がすく頃合い。
それでも祐介は帰ってこない。

「・・・・・・おね・・・ちゃ・・・・・・・・お・・・・・ゃん・・・」
そして風子は、ついに最後の時を迎える。
暮れゆく空。
茜色が東からやってくる群青に押しやられる頃
風子は姉の入ったバケツを小さな身体で抱きしめる。
「・・・・・おねえちゃん、どうか・・・しあわせに・・・・・・・・・・」
奇跡は長くは続かないものだ。
本体を失った風子。
冬に降り積もった雪が春の柔らかな日差しの中で溶けていくように
彼女は静に消えていった。


やがて夜の帳が降りきる頃。
「・・・・残念だったね公子さん」
真っ暗な住宅街。
ポツリポツリと立った街灯の明かりの中から、数人の男達が現れる。
「祐介とやらには身請けしてもらえなかったんだな、可哀相にw」
「じゃあ公子は予定通り牧場行きということで」
灰色のバンが横付けされると男達はポリバケツを3人がかりで担ぎ上げる。
公子を回収すると車は静に走り出した。
どことも知れない場所へと大きな生ゴミを捨てるために。


「じゃあね、ことみちゃん」
「元気でね〜」
本日、一ノ瀬ことみは留学することになった。
見送りはことみを犯した男達。
お金なし。
パスポートなし。
荷物は小柄な人なら入ってしまえそうな程の大きなカバンだけ。
他には何もなし。
そんな状態で彼女は世界へと向けて旅立つことになった。
その大きなカバンに詰め込まれた状態で。
「世界中の人に可愛がってもらえるといいねw」
乗り物は飛行機ではなく港に停泊中の貨物船。
しかも密航だ。
「ことみちゃんに足りないのはさ、やっぱ経験だと思うのよね」
「世界中を旅して見聞を広めればさ、もっともっと立派な人になれるぜ」
大きなカバンに折り畳むように実にコンパクトに納められたことみ。
男達はそれぞれ彼女に別れの言葉を告げると蓋をそっと閉める。
ここまでことみを運んできた男達だったが、船の行き先は誰も知らない。
やがて霧笛が鳴り船が動き出す。
旅立つことみ。
おそらくはこれから様々な国の人から人へ、このカバンは渡されていくのだろう。
砂漠の街も氷の島も、険しい山も緑の大地も。
沢山の人の手から手へ。
このカバンは世界中を旅していくのだろう。

大きなカバンに納められたことみは瞳を閉じる。
意識を閉じる。
心を閉じてただの携帯ダッチワイフとなり下がった天才少女は
これから色々な国の様々な人種に使われることになるのだろう。

螺旋回廊 クラナド編   完




「ああ・・・やっぱ肉付きいいねぇ、みゆきさんは」
「あうっ! はぁぁ・・・・も、もう許してください・・」
高級住宅の建ち並ぶ田園調布の一角では
桜坂で猛威を振るっていたレイパーたちが今度は高良家を襲撃していた。
豊満で柔らかな高良みゆきを仰向けに押し倒した>>52は正常位で挿入しながら腰を振る。
両足を抱え上げ体重をかけるとズブズブとペニスが埋没していく。
「ほ〜ら、鈴口と子宮口がキスしてるぞ〜w」
肉の凶器の先端部を組み敷いたみゆきの最も深いところへと押し当て小刻みの揺らしてやる。
「ひゃっ!?  あく・・・はぁぁぁ・・っ!  あく・・・ふぁ・・っ、お、おかあさん・・ぁぅぅ!」
ボルチオという性感帯を刺激されたみゆきは桃色の髪を振り乱しながら母に助けを求めた。
「へっへっへ〜、ゆかりママンならあっちの部屋で他の仲間にたっぷりと可愛がられてるぜ」
残念だったねみゆきさんwと、>>52はボリューム満点の乳を吸い上げた。

「いやしかし、こりゃあ具合いいや」
たっぷりとした乳肉を揉みしだきながらぐちょぐちょと秘芯を掻き回す。
奥まで挿入して腰をゆっくりと回転させてやると
心は嫌がっても体は気持ちがいいのかプリプリとした襞が吸い付き締め上げてくる。
「やっぱブルジョアは食べてるものが違うからなのかね・・・・お、出る!」
パチュン、パチュンと腰を打ち付けていた>>52が射精した。
最後の瞬間、みゆきにキスして口内には舌をねじ込んで
溜まっていた白い欲望を全て吐き出した。
「うぐ・・・っ!? ふむうぅ!  ううううぅ〜〜〜〜〜ぐっ! げほっ、ごほっごほごほっ!!」
ねじ込まれた舌からとろみの付いた生暖かい唾液を口移しで飲まされ咽せ返るみゆき。

隣の部屋では母親である高良ゆかりと、2匹の犬が飼われていた。
「おらおらっ、もっとしっかりケツ振らねえか!!」
「はひ・・っ、わんっ・・・わぅんっ!」
「そうそう、もっと気持ち込めてペロペロしてね〜」
「はふ、はふ・・あむ、ちゅむ・・・ハアハアぺちゃぺちゃぺちゃ」
光坂学園の学生寮から場所を移し、生徒会長である坂上智代と
元会長で現寮母でもあった相良美佐枝が
男達によって《犬》として躾けられ仲良く犯されていた。
「どうした智代。 挿された尻尾バイブを弄られるのがそんなに気に入ったのか?」
バックから柔肉を犯される智代。
尻の穴には尻尾飾りのついたアナルバイブが刺さっており
膣のいたるところをペニスでこつきながらケツに刺さったそいつをグリグリとしてやると
いい声で鳴いた。
「わうっ、わぁん!  はぁぁぁ! わああぁんっ!!」
後背位と呼ばれる体位で、まるで物のように扱われながらも智代は喜悦の声を上げる。
「ふおっ、いいぞ・・・いいぞぉ美佐枝、全部飲めよ!」
智代の隣では同じく犬として躾けられた美佐枝が男の欲望の象徴を舐めしゃぶらされていた。
すっかり人の言葉を失いペットへと成り下がった彼女たち。
そして高良家の庭では・・・・


「『ちんちん』だよ『ちんちん』。 物覚えの悪いメスガキだなぁ」
手入れの行き届いた緑の芝生が敷き詰められた広い庭で隣家に住む岩崎みなみが
これまた自分の家の白いペットと同じように扱われていた。
今は芸を覚えさせている最中らしく、躾けようとする男の怒鳴り声が聞こえていた。
「お前ができなきゃ友達のあのちっちゃい娘にやらせるぜ?」
裸に剥かれ犬と同じ芸を強要されるみなみの平らな胸の戴きをぎゅうっとつまみ上げる。
「い・・・っっ!!   ゃ、やめて・・・・おねがい。 何でもするからゆたかは許して・・・」
実に友達思いのみなみちゃんは人質駆け引きの模範的解答を示してくれる。
「じゃあほら、早く『ちんちん』やれよ」
姿勢は中腰。
手を胸の前へと持っていき、股をおずおずと広げる。
素っ裸のみなみは大事な部分が丸見えになるのもかまわず
親友のために人としてのプライドを捨てた。
だが実はというと、もうすでに男達の数人が埼玉県の片田舎へと向けて動き出していることをみなみは知らない。
彼らの次なる目的はこの街の欲望が叶うという場所へと案内してくれるパン屋の娘か
はたまた陵桜祭ならぬ凌辱祭か。
果てぬ欲望を胸と股間に抱きつつ、レイパー達はこれからも狩りを続けていくのだった。

今度こそ 完

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