>>336-343の続きが浮かんだので投下します。
 投下の順番から言うと逆になりますが、前回の『堕天の学舎』が第一話で、最初に投下した『剣
道少女凌辱』(鬼畜スレの第七章に投下)が第二話。
 で、今回が第三話です。
 以下、SS本文↓



―――――――――――――――――――――――――

 それは──決して醒めない悪夢だった。


「奥まで入ったぜ。どうだ、薄汚い中年男に処女膜をぶち抜かれた感想は?」


 男の勝ち誇った声が響き渡る。
 純潔を散らされ、操の視界が漆黒に染まる。


「い、嫌ああ……ホントに入ってる……!」


 男の体が胎内でゆっくりと動き出す。


「どうした、息が上がってきたぜ。感じてやがるのか」


 生まれて初めて味わう、性の悦楽。
 妖美なオルガスムスが波のように、全身へと伝播する。


「だ、駄目……あんたなんかにイカされるなんて……あ、でも、あたし、もう駄目! イキそう! 
イク、イクう!」


 屈辱の、絶叫。


「くくく。一発で妊娠しちまうくらい、たっぷりと注ぎ込んでやったぜ」


「っ……!」
 眼が覚めると、まだ朝の四時を回ったところだった。
 真田操(さなだ・みさお)は上半身を力なく起こす。
 全身が汗で濡れて、寝着がべっとりと肌に張り付いている。
「あたしは──」
 乾いた声でうめいた。




 足の付け根に──かすかな違和感を覚える。
 これは夢だと思いたかった。
 悪夢なのだと。
 だが下腹部の痛みが、彼女に容赦のない現実を伝えてくる。
 唾棄すべき最低の男に、乙女のもっとも大切な証を奪われてしまった──
 変えようのない、現実。
 昨日までの自分とは違う。
 自分はすでに男を知っている。
 違う体にされてしまったのだ。
「あたしは──」
 操の両肩が小刻みに震えた。
「処女じゃなくなったんだ」


        *


 操の通う高校は、白天(はくてん)女学院という。いわゆるお嬢様学校で、県内でも偏差値はト
ップクラスの名門校だ。
 操が二年二組の教室に入ると、眼鏡をかけた三つ編みの少女が声をかけてきた。
「おはよう、操ちゃん」
 親友の朝野真里(あさの・まり)。お下げ髪と眼鏡が特徴的な、小柄な少女だった。修道服を機能
的に改造したようなデザインの黒い制服がよく似合っている。
「…………」
 操は無言で真里の側を通り過ぎる。とても明るく会話をする気分になれなかった。処女を失った
屈辱感が、胸の奥に澱のように溜まっている。
「操ちゃん?」
 訝しげに首をかしげる真里。
 さすがに無視し続けることもできず、操は小さく挨拶を返した。
「……おはよう」
「昨日、何かあったの?」
 真里が無邪気にたずねる。
 何も知らないくせに。
「なにかって……?」
 操はゆっくりと振り返った。
「その──もしかして森先生にヘンなことされてない……?」
「ヘンなことって何よ」
 操が詰め寄った。
 ──自分で自分を抑えきれない。





 あたしはあんたを助けようと思って、森に向かっていった。
 あんたを助けようとしなければ、レイプされることもなかった。


 筋違いの恨み言だと理性で分かっていても……自分で自分を抑え切れなかった。
 気がついたときには、真里の胸倉をつかんでいた。
「あんた、何が言いたいのよ!」
「お、怒らないで、操ちゃん……私はただ──心配で」
「うるさいわね、放っておいてよ!」
 真里を乱暴に突き飛ばす。
 きゃっ、と小さな悲鳴を上げて、真里は床の上に倒れた。
「放っておいてよ……」
 操はもう一度つぶやくと、肩をいからせて去っていく。真里には悪いが、彼女にかまっていられ
るほど心に余裕が持てない。
 森への怒りだけが今の操を動かしていた。


 あたしは──穢されてしまった──


 操は己の拳を壁に向かってたたきつけた。
 昨日の出来事が屈辱感をともなって、脳内で再生されていく。
 生活指導の森によって純潔を散らされたしまったこと。あまつさえ、死ぬほど嫌っている男に絶
頂感を味わわされたこと。
 同じようにレイプされた真里のために、森に挑んだというのに……文字通り返り討ちにあったわ
けだ。
(悔しい……!)
 胸の奥で炎のごとき激情が燃えていた。
 だが、操とてこのままで終わらせるつもりはない。
 必ず森の悪事を暴き、この学園から追放してやる──
 そんな強い気持ちが心の中で燃え上がっていた。


        *


「操ちゃん、怒ってたな……」
 真里は深いため息をついた。




 体育会系で乱暴そうに見えて、操は人一倍繊細で優しい。
 その彼女がああも感情を荒げ、真里に対して怒鳴りつけてきたことが、悲しくてたまらなかった。
「何があったんだろう……私には話してくれないのかな」
 私は、森先生に犯されたことを隠さずに全部喋ったのに。
 もう一度深いため息をつく。
 気がつけば、中庭を一人で歩いていた。一人でゆっくりと考え事をしたかった。学院創立百周年
記念に植えられた、という樹の下に座り込む。
「操ちゃん……」
 親友の少女に思いを馳せた。
 二人の出会いは中学時代にまで遡る。
 中学に入ってすぐに、真里はいじめにあった。
 最初の原因は、真里のクラスメートたち。彼女たちにとって、それは何かの憂さ晴らしか、暇つ
ぶし程度のことだったのだろう。いつも勉強ばかりしている澄ました優等生面が気に入らない、と
言われた。
 ほどなくして、クラスぐるみでのいじめが開始される。
 彼女にとって、それは想像外の苦痛だった。
 昨日まで友人として話していたクラスメートが、突然口もきいてくれなくなる。
 突然、理由もなく疎まれる。
 突然、理由もなく蔑まれる。
 突然、理由もなく馬鹿にされる。
 突然、理由もなく無視される。
 真里の心は深く傷つき、やがて学校に向かうことさえも苦痛になっていった。
 教師はだれひとり味方になってくれなかった。学校の体面を考えてか、彼らはいじめの事実を隠
そうとすらした。
 家族にも相談できなかった。両親に無用の心配をかけたくなかった。
 真里はひとりで苦しみを抱え込んだ。止める者のないいじめはますますエスカレートしていく。
 暴力さえ伴う嫌がらせの数々。死にたい、とすら思える苦痛の時間。
 そんなときに、真里のクラスに転校してきたのが操だ。
 操は正義感の強い少女だった。
 集中砲火のようにいじめを受けていた真里をかばい、またいじめを止めさせるために、教師やい
じめグループの親にまで掛け合ってくれた。それは、勇気のいることだったに違いない。いじめら
れっ子をかばう、ということは、自分までがいじめの標的になる危険があるのだから。
 真里が以前のように明るく笑えるようになったのも、操が必死でいじめを阻止し、友達になって
くれたからだ。
 やがていじめは止み、真里は平和な学園生活を取り戻した。
 真田操は──真里にとって憧れそのものだった。
 強くて凛々しくて、同性の真里から見てもハッとするほど美しい容姿。さらに剣道では無敵の実
力で、運動音痴の彼女からすれば羨ましいの一言に尽きる。
 彼女は、真里にはない全てを持っていた。友人として一緒にいられるだけで幸せだった。
 ずっと親友として付き合ってきたのだ。



 なのに、なぜ──
 嫌われてしまったのだろうか。
「胸が苦しいよ、操ちゃん……」
 真里は、小ぶりな胸元をグッと押さえる。
 ポニーテールを颯爽となびかせる彼女の笑顔が、閉じたまぶたの裏に浮かび、そして消えた。頬
を、一筋の涙が伝い落ちていく。
「私が、何か悪いことでもしたのかな……教えてよ、操ちゃん」
 と、そのときだった。
 ぴちゃ、ぴちゃ……という音がどこかから聞こえてくる。
 水っぽい、湿った音。どこか淫靡なイメージを思い起こさせる音。
「なんだろ?」
 真里は立ち上がり周囲をうかがう。
 校舎の裏手にほとんど使われていない物置があるのだが、音はその辺りから聞こえてくるようだ。
 真里は物置に近づくと、そっと様子をのぞいた。
 そして──息を飲む。
 複数の男女が絡み合っていた。
 女子生徒は修道服風の黒い制服姿。真里と同じ白天女学院の生徒だ。
「ん、誰かのぞいてるやつがいるぞ」
 男子生徒──白天女学院は女子高なので、当然他校の生徒だ──のひとりがこちらへ視線を向け
た。
 真里の表情が凍りつく。
「誰よ、もう」
 男子生徒の股間に顔を埋めていた女生徒が立ち上がり、ゆっくりと近づいてきた。
(に、逃げなきゃ……)
 そう思うのだが、膝が笑って上手く動けない。まるで蛇ににらまれた蛙のように。そうこうして
いるうちに女生徒が真里の隠れている場所までやってきた。
「覗き見とはいい趣味じゃない」
「す、すみません……」
「あんた、名前は?」
 女生徒がぐい、と顔を近づけた。
 間近で見ると、高校生とは思えないほど化粧が濃いものの、顔立ちは整っている。十分に美少女
といって通用するだろう。ぎりぎりまで丈を短くしたスカートから、白い脚がすらりと伸びていた。
 白天女学院の制服はデザインこそ一年生から三年生まで共通だが、学年ごとにリボンタイの色が
違う。
 少女がつけているのは赤いリボン──真里と同じ二年生だ。
「名前を聞いてんだけど。答えろよ」
 女生徒が乱暴な口調で問いかける。明るい茶色に染めた髪が風になびいた。
「あ……朝野、真里、です」
 恐怖に息を飲みながら、真里はかろうじて自分の名前を名乗った。
「あたしは三枝(さえぐさ)レナ。ね、今の見てた?」




「え……」
「見てたんだろ」
 レナと名乗った少女が顔を近づける。彼女の背後から、五人の不良少年が歩いてきた。
「どうするんだよ、レナ」
「あたしらのこと、告げ口されてもメンドーだしね。やっちゃおうか」
「な、なんです……?」
「うひょ、可愛いじゃん」
 少年たちが歓声をあげる。
 次の瞬間、四方から少年たちが襲い掛かった。
「嫌ァ……むぐっ!」
 ──悲鳴は、一瞬にして押し殺された。
「っ……んんっ……!」
 眼鏡の奥の瞳が恐怖にゆがむ。
 真里はたちまち押し倒され、両手を頭の上に引き伸ばされた。その状態で両の手首を縛られ、さ
らにハンカチを使って猿轡をかまされる。
「んぐっ! むぅうっ!」
 小ぶりだが張りのある乳房を乱暴につかまれると、真里は塞がれた口の奥で叫んだ。
「静かにしろよ」
「んんーっ!」
 少年たちに睨まれると真里はくぐもった悲鳴を漏らした。
 先日、森に犯されたときの恐怖感、そして屈辱感がよみがえってくる。


 私、また汚されてしまうの……?


 一人が馬乗りになり、暴れる下半身を抑え込んだ。プリーツスカートが取り去られ、純白のショ
ーツもむしり取られた。
 白い陶磁器のごとき下半身が、少年たちの無遠慮な視線にさらされる。
 処女同然の瑞々しい秘唇が、ひくひくと蠢いていた。
「綺麗なピンク色してんじゃん。当然、まだ処女だよな」
「…………」
「バージンに決まってんでしょ。ほら、さっさとこの子を女にしてあげて」
 レナが不良たちに号令する。先ほどから、ぺろり、と舌でしきりに唇をなめしていた。
 どうやら、真里が犯されようとしているのを見て興奮しているらしい。
「ふふ、濡れてきちゃった」
「おいおい、真性のSだな、お前」
「いいじゃない。こういうの、ホントに興奮する」
 レナの瞳が爛々と輝く。




「さて、いただくとするか」
 柔肉の狭間に硬いペニスがあてがわれた。
「嫌……挿れちゃ、嫌っ!」
 真里は激しく首を振るが、がっしりと下半身を押え込まれているため、それ以上抵抗しようがな
い。
 少年がグッと体重をかけた。
「嫌ァッ!」
 眼鏡の奥で、真里の瞳が張り裂けんばかりに見開かれた。
 ついに太いものが彼女の中に差し入れられた。
 先日男を知ったばかりの粘膜に、熱く膨張したものが容赦なく侵入していく。真里の最深部まで
貫くと、男は激しい腰使いで突き上げてきた。ぐちゅ、ぐちゅっ、と生々しい音を立てて、まだ狭
い秘腔を肉棒がかき回す。
「ううっ、ううぅぅぅぅ!」
 胎内いっぱいを埋め尽くされる圧迫感に、真里は身もだえした。
「駄目、抜いてェ……!」
「こいつ初めてじゃないみたいだぜ」
 ピストンを続けながら、少年が訝しげな顔をする。
「朝野、あんたオトコとヤッたことあんの?」
 レナがたずねる。
「わ、私は──」
「答えろよ、ヤッたことあんのかよ!」
 ドスの効いた怒声を浴びせられ、真里はひっと息を飲んだ。
「あ、あります……」
 それは──屈辱の初体験だった。誰もいない放課後の教室で、体育教師に力ずくで犯されたのだ。
 惨めで、思い出したくもないロストバージン。
「ふーん、優等生面して隅に置けないねぇ。初めてじゃなかったんだ」
 レナが鼻を鳴らした。
「そういうことなら遠慮はいらねーな」
「処女が相手でも遠慮なんてしないくせに」
「うるせえよ、おらっ、おらっ!」
 腰の動きがよりいっそうパワフルなものへと変わった。小柄な真里の裸身が、がくがくと上下に
揺さぶられる。先日男を知ったばかりの粘膜をたくましいもので擦られ、敏感なポイントをこれで
もかとばかりに突き上げられる。
 さらに横から別の少年の手が伸びてきて、小ぶりな乳房を揉みしだかれた。両方の乳首を何度も
いじられ、無理やり屹立させられる。
「うひょ、ビーチク立ってる」
「レイプされて感じてるのかよ、この変態女」
 少年たちの嘲笑が真里に降り注いだ。
「はぁっ……死んじゃう、死んじゃうッ!」
 真里の声に甘えの色が混じった。




 感じている。
 見ず知らずの男に犯され、身悶えしている。
 自分が、誰にでも股を開く売春婦に落ちぶれてしまったようで情けなかった。
(私……私は……)
 そんな自分を否定するように、真里は首を左右に振った。
 何度も、何度も。
「イけよ、おらっ! イッちまえ!」
 複数の男たちに嬲られ、真里の被虐感は頂点に達しようとしていた。
「はぁぁぁぁぁっ! イッてしまう!」
「このまま中に出すぞ」
 少年の腰の動きが切迫してきた。クライマックスが近いのだ。びくん、びくん、と限界まで膨張
した肉茎が、真里の膣に脈動を伝えてくる。
(えっ、中に出す……?)
 度重なる絶頂に意識もうろうとなっていた真里だが、さすがにその言葉を聞いて激しく抵抗する。
お下げ髪を振り乱し、必死で懇願した。
「嫌です、やめて! 赤ちゃんができてしまいますっ!」
 少年たちは避妊具を着けていない。このまま膣内に射精されたら、どこの誰とも分からぬ男の子
供を身籠もるかもしれない。
「おいおい、妊娠したらどうすんだよ」
「ばーか、構いやしねえよ。いざとなったら堕ろさせりゃいいだろ」
「へへへ、ボテ腹の優等生ってか」
 男たちはヘラヘラと笑いながら、真里が犯される様子を見下ろしている。
「よし、出すぞォ!」
 小刻みに腰を律動し、熱く濡れた内部に射精した。マグマのような奔流が膣いっぱいにあふれか
える。
「い、嫌ァッ!」
 真里は涙まじりの悲鳴を上げた。だらしなく表情を緩めながら、男がぶるぶると腰を揺すってい
る。避妊を気にするそぶりさえ見せず、ただ己の快楽のためだけに、真里の膣にありったけの精液
を注ぎこんでいる。
 最後の一滴まで放出すると、男は名残惜しげに膣からペニスを引き抜いた。
「へへへ、次は俺だな」
 たちまち、最初の男を押しのけるようにして次の男がのしかかる。どうやら一度や二度で真里を
解放する気はなさそうだった。
 一体、いつまで続ける気なの……?
 真里はもはや抵抗する気力もなく、二番手の男を見上げていた。


                                【終わり】

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