planetarian −ちいさなほしのゆめ−if および、そのアフターSS

もしあの時、屑屋の榴弾銃の弾が信管不良でなければ・・・?
という「if」のお話です。
いやもう、DL版はずっと以前にプレイしていたのですが、
表紙がこつえーの書き下ろしだというので此度のパッケージ版を購入。
せっかく買ったのでまたやってみたところ・・・・(ToT)
あまりにも悲しくて、ついカッとなって作りましたが今は反省してます。
さらにその鬼畜なENDまで書いてしまって「ああもう、やっちゃったぁ〜」という感じです。
葉鍵板とは確実にVer違いです。
とてもじゃないですが、葉鍵板のプラネタスレの人たちには3レス目以降見せられません。
この鬼畜スレの方々ならば、この程度の二次創作物ぐらいでマジギレしたりしないので安心ですが
救いのない話に耐性のないかたはご注意下さいませ。



―――――プラネタリウムはいかがでしょう?
どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき
満点の星々が、みなさまをお待ちしています―――――

《planetarian −ちいさなほしのゆめ−if》

Mk43L/e自動要撃砲台、通称・シオマネキ。
降りしきる雨の中、破れた隔壁の外へとその大きな砲台を向け、沈黙を守っている。
榴弾銃を構え、狙いを砲塔上面にある弾薬補給扉へ。
スコープの中の奴は・・・・まだ動かない。
安全装置が発火位置にきているのを確認して、俺は引き金を引いた。

ヒュボッ・・・・・・・・・・・ゴウンッ!!!

降り続ける雨音を掻き消し、崩れかけの街に轟音が響く。
弾は白煙を上げながら狙い通りの場所に命中した。

ドンッ! ズゴゥンッ! ゴッ!!  ――――ゴガゥンンッッッ!!! 

さらには弾薬補給扉の中身に火が付き、派手な炎を撒き散らした。
自分の体内から這い出た炎の舌に全身を舐め尽くされ、鉄の表皮が融け爛れ
視覚・聴覚の寄り集まったセンサーまでもを焼き付くす。
瞬く間に黒煙が立ち上り、天へと伸ばされたその救いを求める黒い指先は
空一面を覆う雨雲に溶け消えた。

メラメラ・・パチ・・・・パチパチ・・・

大きな火の粉が爆ぜ割れる。
吹き出した炎は降りしきる天糸にあっという間に沈められ、後には焼けこげた鉄塊が残るのみ。
灼けた円形の感覚器覆も不格好なほどに大きな電磁射出胞も、封鎖壁の外を向いたまま。
前面に取り付けられた2門の機銃も、動く様子はない。
奴は酸度の高い雨に打たれながら、動かぬ鉄のオブジェへと成り果てた。
「―――――ふぅ」
完全に沈黙をしたのを確認して、俺は胸をなで下ろす。
一服しようと、煙草の入った防水ケースを取り出そうとして
中身がカラになってしまっていることを思い出し、外套のポケットに手を掛けたところで止めた。
だが、安堵の時は長くは続かなかった。
雨の合間。
絶え間なく大地を打ち付ける音の中から、別の音が聞こえてくる。
遠くの方からパシャパシャと、何がしかが地面の泥溜まりを弾く音。
――――しくじった!!
俺は瞬時に榴弾銃の弾を装填しなおし、次なる敵へと身構える。
奴はおそらく、いまわの際に仲間を呼んだに違いない。
たまたま近くにいた対人戦車や自動掃討戦車の類が、奴の遺言を聞きつけて応援にきたのだ。
しかし、マズいことになった。
弾は残り2発。
拳銃の鉄鋼弾は撃ち尽くし、ランチャーや手榴弾の類も持ち合わせがなかった。
それに、あのロボット。
ゆめみ、と言ったか―――のことも気になる。



パシャ・・・
水を跳ねる音が止まる。
崩れたビルの瓦礫の陰から相手を確認した。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・一瞬で気が抜けた。
俺は構えていた銃を下ろし、安全装置を停止位置に戻すと
やってきた相手へ榴弾の代わりに言葉を放った。
「・・・・・・何故ここへ来た」
たしかに先刻、あそこで待っていろと言ったはずだ。
すると少女の姿をしたそれは、申し訳なさそうな顔で、
「すみません、なにやら大きな爆発音を感知しまして
 お客様の身に危険が及んでいるのではないかと思いまして・・・」
溜息が出た。
どうあっても、こいつは俺の頼みごとを聞いてはくれないらしい。
頭を下げた拍子に、被っていたフードからポタポタと雨だれが落ち
波紋だらけの水溜りの中へと吸い込まれた。

ふと、我に返る。
そうだ、グズグズしているヒマなどなかった。
早々にこの場を立ち去らなければならない。
雨に打たれ、すっかり炎の消えてしまった電磁射出胞の突端を見上げる。
コイツはたまたま単体でここにいたが、そう遠くない場所には
きっと対人戦車や自動掃討戦車の群もいるはずだ。
ひょっとすると、人の耳では決して聞き取ることのできない断末魔の叫びで
仲間を呼んだかもしれない。
爆発や振動で気づかれた可能性もある。
ともかく移動だ。
ゆめみと名づけられたロボットを封鎖壁の裂け目へと急がせる。
「おい、もうちょっと早く歩けないものなのか・・」
だがこいつには、結局なにを言っても無駄なのかもしれない。
どんなに「走れ」とか「もたもたするな」などと言ってみても、歩行速度は相変わらずだった。
今自分が置かれている状況を、正しく理解していないのだろう。
たとえ正しく理解していたとしても、このスローペースは変わらないのかもしれないが。
辺りを警戒しながら、もう一度彼女の最大速度を聞いてみる。
「はい、時速8キロメートルです」
返って来たのは、先程と同じ答え。
そして同じ笑顔だった。

封鎖壁の破れ目の外には侵入するときに銃撃戦を演じた同業者の乗っていた、不整地用車があるはずだ。
どうせ乗り手は全員胸を打ち抜かれているのだから、失敬しても問題はないだろう。
そこまで辿り着ければ、後はどうとでもなる。
いつから降り出したのか、もう忘れてしまった雨の中。
いつまで降り続くのかもわからない雨の中。
耳を澄ませて辺りを警戒しながら、壁の裂け目へと向かう。
充電器をどこから調達しようか。
こいつを連れたままで、果たして俺は屑屋を続けることができるのか。
連れ帰ったら、交易倉庫の連中はどんな顔をするのだろうか
ひょっとしたらプラネタリウムの係員も、どこかで生きてるかもしれない。
仕事ついでにあちこち回って、探してみるのもいいだろう。
そんなどうでもいいような事を考えつつ、俺たちは外の世界へと踏み出した。

《planetarian −ちいさなほしのゆめ−if》END

なるべく文体を涼元に似せようと考えながら書いたせいか、どうもおかしな書き方になってしまいました。
しかも内容かなりショボいです。

↓ここからがifのアフターとなります。
一般、と言って良い程、ほとんどエロくないです。
ただ「鬼畜なお話」というだけで、エロエロしたのが好きな方には申し訳ないです。



―――わたしがプラネタリウムより外の世界に出てから、35年と218日が過ぎました。

「お客様。 そろそろお起きになられてはいかがでしょう?」
肩に軽く手を添えて、揺さぶる。
だけど返事はありません。
かれこれ『お客様』がお目覚めになられなくなって、52日と16時間が過ぎようとしています。
いったい、どうしてしまわれたのでしょうか。
疲労が溜まっているのでしょうか。
それともやはり具合でも悪いのでしょうか。
最寄りのメディカルセンターへとアクセスを試みたのですが、やはり応答はありませんでした。
申し訳ありません、わたし単体では病気の人間の方のお役には立てそうもありません・・・
わたしの持ち合わせているデータと、お客様の状態とを照合してみたのですが
情報の不足と、やはり未知のバグが存在するらしく、正しく判断することができません。

呼吸、停止。
脈拍、停止。
心拍数、ゼロ。
瞳孔、開いたまま光を当てても動かず。
わたしでは、この病気に対処することができません。
周りには他の人間の方もロボットもはいないので、助けを求めることもできません。
いったい、どうしたらいいのでしょうか。
お客様の周りを飛ぶ蝿は、どんどん増えているみたいです。
眠りの妨げになってはいけないと思い、離れていただくのですが
それでもすぐにお客様の身体へと戻ってきてしまうのです。

もう一度、わたしはお客様の状態を診断します。
ですが、やはり同じ解答が帰ってきます。
呼吸、停止。
脈拍、停止。
心拍数、ゼロ。
瞳孔、開いたまま光を当てても動かず。
これらの情報から得られる解答は・・・・・・・・・・やはり、わたしには未知のバグが存在するようです。
お客様は「俺はたぶん天国へなんか行けない」とおっしゃられていたので
・・・・・・・・・そんなはずはありません。
きっと、わたしの基本データベースおよび蓄積データベースが間違っているか
未知のバグが存在するのです。



もう一度、わたしが繰り返しお客様の状態を診断しようとした矢先のことです。
どやどやどやどや・・
「・・・・ん?  おーい、こっちに珍しいもんがあるぞー!」
わたしたちの元へ、他の人間の方々がいらっしゃいました。
「どうした?  お、なんだこいつ・・・・ロボットか?」
「ほう、そいつぁ凄ぇや。 まだ動いてるロボットなら良い金になるぜぇ、へっへっへ」
これならお客様を助けることができるかもしれません。
わたしはいらっしゃった人間の方々に、すぐさま助けていただけるよう
最寄りの医療施設へと連絡を取っていただけるようにとお願いしました。
「うるせぇよバーカ、死体が生き返るわけねぇだろが」
「おい、おめぇ足持て、足っ」
「よっと・・・へぇ、案外軽いもんなんだな」
なぜかわたしが、抱えられてしまいました。
どうしてなのでしょう・・?
助けて頂きたいのはわたしではなく、お客様なのに。
ひょっとすると、わたしの言葉を正しく認識していただけなかったのかもしれません。
もう一度、わたしではなく、倒れて動けないお客様を助けていただけるようお願いをしました。
ですが、やはり上手く伝わらなかったのか、人間の方たちは
どんどんわたしを運んでいってしまいます。
離されてしまいます。
お客様には介護が必要だと考えます。
お願いです、お客様の元へと戻って下さいっ。
お願いです、どうか、どうかお客様を・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・



―――わたしが『お客様』と別れてから、49年と178日が過ぎました。

ズッ、ズッ、ズッ、ズチュッ
「もうこの『ゆめみちゃん』も駄目かね、ローションでも使わないと自力じゃ濡れてこねぇよ」
「とかなんとか言いつつ、毎日のようにこの娼館に通ってるじゃないか」
わたしはもう、自力で動くことがほとんどできなくなっていました。
左上腕部および右腕全体の内部ワイヤー断絶。
膝部駆動間接系全体の著しい摩耗。
視覚認識システム・樹脂フィルターの劣化。
頸部・腰部・背部内骨格に亀裂発生。
排熱・冷却装置の故障。
サポートセンターへの通信は、今まで幾度と無く試してきましたが、確立できませんでした。
「いやぁ、お前も一回使ってみればわかるって・・・よっ・・人間の女じゃこうはいかねぇ・・・っ」
「まあ言ってみれば、そいつは動くダッチワイフだからな。
 そのために作られた訳だろうし、性器もそれなりに具合良いのかもしれんが・・」
音声にて、現在わたしの性器部分をお使いになっている方に
早急に修理をお願いしたい旨を伝えようとしたのですが、声帯部のスピーカーが
ほとんど振動してくれなくなっているため、上手く伝わったかどうかわかりません。
聴覚部・音声判別システムにも異常があるため、その答えを聞くこともかないません。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・あん?  なんかこいつ、またブツブツ言ってやがる」
「壊れてるのじゃないのか?  かなりの年月、この娼館の『備品』として使ってきたって聞いたぜ」
今、わたしの上に乗っているのが、人間の方なのかどうかもわかりません。
眼部の樹脂フィルターが劣化してしまったため、ほとんど何も視認することができなくなってしまっているからです。
「フヒヒ、もうじきまた、ゆめみちゃんの中にブチ撒けてやるからなっ」
性器部分への振動と圧迫、筐体全体への過負荷の上昇。
「一回射精して・・・・っ、も一回ハメてやるからな・・・ハァ、ハァ」
「まあ、程々にな。 俺は人間の女とヤッてくるから。
 さ〜てと、今日はミサコちゃん空いてるといいな、ここんとこずっと接客中だったし・・・」


・・・・・・・わたしはもうこのまま、ずっと動くことが叶わないのでしょうか。
修理や筐体の交換もされないまま・・・・・・天国へ、召されるのでしょうか。
「さ〜てとゆめみちゃん、やっと二人っきりになれたことたし
 思いっきり可愛がってやるからな〜」
だとしたらお願いです。
神様、どうか天国を二つに分けないで下さい。
わたしはまた、館長さんや他のスタッフのみなさん、そして・・・・・あの『お客様』に
もう一度お会いしたいです。
「オラオラ、もっとマンコでチンポに吸い付け。  そうだ良いぞ、その調子だ」
会って、もっともっと、みなさんのお役に立ちたいです。
「ハァハァ、このマグロなところが堪んねぇぜゆめみちゃん、ン〜〜〜っ♪」
口腔内部に唾液の侵入を検知。
「ひへへへっ、身体はあちこち壊れて全然動かないのに
 マンコだけはキュウキュウ締め付けてくるなんて・・・・ほんと、イヤらしい人形だw」
わたしは廉価版なので涙を流すことはできませんが、もし流すことができたのだとしたら・・・
「乳首もいつまでも薄いピンク色のままだし、どれだけ使い込んでもオマンコも黒ずまないし。
 人間じゃあ、こうはいかねぇよな」
もう一度・・・
「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ・・・・イクぞ、ゆめみちゃんの中に出すぞっ!」
もう一度、みなさんに・・・
「・・うっ」
ビュクッ!!
ビュッ! ビュプゥッ!!
ドクッ ドクッ ドクッ・・・・
「かはぁ〜〜〜〜っ!  出た出た、たっぷり出たぜ。
 やっぱ一日一回、ゆめみちゃんの中に出さないと収まらないぜ」
・・・・・星を、見ていただきたかったです。

――――プラネタリウムはいかがでしょう?
どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき
満点の星々が、みなさまをお待ちしています。

プラネタリウムは・・・・
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・へっ、また独り言が始まったぜ。
 まぁいいや、オマンコとその餅肌さえ壊れなけりゃ
 OS飛ぼうが何しようが、全然かまわねぇからよ」

――プラネタリウムはいかがでしょう?
「・・ふぅ。 さてと、もう一ハメといくか!」
――――どんな時・・も決して消えることのない、美しい無窮の・・・
「ふへぇ〜〜っ、ゆめみちゃんの中、今出したザーメンでズルズルだぜ」
―――――――満点の星々が、みなさまを・・・お待ちして・・・・・


《planetarian −ちいさなほしのゆめ−if  アフター》END


まあ人間とロボットなら、当然といえば当然なわけでして。
時間というものは残酷なのです。
Keyのヒロインは可哀相な娘が多いですから、ついでにゆめみも
鍵娘らしく不幸のズンドコに落としてやろうと思って書きました。イッヒッヒ
パンツはいてないのはわかっているのですが、えちぃ機能が付いているかどうかはわかりません。
二次創作物ということで許してやって下さい。

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