オリジナルのTRPG、『Wizard's Garden』の為のWiki。

成功するかどうかわからない行動を起こす際、その成否を判定する為にダイスをふることを
総称して成功判定と呼びます。

成功判定には必ず、判定の基準となる能力値が存在し、それを基準能力値と呼びます。
基準能力値はパワー、コントロール、センスのどれかで、場合によって違います。
その能力値が高ければ高いほど、その判定に成功しやすくなります。

成功判定の際には100面ダイスを振り(チャットでは1〜100の数字が表示されます)、基本的にその値が
小さければ小さいほど上手くいったという事になります。

成功判定には必ず、15、30、45、60、75、のような、昇順の5つの数値が設定されており、これを
成功率と呼びます。最も小さな値(上記の場合は15)を5レベルの成功率と呼び、
順に4レベル、3レベル…となり、最も大きい値(上記の場合は75)を1レベルの成功率と呼びます。

成功率は基本的には、成功率は基準能力値の1倍〜5倍です。
例:基準能力値が14なら、成功率は14、28、42、56、70

どれくらい上手くいったかは0〜5の6段階に分けられ、成功レベル○という言い方をします。
出目が5レベルの成功率以下なら、成功レベル5です。
5レベルの成功率より高く、4レベルの成功率以下だった場合は成功レベル4。
以下、順に3〜1の成功レベルがあり、1レベルの成功率よりも高ければ成功レベル0となります。
成功レベルが高いほど、上手くいった事になります。

また、出目が10以下の場合、『クリティカル』としてもう一度ダイスを振って更に成功レベルを足すことが
出来ます。振りなおしたダイスが10以下であれば更にもう一度、10以下が出続ける限り何度でも
振りなおすことが出来ます。成功レベルは全てのダイスの成功レベルの合計になります。
例)
パワーが16の魔法使い、ショノスが、パワーを基準能力値とした
能力判定を行います。
成功率(16の1倍〜5倍)はそれぞれ16、32、48、64、80なので、
出目が16以下なら成功レベル5、80より高ければ成功レベル0です。
100面ダイスを振った結果は24だったので、16より高く32以下なので
この判定は成功レベル4という事になります。

成功判定には、下記の3種類があります。
1.能力判定…魔法を使わずに、魔法使い自身の能力を使用する際に判定します。
 例)魔物の名前を知っているかどうか、精神的な魔法への抵抗など。

2.技能判定…魔法とは異なる、魔法使い自身が身に着けている技術で判定します。
 例)体術、魔法制御、魔力の楯の判定。

3.魔法判定…魔法を使用する際、その魔法がきちんと発動し、期待通りの効果を発揮するかを判定します。
 例)魔法が成功したかを判定する。

ではそれぞれの判定について、詳しく説明しましょう。

能力判定

魔法を使わずに、魔法使い自身の能力で判定する事を、能力判定と呼びます。
最もシンプルな判定です。
成功率には、基準能力値の1倍〜5倍を使います。

基準能力値と、成功に必要な成功レベルは大抵の場合GMから指示されます。

どのような場合にどの能力を使うかは、次の通りです。
・・パワー:精神や感情への干渉を伏せぐのに使います。
・・コントロール:隠された物や嘘に気づいたり、動植物や魔物の名前や特徴を知っているかの判定に使います。
・・センス:他者との交渉や、敵意の判定などに使います。
例:
若き魔法使いノクティスは、ある日小さな鬼に出会いました。
その正体を知っているかどうか、ノクティスはコントロールに
よる能力判定を行います。小鬼は「非常に有名」な魔物なので、
必要な成功レベルは1です。ノクティスのコントロールは16。
16*5=80なので、1d100の結果が80以下なら、ノクティスは
その小鬼がゴブリンであると気付くことができます。

肉体的な行動(例えば、すばやく身をかわすだとか)は、能力で判定することは出来ません。
魔法判定か、技能判定を使ってください。そのような行為が必要な場合に、魔法を使えないような状況であったり、状況を解決する魔法を思いつかなかったりすると、その行動は自動的に失敗になります。

技能判定

魔法とは異なる、魔法使い自身が身に着けている技術で判定する場合の方法です。
技能には以下の三種類があり、使用する能力が決まっています。
体術:パワー魔法制御:コントロール魔力の楯:センス

能力判定との違いは成功レベルと技能値を足した達成値という値を使用する点です。
達成値の計算式は
技能の達成値=技能レベル+成功レベル
となります。
例:
体術を得意とする魔法使い、『鉄の肌』のブラキウムはその拳で
魔物を攻撃しようとしています。彼のパワーは22、体術は8です。
ダイスを振るとその出目は50で、成功レベルは3。
達成値は3+8で11となります。
体術
肉体的な身のこなしや、戦闘技術です。
次のような行動をする際に判定します。

武器戦闘
武器を用いたり、強化/変化した肉体で攻撃を行います。
敵の回避値を達成値が上回ればダメージを与える事ができます。
与えられるダメージは
【使っている武器の影響-敵のサイズ】
です。
例:物質系統の魔法使い、ショノスはロングソード(影響+2)を使ってウルフ(回避値4、サイズ-1)を攻撃します。彼の体術は3、判定の結果成功レベルは2でした。達成値は3+2で5なので、攻撃は成功。武器の影響は+2、ウルフのサイズは-1なので、2-(-1)=3点のダメージを与えます。

攻撃回避
爪や牙、或いは剣や弓矢など、物理的な攻撃は体術で回避を試みる事が出来ます。
敵の攻撃の達成値を、こちらの達成値が上回れば攻撃を回避する事ができます。
この行動は、『魔力の楯』と同時に行うことが出来ます。
例:物質系統の魔法使い、ショノスは皮鎧(影響+1)を着込んでウルフの攻撃(噛み付き(5/2))を受けます。彼の体術は3、成功レベルは1でした。達成値は3+1で4、ウルフの攻撃は達成値5なので攻撃は命中。噛み付きの攻撃力2から皮鎧の防御1を引き、2-1で1点のダメージを受けます。

アクロバット
すばやく動いたり、縄の上でバランスを取ったりする行動に対し、体術で判定を試みる事が出来ます。
GMの定めた目標値を基準に、成功判定を行ってください。
魔法制御
特殊な魔法の使い方をする際に、魔法制御で判定を行います。
達成値が目標値以上なら成功し、失敗した場合は基本的に魔法は発動しません。
目標値にある『魔法のクラス』は、クラス0(日常魔法)の場合は0ではなく1として計算します。

集中継続
攻撃などで妨害されても魔法の集中を続けます。
目標値は【妨害の影響×魔法のクラス】です。
失敗した場合、魔法の集中は解け、効果を失います。

速射
通常、使用に10秒程度かかる魔法を一瞬にしてかけます。
突然の出来事に対してや、相手が魔法を使用するのに先んじて魔法を使う事ができます。
目標値は【使用する魔法のクラス×5】です。
定型魔法にのみ使用できます。
双射、複射、長射したターンには速射することができません。
また、速射した次のターンには双射、複射、長射することが出来ません。

長射
速射とは逆に、時間をかけて精神を集中させ、魔法の成功率を高めます。
目標値は存在せず、成功レベルが1以上あれば成功です。
集中に1ターン(約20秒)かかりますが、直後にかける魔法の成功率を
【達成値×5】上げる事ができます。
即興魔法、定型魔法のどちらでも使用できます。

双射
二種類の魔法を同時に使用します。ただし、持続が二つとも「集中」で使用することは出来ません。
目標値は【片方の魔法のクラス×もう片方の魔法のクラス】です。
失敗した場合は魔法は発動しません。
定型魔法にのみ使用できます。

複射
一種類の魔法を複数回同時に使用します。持続が「集中」の魔法も一括して集中する事ができます。
目標値は【魔法のクラス×射数】です。射数は最大5で、6つ以上複射する事は出来ません。
失敗した場合は魔法は発動しません。
定型魔法にのみ使用できます。
魔力の楯
魔法使いは、その身に何らかの危険が迫ったとき、魔力の楯と呼ばれる方法で、身を守ることが出来ます。この防御術は万能で、武器などによる物理攻撃、熱や冷気、電撃といった非物理攻撃、或いは魔法や毒による影響など、あらゆる害から魔法使いを守ります。
ただし、すでに受けている傷や、体内に入ってしまった毒を治すことは出来ませんし、直接的に魔法使いに害を及ぼすわけではない効果(辺りを闇に包んだり、足元の地面を消すなど)を打ち消したりも出来ません。
魔力の楯の有効範囲は、身に纏っているものまで有効です。手に持っているだけの剣や、足をついているだけの足場、背負っているだけの荷物には有効になりません。

攻撃を受けた際、体術と同様に成功レベルと達成値を算出します。
魔力の楯の達成値が相手の攻撃の達成値以上であれば、完全に無効化することが出来ます。
逆に敵の達成値に達していなければ、魔力の楯は全く効果を発揮しません。
例:物質系統の魔法使い、ショノスはベア(前足5/2、噛み付き4/3)の攻撃を受けました。彼の魔力の楯は2です。ベアは2回攻撃を行うため、2回判定を行い成功レベルはそれぞれ2、3でした。達成値は4、5です。噛み付きは回避できたものの、前足によるダメージを2点受けてしまいます。彼は更に体術でこのダメージの軽減を試みる事が出来ます。

魔法判定

魔法を使用する際、その魔法がきちんと発動し、期待通りの効果を発揮するかを判定します。

基本的には技能判定と同じように成功レベルと達成値を扱いますが、
使用する魔法の等級が引かれます。つまり、高度な魔法ほど達成値は低くなります。
即興魔法は更に不利で、等級に限らず6が引かれます。
魔法の達成値=技法レベル+成功レベル−魔法の等級(即興は6)

基準能力値は、使う魔法の技法によって決定します。

対応する項目の一覧表
パワー:消失、強化コントロール:知覚、操作センス:創造、変化

魔法の難易度について。
定型魔法では、使用する魔法の難易度によって必要な成功レベルが決まっています。即興魔法は成功レベルに関わらず発動し、絶対魔法は常に難易度5です。
等級魔法の難易度
即興魔法不定
初級1
下級2
中級3
上級4
最上級5
絶対魔法5

成功レベルがこの難易度以下の場合、魔法は発動すらしません。
>例:
エネルギー系統、創造レベル4、センス18の魔法使いルーナリースは、
中級(Class3)定型魔法【炎の投槍】を使おうとしています。
中級定型魔法の使用に必要な成功レベルは3。
センス18*(3)で成功率は54。少々心もとない値です。
そこで彼女は魔力を2消費して使用する事にしました。
その場合の成功率は18*5で90、万全を期すならばもう1点魔力を
使用したいところですが、彼女の創造レベルは4なので、3点以上の
魔力を使用することは出来ません。
ダイスを振ると出目は67で成功レベルは2、魔力を足して4。
何とか発動に成功します。
この時の達成値は4+2+2-3で5になります。

※魔法使いや魔力を持つ生き物、或いは魔法そのものに対して魔法を使う場合は、魔法の達成値が
相手の対魔能力や『魔力の楯』、魔法の達成値以上でなければなりません。
例:
創造技法レベル8の『雷鳴の魔女』ミランダが、同僚の『機工』のエラニエルに
中級(Class3)の電撃の魔法を放ちました。
その成功レベルは3だったので、達成値は8+3-3=8です。
それを防ぐのに必要な達成値は8。エラニエルの『魔力の楯』レベルは
6なので、成功レベルを2以上出さなければ電撃を防ぐことは出来ません。

魔力の消費

魔法判定は魔力を消費して成功レベルを底上げしたり、失敗した魔法を成功扱いすることが出来ます。

消費方法は二種類で、魔法を使う前に消費するか、使った後に消費するかを選ぶことが出来ます。
ただし、両方用いることは出来ませんので注意してください。
どちらも一度に消費できる魔力は使用する技法の半分(端数切捨て)までで
魔力が0より下になるような消費もする事は出来ません。
成功レベルの上昇
魔法を使う前に、何点魔力を消費するかを宣言します。
消費した魔力と同じ分だけ成功レベルと達成値を上昇させる事が出来ます。
全ての魔法で使用することが出来ます。
即興魔法の成功レベルを上げる場合、容量値も同時に上昇しますがその最大値は4です。
定型魔法の強制発動
魔法を使った後、成功レベルが足りなかった分だけ魔力を消費する事で
定型魔法を発動させることが出来ます。達成値は上昇しないので気を付けてください。
即興魔法では使用できません。

まとめ

各判定の成功率です。
能力判定:基準能力値×1〜5
技能の達成値:技能レベル+成功レベル
魔法の達成値:技法レベル+成功レベル−魔法の等級(即興は6)

例:パワー22、強化7、体術8の魔法使い、『鉄の肌』のブラキウムの場合。
パワーでの能力判定:22、44、66、88、110

体術の達成値(出目が50の時):成功レベル3、達成値3+8=11
強化魔法の達成値(出目が50の時):3+7=10

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