オリジナルのTRPG、『Wizard's Garden』の為のWiki。

魔法

魔法とは、魔力と呼ばれる力を操る術を示す。
魔法は無から有を生み出し、不可能を可能にし、自然の法則を捻じ曲げることが出来る。
生まれた時に魔力を持っているものは、魔法を学び、訓練を積むことで、次第に魔力を大きくし、
強力な魔法を使うことが出来るようになるが、人間の大半は魔力を全く持っていない。
魔法使いになることが出来るものは、1000人に一人程である。

系統

魔法には、その干渉できる物の種類によって、物質、エネルギー、空間、生命の4つの系統に分けられる。
魔法使いが扱える系統は、その魔力の質によって生まれつき決まっている。
系統を変えたり、複数の系統を扱うことは出来ない。
物質
固体、液体、気体など、生命を持たない物質に干渉する系統。
鉱物や器物を作り出したり、物の形を変えたりすることが出来る。
エネルギー
熱や光、音、重力などの運動やエネルギーに干渉する系統。
炎や光を操ったり、物を浮かせたりする。
空間
空間や時間に干渉する系統。
瞬間的に移動したり、時間を早く進めたり、結界を作り出したりする。
生命
動物や植物、人間や魔物など、生き物に干渉する系統。
傷を治したり、器物に命を与えたり、動物の姿に変身したり出来る。

技法

系統で決まっている対象について、どのような干渉を行うかを分類したものを、技法と呼ぶ。
技法には消失、強化、知覚、操作、創造、変化の六種類があり、同じ系統の魔法使いでも
得意な技法、苦手な技法が存在する。
ただし、技法はどんな魔法使いでも6種類全てを使うことが出来る。
また、技法レベル(後述)が0でも使える点に留意すること。
消失
対象を消滅、或いは性質などを減少させる技法。
パワーの高い魔法使いほど得意。
強化
対象の性質や能力を強化する技法。
パワーの高い魔法使いほど得意。
知覚
対象の性質や能力、構造等を認識したり、逆に認識させたりする技法。
コントロールの高い魔法使いほど得意。
操作
対象の動きなどを自由に操る技法。
コントロールの高い魔法使いほど得意。
創造
対象となるものを作り出す技法。
センスの高い魔法使いほど得意。
変化
対象の性質などをまったく別のものに変化させる技法。
センスの高い魔法使いほど得意。

技法レベル

技法の向き不向きは、先天的な能力値によって決まる。しかし、後天的な努力によって、
各技法への造形を深め、不得手を補ったり、特異な技法を更に上手に扱うことが出来る。
この技法への知識や経験の深さを、技法レベルという値で表す。
研究を行うことで技法レベルを上げることができるが、技法レベルが0でも、その技法の
魔法を使うことは出来る。

魔法のパラメーター

魔法には等級(Class)容量値がある。
等級とは、その魔法がどれほど高度なものであるかを示すもので、等級が高いほど、強力で制御しにくくなる。
容量値とは、その魔法がどれだけ対象に影響を及ぼす能力を持っているかを示すもので、
容量値が高いほど強力な魔法であるといえる。
容量値は等級と魔法のかけ方によって決まる。

等級は容易なものから
・初級魔法(Class 1)
・下級魔法(Class 2)
・中級魔法(Class 3)
・上級魔法(Class 4)
・最上級魔法(Class 5)
の5段階に分類され、等級の数値はそのまま魔法判定で必要な成功レベルになる。
つまり、初級魔法の行使には成功レベル1、中級なら成功レベル3、最上級なら成功レベル5を出す必要がある。

詳しくは、「魔法の作り方」を参照すること。

魔法の種類

魔法には、そのかけ方によって即興魔法、定型魔法、儀式魔法、絶対魔法の4種類に分類される。
即興魔法
もっとも多用される、もっとも柔軟性に富んだ使用方法。
自由度は高く発動自体に失敗する事はないが、精度は低く効果も安定しない。

成功レベル-1を容量値として、その容量値以内の特性をその場で自由に選んで発動する。
また、達成値は等級に関係なく【技法レベル+成功レベル−6】で計算する。
(特性については定型魔法の作り方を参照)

魔力を消費して成功レベルをあげることができるが、それによる容量値の上昇は4までに制限される。クリティカルによる容量値上昇に制限は無い。

達成値、容量値ともに定型魔法に比べ非常に不利だが、柔軟に効果を決定できる点で定型魔法に優れる。
定型魔法
効果、等級、容量値などがすべて指定された魔法。一般的に知られている公的な定型魔法のほかに、
オリジナルの定型魔法をセッション間行動で作っておくことが出来る。
即興魔法は「状況にあった魔法を考え出す」事が出来るが、定型魔法は「状況にあった魔法を選ぶ」必要がある。

成功レベルから容量値を算出する即興魔法とは逆に、先に容量値を決め、成功レベルがそれを上回るかどうかで
使用できるかどうかが決まる。
高度な魔法ほど発動に失敗しやすいが、魔力を消費する事で成功率を高め、安定した効果を得られる。

容量値以上の成功レベルを出せば成功する為、成功レベル-1が容量値になる即興魔法より1ポイント得をする。
達成値は【技法レベル+成功レベル−等級】であり、もっとも等級の高い最上級(5)の魔法でも
即興魔法よりは高くなる。

達成値、容量値ともに即興魔法より有利なので、一種の「必殺技」のような位置づけといえる。
絶対魔法
基本的には定型魔法に準じる。
ただし、一人一つしか設定することが出来ない、一度作ったら効果を変更できない、という制約がある。
等級は最上級、容量値は7に固定される。

魔法の原則

魔法によって成された事は、その持続時間が消えると無に帰ってしまう。
創造したものは消え、消失させたものは現れ、変化したものは元に戻る。
よって、「生命の消失」で敵を消滅させても一瞬後には復活するし、
死体を生き返らせても、すぐに元の死体に戻る。
魔法の効果そのものは一瞬の幻想に過ぎない。
が、魔法の効果で発生した二次的な効果は消えずに残る。

例えば、具現化した剣でつけられた傷は、剣が消えても残るし、
生命の知覚で知った相手の考えは、持続時間が消えれば読めなくは
なるが、知ったことを忘れるわけではない。

魔法で出来ること

系統と技法の組み合わせによって起こすことの出来る内容は以下の通り。

物質

物質/消失
性質減少
物の持つ物理的な性質(重さ、硬さ、大きさ等)を減少させる。
『影響』によってどの程度減少させられるかが決まる。
性能低下
道具の持つ性能や精度(剣の切れ味、鎧の防護力等)を低下させる。
『影響』によってどの程度低下させられるかが決まる。
物質消滅
物質の一部、或いは全部を一時的に消滅させる。
『影響』によって消せる量や大きさが決まる。
物質/強化
性質増加
物の持つ物理的な性質(重さ、硬さ、大きさ等)を増加させる。
『影響』によってどの程度増加させられるかが決まる。
性能増強
道具の持つ性能や精度(剣の切れ味、鎧の防護力等)を増強させる。
『影響』によってどの程度増強させられるかが決まる。
物質/知覚
性質認識
物の持つ物理的な性質(重さ、硬さ、大きさ等)を知る。
『影響』が高いほど複雑なものを理解できる。
性能認識
道具の持つ性能や精度(剣の切れ味、鎧の防護力等)、使い方を知る。
『影響』が高いほど複雑なものを理解できる。
幻像作成
物質の幻像を作り出す。
『影響』が高いほど大きな幻像を作り出せる。
物質隠蔽
物質を知覚できないようにする。
『影響』が高いほど大きい範囲を知覚できないようにできる。
物質/操作
物質操作
物質を自由自在に操る。空中に浮かせることも出来る。
『影響』が高いほど大きいものを速く強く動かせる。
物質/創造
物質創造
気体、液体、固体を作り出す。
『影響』が高いほど大きいものを作り出せる。
道具作成
道具や料理などを作り出す。
『影響』が高いほど大きく、複雑なものを作り出せる。
物質/変化
物質変化
物質を全く別のものに変える。(石を金にする、水を硫酸にするなど)
ただし、形や三態(気体、液体、固体)は変えられない。
『影響』が高いほど大きいものを変化させられる。
性質変化
物質の性質(硬さ、粘度、流動性など)を変化させる。
『影響』が高いほど多い量を変化させられる。
形状変化
物質の形を変化させる。性質などは変化しない。
『影響』が高いほど多い量を変化させられる。

エネルギー:

エネルギー/消失
エネルギー減少
エネルギーを減少、もしくは消滅させる。
『影響』が高いほど多く減少させられる。
エネルギー/強化
エネルギー増加
エネルギーを増加させる。
『影響』が高いほど多く増加させられる。
エネルギー/知覚
エネルギー認識
エネルギーの量や大きさ、方向などを認識する。
『影響』が高いほど高い精度で認識できる。
幻覚作成
エネルギーの幻覚を作る。実在しないエネルギーを感じさせる。
『影響』が高いほど高い精度で感じさせることが出来る。
エネルギー隠蔽
エネルギーを知覚出来ないように隠蔽できる。
『影響』が高いほど大きいエネルギーを隠蔽できる。
エネルギー/操作
エネルギー方向操作
エネルギーの方向や、場所を操作することが出来る。
『影響』が高いほど大きいエネルギーを操作できる。
エネルギー/創造
エネルギー発生
エネルギーを発生させることが出来る。
『影響』が高いほど大きいエネルギーを創造できる。
変化
エネルギー物質化
エネルギーを物質に変化させられる。性質はそのままで、物質として
留まる様になる。
『影響』が高いほど大きいエネルギーを物質化できる。
別エネルギー変化
エネルギーを別のエネルギーに変化させられる。
『影響』が高いほど大きいエネルギーを変化させられる。

生命

生命/消失
能力減少
生物の基礎的な能力(体力、認識、サイズ、耐久力など)を減少させる。
『影響』が高いほど、大きく減少させられる。
能力消失
生物の能力(飛行、ブレス、会話、五感など)を消滅させる。
『影響』が高いほど、体力の強い生物に効果を発揮できる。
生命/強化
能力強化
生物の基礎的な能力(体力、サイズ、認識、耐久力など)を強化させる。
『影響』が高いほど、大きく強化させられる。
生命/知覚
思考知覚
生物の考えていることや感情などを知覚する。
『影響』が高いほど、精密に知覚できる。
思考伝達
自分の思考を伝達させることが出来る。
『影響』が高いほど、精密に伝達できる。
生命状態認識
生物の状態(体力や怪我、病気など)を認識できる。
『影響』が高いほど、精密に認識できる。
生命/操作
精神操作
生物の記憶や思考、感情などを操作することが出来る。
『影響』が高いほど、精密に操作できる。
肉体操作
生物の肉体を自由に操ることが出来る。
『影響』が高いほど、精密に操作できる。
生命/創造
生命付与
物質に命を吹き込む。命を吹き込まれた物質は、自分で動くことが出来るようになる。
『影響』が高いほど、大きい物質に命を吹き込める。
能力付与
物質や生物に能力(歩行、会話、飛行、炎のブレスなど)と、
その為の部位(手足、口、翼など)を付与する。
『影響』が高いほど、強い能力を付与できる。
生命/変化
変身
生物を別の生物に変化させる。認識以外の能力は、変化した生物に準拠する。
術者は変化する生物を良く知っていなければならない。
『影響』が高いほど、元の生き物からかけ離れた生き物に変化させられる。
生命創造
物質を生命に変化させる。能力は変化した生物に準拠する。
術者は変化する生物を良く知っていなければならず、元の物質と変化させる生き物は
ある程度形が似ていなければならない。
『影響』が高いほど、強力な生き物に変化させられる。

空間

空間/消失
距離短縮
空間の距離を縮める。
『影響』が高いほど、広い範囲を縮められる。
時間短縮
時間を短縮し、速く流れるようにする。
『影響』が高いほど、長い時間を短縮できる。
空間/強化
距離拡大
空間の距離を広げる。
『影響』が高いほど、広い範囲に広げられる。
時間拡大
時間を拡大し、遅く流れるようにする。
『影響』が高いほど、長い時間に拡大できる。
空間/知覚
過去視
その空間で過去あった事を知ることが出来る。
『影響』が高いほど、遠い過去の事を知覚できる。
空間知覚
距離、広さ、大きさを正確に知覚することが出来る。
『影響』が高いほど、精密に知覚できる。
存在知覚
閉じられた空間内(部屋、袋、結界など)に存在する全てを完全に認識できる。
『影響』が高いほど、精密に知覚できる。
空間/操作
方向操作
方向を別方向に操作し、物が移動したり、伸びる方向を変えられる。
『影響』が高いほど、大きい範囲を操作できる。
空間/創造
結界創造
特定の物の出入りを遮断する『結界』を作る。結界の形はあまり複雑でなければ
自由に決めることが出来る。遮断されたものが余りに強く、或いは大量に
通ろうとした場合、結界は破壊される。
『影響』が高いほど、大きく頑丈な結界を作ることが出来る。
空間/変化
座標変化
空間の座標を変化させて、場所を移動させる。
『影響』が高いほど、大きい範囲の場所を移動させられる。
年齢変化
時間の座標を変化させて、年齢や年代を変化させる。
『影響』が高いほど、離れた年齢に変化させることが出来る。

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