韓国海軍の戦闘システム現況
概要
SEWACOシステム
SEWACO (Sensor Weapon And Command) システムは、標的を捕捉・追跡・攻撃する戦闘遂行能力が非常に優秀な小型艦艇用標的探知・追跡及び武装統制システムとして、我が海軍の護衛艦 (FF) にはSEWACOシステムが、哨戒艦 (PCC) にはMINI COMBATシステムが搭載されている。
SEWACOシステムは <絵2-4> にあるとおり、M-28 R/D SystemとLIOD (LIghtweight Optronic Director) 光学装置などから構成され、航海及び対空R/D（レーダー）、音探機（ソナー）、艦砲などと連動して運用される。主要機能は、対空・対艦標的を探索して射撃統制装置に標的を指定し、統合情報及び戦術状況を表示し、射撃統制を処理して武装に照準資料を提供する。自艦追跡訓練を目的に仮想標的を造ることができ、訓練後に分析するために運用資料を録音及び録画することができる。
SEWACOシステムは、LIODを含め同時に4個の標的に対する射撃処理が可能で、参照点と最短接近点、そして、位置資料を計算して航海時に提供する。
システムの特性は、作戦と戦術面から、大きさ・重さ・複雑性を考慮して、小型艦艇用射撃統制装置として最適化され、信頼性が証明されたIC回路と標準化された回路板、そして、プラグイン・モジュールを使うことで信頼性を向上させている。
<絵2-4> SEWACOシステム構成
戦闘兵科学校「砲術長過程（職務教育）」（鎮海：海軍教育司令部、2005）,p.30.
WSA-423射撃統制システム
WSA-423システムは、韓国型護衛艦及び哨戒艦に搭載される射撃統制システムとして、英国のFerranti社、Marconi社及びRadamec社が製作したそれぞれの装備を統合し、すべての機能を中央コンピュータによって動作するように設計され、対空・対艦・対地戦闘のために、76mm及び40mm艦砲、ミサイルなどを統制することができる。
そして、ヘリコプターを利用して潜水艦や海上標的を攻撃及び検索するのに必要なDataを提供する機能を遂行する。
構成装備は <絵2-5> にあるとおり、S-1810 Surveilance Radar、ST-1802 Tracker Radar、Command Console、Weapon Control Console、EOTS (Electronic Optical Track System) などで、76mm及び40mm Gun、航海及び対空Radar、ULQ-11/12K電子戦装備、PHS-32 SonarまたはSQS-58 Sonar、Data Link 14、Harpoonミサイルなどと連動する。
主要機能は、SEWACOシステムと似ており、同時に4個の標的に対する射撃処理が可能で、CC (Command Consol) では戦術画面編集、状況評価、戦術対応、対潜戦を遂行し、WCC (Weapon control consol) で戦闘準備のための各種資料を入力すれば、弾道学値を自動的に計算する。そして、脅威となる電磁波に接触したときは、Alarm指定によって艦砲を自動的に割り当てることができる。
<絵2-5> WSA-423射撃統制装置構成
SSCS-MK7戦闘システム
DDH戦闘システム (SSCS-MK7) は <絵2-6> にあるとおり、英国Bae社で開発した指揮統制システム (C2) と戦闘システムデータバス (CSDB: Combat System Data Bus) 、そして、オランダThales社が開発したTACTICOS武装統制システム (WCS) から構成されている。DDH戦闘システムは分散式処理システムになっているが、CSDBを中心に見れば、2重リング構造のLANを利用したC2システムと、CSDBに直接連動されている2重バス構造のEthernet LANからなる武装統制システム (WCS) によって二元化されていることが分かる。
主要機能は、作戦管理機能、対空戦・対潜戦調整及び計画樹立機能、センサー及び武装信号処理機能、戦術画面編集機能、データリンク・信号及び音声通信統制機能、航海及びプラットホーム情報支援機能、DDWCS (Dual Director Weapon Control System) 統制機能など武装統制及び運用支援機能を遂行する。
MW-08レーダー及びSTIRなどを通じて、対空・対艦・対地標的を迅速・正確に自動探索及び追跡することができ、STIRに搭載したTVまたはIRカメラを使って監視及び追跡が可能だ。そして、CSDBを通じて各装備間に資料を伝達して、TVとレーダービデオ及び各種ウインドウズ画面をMOC (Multi Operator Console) に表示して、127mm艦砲、SM-2及びSEA SPARROWミサイルなどの武装に射撃資料を提供する。
<絵2-6> SSCS-MK7構成
PKX（次期高速艇）戦闘システム
PKX戦闘システムは、2003年から2007年まで約670億ウォンを投じて指揮及び武装統制システムを研究開発した。PKX戦闘システムは、敵海上勢力に対する高速機動打撃、艦隊主力勢力の支援、沿岸・港湾防御任務を遂行するために、指揮武装統制システム (CFCS) を中心に、探索レーダー、追跡レーダー、電子光学追跡装備 (EOTS) を統合運用し、航海レーダー、相互識別機、電子戦場装備、艦標準センサー、艦対艦ミサイル、76mm艦砲、40mm艦砲、RBOCなどと連動する。
PKXは、現在運用中の高速艇の代艦として建造予定で、最近の戦闘で立証されたように、小型艦といってもセンサーと武装を統制する射撃統制システムまたは戦闘システムの搭載が必須とされることから、PKXに搭載される戦闘システムは、最小限の対空・対艦・対ミサイル戦任務を遂行できる機能を保有し、小規模の艦艇で、しかも少数の人員で運用可能なようにシンプルな機能として開発された。PKX戦闘システムは、他戦闘システムに比べて相対的に規模も小さく機能も単純なので、純粋な国内技術で開発した。今後、中・大型艦及び特殊目的艦の戦闘システムを開発し、核心技術を確保するための基礎となるだろう。
PKX戦闘システムは、艦に搭載されるセンサー及び武装などを指揮及び統制するシステムとして、水上艦、航空機、対艦ミサイルなどを探知及び追跡し、識別された脅威標的との交戦のために、艦対艦ミサイル、主砲 (76mm) 及び副砲 (40mm) を統制する機能を遂行する。
PKX戦闘システムは <絵2-9> にあるとおり、多機能コンソール、艦橋表示機、コンソール遠隔表示機、情報処理装置、艦砲射撃統制装備、手動射撃発射装置 (TDS) 、Link-11及び衛星ISDLデータリンク処理器、RBOC連動制御機、各種センサーと武装を戦闘システムデータバスに連結するための連動段、そして、システム内のデジタルデータ通信を担当する戦闘システムデータバス (CSDB) 及び映像信号分配及び録画・再生を担当する映像分配記録装置 (RTVDE) から構成される。外部センサーから収集された戦術情報は、中央集中式概念による情報処理装置によって処理され、情報処理装置は入出力ノードとしての機能と標的追跡、識別、データ融合、リアルタイム標的情報管理、脅威評価及び武装割当、交戦統制などの機能を遂行する。
CFCSシステムを構成するコンピュータ・ノードは、COTS基盤のWork station及び国内開発された2重化Fast Ethernetミドルウェアが提供する通信サービスを利用してリアルタイムに戦術情報を交換し、レーダー及びTVビデオはRTVDUを利用してPoint-to-Point (PTP) 方式でインターフェースを提供し、運用手の要求によってMFCCに選択的に表示される。センサー統制は別途の統制コンソールなしに多機能コンソールにおいて遂行し、Link-11戦術データ通信網を通じて収集された戦術情報の処理及び自艦戦術情報との統合はCFCS内で遂行する。
多機能コンソール (MFCC) は分散処理方式として、使用者インターフェース (HMI) 、戦術航海支援、模擬訓練などの機能を提供して、射撃諸元計算装置 (GIU) は割り当てられた脅威標的に対する射撃諸元産出及び艦砲連動機能を遂行して、各種センサー及び武装連動段は戦術データのリアルタイム分配及び自艦データを分配する機能を提供する。
<絵2-9> PKX戦闘システム構成
ADD、次世代戦闘艦用の攻撃体系を開発[大徳ネット](2008.12.04)
FFX（次期護衛艦）戦闘システム
FFXは、現在運用中の護衛艦 (FF) 及び哨戒艦 (PCC) の代替勢力として、約2,000トン級以上で建造され、艦隊主力艦として高速機動性及びステルス性を有し、垂直ミサイル発射台を搭載して、対艦・対空・対潜戦能力を備えるものと予想される。FFX用戦闘システムは、KDX-�亀蕕寮鐺�システムと類似の能力と規模で、搭載武装及びセンサーの変更にともなう装備と連動S/W（ソフトウェア）の変更を除けば、C2及びFCS分野の変動は大きくないだろう。したがって、現在KDX-I、II事業及びPKX戦闘システムの研究開発過程で確保しているS/W開発技術とシステム統合技術を活用して国内開発中だ。
FFX戦闘システムは、リアルタイムに戦術情報を収集・総合・表示・編集する機能を有し、自艦防御及び脅威標的に対する攻撃、そして、陸上火力支援機能を遂行して、使用者インターフェース (HMI) 、戦術航海支援、模擬訓練などの機能を提供する。システム構成は <絵2-10> にあるとおり、分散処理方式を採用して別途の中央情報処理装置を必要とせず、使用者インターフェース (HMI) 、情報処理及び戦術データリンク処理機能を遂行する多機能コンソール (MFCC) 、各種センサー及び武装を戦闘システムデータバスに連結するための連動段、そして、システム内のデジタルデータ通信を担当する戦闘システムデータバス (CSDB) 、映像信号分配及び録画・再生を担当する映像分配記録装置 (RTVDE) から構成されるだろう。3D探索レーダー、航海レーダー、射撃統制レーダー、IFF、電子戦場装備、ソナー、IRSTなど各種センサーと連動して、KNTDS、連合海上作戦通信システム、海軍戦術C4I、Hel Data Linkと標的情報を交換して、艦対艦・艦対空ミサイル、CIWS、Decoy、艦砲などの武装を統制する。
<絵2-10> FFX戦闘システム構成
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概要 
我が海軍では、1980年代にオランダのSEWACO SYSTEMと英国のWSA-423射撃統制システムを導入して以来、1990年頃から戦闘システムの重要性を認識し、KDX-Iに英国の戦闘システムを導入して搭載することから始まった。
しかし、WM-28やWSA-423システムは、厳格に区分すれば射撃統制システム (FCS: Fire Control System) であって、真の戦闘システムの導入は、KDX-IにSSCS-MK7戦闘システムを搭載するまで待たなければならない。以後、KDX-IIに搭載される戦闘システムは、国内技術及び導入された技術を使って生産中で、今後、新たに建造される戦闘艦、揚陸艦及び潜水艦などには、概念別に新たな戦闘システムを国内で研究開発して搭載する予定だ。現在、我が海軍艦艇の射撃統制システム及び戦闘システム現況は <表2-1> のとおりだ。
<表2-1> 我が海軍艦艇の射撃統制システム及び戦闘システム現況
しかし、WM-28やWSA-423システムは、厳格に区分すれば射撃統制システム (FCS: Fire Control System) であって、真の戦闘システムの導入は、KDX-IにSSCS-MK7戦闘システムを搭載するまで待たなければならない。以後、KDX-IIに搭載される戦闘システムは、国内技術及び導入された技術を使って生産中で、今後、新たに建造される戦闘艦、揚陸艦及び潜水艦などには、概念別に新たな戦闘システムを国内で研究開発して搭載する予定だ。現在、我が海軍艦艇の射撃統制システム及び戦闘システム現況は <表2-1> のとおりだ。
<表2-1> 我が海軍艦艇の射撃統制システム及び戦闘システム現況
| 艦艇 | 戦闘システム | 主たる機能 | 備考 |
| PCC/FF | WM-28 | 射撃統制 | 海外購買 |
| WSA-423 | 射撃統制 | 海外購買 | |
| SS | ISUS 83/90 | 武装統制/指揮武装統制 | 海外購買 |
| KDX-I/II | SSCS-MK7 | 指揮統制+射撃統制 | 海外購買/技術導入生産 |
| KDX-III | イージス | 指揮武装統制 | 海外購買 |
| LPX | CFCS | 指揮武装統制 | 研究開発 |
| CSS | 機動部隊指揮支援 | 技術協力、研究開発 | |
| PKX | CFCS | 指揮武装統制 | 研究開発 |
| FFX | 研究開発中 | 指揮武装統制 | 研究開発 |
SEWACOシステム
SEWACO (Sensor Weapon And Command) システムは、標的を捕捉・追跡・攻撃する戦闘遂行能力が非常に優秀な小型艦艇用標的探知・追跡及び武装統制システムとして、我が海軍の護衛艦 (FF) にはSEWACOシステムが、哨戒艦 (PCC) にはMINI COMBATシステムが搭載されている。
SEWACOシステムは <絵2-4> にあるとおり、M-28 R/D SystemとLIOD (LIghtweight Optronic Director) 光学装置などから構成され、航海及び対空R/D（レーダー）、音探機（ソナー）、艦砲などと連動して運用される。主要機能は、対空・対艦標的を探索して射撃統制装置に標的を指定し、統合情報及び戦術状況を表示し、射撃統制を処理して武装に照準資料を提供する。自艦追跡訓練を目的に仮想標的を造ることができ、訓練後に分析するために運用資料を録音及び録画することができる。
SEWACOシステムは、LIODを含め同時に4個の標的に対する射撃処理が可能で、参照点と最短接近点、そして、位置資料を計算して航海時に提供する。
システムの特性は、作戦と戦術面から、大きさ・重さ・複雑性を考慮して、小型艦艇用射撃統制装置として最適化され、信頼性が証明されたIC回路と標準化された回路板、そして、プラグイン・モジュールを使うことで信頼性を向上させている。
<絵2-4> SEWACOシステム構成
戦闘兵科学校「砲術長過程（職務教育）」（鎮海：海軍教育司令部、2005）,p.30.
WSA-423射撃統制システム
WSA-423システムは、韓国型護衛艦及び哨戒艦に搭載される射撃統制システムとして、英国のFerranti社、Marconi社及びRadamec社が製作したそれぞれの装備を統合し、すべての機能を中央コンピュータによって動作するように設計され、対空・対艦・対地戦闘のために、76mm及び40mm艦砲、ミサイルなどを統制することができる。
そして、ヘリコプターを利用して潜水艦や海上標的を攻撃及び検索するのに必要なDataを提供する機能を遂行する。
構成装備は <絵2-5> にあるとおり、S-1810 Surveilance Radar、ST-1802 Tracker Radar、Command Console、Weapon Control Console、EOTS (Electronic Optical Track System) などで、76mm及び40mm Gun、航海及び対空Radar、ULQ-11/12K電子戦装備、PHS-32 SonarまたはSQS-58 Sonar、Data Link 14、Harpoonミサイルなどと連動する。
主要機能は、SEWACOシステムと似ており、同時に4個の標的に対する射撃処理が可能で、CC (Command Consol) では戦術画面編集、状況評価、戦術対応、対潜戦を遂行し、WCC (Weapon control consol) で戦闘準備のための各種資料を入力すれば、弾道学値を自動的に計算する。そして、脅威となる電磁波に接触したときは、Alarm指定によって艦砲を自動的に割り当てることができる。
<絵2-5> WSA-423射撃統制装置構成
SSCS-MK7戦闘システム
DDH戦闘システム (SSCS-MK7) は <絵2-6> にあるとおり、英国Bae社で開発した指揮統制システム (C2) と戦闘システムデータバス (CSDB: Combat System Data Bus) 、そして、オランダThales社が開発したTACTICOS武装統制システム (WCS) から構成されている。DDH戦闘システムは分散式処理システムになっているが、CSDBを中心に見れば、2重リング構造のLANを利用したC2システムと、CSDBに直接連動されている2重バス構造のEthernet LANからなる武装統制システム (WCS) によって二元化されていることが分かる。
主要機能は、作戦管理機能、対空戦・対潜戦調整及び計画樹立機能、センサー及び武装信号処理機能、戦術画面編集機能、データリンク・信号及び音声通信統制機能、航海及びプラットホーム情報支援機能、DDWCS (Dual Director Weapon Control System) 統制機能など武装統制及び運用支援機能を遂行する。
MW-08レーダー及びSTIRなどを通じて、対空・対艦・対地標的を迅速・正確に自動探索及び追跡することができ、STIRに搭載したTVまたはIRカメラを使って監視及び追跡が可能だ。そして、CSDBを通じて各装備間に資料を伝達して、TVとレーダービデオ及び各種ウインドウズ画面をMOC (Multi Operator Console) に表示して、127mm艦砲、SM-2及びSEA SPARROWミサイルなどの武装に射撃資料を提供する。
<絵2-6> SSCS-MK7構成
PKX（次期高速艇）戦闘システム
PKX戦闘システムは、2003年から2007年まで約670億ウォンを投じて指揮及び武装統制システムを研究開発した。PKX戦闘システムは、敵海上勢力に対する高速機動打撃、艦隊主力勢力の支援、沿岸・港湾防御任務を遂行するために、指揮武装統制システム (CFCS) を中心に、探索レーダー、追跡レーダー、電子光学追跡装備 (EOTS) を統合運用し、航海レーダー、相互識別機、電子戦場装備、艦標準センサー、艦対艦ミサイル、76mm艦砲、40mm艦砲、RBOCなどと連動する。
PKXは、現在運用中の高速艇の代艦として建造予定で、最近の戦闘で立証されたように、小型艦といってもセンサーと武装を統制する射撃統制システムまたは戦闘システムの搭載が必須とされることから、PKXに搭載される戦闘システムは、最小限の対空・対艦・対ミサイル戦任務を遂行できる機能を保有し、小規模の艦艇で、しかも少数の人員で運用可能なようにシンプルな機能として開発された。PKX戦闘システムは、他戦闘システムに比べて相対的に規模も小さく機能も単純なので、純粋な国内技術で開発した。今後、中・大型艦及び特殊目的艦の戦闘システムを開発し、核心技術を確保するための基礎となるだろう。
PKX戦闘システムは、艦に搭載されるセンサー及び武装などを指揮及び統制するシステムとして、水上艦、航空機、対艦ミサイルなどを探知及び追跡し、識別された脅威標的との交戦のために、艦対艦ミサイル、主砲 (76mm) 及び副砲 (40mm) を統制する機能を遂行する。
PKX戦闘システムは <絵2-9> にあるとおり、多機能コンソール、艦橋表示機、コンソール遠隔表示機、情報処理装置、艦砲射撃統制装備、手動射撃発射装置 (TDS) 、Link-11及び衛星ISDLデータリンク処理器、RBOC連動制御機、各種センサーと武装を戦闘システムデータバスに連結するための連動段、そして、システム内のデジタルデータ通信を担当する戦闘システムデータバス (CSDB) 及び映像信号分配及び録画・再生を担当する映像分配記録装置 (RTVDE) から構成される。外部センサーから収集された戦術情報は、中央集中式概念による情報処理装置によって処理され、情報処理装置は入出力ノードとしての機能と標的追跡、識別、データ融合、リアルタイム標的情報管理、脅威評価及び武装割当、交戦統制などの機能を遂行する。
CFCSシステムを構成するコンピュータ・ノードは、COTS基盤のWork station及び国内開発された2重化Fast Ethernetミドルウェアが提供する通信サービスを利用してリアルタイムに戦術情報を交換し、レーダー及びTVビデオはRTVDUを利用してPoint-to-Point (PTP) 方式でインターフェースを提供し、運用手の要求によってMFCCに選択的に表示される。センサー統制は別途の統制コンソールなしに多機能コンソールにおいて遂行し、Link-11戦術データ通信網を通じて収集された戦術情報の処理及び自艦戦術情報との統合はCFCS内で遂行する。
多機能コンソール (MFCC) は分散処理方式として、使用者インターフェース (HMI) 、戦術航海支援、模擬訓練などの機能を提供して、射撃諸元計算装置 (GIU) は割り当てられた脅威標的に対する射撃諸元産出及び艦砲連動機能を遂行して、各種センサー及び武装連動段は戦術データのリアルタイム分配及び自艦データを分配する機能を提供する。
<絵2-9> PKX戦闘システム構成
ADD、次世代戦闘艦用の攻撃体系を開発[大徳ネット](2008.12.04)
ttp://www.hellodd.com/japan/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&menu=&mark=1976
「コムトクスリA」戦闘体系…100以上の標的の同時追跡が可能
大徳所在の国防科学研究所 (所長 パク・チャンギュ、以下ADD) は現在韓国海軍で運用中の高速艇に代わる戦力であるミサイル高速艦 (PKG: コムトクスリ-A) に搭載される戦闘体系を韓国独自の技術で開発するのに成功したと12月3日に発表した。
2000年に中期新規戦力所要決定にともない事業に着手、8年をかけて完成したミサイル高速艦戦闘体系は探索レーダーと電子光学追跡装備 (EOTS) 、追跡レーダーなどのセンサー体系と指揮武装統制体系から成る。
韓国で初めて開発された探索レーダーは3次元レーダーで、100以上の標的を同時に探知、識別できる機能を持ち、電子光学追跡装備および追跡レーダーは標的の追跡が可能。
これを利用すれば艦艇でレーダーと衛星により自動で敵に関する情報と脅威要素を収集分析したのち分析資料を活用、武装システムと連携した攻撃が可能で、対艦および対空戦などで大きな効果を発揮するものと期待される。
指揮武装統制体系は国際標準の商用通信ミドルウェアを用いた開放型構造と、ADDが開発した「射撃統制アルゴリズム」を使用して開発された。この体系は先月韓国軍の運用試験評価で対艦および対空射撃において現在の運用体系よりも高い命中率を記録、すでにその優秀さが立証されている。
ADDは今回の武器体系開発により国防科学技術の先進化と艦艇用戦闘体系分野における自立化などを期待している。また兵器の性能改善につながる戦闘体系自立化により今後の技術開発が容易になり、次期戦闘艦はもちろん潜水艦の戦闘体系も韓国で独自に開発するための基盤ができたとしている。
ADDの関係者は「艦艇の戦闘体系分野の海外への技術依存から脱皮し先進国水準の戦闘体系開発 技術力を確保したことに意味がある。既存の艦艇では戦闘遂行過程で人的判断が大きく作用したが、今回の技術確保により正確さと戦闘遂行能力が高まった。また5760億ウォンの輸入代替効果と今後20年間に1042億ウォン以上の運営維持費節減効果なども期待される。性能および価格面で競争力が高く海外への輸出も可能」と話している。
大徳ネット日本語版
「コムトクスリA」戦闘体系…100以上の標的の同時追跡が可能
大徳所在の国防科学研究所 (所長 パク・チャンギュ、以下ADD) は現在韓国海軍で運用中の高速艇に代わる戦力であるミサイル高速艦 (PKG: コムトクスリ-A) に搭載される戦闘体系を韓国独自の技術で開発するのに成功したと12月3日に発表した。
2000年に中期新規戦力所要決定にともない事業に着手、8年をかけて完成したミサイル高速艦戦闘体系は探索レーダーと電子光学追跡装備 (EOTS) 、追跡レーダーなどのセンサー体系と指揮武装統制体系から成る。
韓国で初めて開発された探索レーダーは3次元レーダーで、100以上の標的を同時に探知、識別できる機能を持ち、電子光学追跡装備および追跡レーダーは標的の追跡が可能。
これを利用すれば艦艇でレーダーと衛星により自動で敵に関する情報と脅威要素を収集分析したのち分析資料を活用、武装システムと連携した攻撃が可能で、対艦および対空戦などで大きな効果を発揮するものと期待される。
指揮武装統制体系は国際標準の商用通信ミドルウェアを用いた開放型構造と、ADDが開発した「射撃統制アルゴリズム」を使用して開発された。この体系は先月韓国軍の運用試験評価で対艦および対空射撃において現在の運用体系よりも高い命中率を記録、すでにその優秀さが立証されている。
ADDは今回の武器体系開発により国防科学技術の先進化と艦艇用戦闘体系分野における自立化などを期待している。また兵器の性能改善につながる戦闘体系自立化により今後の技術開発が容易になり、次期戦闘艦はもちろん潜水艦の戦闘体系も韓国で独自に開発するための基盤ができたとしている。
ADDの関係者は「艦艇の戦闘体系分野の海外への技術依存から脱皮し先進国水準の戦闘体系開発 技術力を確保したことに意味がある。既存の艦艇では戦闘遂行過程で人的判断が大きく作用したが、今回の技術確保により正確さと戦闘遂行能力が高まった。また5760億ウォンの輸入代替効果と今後20年間に1042億ウォン以上の運営維持費節減効果なども期待される。性能および価格面で競争力が高く海外への輸出も可能」と話している。
大徳ネット日本語版
FFX（次期護衛艦）戦闘システム
FFXは、現在運用中の護衛艦 (FF) 及び哨戒艦 (PCC) の代替勢力として、約2,000トン級以上で建造され、艦隊主力艦として高速機動性及びステルス性を有し、垂直ミサイル発射台を搭載して、対艦・対空・対潜戦能力を備えるものと予想される。FFX用戦闘システムは、KDX-�亀蕕寮鐺�システムと類似の能力と規模で、搭載武装及びセンサーの変更にともなう装備と連動S/W（ソフトウェア）の変更を除けば、C2及びFCS分野の変動は大きくないだろう。したがって、現在KDX-I、II事業及びPKX戦闘システムの研究開発過程で確保しているS/W開発技術とシステム統合技術を活用して国内開発中だ。
FFX戦闘システムは、リアルタイムに戦術情報を収集・総合・表示・編集する機能を有し、自艦防御及び脅威標的に対する攻撃、そして、陸上火力支援機能を遂行して、使用者インターフェース (HMI) 、戦術航海支援、模擬訓練などの機能を提供する。システム構成は <絵2-10> にあるとおり、分散処理方式を採用して別途の中央情報処理装置を必要とせず、使用者インターフェース (HMI) 、情報処理及び戦術データリンク処理機能を遂行する多機能コンソール (MFCC) 、各種センサー及び武装を戦闘システムデータバスに連結するための連動段、そして、システム内のデジタルデータ通信を担当する戦闘システムデータバス (CSDB) 、映像信号分配及び録画・再生を担当する映像分配記録装置 (RTVDE) から構成されるだろう。3D探索レーダー、航海レーダー、射撃統制レーダー、IFF、電子戦場装備、ソナー、IRSTなど各種センサーと連動して、KNTDS、連合海上作戦通信システム、海軍戦術C4I、Hel Data Linkと標的情報を交換して、艦対艦・艦対空ミサイル、CIWS、Decoy、艦砲などの武装を統制する。
<絵2-10> FFX戦闘システム構成
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