システムの名称

合同戦術データリンクシステム (JTDLS: Joint Tactical Data Link System)
他には、韓国型合同戦術データリンクシステム (KJTDLS: Korea Joint Tactical Data Link System) または (JTDLS-K) 、もしくは、リンクKなど。

1. 開発動向序論

韓国型合同戦術データリンクシステム開発動向[防衛事業庁](2008.12.26)
ttp://www.dapa.go.kr/internet/site/program/board.jsp?mode=readForm&boardCode=BDTEAM08&curPage=4&searchField=&searchWord=&articleSeq=6340#download

防衛事業庁システム統合事業チーム 中領キム・スンチュン


最近、情報通信技術の発展にともない、通信情報システム (CIS: Communication Information System)(の分野)では、軍の統合・合同性の作戦要求による戦争手段と方法、そして、作戦遂行概念が変化している。

将来の戦争は、各武器システムのプラットホーム中心の戦いから、敵より良い状況認識を獲得・活用して、情報優位の基盤に立って戦争を遂行するネットワーク中心の戦いへと作戦運用環境と概念が変化している。すなわち、戦闘員及びプラットホーム間で、敵のすべての情報をリアルタイムに共有することで、戦場状況に対する可視化と指揮官の指揮統制が速やかになされ、また、武器システムを効果的に運用することで、最大戦闘力の上昇及びシナジー効果を発揮できるようになる。そして、このようなネットワーク中心の戦いの核心手段が、すなわち、戦術データリンクシステムである。

現在、米軍は、戦術データリンクのうち、地上軍を中心にVMF、海上を中心にLink-11、空中を中心にLink-16を、それぞれ運用しており、武器システム間の連動及び相互運用性を確保したうえで戦術データリンクシステムを構築して運用している。

しかし、我が軍は、海軍と空軍の武器システムを中心に、一部に米軍の戦術データリンクを導入して運用しているのみで、今後は、韓国軍合同作戦時の統合性を発揮するための韓国型合同戦術データリンクシステムを、2012年の戦力化を目標にシステム開発を進めている。

本稿では、現在、研究開発が進められている韓国型合同戦術データリンクシステムの開発方案と、完成型となる韓国軍戦術データリンク第2段階の開発方案に対して考察する。

2. 概要

2.1 定義

韓国型合同戦術データリンクシステムとは、韓国軍の合同作戦において、武器システム及び指揮統制システム間における戦術情報をリアルタイムまたはニア・リアルタイムに状況認識して、また、指揮決心、交戦状態、交戦統制及び標的情報などを交換して、状況認識を共有するためのデジタル通信システムをいう。

下の絵は、合同戦術データリンク基本概念図を定義した絵である (※1) 。



過去の通信形態は、主に音声中心の無線網によって情報交換及び指揮統制を遂行するために、情報交換が制限され、また、手動で情報を処理することによるエラーが避けられないという短所があったが、現在では戦術データリンクという手段を活用して、リアルタイムに戦術情報を共有及び伝播することで、戦場を相互に認識し、迅速な指揮統制及び戦場状況に対する即時対応が可能になった。すなわち、合同戦術データリンクシステムの構築によって、合同作戦時、音声中心のデジタル戦術情報の交換に高い信頼性と正確性を保障し、戦闘力を最大化するためにリアルタイムに標的(情報)が提供されることで、命中率の増加及び生存性の向上を図ることができる。

※1) この絵は第1段階(基本型)の完成図。
第2段階(完成型)とは、韓国軍独自、すなわち、米国から覗き見られることのないデータリンクシステムを造ることが目的である。もちろん、米国とは必要時または必要な情報を選択して共有することは考慮されており、その役目を果たすのが、いわゆるG/W(ゲートウェイ)システムとなる。


2.2 構成要素

韓国型合同戦術データリンクシステムは、戦術データを処理して各武器システム間で戦術情報を交換するためのメッセージ(メッセージ・フォーマット)、状況を表示するコンソール及び暗号システムから構成される。なお、データ処理器は既存の無線機に付加して使用される。

戦術データリンクの構成要素は、状況認識を提供するコンソール、戦術データの統合管理・分配及びリンク間データの転換選択を可能とするデータ処理器並びにデジタルデータの送受信を行う無線機から構成される。



3. 開発方案

韓国軍は、現在、海空軍の武器システムの中心に、米軍の戦術データリンクを導入して運用している。現在、使用している戦術データリンクは、Link-16、Link-11/11B、ISDL (※2)、RTDS (※3)、TIBL (※4) などがあるが、各軍別の指揮統制システム及び武器システム別の要求事項を満足するために、各軍別に構築され運用されているため、一部の武器システムには戦術データリンクがなく、音声で運用されている。そのため、合同作戦を遂行し、陸・海・空の戦力を統合遂行できる韓国型合同戦術データリンクシステムを開発する予定である。

※2) ISDL (Inter Site Data Link)
※3) RTDS (Real-Time Display System)
MCRCで選択された航跡情報を、合同参謀、各軍本部、飛行団及び陸上部隊に設置されたコンピュータモニターにリアルタイムに表示する航跡表示システム。
※4) TIBL (Tactical Information Broadcasting Line)
艦隊司令部に設置されたKNTDS装置から、KNTDS端末を設置していない陸上部隊へ、標的情報を一方的に送信する通信方式。


3.1 基本型(第1段階)の開発

韓国軍の単独戦争遂行システムの確立を考慮した韓国型戦術データリンクシステムの開発は、合同作戦における音声中心の情報交換リストを、リアルタイム(での情報共有を可能とする)デジタル情報交換要素として標準メッセージ化し、既存の無線機に付加して(送受信ができるように)開発を進めている。これは、6つの合同作戦(要素)のうち、音声情報をデジタル化することで、戦術情報の共有と状況認識を提供する指揮統制ネットワークを提供する。



3.2 開発方案

地上軍は、地上戦術C4Iとして、各武器システム別に戦術リンクを使用し、06年からは地上戦術用 (KVMF) に対する応用研究を進め、10年以降に試験開発が計画されている。海軍は、KNTDSを中心にLink-11/ISDLを運用しており、KDX-IIIの戦力化によってLink-16を搭載して防空作戦を遂行する予定である。空軍は、MCRCを中心にLink-11Bを運用中で、米連動統制所を通じて、F-15K戦闘機だけがLink-16を制限的に運用している (※5) 。

このような無線音声網に依存している現行の合同敵戦概念を、デジタル戦術情報交換概念として切り替える時点にある。現在は、合同作戦時における各種の標定 (※6) 情報及び敵味方識別情報を音声通信に依存しているために、迅速で正確な状況認識が制限されている。したがって、効率的な合同作戦の支援のためには、現在運用中及び今後構築予定である戦術データリンクとの連動を考慮した、韓国型合同戦術データリンクの運用能力の確保が必要となる。

この合同戦術データリンクシステムの構成は、戦術データリンクの種類によって差がありうるが、一般的に、特定データリンク・プトロコルに合致するようにデータを変換する共通データ処理器、暗号化・復号化のための暗号装備及び戦術ネットワークでデータを送受信するための通信端末機などから構成される。下記の絵のとおり、韓国軍の作戦環境に適合した戦術データリンクシステムを開発して、戦力化する予定である。




※5) 2010年12月現在、空軍第1及び第2 MCRCがLink-16を運用可能である。
※6) 標定:軍事標的物の位置を、図表または地図上に表示すること。


3.2.1 戦術データリンク統制段
共通統合モジュール方式として開発し、戦力化対象となる戦力別に戦術データリンクを選択して適用する。異種リンク間は、G/W(ゲートウェイ)によって他の戦術データリンクと戦術情報の交換及び共有をするために、自動選択切替え機能が提供される。
3.2.2 連動段(マッチングセクション、ポート)
共通モジュール方式として開発する予定である。既存の戦術データリンクと同様、対象戦力別に作戦運用環境を考慮して選択適用が可能である。
3.2.3 コンソール
韓国型合同戦術データリンク専用として開発する。必要時、戦場管理システムを保有する戦力は、作戦地域を選択的に適用して状況認識を提供する。
3.2.4 暗号システム
韓国型合同戦術データリンク用暗号装備を開発(内蔵型モジュール型)して、プラットホームの形態に最も適合した内蔵型、または脱着型として開発する予定である。

3.3 完成型(第2段階)の開発

第1段階の開発技術を凝縮し、無線機とデータ処理器が統合された完成型システムとして、将来の戦場を保障する核心システムを、地・海・空戦力の合同性を保障することができる韓国型戦術データリンクシステム(合同及び3軍統合型)として開発する計画である。

韓国軍の戦場環境と武器システムに適合するように、監視偵察システム、精密打撃システム及び指揮統制システム間で、リアルタイムに戦術情報及び映像を共有するためのデジタル化された統合型ネットワークが提供されることになる。

完成型の開発要素では、データ処理器を無線機と統合した形態で開発し、戦場をALL-IP基盤化して、標準メッセージ、プロトコル及び暗号機能の性能が保障されるシステムとして開発し、プラットホーム別に、陸・海・空戦力に搭載して運用される。

今後、外国の戦術データリンク適用時にも莫大な費用を節減でき、韓国軍の合同作戦及び将来の作戦運用要求に沿う武器システムの相互運用性が保障されるシステムとして開発が進められる。



4. 結語

韓国型合同戦術データリンクシステムの開発は、国内の技術と商用技術を最大限に活用して、段階的・漸進的・進化的な方法によりデータリンクの統合が進められる。12年の戦時戦作統制権の返還に備えて、韓国軍独自の作戦遂行に(対する)海外への依存度が解消される。すなわち、将来の戦場環境に符合する統合型戦術データリンクシステムが構築されることで、陸・海・空戦力の統合性が保障され、戦場を可視化するための核心手段として使用される。結局、現存する戦力と将来獲得される戦力の相互連動性も確保される。また、各軍の戦術データリンクの暫定標準と獲得政策の一元化を通じて、統合的な将来戦力が建設され、獲得及び運営維持の経済的効果だけでなく、戦力建設の技術能力の確保を通じて海外への輸出も期待され、外貨獲得及び国防外交に先導的な役割を果たすことになる。


参考資料
1. 2003.韓国型合同戦術データリンクシステム構築方向研究 - KIDA
2. 2005 CLIP (Common Link Integration Processing) - U.S Air Force / N.G.C
3. 韓国軍戦術データリンク運用概念研究 - KIDA
4. 2006.韓国型合同戦術データリンクシステム構築計画 - 合同参謀

(2010.09.13.2)

委託研究

国防科学研究所から、システム開発段階における委託研究として、「Link-KのHMD活用方案の研究他4件」が、2009年10月から2011年9月にかけて行われている。
なお、委託研究は次の5件。

以下は、慶北大学校産学協力団のサイトより
ttp://iac.knu.ac.kr/project_offer/index.php?menu=4&sub=2&W=v&No=1380&SearchDate=2010
詳細は次のファイルより(要ハングルビューアー)
ttp://iac.knu.ac.kr/project_offer/download.php?FileD=20090827110730&FileN=%EB%B6%99%EC%9E%84[2]%EC%9C%84%ED%83%81%EC%97%B0%EA%B5%AC %EC%A0%9C%EC%95%88%EC%84%9C%EA%B3%B5%EB%AA%A8_jtdls[1].hwp

委託研究名
1. Link-KのHMD (Helmet Mounted Display) 活用方案の研究
2. 戦術データリンクネットワークの管理方案の研究
3. 合同戦術データリンク端末に適用(可能な)技術についての現況分析
4. Link-Kの合同作戦及び各軍作戦における運用手続き並びにその効果の分析
5. 効率的なLink-Kプロトコル伝送方案の研究

上記のうち、「1. Link-KのHMD活用方案の研究」については、次のような研究がなされる。
研究内容
  • HMD技術の国内外調査:民間及び軍航空機・ヘリコプターに適用されているHMD技術の調査。
  • Link-K HMDの使用者要求事項の分析:Link-K環境に適合したHMDに対して、使用者からの要求事項を導き出し、発展的方向の要求事項を分析。
  • Link-K HMDの設計:Link-Kの空中試製(モデル)に適合したHMDの設計。
  • KA-1及びAH-1SのヘルメットへのHMD装着方案の研究:Link-K HMDのKA-1及びAH-1Sに対するハードウェア的連結方案の研究。
  • Link-K HMDの発展方向の提示:Link-K HMDの究極的な発展方向の研究と、これの構築方案の提示。

ニュース記事

韓国型戦術システム「リンクK」、北の電子かく乱に脆弱[ソウル新聞](2011.09.09)

ttp://mnm.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20110909040004

軍が開発中の韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS)、別名「リンクK」が、北朝鮮の電子かく乱(ジャミング)に脆弱で、致命的弱点があるという指摘がなされた。

戦術データリンクシステムは、武器システム間で戦術情報を交換するために、指揮統制システムと武器システムを連動するリアルタイムデジタル通信網のことだ。「リンクK」は、陸・海・空軍別に分かれている戦術データリンクを、合同戦力間にデジタル戦場情報を共有するために1つに統合して、韓国軍独自の合同作戦の遂行を担保するシステムだ。軍は2007年12月、リンクK開発事業推進基本戦略を樹立、2009年から693億ウォンの予算を投じて2013年に戦力化する計画だ。

国会国防委員会所属の民主党アン・ギュベク議員は8日、「軍が開発中のリンクKは、データ送受信の過程で周波数を時々刻々変化させる「周波数ホッピング」ができないために、敵のジャミングに対して極度に脆弱だ」と指摘した。

これについて軍関係者は、「これまで開発されたさまざまなデータリンクシステムのうち、周波数ホッピングができるのは米軍が50年間開発して使っている「リンク16」だけ」として「周波数ホッピング機能は備わっていないが、送・受信するデータを暗号化し、地上だけでなく衛星を通じても伝達するために、ジャミングの危険性はそれほど高くない」と説明した。

一方、今年3月、北朝鮮が我が国へ向けて電波かく乱を試みた際に、我が軍の艦艇はもちろん、米軍の偵察機までジャミングにあったことが分かった。

国防部が最近、国会国防委員会に提出した「合同参謀本部電波かく乱実務対策委員会」の会議資料によれば、3月4日午後3時32分から次の日の明け方まで、電波かく乱により仁川(インチョン)海域防御司令部所属の沿岸警備艇と高速艇、そして、民航機3〜8機の衛星位置情報システム (GPS) に障害が起き、米軍の偵察機RC-7Bも同じ理由で40分後に帰還したことが伝えられた。

(2012.05.15.1)

[プレスリリース]双龍情報通信「韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS) ネットワーク管理システム具現事業」受注(2010.06.30)

ttp://www.sicc.co.kr/Customer/Customer_6_6_1.jsp?seq=5861&page=31&keyword=&M1=7&M2=1

双龍情報通信 (www.sicc.co.kr) は、国防科学研究所が進めている「韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS) ネットワーク管理システム (NMS) 具現事業」を受注したことを明らかにした。

JTDLSは、将来の戦場環境及び2012年の戦時作戦統制権の返還に備えて、陸−海−空軍が迅速・正確に戦場状況を共有し、指揮統制を可能にする戦術データリンクシステムを確保する事業で、21世紀の韓国軍に独自の戦争遂行システム基盤を用意するために実施される。

今回、双龍情報通信が受注したJTDLSネットワーク管理システムは、無線・衛星・有線Link-Kネットワークの運用に必要な運用情報を構築するネットワーク設計機能と、ネットワーク運用情報によってネットワークを運用及び管理するネットワーク運用機能に区分される。

2012年11月まで進められる今回の事業で、双龍情報通信は、国防科学研究所がすでに行ったシステム・ソフトウェア要求事項の分析と基本設計を基礎に、JTDLS NMSの詳細設計、ソフトウェアの具現、試験評価、総合軍需支援などの業務を行うことになる。

JTDLS事業が完了すれば、ネットワーク中心の戦い (NCW) 及び効果基盤型作戦 (EBO) の将来の戦場環境に備えるだけでなく、共同交戦能力 (CEC) の基盤を確保することで、戦闘力の相乗効果を最大化することができ、すべての戦場で同時統合戦闘及び戦場指揮の優越性を確保できることになる。

(2010.09.13.2)

[プレスリリース]双龍情報通信「韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS) 戦術情報処理装置ソフトウェア開発事業」受注(2009.09.23)

ttp://www.sicc.co.kr/Pr/Pr_4_1_1.jsp?seq=233&page=4&M1=4&M2=&item=&keyword=

双龍情報通信 (www.sicc.co.kr) は、防衛事業庁が進めている「韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS: Joint Tactical Data Link System) 戦術情報処理装置ソフトウェア開発事業」を受注したことを明らかにした。

韓国型合同戦術データリンクシステム開発事業は、将来の戦場環境 (NCW/EBO/CEC) 及び2012年の戦時作戦統制権の返還に備えて、韓国軍の戦場環境及び武器システムに適合するように、陸・海・空軍のセンサー、指揮統制及び打撃システム間でデジタル化された戦術情報をリアルタイムに共有して、すべての戦場で同時統合戦闘及び戦場での指揮優越性を確保できるシステムを開発することである。

6つの試製事業のうち、双龍情報通信が行う戦術情報処理装置ソフトウェア開発事業は、データリンク参加ノード間の戦術情報交換及び異種データリンクとのフォワーディング機能を提供し、標準ホストインターフェースを通じて戦術状況制御装置ソフトウェア及び武器システムと連動して、システム構成要素間の調整と統制の役割などの重要な機能を行う核心ソフトウェアを開発する事業である。

今回の事業で、双龍情報通信は、JTDLS戦術情報処理システム試製開発事業及び国防指揮統制システム開発事業を通じて蓄積した技術力と経験を基礎に、韓国軍固有の独自のデータリンクシステムを取り揃えて、多様なプラットホームまたはシステムとの連動及びリアルタイムで戦術情報の安定的伝播が可能な「韓国型合同戦術データリンクシステム」を構築することになる。

今回、双龍情報通信が純粋な国内技術で開発する戦術情報処理装置ソフトウェアは、有線−無線−衛星通信を利用して韓国軍の戦場情報をリアルタイムに送受信して、各軍が効果的に作戦を行えるように支援することはもちろん、多様なハードウェアに搭載が可能で、各種の戦場管理システム及び他の武器システムとの相互運用性を保障する機能を備えているのが特徴である。

今回の事業が完了すれば、ネットワーク中心の戦い (NCW) 及び効果基盤型作戦 (EBO) などの将来の戦場環境に備えるだけでなく、共同交戦能力(CEC)の基盤を確保することで、戦闘力の相乗効果を最大化することができ、韓国軍独自の作戦能力の培養と連合軍との効果的な作戦を支援して、すべての戦場で同時統合戦闘及び戦場での指揮優越性を確保できることになる。

同時に、これまで海外に依存してきた戦術データリンク技術を国産化することで、海外への依存から脱却して経済性効果を上げることができるようになる。

(2010.09.13.2)

[プレスリリース]双龍情報通信「韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS) 開発試製事業」優先交渉対象者に選定(2009.01.06)

ttp://www.sicc.co.kr/Pr/Pr_4_1_1.jsp?seq=206&page=3&M1=4&M2=&item=&keyword=

国内な純粋技術で戦術情報処理装置ソフトウェアを開発
国防SI技術の国産化に寄与

双龍情報通信 (www.sicc.co.kr) は、防衛事業庁が進めている「韓国型合同戦術データリンクシステム (JTDLS) 開発試製事業」のソフトウェア分野の試作品開発事業部門の優先交渉対象者に選ばれたことを明らかにした。

今回の事業は、将来の戦場環境 (NCW/EBO/CEC) 及び2012年の戦時作戦統制権の返還に備えて、陸−海−空軍が迅速・正確に戦場状況を共有して、指揮統制を可能にする戦術データリンクシステムを確保する事業で、21世紀の韓国軍に独自の戦争遂行システム基盤を用意するために実施される。

今回の事業で、双龍情報通信は、JTDLS戦術情報処理システム試製開発事業及び国防指揮統制システム開発事業を通じて蓄積した技術力と経験を基礎に、韓国軍固有の独自のデータリンクシステムを取り揃えて、多様なプラットホームまたはシステムとの連動及びリアルタイムで戦術情報の安定的伝播が可能な「韓国型合同戦術データリンクシステム」を構築することになる。

今回、双龍情報通信が純粋な国内技術で開発する戦術情報処理装置ソフトウェアは、有線−無線−衛星通信を利用して韓国軍の戦場情報をリアルタイムに送受信して、各軍が効果的に作戦を行えるように支援することはもちろん、多様なハードウェアに搭載が可能で、各種の戦場管理システム及び他の武器システムとの相互運用性を保障する機能を備えているのが特徴である。

今回の事業が完了すれば、ネットワーク中心の戦い (NCW) 及び効果基盤型作戦 (EBO) などの将来の戦場環境に備えるだけでなく、共同交戦能力 (CEC) の基盤を確保することで、戦闘力の相乗効果を最大化することができ、韓国軍独自の作戦能力の培養と連合軍との効果的な作戦を支援して、すべての戦場で同時統合戦闘及び戦場での指揮優越性を確保できることになる。

同時に、これまで海外に依存してきた戦術データリンク技術を国産化することで、海外への依存から脱却して経済性効果を上げることができるようになる。

(2010.09.13.2)










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