システムの名称

空軍指揮統制システム (AFCCS: Air Force Command and Control System)

概要

空軍指揮統制システム (AFCCS: Air Force Command and Control System) 事業は、空軍作戦過程 (PD&E Cycle: Planning Decision and Execution Cycle) の計画、決心、作戦遂行手続きを自動化する指揮統制用戦場管理情報システムを構築する事業として、○○年○月の戦力化を目標に、2004年04月から現在まで株式会社ポスデータが開発を進めており、現在は運用試験評価を行っている。

空軍指揮統制システムの構築以降は、次のような役割を担うことが期待されている。
第1に、作戦的側面としては、中央集権的な統制、分権的な任務遂行及び合同・連合作戦の遂行が可能になる。

第2に、運用的側面としては、24時間絶え間なく運用できるシステム、維持補修が容易なシステム、戦時・平時・訓練時に運用できるシステム及び他の武器システムと相互運用性を保障できるシステムとして構築される予定である。

第3に、技術的側面としては、ウェブ (Web) 基盤のシステム、共通の運用環境に適応が容易なシステム及び技術発展の傾向を反映できるシステムとして発展する見通しである。

空軍指揮統制システムは、海軍・陸軍・統合指揮統制システムとのデータ水準での連動により、各システム間の緊密な連係を通じて統合された戦闘力を発揮する。

開発

第1次事業
2004年4月から572億ウォンを投じ、株式会社ポスデータを主契約者として開発、2007年5月22日に開発が完了し、同月、空軍に引き渡される。

2010年から2014年にかけて、性能改良事業が行われる。

その他

防衛事業庁による解説 (AFCCS)
ttp://www.dapa.go.kr/open_content/images/atg/pdf/001/3-2.pdf

ニュース記事

リアルタイム作戦指揮、戦争勝利(2010.07.13)

ttp://kookbang.dema.mil.kr/kdd/GisaView.jsp?menuCd=3004&menuSeq=2&menuCnt=&writeDate=20100714&kindSeq=1&writeDateChk=20100713

空軍第11戦闘飛行団、C4I状況共有システムを導入して指揮所演習

空軍第11戦闘飛行団は、6日から9日までの4日間、C4I状況共有システムを導入して指揮所演習を実施した。

今回の演習で第11戦闘飛行団は、空軍飛行団としては初の導入となるC4I状況共有システムを利用して、リアルタイムに状況を共有し、迅速な報告と指揮決心により作戦を遂行する手続きを習得した。

C4I状況共有システムは、既存の指揮所演習モデルが演習モードだけを実行可能なのとは異なり、実戦モードと演習モードが存在する。演習モードを通じたシステムの熟達が直ちに実戦につながることが大きな長所だ。

また、空軍の全部隊が共同で使用するシステムに情報を入力すると、直ちに共有が可能になるため、迅速な指揮決心と統一された指揮システムの中で作戦を遂行することができる。

今回の指揮所演習では、まさにこのような点に着目して、指揮部と現場状況室との間の迅速なコミュニケーションと、これを基礎にした効果的な作戦命令が出されることに重点を置いて進められた。

特に、基地の主要地点に新たに設置した13個のCCTVを通じて、戦闘指揮所に居る指揮官が基地全体の状況をリアルタイムに把握することで、現場の状況を目で見るように確認して共有することができ、より一層素早く効果的に対応することができた。

演習を指揮したファン・スンドン第11戦闘飛行団長は、「実戦に対応する部隊指揮官・参謀の全般的な力量を点検して、戦闘現場に散在している現場状況室と戦闘指揮部が有機的な対応をすることで、作戦遂行能力の効率性を向上させる契機になった」と成果を明らかにした。

空軍作戦司令部演習訓練部は、今回の演習の結果を踏まえて、C4I状況共有システムが全勝のための迅速な戦況把握に資すると判断して、来年からC4I状況共有システムを利用した指揮所演習を空軍の全部隊に拡大する予定だ。

(2011.06.11.2)

ネットワーク中心の戦い、かくも(2010.04.16)

ttp://kookbang.dema.mil.kr/kdd/GisaView.jsp?menuCd=3004&menuSeq=2&menuCnt=&writeDate=20100416&kindSeq=1&writeDateChk=20100416

空軍第30防空管制団、戦術データリンクセミナー

空軍第30防空管制団は15日、大会議室において、国防科学研究所 (ADD)、韓国国防研究院 (KIDA) 所属の戦術データリンク分野の専門家など、約50人が参加した中で、実戦遂行能力中心の戦術データリンク発展セミナーを開催した。

セミナーでは、急変する戦場環境に対する幅広い理解と、現代戦の核心概念であるネットワーク中心の戦い (NCW) の重要性を再認識した上で、戦術データリンクの発展方案を模索するために用意された。特に、昨年12月、中央防空統制所 (MCRC) に構築されたLink-16システムを中心に発表がなされた。

Link-16は、各種の指揮統制システムと武器システムとの間で、リアルタイムに双方向デジタル情報の円滑な交換をするために開発された、先端デジタル通信技術システムである。防空武器統制士と3次元の空間で任務を遂行する操縦士との間の効果的な任務遂行を後押しする役割を果たす。

セミナーは、韓国国防研究院キム・ウイスン責任研究員の「戦術データリンクの相互運営性の確保」、国防科学研究所イム・マンヨプ室長の「韓国型合同戦術データリンクシステム」など、全5チームによる発表と質問応答が行われた。

空軍第30防空管制団長は、「今回のセミナーは、空軍の戦術データリンクシステムをより一層定着させ、将来、ネットワーク戦の主軸となる戦術データリンクの発展に大変重要な役割を果たす」と意義を強調した。

(2010.09.14.1)

空軍C4I性能改良事業、優先交渉者LG CNS選定(2009.07.07)

ttp://kookbang.dema.mil.kr/kdd/HearTypeView.jsp?writeDate=20090710&writeDateChk=20090707&menuCd=3004&menuSeq=1&kindSeq=3&menuCnt=30911

防衛事業庁

空軍が進めている戦術C4Iシステム性能改良事業の優先交渉対象業者としてLG CNSが選ばれた。
防衛事業庁(庁長ピョン・ムグン)は3日、第61回事業管理分科委員会を開催して、LG CNSを優先交渉対象業者として選定したことを6日、明らかにした。

事業庁は、3月31日の公告を通じて事業への参加を希望したSK C&CとLG CNS の2社を対象に、5月22日から25日まで技術能力と価格評価を実施し、3日に開催した事業庁事業管理分科委員会で合算点数が高いLG CNSを交渉対象第1順位として選定した。

事業庁は、今回、優先交渉対象業者に選ばれたLG CNSと技術及び価格交渉を実施し、今月末まで契約を進める計画だ。

空軍戦術C4Iシステム性能改良事業は、現在、運用中の空軍戦術C4Iシステムの性能改善と、C4Iシステムを通じて作戦命令を迅速に命令する航空任務命令 (ATO) 生産能力及び防空砲兵、基地防護作戦の機能を開発する事業だ。
今年は探索開発を遂行し、2010年からシステム開発を始めて、2014年6月に戦力化する予定だ。

(2010.11.06.1)

事業庁「空軍C4I性能改良事業」[デジタルタイムス](2009.07.05)

ttp://www.dt.co.kr/contents.htm?article_no=2009070602010360611015

LG CNSコンソーシアムを優先交渉者に

300億ウォン規模の「空軍戦術指揮統制 (C4I) 性能改良事業」の優先交渉対象者として、LG CNSコンソーシアムが選ばれた。

5日、業界によれば、防衛事業庁が発注した「空軍戦術指揮統制 (C4I) 性能改良事業」の優先交渉対象者として、LG CNSコンソーシアム(ポスデータ、KCC情報通信)が選ばれた。

この事業は、2012年の戦時作戦統制権の返還に備え、韓国軍独自の航空作戦計画の樹立能力を確保するためのもので、LG CNSコンソーシアムとSK C&Cが競争していたが、選定の結果、LG CNSコンソーシアムが受注した。

空軍C4I第1次事業は、ポスデータとKCC情報通信のコンソーシアムが担当して2007年に完了したが、今回の事業は、第1次事業で実現されなかった機能の追加と性能を改良するものだ。

これにより、LG CNSコンソーシアムは2009年の探索開発に続き、2010〜14年にかけてシステム開発をすることになった。

LG CNSは先月6月30日、陸軍科学化戦闘訓練団 (KCTC) 旅団級拡張探索開発事業も受注・契約しており、国防情報化事業を加速させている。

特にこの事業は、来年に本事業(約2000億ウォン規模)が控えていることから重要な意味を持つ。

(2011.06.11.2)

有事の際のデータ伝送の運営能力を確認(2009.04.30)

ttp://kookbang.dema.mil.kr/kdd/HearTypeView.jsp?writeDate=20090430&menuCd=3004&menuSeq=2&kindSeq=2&menuCnt=30911

空軍作戦司令官、戦術C4I予備システムの実地訓練

非常事態が発生した際に、保存しなければならない戦術C4Iシステムのデータを遠く離れた他の部隊にリアルタイムに伝送する実地訓練が29日に行われた。

空軍作戦司令部作戦電算所はこの日、戦術C4Iシステムの予備システムの実地転送訓練を行ない、戦時、敵の攻撃によりシステムの機能が麻痺した際の迅速な復旧と、それに伴う軍事資料の消失に対応できるかの能力を総点検した。

訓練は仮想の非常事態が起こった直後、250km余り離れた部隊にデータを転送する方式で行われ、部隊は成功裏に任務を遂行した。あわせて610の機能から構成される戦術C4Iシステムは、2008年1月から戦力化され、空軍本部と隷下の飛行団基地で運用されている。

合同参謀本部のC4IシステムであるKJCCSとの連動を通じて航跡資料などの主要資料を提供し、さらには韓米連合作戦システムであるACC-COINと連動することで、合同・連合作戦能力の向上に寄与している。

戦術C4I予備システムとは、災害などによるシステム破壊・中断などの場合に備えて、空軍作戦司令部、防空砲兵司令部、第30防空管制団、隷下の飛行団などの主要データを遠距離部隊にリアルタイムに伝送して保管する災害復旧センターシステムのことだ。

空軍作戦司令部作戦電算所長シム・ドンソプ中領は、「今回、訓練を通じて戦術C4Iシステムの予備システムを災難・災害時にも安定的に運用できる能力を確認でき、システム運営要員の自信にもつながった」と話した。

(2011.06.11.2)

IT翼を付けて空軍C4I「離陸」[双龍情報通信](2009.02.16)

ttp://www.sicc.co.kr/Customer/Customer_6_6_1.jsp?seq=3698&page=187&keyword=&M1=7&M2=1

4月に提案書が締め切られ、6月に事業者の選定が行われることが決まり、350億ウォン規模の空軍C4I事業のロードマップが確定した。これにより、空軍C4I事業が上半期の業界受注戦の核として浮上、C4I事業の内容と空軍情報化に業界の関心が集まっている。

空軍C4Iは、監視及び打撃など空中戦と関連するすべての意思決定を情報技術 (IT) を利用して統合するもので、応用システム、共通システム、基盤システムなどから構成されている。 特に、作戦遂行手続きを自動化した「インテリジェンス空軍」を標榜し、空軍の情報化とともに、陸軍、海軍など他軍との連動性を構築して、統合作戦における指揮統制システムを構築することが国防部の構想だ。

◇統合戦闘力の向上が目標

C4Iは空軍情報化の核心だ。例えば、「交戦中に敵の大規模機械化部隊が接近しているという状況報告が前方小隊から伝えられる。諜報は直ちに合同参謀本部へ報告され、わずか数分で戦闘機と攻撃ヘリコプターが飛び立つ。このすべての過程は指揮官のノートブックで5分たらずのうちに完了する」このようなシナリオが現実化される。

空軍C4Iが完了すれば、このような光景が珍しくなくなる。600億ウォンが投じられる空軍戦術C4I事業は、第1次事業がすでに2007年に終了している。当時、C4Iは、指揮・統制・情報システムはもちろん、コンピュータと有機的に連結することで統合戦闘力を最大化するシステムを目標にした。

事業の開始は遅れたが、空軍に構築されたシステムは一歩前進したと評価されている。事業庁は、「中央防空統制所 (MCRC) 、作戦・情報システムなど単位統制システムを統合できるようになり、空軍作戦司令部と全部隊が主要な戦場状況・情報をリアルタイムに共有できるようになった」として「今後は特に、分散している戦闘要素を垂直的・水平的ネットワークに連結・結合することが目標」と説明した。

すでに軍団級地上戦術C4Iを戦力化した陸軍は、現在、前方部隊を中心にC4Iの構築を積極的に進めている。

◇第2次事業、独自作戦遂行システムを構築

今回、空軍C4Iプロジェクトの最大の特徴は「独自運営作戦システム」の構築だ。

2007年にシステムが構築されたが、ソフトウェアなど独自運営には不十分な部分があった。今回空軍は、第2次事業期間を2014年までとし、期間を長く取った。

360億ウォンの予算には、戦術開発とともにハードウェアの購入費用も含まれていることから、事業庁は全過程を徹底的に検証することにしている。ただし、早い発注のために4月には提案書を締め切り、6月に主たる事業者を選定する方針だ。

また、米軍システムとの連動性も確保される。陸軍や海軍も同じだが、連合作戦が特に活発な空軍の場合は、システムの互換性を保つことが必須だ。

防衛事業庁の関係者は、「独自運営システムを整えることを基本とするものの、連合作戦を円滑にできるように開発される」として「すでに開発が完了した各軍C4Iシステムとの疎通も早い時期になされる」と話した。

◇究極的には陸・海・空の合同火力システムを構築

C4Iシステムの構築は、今後、合同火力システムを造るためだ。陸軍は軍団指揮本部、海軍は海軍作戦司令部指揮統制本部、空軍は空軍作戦司令部指揮統制本部で、それぞれのC4Iシステムを管理することになるが、すべてのシステムは連動される。

国防部は、これらC4Iを合同参謀本部がこれまでの指揮統制システム「CPAS」を改良して構築中の「韓国合同指揮統制システム (KJCCS) 」に統合する計画だ。また、国防部は2011年までに韓国軍が主導する連合指揮統制システム (AKJCCS) を開発し、米国のC4Iと連動させる方針だ。

効果的な韓・米連合作戦のためには、米軍の戦術データリンク (TDL) とも連動が必須なためだ。国防部がこのようなマンモス級統合に立ち向かう理由は、将来の戦争が単独でなく、すべての軍が連合した「ネットワーク戦」になると予測されるためだ。ネットワーク戦では情報の絶え間ない流れだけが勝利を約束する。

防衛事業庁の関係者は、「今後、構築される合同参謀C4Iシステムは、監視・打撃システム間の相互運用性と各軍C4Iとの統合が核心になるだろう」と話した。

(2011.06.11.2)

空軍戦術C4Iシステム構築完了(2007.05.23)

ttp://kookbang.dema.mil.kr/kdd/HearTypeView.jsp?writeDate=20070606&writeDateChk=20070523&menuCd=3004&menuSeq=2&kindSeq=5&menuCnt=30911

応用・共通・基盤など3つのシステムから構成

空軍全部隊に戦術C4I(指揮統制)システムが構築された。
このシステムは、2004年4月から572億ウォンを投じて(株)ポスデータ主導で開発に着手、3年にわたる開発を終えて、このほど空軍に引き渡されたことを22日、防衛事業庁が明らかにした。

戦術C4Iは、応用システム、共通システム、基盤システムなど3つのシステムから構成され、空軍の監視・打撃システムを指揮・統制・通信・情報・コンピュータと有機的に統合し、作戦遂行手続きを自動化して指揮官の迅速な指揮決心を可能とする。これにより、空軍の指揮統制能力が高まるものと期待されている。

(2010.11.06.2)










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