子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

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「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス)



目次

まえがき

第1章 ネットワークのはじまり―グラフ理論の誕生
1-1 橋の街ケーニヒスベルク
大数学者オイラー
グラフ理論のはじまり
グラフが使われる対象とは
グラフ理論のその後
1-2 グラフ理論の父、ハラリー
近代グラフ理論の萌芽
グラフ理論の強さと弱さ?
1-3 ネットワークは複雑
小さなネットワークの理解
大きなネットワークの科学へ
ネットワーク科学の考え方

第2章 ネットワークの格子模様―碁盤目とその仲間
2-1 木グラフ
ケーリー
「木」
ベーテ
2-2 碁盤目な格子たち
正方格子
格子いろいろ
2-3 ゲームと格子
ボードゲームと格子
コンピューター・ゲームと格子
2-4 現実と格子
碁盤目の盲点
木の盲点

第3章 ネットワークの距離―ベーコン数とエルデシュ数
3-1 ベーコンとエルデシュ
ベーコン数
エルデシュ数
3-2 ベースボールの神託
ベースボールのネットワーク
ネットワークの距離
3-3 ランダム・グラフ
エルデシュのアイデア
ランダム・グラフも現実からは遠い

第4章 世界はせまい!?―スモールワールド
4-1 スモールワールド実験
イッツ・ア・スモールワールド
人と人の距離
ミルグラムのスモールワールド実験
ミルグラムの実験の難点
ワッツのスモールワールド実験
スモールワールド実験のメッセージ
4-2 内輪付き合い
ワッツとストロガッツ
共通の友達
クラスター性
クラスター性を測る
枝の使いすぎもいけない
4-3 スモールワールド性
スモールワールド再考
ここまでのまとめ
4-4 スモールワールド・ネットワーク
ワッツとストロガッツのアイデア
1次元格子
スモールワールド・ネットワークの作り方
4-5 宴会ゲーム
山手線ゲーム
どびん・ちゃびん・はげちゃびんゲーム
宴会ゲームもうまくできている
4-6 すごろくと人生
昔のすごろく
ランダム・グラフのようなすごろく
1次元格子のようなすごろく
伝統的なボードゲーム
忍者や運命はショートカット?
例のまとめ

第5章 世界は不平等!?―スケールフリー
5-1 ベキ則
バラバシ
ベキ則とは
パレートの法則
5-2 スケールフリー・ネットワーク
ネットワークのベキ則
ネットワークの動き
BAモデル
成長と優先的選択
成長の振舞い
一般化ランダム・グラフ
木型のスケールフリー・ネットワーク
コンフィギュレーション・モデル
仕組まれたスケールフリー性
5-3 ハブ
ハブとは
ハブの由来
ハブ空港
スケールフリーが全てではない
5-4 次数相関
次数のばらつき
5-5 コミュニティ
人間社会のコミュニティ
コミュニティをネットワークから決める
応用編に向けて

第6章 伝染病から身を守る―感染経路と予防接種
6-1 人類の伝染病との闘い
感染症とは
医学の進歩
公衆衛生
6-2 感染症の従来モデル
ネットワークを無視したSIRモデル
ボンド・パーコレーション
サイト・パーコレーション
SISモデル
6-3 感染症のネットワークモデル
現在はスモールワールド
スモールワールド・ネットワーク上の感染症
スケールフリー・ネットワークと感染症
ハブとスーパースプレッダー
ハブが感染症を爆発させる
ネットワークの近代化と感染症の近代化
6-4 公衆衛生とネットワーク倫理
ワクチンと予防接種の政策
ハブ優先策
ハブ優先策の技術面

第7章 通信ネットワーク―インターネットと携帯電話
7-1 コンピューター・ウィルス
インターネット上の感染症
偶然の故障とパーコレーション
意図的な攻撃とパーコレーション
7-2 無線と携帯
携帯電話の進歩
携帯電話のネットワーク
携帯電話=中継局
7-3 ミクシィ
ソーシャル・ネットワーキング・サービス
ミクシィ
ミクシィはスモールワールド
ミクシィはスケールフリー
ネットワーク科学の汎用性

第8章 生命を支える―ニューロンとタンパク質
8-1 ニューラル・ネットワーク
ニューロン
化学シナプスというつながり方
ギャップ・ジャンクションというつながり方
ニューラル・ネットワークの形
8-2 視覚
視覚の研究
視覚情報の流れ
ヒューベルとヴィーゼル
見たものの形は網膜で少しわかる
側抑制と画像処理
大脳への道
見せられた棒の向きがわかる仕組み
8-3 脳はスモールワールド?
スモールワールドでないという主張
スモールワールドであるという主張
ニューロンの同期で物を見る
同期の仕組み
スモールワールドならば都合がよい
枝は高価
実験結果が語ること
8-4 脳領野のネットワーク
脳地図
脳領野はスモールワールド
8-5 タンパク質
ネットワークから見た生命のからくり
生化学反応はスケールフリー・ネットワーク
スケールフリー、スモールワールドを超えて

第9章 ビジネスを生き抜く―黒幕とエリートの社会
9-1 黒幕の正体
黒幕について考える
ネットワークの中の黒幕
類は友を呼ぶ
ネットワーク構築力の個人差
閾値グラフとリッチ・クラブ現象
ビップ・クラブ現象
黒幕と合コン
エリート研究者
9-2 ネットワーク・ビジネス
ネットワークとビジネス
商品とお金の流れ
報酬の仕組み
ネットワークのエリートになればよい
もう1つのネットワーク
9-3 ネットワーク的ライフスタイル
ネットワークの近代化と日本
ネットワークを体現する
不平等な世界を生きる

付録:ネットワークを描いてみる
ネットワーク描画ソフト
Pajek事始め
BAモデルも入っている
自分のデータを読み込む

参考文献
さくいん

Excel で試す非線形力学



目次

1. 線形力学系の振る舞いの特徴
1.1 線形力学系と非線形力学系
1.2 線形系の特徴
 1.2.1 重ね合わせの原理が成立する
問1.1
 1.2.2 解の定性的な挙動は初期値によらない
1.3 線形力学系の数値解を求めてみよう
 1.3.1 マルサスの人口増加の法則の場合
 1.3.2 単振動の場合
問1.2

2. 飽和,爆発と単調減少
2.1 ロジスティック方程式-より本当らしい人口増加の方程式-
 2.1.1 実際の人口増加の例
 2.1.2 ロジスティック方程式の数値解
 2.1.3 ロジスティック方程式の解析解
 2.1.4 初期値が大きい場合の数値解と解析解
問2.1

2.2 化学反応
 2.2.1 方程式と数値解
 2.2.2 解析解

3. 生物の個体数の変化を表す方程式
3.1 ロトカ・ボルテラ方程式-餌と捕食者の方程式-
 3.1.1 ロトカ・ボルテラ方程式
 3.1.2 定常解およびずれが小さい場合の解析解
 3.1.3 数値解
3.2 生存競争の方程式
 3.2.1 定常解および相空間での解の軌道
 3.2.2 数値解
 3.2.3 相空間での解の軌道
問3.1

3.3 素数ゼミの謎をモデル化する
 3.3.1 素数ゼミの謎について
 3.3.2 セミの個体数変化のモデル化
問3.2

4. 伝染病の流行のダイナミクス
4.1 3変数モデル
 4.1.1 3変数によるモデル化
 4.1.2 数値解
 4.1.3 モデルの成功と限界
問4.1
問4.2

4.2 4変数モデル
 4.2.1 4変数によるモデル化
 4.2.2 数値解
問4.3

5. 単振り子の周期を調べる
5.1 第1次近似解
5.2 高次の近似解
5.3 数値解
5.4 厳密解
5.5 振り子の周期の比較
問5.1

6. 振幅が一定値になる振動
6.1 自励振動と負抵抗
6.2 ファンデルポール方程式
 6.2.1 εが小さい場合の数値解
 6.2.2 εが大きい場合の数値解
問6.1

6.3 ニューロンの発火とフィッツヒュー・南雲方程式
 6.3.1 フィッツヒュー・南雲方程式
 6.3.2 数値解
問6.2

7. 同期と周波数引き込み
7.1 同期の例
7.2 周波数の強制引き込み
 7.2.1 線形のモデル方程式に対する強制振動の影響
 7.2.2 非線形のモデル方程式に対する強制振動の影響
問7.1

8. カオス
8.1 カオスの概念
 8.1.1 カオスとは
 8.1.2 ロジスティック差分式
 8.1.3 ロジスティック差分式の数値解
問8.1

8.2 カオスがつくられるしくみ
 8.2.1 パイこね変換
 8.2.2 リャプノフ指数
 8.2.3 再びロジスティック差分式による写像を考える
問8.2

8.3 連続系のカオス
 8.3.1 カオスが出現するには何次元の相空間が必要か
 8.3.2 ローレンツ方程式
 8.3.3 ローレンツ方程式のカオス解の場合のリャプノフ指数
 8.3.4 ローレンツプロット

9. パーコレーションとフラクタル
9.1 パーコレーションとは
9.2 金属の蒸着による抵抗網の形成
問9.1

9.3 臨界状態でのクラスターサイズの分布
9.4 フラクタル
 9.4.1 フラクタルとは
 9.4.2 人工的なフラクタル図形
 9.4.3 フラクタル次元
問9.2

 9.4.4 フラクタルとべき乗分布
9.5 べき乗則の成立にとって必要な条件は何か
 9.5.1 クラスターの凝集
 9.5.2 ネットワークのべき乗則
 9.5.3 地震のべき乗則

引用・参考文献
  1. デヴィッド・バージェス、モラグ・ボリー:微分方程式で数学モデルを作ろう, 日本評論社(1990)
  2. 吉川研一:非線形科学, 学会出版センター(1990)
  3. D. A. McLuulich: Fluctuations in the Numbers of varying Hare, University of Toronto Press(1973)
  4. 高木隆司:物理学, 海遊舎(1992)
  5. 吉村仁:素数ゼミの謎, 文藝春秋(2005)
  6. 重定南奈子:侵入と伝播の数理生態学, 東京大学出版会, pp100-114 (1992)
  7. R. M. Anderson and R. M. May: Phil. Trans..R. Soc. Lond., B314, p540 Fig.4 (1986)
  8. 戸田盛和:振動論, 培風館 (1968)
  9. 数学ハンドブック編集委員会:理工学のための数学ハンドブック, 丸善 (1960)
  10. 金丸隆志氏のウェブページ:カオス&非線形力学入門
  11. スティーブン・ストロガッツ:SYNC, 早川書房 (2005)
  12. 伊東敬祐:カオスって何だろう, ダイヤモンド社 (1993)
  13. 山口昌哉:カオスとフラクタル, 講談社 (1986)
  14. 沢田康次:非平衡系の秩序と乱れ, 朝倉書店 (1993)
  15. P.ベルジェ, Y.ポモウ, Ch.ビダル:カオスの中の秩序, 産業図書 (1992)
  16. 小田垣孝:パーコレーションの科学, 裳華房 (1993)
  17. A. Malgolina, H. Nakanishi, D. Stauffer and H. E. Stanley: J. Phys. A17, 1683 (1984)
  18. 高安秀樹, 高安美佐子:フラクタルって何だろう, ダイヤモンド社 (1988)
  19. 高安秀樹:フラクタル, 朝倉書店 (1986)
  20. 松下貢:フラクタルの物理(1), 裳華房 (2002)
  21. 水谷仁:クレーターの科学, 東京大学出版会 (1980)
  22. 増田直紀, 今野紀雄:複雑ネットワークとは何か, 講談社(2006)
  23. 香取眞理:複雑系を解く確率モデル, 講談社 (1997)
  24. 太田隆夫:非平衡系の物理学, 裳華房 (2000)
  25. 宇津徳治:地震学(第3版), 共立出版 (2001)
  26. 川崎一郎:スロー地震とは何か, NHK出版 (2006)

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