01_ある日の陰陽連
イナホ達妖怪と画狂老人Zの協力で作られた『妖怪図鑑』の続巻計画がスイゼンの耳に入る。この計画は人と妖怪の融和を崩す可能性があり、介入が必要だと考えたスイゼンは、アルク達と陰陽連の部下クグイを呼び出すのだった。
02_妖怪図鑑
スイゼンに呼び出されたアルクたちはクグイと共に『妖怪図鑑』二巻の編纂をしてほしいと頼まれる。クグイは過去に自身の術の暴走により、記憶を失うと同時に自らの絵に恐れを抱いていた。そんなクグイと一緒にアルクたちはイナホの元へと向かうがいきなり勝負を挑まれ困惑するのだった。
03_東西絵心合戦・開幕
勝負に勝った一行は画狂老人Zの元に案内されるが『妖怪図鑑』の編纂には反対されてしまう。しかし、クグイの描いた絵を見るや否や自身の弟子であるリョウキと妖怪絵で勝負して勝てば監修者として認めると提案される。リョウキに誘われクグイは提案を呑み東西絵心合戦の開催が決定するのだった。
04_二日目の事
クグイは妖怪絵の練習中にリョウキが絵を描き始めてから間もないことを聞いてしまう。自分とは違うと落ち込んでしまうが、それと同時に負けたくないという思いも確かに存在していた。その後、クグイは一行に諭されて完成した絵を恐る恐る実体化させてみると最初は大人しかったが、豹変して襲いかかってくるのだった。
05_三日目の事
自身の絵がまた暴走してしまったことに落ち込むクグイ。そんなクグイにリョウキは自身が考え出した空想上の妖怪絵を題材に絵を描いてみることを提案する。しかし、クグイはその妖怪を何故か知っており、失われた記憶を思い出しつつ描き上げると、強大な力を感じる竜が実体化し一行に襲いかかってくるのだった。
06_三日目・幕間
スイゼンたちの力も借り一行は竜を鎮めることに成功する。スイゼンの説明によると竜の正体はクグイ自身に結び付いた式神であり、過去の暴走時の妖も竜であったと語る。クグイは自身が絵を描くと誰かを不幸にすると塞ぎこんでしまう。そんなクグイをリョウキは放ってはおけないとスイゼンに語るのだった。
07_四日目の事
術を制御できなかったことで塞ぎこんでしまったクグイを元気付けようと試行錯誤する一行。その騒ぎを聞きつけたスイゼンからクグイの故郷に赴くことを提案される。リョウキはクグイを半ば無理やり『でぇと』に誘い街で遊んだ後にクグイの故郷へと向かうのだった。
08_五日目の事
村の惨状を見て更に塞ぎこむクグイにリョウキはクグイの絵や力は自身の理想そのものだと伝える。その理想に辿り着くために絵を描き続けると語り、絵を描かずに立ち止まっていると置いていくとクグイに宣言する。そんなリョウキの態度にクグイは再び絵を描く覚悟を決め、お互いに仲直りするのだった。
09_六日目の事
再び絵を描く覚悟を決めたクグイは竜に自身が主だと認めさせる手伝いを一行に頼む。竜の正体は幼い頃のクグイの世界を恐れる思いから自身を守るために生み出した守護竜であった。そんな竜に今の自身を認めさせるため、先輩の意地を見せるため、絵が好きだという気持ちを再び得るために竜に戦いを挑むのだった。
10_東西絵心合戦・決戦
東西絵心合戦当日、クグイは夢で自身が絵を描き始めた理由を思い出していた。大勢の見物客に囲まれる中、勝負が始まり二人が絵を描き上げると画狂老人Zが絵の実体化を強引に決定する。完成した絵を実体化させると思いを込めすぎたがために式神と化しており調伏ついでに一行は勝負を挑むのだった。
11_そして一週間が過ぎて
クグイとリョウキは妖怪図鑑の絵を描くために子狐の先導で山道を登っていた。ふとリョウキが竜との決戦の前に言っていた話の続きのことをクグイに問うと、クグイは恥ずかしがって答えを渋る。小さな声で『叶った願いだ』と呟き、二人仲睦まじく道を歩んでいくのだった。
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